学院長元気の出るブログ

日々の随想。教育問題、子育て、英語、積極思考、人間関係、霊想等など。
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ラムネの原点

2017.10.04日

3日前の記事、「i'm lovin' it」はマクドナルドのテレビCMのキャッチコピーですが、じつはこの発音が英語学習上とても大切で、あの「ラムネ」の発音の原点でもあるのです。


第19講 「lovin' it の発音」


「英語をネイティブのように発音したかったら」の中でも取り上げましたが、英語の語尾の -ng の発音は young における日本語式の〔ヤング〕ではありません。発音記号では【jʌ'ŋ】と書き、〔ヤンく゚〕のようにカ行の鼻濁音〔く゚〕と発音します。最後に〔グ〕をつけてはだめなのです。
ですから、loving は【lʌ'viŋ】〔らヴィンく゚〕です。(〔ら〕のひらがな表記は便宜上英語のLの音を表しています)


ところが、マクドナルドのCMでは loving ではなく lovin' と書いてあります。会話を文字化するとき、loving を短縮形の lovin' でよく表します。
"i'm lovin' it" 「マックだ〜い好き中」のような会話調の雰囲気を出しているのです。
さて、この lovin' の発音も loving 同様【lʌ'vi'ŋ】〔らヴィンく゚〕です。
そして、あとに it がついているので、 lovin' it【lʌ'viŋət】〔らヴィンけ゚(ット)〕のようになります。
この場合のあいまい母音【ə】は日本語の〔ア〕の音ではなく、そのスペリングによって弱い【ɑ】【e】【i】のように聞こえます。
(例: animal【ǽnəməl】 、ceremony【sérəmòuni|-mə】 、possible【pɑ'səbl】 )


日本のテレビCMでは「アイム ラビニ」のように言っています(最近は、ララララッラーのようなメロディに変わっていますが)。
でも英語では「ラビニ」のように〔ニ〕という音にはなりません。なぜなら lovin' の発音は【lʌ'vin】〔らヴィン〕じゃないからです。
アクセントが【lʌ'viŋət】〔ヴィンけ゚(ット)〕と【lʌ'】〔〕の上にあるので、そのあとの it は【it】とは発音されずあいまい母音の【ət】になり、ふたつの音がくっついて〔ネ〕のように聞こえ、さらに〔(ット)〕も飲みこまれてしまって聞こえなくなり〔ヴィンけ゚〕のようになります。


ちょうど日本の飲み物「ラムネ」の音の成り立ちとよく似ています。
もとは明治時代にイギリスから入ってきた lemonade【lèmənéɪd】〔ムネイ(ド〕だったのですが、初めに聞いた人が〔ラムネ〕と聞き間違えたことから「ラムネ」と命名されたのです。ラムネとレモネードはまったく別物なのですがね(笑)。


ramune.jpg


もうひとつおまけ。
"i'm loving you." を日本語式に〔ラブ〕と言うと、英語では love よりもむしろ rub のように R の音に聞こえてしまいます。
rub【rʌ'b】〔ラブ〕の意味は「こする」ですから、これまた大変な誤解のもとになります(笑)。


英語の 【f, v】 と日本語の〔フ、ブ〕とは調音の仕方が根本的に違います(両者を区別するため、本稿では便宜上英語の 【f】 はひらがな表記で〔ふ〕、 【v】はカタカナで〔ヴ〕としています)。


下の左図のように、英語の 【f, v】 は上の歯が下の唇に当たって出す唇歯摩擦音ですが、右図のように日本語の【ɸ】〔フ〕は唇を丸めてロウソクの火を「フゥー」と吹き消すときの両唇摩擦音で、【β】〔ブ〕はその有声音です。左図と右図の上の歯の位置に注目してください。


fv.jpg
        【f, v】                        【ɸ , β】


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i'm lovin' it

2017.10.01日


しょっちゅう目にするマクドナルドのテレビCM。
今日は日曜日なので、全国のマクドナルドはよく流行ることでしょうね。


このキャッチコピーの "i'm lovin' it" ですが、そもそも love という動詞は「状態動詞」で like, need, want などと同じく現在進行形にはできない、と学校で習っています。
I am wanting some water. (水が欲しい)
とは言えず、
I want some water.
と現在形を使って言います。
現在進行形は「動作動詞」といって、たとえば read, run, talk などにしか使えません。
I am reading an interesting novel. (私は今面白い小説を読んでいるところ)


ということで、上のマクドナルドのキャッチコピー "i'm lovin' it" は文法的に間違っています。
しかし、CMの "i'm lovin' it" の右上に小さな®がついています。これは登録商標(registered trademark symbol のイニシャルの R)なのです。
登録商標では、quick という正しいスペリングに対して Kwik とつけても構わないわけです(「クエスチョン スイーツ ツイッター の共通点は?」)。


この "i'm lovin' it" にはちょっと違和感があるので消費者の目(耳)を引きます。
それがマクドナルドの戦略だったのです。
ですから、私は最初にこのCMを見たとき、「あっ、うまいキャッチコピーを作ったものだ」と感心していたのですが、ネット上ではこれは文法的に間違っているというのが日本国内だけでなく、アメリカやそのほかの国々でも取り上げられました。



でもこのキャッチコピーは2003年から世界中で統一して使っているので、いつの間にかそれがもう当たり前のようになってしまって、いつの間にかアメリカでも一般の人々の間で "i'm lovin' it"が使われるようになりました。
平たく言えば「大好き」なのですが、あえて原語の雰囲気を出すと、
「マックだ〜い好き中」
のような感じでしょうか。
ちょっとオーバーな言い方をすれば、英語の文法がマクドナルドのCMで書き変えられたのです。


hear (聞こえる)も同じく状態動詞なので、 I'm hearing the concert." (今コンサートを聞いているところ)とは言えませんが、会話表現では、
"I'm hearin' ya." (ya は you の会話表現)
(きみの言ってることはわかる)
のような言い方はネイティブの間で以前から使われていたので、マクドナルドはこれをうまく利用したのですね。


でも、日本人がカッコつけのつもりで真似して下手に使って、
"I'm lovin' you."
なんて恋人や伴侶にに言ったら、
「今(この瞬間)はきみのこと愛してるよ(あなたのこと愛してるわ)」
のような響きになり、最近ちまたでよく耳にする本物の愛情の伴わない「不◯している」のような感じになりやけどしますので、ご注意のほどを。


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クエスチョン スイーツ ツイッター の共通点は?

2017.09.27日

「クイーン」「クイック」「クエスチョン」「クエスト」(ドラゴンクエスト)「スクワット」などすっかり日本語になったものがたくさんあります。
ほかに、「スイーツ」「スエットパンツ」「スイッチ」「スイング」「ツイン」等など。
これらの共通点はなんでしょう?


この「クイ〜」や「クエ〜」「スエ〜」「スイ〜」「ツイ〜」で始まる言葉も日本人にとっては発音がちょっと難しく、「hat に『ハッと』する」の中に書きましたように、正確な発音を身につけておかないと、「ついうっかり」といつもの癖が出てしまいます。


第17講 「qu sw tw の発音」


英語の勉強をしていて、q で始まる単語が全部 qu になっていることにお気づきになった方もあるかと思います(一部 qa qi qo もありますが、これらはイスラムやアラブ系、中国系の地名・人名など固有名詞の独自の発音を英語表記したもの)。
昔の英語(5c〜12c頃)では cw と綴られていましたがこんにちの qu と同じ音です(c k q は親戚の文字)。
イングランドは昔いろいろな国に征服されました。その都度、その国の言語の影響を大きく受けました。
もともと話されていたイングランドの言語はゲルマン民族の制服によりドイツ語に近い言語に取って代わり、後にノルマン民族に征服された際にはラテン語系のフランス語にも影響されました(当時、支配階級がフランス語を話し、庶民は英語を話していました)。
この結果、英語にはいろいろな言語の語彙やその発音が残り、現代英語になったのです。また、その過程で、ヨーロッパの多くの言語に見られる複雑な、名詞・形容詞・動詞の格変化の屈折が英語になくなり、わずか「3単現のs」が残っている程度になりました。


さて、qu- で始まる単語の発音は、「クイーン」「クイック」「クエスチョン」「クエスト」のような〔ク〕ではなく、【kw-】と〔クウ〕という音です。【w】〔ウ〕と言うとき、日本語の普通の〔う〕の音ではなく、唇を丸めて突き出して強く〔ウゥ〕と発音します。
ですから、
queen【kwíːn】 〔クウィーン〕, quick【kwík】〔クウィック〕, question【kwéstʃən】〔クウェスチュン〕, quest 【kwést】〔クウェスト〕, squat【skwɑ't】〔スクウァット〕(スクワットではない)
のようになります。
ときどき Kwik のようなスペリングを見かけることがありますが、これは英語の綴り字法ではなく、 quick をもじって商品名にしたもので、発音は quick と同じです。


このほか上の例では、、
「スイーツ」は sweets【swíːts】〔スウィーツ〕, 「スエットパンツ」の「スエット」は sweat【swét】〔スウェット〕, switch【swítʃ】〔スウィッチ〕, swing【swíŋ】〔スウィンく゚〕, twin【twín】〔トゥウィン〕
のように発音します。
そうそう、ついでに日本語の「セーター」は英語では sweater【swétər】〔スウェター〕(「汗をかかせるもの」の意味)です。


なお、「ツイッター」は英語では twitter【twítər】〔トゥウィッタ〕、「ツイート」は tweet【twíːt】〔トゥウィート〕で、日本語とは似ても似つかない発音です。もともと tweet は鳥のさえずりの「ピーピー」「チュッチュ」というような擬音語で、 twitter はピーチクパーチクしゃべる「おしゃべり屋」のような感じの意味です。当初、日本語では「ツイート」を「つぶやく」と言っていましたね。


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hat に「ハッと」する

2017.09.24日

昔は「帽子」というと hat 〔ハット〕、と学校で習っていましたが、こんにち hat はほとんど見かけなくなり、今や帽子は cap 〔キャップ〕となりました。お年寄りから子どもまでみんな cap を愛用しています。私自身もそうです。4年前には hat をかぶっていましたが今は cap です。最初はちょっと抵抗があったのですが、今ではこのように後ろ向けにかぶったりするようになりました 笑。(次男夫婦から今年の誕生プレゼントにもらった愛用のキャップで、つばは後ろについています)


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第15講 「hat hut hot  の発音」


一般に日本では hat は〔ハット〕と発音するものと思っている人が多いと思いますが、実は cap 〔キャップ〕と同じ母音です。
cap とか cat だとちゃんと発音できるのに、hat になるとたちまち〔ハット〕になってしまいます。
同じ a のスペリングなので【æ】という音ですから、【hǽt】は〔ハット〕というより、むしろ〔ヘァット〕に近い発音です。
そもそも cap も【kjǽp】〔キャップ〕ではなく【kǽp】〔ケァップ〕なのです。(【j】の音については「i と j」を参照)


基本的に、アクセントのある a は【ǽ】〔エァ〕と発音されます。
アクセントがほかの母音にある場合には、 a は【ə】〔あ〕というあいまい母音になります(「『アァー』『あぁー』、ため息が出ますね」)。
たとえば、cap は【kǽp】ですが、-ity という名詞を作る接尾辞がつくとアクセントはその直前に移動するので、capable (能力のある)の名詞形 capacity (能力)を日本語で最近よく「キャパシティ」と言いますよね。しかし、正確には【kəpǽsəti】〔かペァスティ〕のようになります(カタカナ表記に少し無理がありますが)。


本題に戻りますと、日本語で〔ハット〕と言うと、アメリカ英語では「小屋」を意味する hut 【hʌ't】〔はット〕と聞こえます。(ここでひらがなで〔は〕と表記したのは下の【ɑ】の発音と便宜上区別するためであって、音を表しているわけではありません。日本語は一般にあまり口を大きく開けて発音しないので、〔あ〕はこの【ʌ】に近い暗い音です)
スペリングは cut, sun のように u で綴られることがほとんどですが、次のようなケースもあります。
come, love, won, country, trouble, young, blood, flood


【ʌ】と【ə】は非常によく似ていますが、上で述べましたように【ə】はアクセントのない弱い音で、【ʌ】はアクセントがあるはっきりした音です。
「しかし」という意味の but は普通の会話の中では【bət】と弱く発音しますが、強調するときには【bʌ't】と言います。


これに対してよく似た音で hot 【hɑ't】の【ɑ】は口を大きく開けてはっきりと発音します。
(イギリス英語では、コーヒーの「ホット」のような【hɔ't】の音になります)


ということで、日本語ではみんな同じ〔ハット〕になる言葉ですが、英語ではhat【hǽt】(帽子)、hut【hʌ't】(小屋)、hot【hɑ't】(熱い、暑い)で、全部まったく違う音なので、発音する際には気をつけなければなりません。
本当に hat の音には「ハッと」しますね (笑)


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英語をネイティブのように発音したかったら

2017.09.23日

singer は日本語では「シンガー」。
youg の比較級は younger 「ヤンガー」。
と思うでしょう。
残念でした!


第14講 「英語の【ŋgər】〔ンガ〕 と 【ŋər】〔ンか゚〕いう音」


日本語にはガ行の鼻濁音というのがあります。
「私行きます」
の「が」を「か゚」【ŋa】と発音する地域が東日本を中心にあります。もともと東京方言なのですが、NHKのアナウンサーなどは標準語として訓練されているので「か゚」と言っています。
鼻から息を抜いて〔か゚、き゚、く゚、け゚、こ゚〕と言います。
最近ではだんだん聞かれなくなってきており、やがて日本語から完全に消えてしまうと思います。
ちょうど「ヱ」〔ウェ〕とか「ヰ」〔ウィ〕、「%82%A2.jpg」〔ィイ〕、「%82%A6.jpg」〔ィエ〕のように(「『ちょっと贅沢なビール』と言えば...」「ウヰスキーを飲む」「イースト菌?」)。


さて、今日の本題です。
英語の sing を【siŋg】〔スィング〕と発音するものと思っている人がほとんどだと思います。
これは正確には【siŋ】〔スィンく゚〕というふうに、語末の g は発音しません。
したがって、 singer も【síngər】〔スィンガ〕ではなく、【síŋər】〔スィンか゚〕になります。
えっ、なにが違うの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、じつはこれが大きな違いで、アメリカ人のネイティブスピーカーは文脈で singer って言いたいんだろうなと理解はしてくれるでしょうが、アメリカ人が「ワターシノ ナマーエワ ジョン ホワイト デース」と言っているように訛って聞こえるのです。


「〜する人」を表す英語の接尾辞 -er は、全部 singer【síŋər】同様、【-ŋər】〔ンか゚〕と発音されます。


ところが、ここで大問題。
young【jʌ'ŋ】〔ヤンく゚〕の比較級(もっと若い)は、【jʌ'ŋər】〔ヤンか゚〕にならず【jʌ'ŋgər】〔ヤンガ〕なのです。
なぜだかわかりますか?


これはかなり高度なレベルで、大学の英語専攻の学生や学校の英語の先生でも区別できないほどです。
答えは、上の「〜する人」という場合は鼻濁音の【ŋər】〔ンか゚〕ですが、形容詞(ものの様子を表す言葉)の比較級・最上級では【ŋgər】〔ンガ〕という音になる、です。アメリカ人が発音しているのをよーく聴いていたらわかります。
この発音の区別ができるようになったら、もう一人前、ネイティブ並みです。
ちょっと(じゃなくてたくさん)練習してみてください。


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「アァー」「あぁー」、ため息が出ますね

2017.09.21日

第13講 「英語の〔アー〕という音」


英語には、〔アー〕の音に2種類あります。
イギリス英語も入れると厳密には3つになりますが、ここでは一般によく使われているアメリカ英語を扱います。
この区別がけっこうやっかいで、学校の英語の先生でも正確にできる人はあまりいないんじゃないかと思います。
ましてや生徒にしてみれば、発音どころでなくスペリングの段階で「アァー」「あぁー」と、ため息が出てきます。


そこで、今日はこの発音とスペリングを取り扱い、皆さんのため息をなくすお手伝いをさせていただきたいと思います。
(〔 〕内のカタカナ・ひらがな表記は音を区別するための便宜上のものでとくに意味はありません)


1.澄んだきれいな【ɑːr】〔アァー〕という音


これは日本語の「ア」よりも口を大きく開け、舌の位置をできる限り下げて、はっきりと「アー」と言います。
アメリカ英語では「アー」の後ちょっと巻き舌にして r の音を響かせるので、発音記号では r が少し右に傾いた形(イタリック体)で【ɑːr】と記されています。日本語表記の〔アァー〕の小さい ァ がそれを表しています。
(イギリス英語では【ɑː】と発音され、この r の音が入っていません。イギリス人が
I can't. を〔アイ カーント〕と発音しているのをよく聞くことがあると思いますが、この音です)


この【ɑːr】という r が聞こえる音は、通常 -ar と綴られます。
たとえば:
car【kɑ'ːr】〔カァー〕, park【pɑ'ːrk】〔パァーク〕、large【lɑ'ːrdʒ】〔らァーヂ〕(ひらがな表記のラ行は便宜的に L を表しています。〔ジ〕と〔ヂ〕については「第5講 「ジ と ヂ 」を参照のこと)


<例外>
w の後の ar は【wɔ'ːr】〔ウォー〕と発音する。(Star Wars 〔スターウォーズ〕)
award【əwɔ'ːrd】〔アウォード〕(日本語で「賞」を意味する「アワード」は間違い。アメリカ人タレントのデーブ・スペクターさんは、日本人になりきってわざと「アワード」と言っています。日本語になった外来語には、このようなスペリング・プロナンシエーションがたくさんあります)


2.口の中でこもった感じの【əːr】〔あぁー〕という音


この【əːr】という音はほとんどの場合、a 以外の母音、i, e, u などが r と一緒に綴られます。
口は小さく開けて、巻き舌で重い感じで〔あぁー〕と発音します。(【ə】はあいまい母音と呼ばれ、あいまいな音です。ここではひらがなで〔あ〕と表記します)
たとえば、
bird【bə'ːrd】〔ばぁード〕
her【hə'ːr】〔はぁ〕
surf【sə'ːrf】〔さぁーフ〕(サーフィンする)


ほかに w の後の or や ear で綴られることもあります。
例:
work【wə'ːrk】〔わぁーク〕
world【wə'ːrld】〔わぁーるド〕
heard【hə'ːrd】〔はぁード〕(hear「聞こえる」の過去形)
pearl【pə'ːrl】〔ぱぁーる〕


<例外>
heart の ear は【hɑ'ːrt】〔ハート〕のように【ɑːr】と発音する。
ハート(心、心臓)は濁っていてはだめだから (笑)


ミニマルペア(最小対語)で比較すると:
star【stɑ'ːr】〔スタァー〕(星)−stir【stə'ːr】〔スたぁー〕(かき混ぜる)
heart【hɑ'ːrt】〔ハァート〕(心、心臓)−hurt【hə'ːrt】〔はぁート〕(傷つける)
carve【kɑ'ːrv】〔カァーヴ〕(彫る、刻む)−curve【kə'ːrv】〔かぁーヴ〕(カーブ、曲線)
farm【fɑ'ːrm】〔ファーム〕(農場)−firm【fə'ːrm】〔ふぁーム〕(堅い)
barn【bɑ'ːrn】〔バァーン〕(納屋)−burn【bə'ːrn】〔ばぁーン〕(燃える)


このように、英語には日本語にない音があるので、学び始める最初にその発音とスペリングの区別をしっかり身につけておかないと後で「アァー」「あぁー」と、ため息が出ことになるのです。


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ジョンはハゲだ

2017.09.19日

音声学シリーズの第6講で取り上げた、「ライト(右)にライト(光)を当てろ!?」のように、日本語では英語のRとLの発音の区別がないので日本語の【ɾ】音〔ラリルレロ〕を当てて同じように発音する人が多いのです。そのためRとLのスペリングが苦手になる、という結果になります。
英語学習の初めにRとLの発音の区別をきちんと学習しておけばそれで済むことなのですが、これまでの日本の英語教育が読み・書き・文法中心で、発音を軽視してきたためそのツケが回ってきたのです。


第11講 「I bought a boat. (私は舟を買った)」


英語で bought【bɔ'ːt】〔ボート〕と boat【bóut】〔ボウト〕はまったく違う音なのですが、日本語になるとカタカナ表記が「ボート」となってしまうため、英語の発音がおろそかになってしまいます。
上のタイトルの場合は、
〔アイ ボート ア ボウト〕(実際には〔アイ ボータ ボウト〕のように聞こえる)
のように言わなければ通じません。


このようなものをミニマルペア(最小対語)と呼びます。
ほかにいくつか例を挙げると、
chalk【tʃɔ'ːk】〔チョーク〕 - choke【tʃóuk】〔チョウク〕(息を詰まらせる), call【kɔ'ːl】〔コール〕(呼ぶ、電話する) - coal 【kóul】〔コウル〕(石炭), bald【bɔ'ːld】〔ボールド〕(禿げている) - bold【bóuld】〔ボウルド〕(勇敢な)


上の例からもわかるように、じつは発音とスペリングには関連性があります。
たとえば、al や ough, augh は〔オー〕と発音され、 choke のように 母音+子音+e で終わる単語は子音の前の母音の音、ここでは〔オウ〕、oa や o も〔オウ〕と発音します。これをフォニックスと言い、これを英語学習の初期段階で教えることがとても大切です。


ですから、「ジョンは勇敢だ」(John is bold.)と言うつもりで、
〔ジョン イズ ボールド〕
と言ってしまったら、
John is bald. と聞こえ、「ジョンはハゲだ」という意味に取られ誤解されてしまいます。


ちなみに、最近、日本の一女性政治家が言った
「このハゲーッ!」
の暴言が大問題になっていますが、これは日本独自のもののようで、外国では一般にハゲを揶揄(やゆ)するような習慣はないようです。少なくとも私は聞いたことがありません。欧米では20代や30代で禿げる人はいくらでもいて当たり前のように受け取られているので、偏見がないのだと思います。


話が脱線しましたが、日本人にとっては〔ボールド〕も〔ボウルド〕も大差ないように思われますが、英語を学ぶ場合はこのような基本をきちんと押さえておくことがとても大切です。
あっ、そう言えば、テレビのCMでよく見る液体洗剤「ボールド」も正確には〔ボウルド〕です。(ハゲではありません 笑)


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ストレス

2017.09.09日

「最近ストレスを感じる」
現代の日本はよく「ストレス社会」と言われます。
私はストレスを感じなくて良い、どうでもいいようなことでも自分からストレスを背負ってしまうほうで、気をつけなければなりません。
しかし、今日のテーマは:


第10講 「英語のストレス」


「英語の勉強がストレスになる」人もいるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
音声学で「ストレス」というのは、日本語で言うところの「アクセント」のことです。
英語で accent と言うと、人が真っ先に考えるのは「訛(なま)り」のことです。
He speaks English with a Japanese accent.
(彼は日本語訛りで英語を話す)


日本語には高低アクセント(Pitch Accent)があります。たとえば下のように。


photo.jpg

(「日本語のアクセント 〜日本語の音韻(3)〜: 日本語への想い」から)


しかし、英語の場合は強弱アクセントがあり、それをストレス(Stress Accent)と呼びます。
さて、この「ストレス」という言葉ですが、日本人が発音すると、〔スレス〕のようになりますが、英語では【strés】と発音し、日本語式に言うなら〔ストス〕のように、「レ」の部分を強く言います。なぜなら、stress には t のあとに母音がないので、子音のみを強く発音することはできないからです。


私の愛車「プリウス」は、日本語では〔リウス〕と、「プ」の部分を強く発音しますが、アメリカでは【puríus】〔プウス〕と「リ」の部分が強く発音されます。スペリングが Prius で、P のあとに母音がないからです。ですから、アメリカ人が〔プウス〕と言ったら日本人には訛っているように聞こえるのです。
逆に、日本語では〔プ〕は p u のように子音のあとに母音がくっついているので、日本人にとって英語のように母音がついていない子音が発音しにくいわけです。


日本語になってしまった外来語(カタカナ表記の言葉)を発音するときには、とくに注意が必要です。
男性用ヘアケア用品の「サクセス」はテレビのCMで〔クセス〕と言っていますが、英語の正しい発音は【səksés】〔サクス〕です。


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MEIDI-YA

2017.09.08日

今、オーストラリアに短期留学中の甥っ子の玲音(レオン)と一昨日スカイプで話しました。
ホストファミリーはどんな人と尋ねたら、ホストマザーに代わると言われて、ジュディさんと話し始めたら、玲音のことを Reon と発音しています。
「あなたは Reon とR で彼のことを呼んでいるのですか? Leon て言わないのですか?」と尋ねると、
「そう、書類に Reon って書いてあったから。最初、英語式の Leon かなと思ったんだけど」という返事。
横にいる玲音が彼女と英語で話しているのが聞こえてくるとけっこうペラペラと話していて、ジュディも彼のことをとてもほめているので嬉しくなってきました。


日本では、パスポートを取るときに名前を原則ヘボン式ローマ字表記するよう定められています。そのため、ラ行は「R」と決められていて、Leon とは綴れないのです。私は Leon を使えるようにしてもいいと思うのですが。
まあ、これぐらいはまだいいのですが、小学校ではいまだに19世紀に発案された訓令式ローマ字という時代遅れの、外国では通じないものを教えています。なぜなのか?ただ単に規則的で覚えやすいという理由からです。


第9講 「ローマ字表記のなぞ」


缶詰で有名な「明治屋」ってご存じですよね。この名前のローマ字表記は MEIDI-YA です。
「あれっ?」と思われた方もあるのではないでしょうか。
これだと発音すると〔メイディヤ〕になります。
普通だったら MEIJI-YA と綴るはずです。


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昔、「日通」のトラックには全部 NITTU と書いてありました。
発音すると〔ニットゥ〕です。おそらく人からそのように指摘されたのでしょう、もうずいぶん前に表記を NITTSU に変えました。
この NITTU が訓令式ローマ字です。
今では「明治屋」の「ジ」は訓令式ローマ字では ZI になります。
ザ行は za zi zu ze zo で、ダ行は da zi zu de do となっていますが、昔は日本式ローマ字の表記で da di du de do でした。
明治屋は明治時代創業なので、 MEIDI-YA と綴ったのでしょう。
タ行は ta ti tu te to なので、 NITTU だったのでしょうね。
訓令式ローマ字は、上のザ行のように規則正しく綴っているかと思えば、ダ行のように zi zu が入ったりでかなり混乱しているように思われます。


訓令式ローマ字とヘボン式ローマ字で異なるのは以下のものです。
〔シ〕si→shi、〔チ〕ti→chi、〔ツ〕tu→tsu、〔フ〕hu→fu、〔ジ〕zi→ji、〔シャ シュ ショ〕sya syu syo→sha shu sho、〔チャ チュ チョ〕tya tyu tyo→cha chu cho、〔ジャ ジュ ジョ〕zya zyu zyo→ja ju jo
音はヘボン式のほうが日本語発音に近いです。訓令式だと、〔スィ〕〔ティ〕〔トゥ〕〔ズィ〕〔スャ〕〔スュ〕〔スョ〕〔テャ〕〔テュ〕〔テョ〕というとても奇妙な発音になります。
小学生にとってローマ字を覚えるのはけっこう大変なようですが、学校での指導時間はほとんどありません。
そして、中学生になったら英語の時間に最初にヘボン式ローマ字を学び、それを使わなければ☓になります。
パスポートを申請するときにもヘボン式が必要で、外国で通じるのもヘボン式です。
どうしてこんな複雑で面倒なことをしているのでしょうか。


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いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように?

2017.09.06日

「いつ?」、「どこで?」、「だれが?」、「何を?」、「なぜ?」、「どのように?」
と言えば、おそらく誰でも知ってるあの5W1Hの "When", "Where", "Who", "What", "Why", "How" です。("Which" 「どちら」が含まれていないのは、通常 "Who", "What" で間に合うからです)
えっ、なんでひとつだけ仲間はずれの "How" が入ってるの?って。
実は逆に "how" だけが正統派で、あとの5Wが仲間外れなのです。
英語の本国、イギリスでは5世紀〜11世紀頃の古英語時代には、それぞれ "hwenne", "hwær", "hwa","hwæt", "hwi", "hu" と綴られていたのです。それが時代の変遷とともにスペリングが変わって現在のものになりました。発音は古英語時代からさほど変わっていないようです。
(「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」で3ヘェー!)


ちなみに、日本語も平安時代にはハ行がこんにちのように〔は ひ ふ へ ほ〕とは発音されず、なんと〔ふぁ ふぃ ふ ふぇ ふぉ〕と発音されていたそうです!
「ファイト」「フィールド」「フェーン現象」「フォント」など、最新の外来語が平安時代にすでに正しく発音されていたとはびっくりぽん!
(「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」「ヘェー!」で10ヘェー!!)


なぜこのようなことを書くのかと言うと、実はこの Wh- で始まる単語の発音が、簡単そうでけっこう難しく、間違えて発音している人がたくさんいるからです。(学校の英語の先生でさえ)


第8講 「Wh- の発音の仕方」


日本語には世界でも珍しい〔ふ〕という音があります。外国人にとってはこれが発音しづらく、【f】の音で代用するケースが多いです。ですから私の名前「ふなだ」もローマ字綴りだとFunadaになり、Hunadaとは書かないのです。
この日本語〔ふ〕の音は、IPA(国際音声記号)では【ϕ】(ギリシャ語の〔ファイ〕の文字)を当てています。


日本人が英語を発音をするとき、自然と日本語にある音を代用しようとするので、Wh-疑問詞に無意識のうちにこの【ϕ】という音を入れてしまいます。
たとえば、"When"を【ɸwén】〔ふウェン〕、 "Where"を【ɸwéər】〔ふウェア〕、 "Who"を【ɸúː】〔ふウー〕、 What を【ɸwɑ't】〔ふワット〕、 "Why"を【ɸwái】〔ふワイ〕のようにです。


正しくはそれぞれ次のように発音します。(〔 〕内の日本語の発音表記はあくまでも便宜上で、正確ではありません)
【(h)wén】〔(ホ)ウェン〕、 "Where"を【(h)wéər】〔(ホ)ウェア〕、 "Who"を【húː】〔フー〕、 What を【(h)wɑ't】〔(ホ)ワット〕、 "Why"を【(h)wái】〔(ホ)ワイ〕。
英語の【(h)】と日本語の〔(ホ)〕が( )に入っているのは、ほとんど聞こえないか発音しない、という意味です。
"Who"【húː】はカタカナ表記で〔フー〕と書いたのは、日本語の「ふ」の音である【ɸúː】〔ふウー〕と区別するためで、口を丸めて突き出しロウソクの火を消すときのように「フー」と言ったら【ɸúː】〔ふウー〕になってしまいます。あくまでも【h】の「はー」と軽く息を出すときの音です。


微妙な違いで大したことないと思われるかもしれませんが、たったこれだけのことで日本人の訛りか、ネイティブの発音の違いになってしまいます。


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ぬかづけ

2017.09.04日

数日前のテレビ番組で、「林修の今でしょ!講座【長生きの秘訣が分かる3時間SP】健康長寿まとめ」をやっていました。最近はこの手の番組がとても多く、健康志向の人が増えてきたことと、今ひとつはやはり高齢化社会を反映しているのでしょう。
そう言う私も、こういった番組はほとんど欠かさず毎回観ています(笑)。


さて、その中で発酵食品がいいと言っていました(これはいつも聞いていることですが)。
納豆は常連で、いつも必ず出てきます。
味噌やヨーグルトもよく出てきますし、私も納豆、味噌汁、ヨーグルトは毎日食しています。
しかし、私にとって盲点だったのは、「漬け物」でした。
それで、何でも新し者屋の私は早速、漬け物を作ろう!と言いました。
そうしたら、言いだしっぺの私が作ることに相成りました。
スーパーで日曜日の食料品のまとめ買いのときに「いりぬか」を買ってきました。


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そして、昨日、生まれて初めての試みで、パッケージ裏に書いてある「ぬかみその漬け方」という説明とネット検索した「糠漬け」のサイトを見ながらチャレンジしました。
昨日は午後から雨が降り始め、いつものウォーキングに出かけられなくなったので、その時間を利用して作りました。なんと、いつもの1時間半ほどの1万歩のウォーキングのほうがよっほど楽で、ぬか床作りと野菜の材料を切って漬け終ったときには、もうくたくた。十分すぎるほど運動できました(笑)。
朝にはできているそうなので、楽しみです。
さて、この糠漬けが今日の音声学のテーマです。


第7講 「ず と づ の区別 」


去る3日の記事、「私の名前は〔ジョージ〕それとも〔ヂョーヂ〕?」を読んだ方から次のようなご質問をいただきました。
では、ずとづの発音は英語ではどうなりますか?私の名前は香鶴子ですがかづこと読みます。づにこだわりを持っています‼人からかずこと書かれたら少しムッとします。笑。両親がつけてくれた名前のづにこだわっています。


まず、日本語では書き方と発音の仕方が必ずしも一致しません。下がご質問に対する答えです。
「ず」は「す」の濁音。「づ」は「つ」の濁音。〔す〕と言いながらその舌の位置のままで濁らせると〔ず〕になりますし、〔つ〕を濁らせると〔づ〕になります。
ですから、「つづき」と言うときには、〔つ〕につられて〔づ〕になりますし、「すずめ」も同様に〔す〕に引きずられて〔ず〕と自然と発音しています。これを逆に、〔つずき〕とか〔すづめ〕と発音するのは至難の業です。
香鶴子さんの場合は、「鶴」の字が使われているので「かづこ」で正解です。和子だと「かずこ」となります。


上の答えで「かづこ」というのは書き方です。発音する際にはおそらく〔かずこ〕とご本人も知らないうちに言っていらっしゃることと思います。
発音はあくまでも〔つ〕が濁った音が〔づ〕で、〔す〕が濁った音は〔ず〕で、〔づ〕の発音は語頭(単語の初め)かまたは、「つづく」のように「つ」の文字に続くときに自然と使いますが、それ以外ではほとんどの場合〔ず〕と言っていると思います。ですから、今日のタイトルの「ぬかづけ」も、ぬかにつけるので「づ」の文字を使いますが、発音すると〔ぬかずけ〕になっています。
昨日、ネット上のニュースを見ていたら、「気ずかない」云々とありましたが、正しくは「気づかない」です。記者が「気づかない」ぐらいですから、日本語は難しいですね(笑)。


これが英語になると、発音は明らかに異なります。
たとえば、car の複数形 cars は【kɑ'ːrz】〔カーズ〕ですが、card の複数形 cards は【kɑ'ːrdz】〔カーヅ〕となります。
ネイティブの人たちは小さい頃からまったく意識せずに、当たり前のこととして自然と区別していますが、日本人にとっては聞き分けるのも、発音し分けるのも非常に困難です。
皆さん、試してみてください。
これをクリアすると英語の発音は飛躍的にうまくなり、ネイティブの発音に一歩近づけます。


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ライト(右)にライト(光)を当てろ!?

2017.09.04日

第6講 「英語の R と L の発音の区別 」


4年前の記事、「一石三鳥」の中に登場した卒塾生のAさんは中学生時代、英語がダントツによくできました。
法学部を出たあと就職したのですが、自分には合わないと言って仕事を辞め、通信教育で教師になる資格を取るための勉強をしていました。おそらく今はどこかの中学校で英語の先生になっていることでしょう。


この子は、どの教科もとても良くできたのですが、特に英語が得意で、高円宮英語弁論大会に出たいと言ってきたので、発音の特訓をしました。
学校のテストでは英語は毎回満点かそれに近い得点でした。いつもミスするのは、RとLのスペリング間違いでした。しかし、弁論大会の練習のとき徹底してRとLの発音の仕方を教えたところ、それからスペリング間違いはしなくなりました。
英語の学習で一番大切なのは、スペリングを丸暗記することではなく、発音を正確に身につけることです。そうすれば、外国人に通じる綺麗な正しい発音になりますし、スペリングで間違えることもなくなります。


Rの発音
下の図のように、Rを発音するときには、口の中で舌は上顎(あご)にくっつかず、ちょっと後ろに反ったような感じになります。
この状態で、何度もrightと言ってみてください。


r.jpg


Lの発音
Lを発音するときには、舌の先を上の歯茎にしっかりとくっつけたまま離さないで喉から空気を流します。
舌を上の歯茎にできるだけ長くくっつけてlightと何度も言って、違いを確かめてみてください。


l.jpg

これに対して、日本語のラ行は英語のLよりももう少し後ろに舌の先が触れて、その次の瞬間「ら」と言うとき舌を弾いて上顎から離します。(そのため専門用語で「弾音」といいます)


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自分で声を出して、「ら り る れ ろ」と言ってみてください。
口の中で、上顎に舌が触って発音する瞬間に離れるのがわかると思います。
英語の【r】【l】と区別するため、日本語のラ行は【ɾ】という発音記号を用います。小文字の「r」の上の棒が消えたような文字です。


ですから、right【rait】(右、正しい)は舌の先をどこにもつけずに発音し、light【lait】(光)は舌の先を上の歯茎にしっかりとくっつけたまま発音しながら覚えると、どのような単語でもRとLを正確に発音できるようになり、同時にスペリングも正確に覚えられます。
これを両方とも日本語で【ɾait】〔ライト〕と言うから、RとLを間違えるのです。


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私の名前は〔ジョージ〕それとも〔ヂョーヂ〕?

2017.09.03日

第5講 「ジ と ヂ 」


今日のテーマである「ジ と ヂ 」に入る前に、8月31日の「ウヰスキーを飲む」の中に書いたワ行についてひと言付け加えておきます。これも大切な英語の発音に関することですので。
この中に次のように書きました。
ワ行にはかつて、「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」と、ひらがな・かたかなともにイ行の「ゐ」「ヰ」、エ行の「ゑ」「ヱ」があり、昔は[wa, wi, wu, we, wo]と発音されていたものと思われます([wu]に当たる文字がありませんが)


[wu]に当たる文字がないばかりか、この【wu】の音もおそらく日本語には昔から今日までありません。
英語を始めとする他の言語にはあるものが多いのですが。
ですから、日本人はwoman【wúmən】の発音が苦手で、〔ウーマン〕と日本語式に言ってしまうのです。
この英語の発音を正確にする秘訣は、「イースト菌?」の中に挙げた
〔アー エー イー ウー エー オー、アオ〕の発声練習の続きで、ワ行も同様に
〔ゥアー ゥエー ゥイー ゥウー ゥエー ゥオー、ゥアゥオ〕
と練習すると、唇をすぼめて〔ゥウ〕と言うことができるので、woman【wúmən】と正しく発音できるようになります。


さて、「ジ と ヂ 」の区別ですが、実は日本人は知らないうちにきちんと発音できています。
たとえば、「しじみ」と言うときいくら頑張っても「しぢみ」と発音するのは非常に難しいです。
同様に、「ちぢむ」と言うところを「ちじむ」と発音するのも困難です。
今日の日本語では「ジ」も「ヂ」も同じように発音するものとほとんどの人が思っていますが、実はそうではありません。
〔ジ〕は〔シ〕の音が濁った音ですから、〔シ〕の口の構え・舌の位置をそのままで〔ジー〕と言えばいいのです(摩擦音)。
〔ヂ〕も同じで、〔チ〕の口の構え・舌の位置をそのままで〔ヂー〕と伸ばせばできます。
つまり、〔シ〕〔ジ〕の音を出すとき、舌の先はどこにも触りませんが、〔チ〕と言うときには舌の先が上の歯茎に触れて下がはねます。ちょうど「ちぇっ!」と舌打ちをするときのように。ですから〔ヂ〕の音も同じように舌の先が上の歯茎に触れます。これを破裂音と摩擦音が一緒になっているので破擦音と言います。
ですから、「しじみ」と言うときには自然と同じ舌の位置で発音するので自然と〔ジ〕になりますし、「ちぢむ」も同様に、自然と〔ヂ〕になるのです。


ところが、これが英語の発音になると、pledge【plédʒ】〔プレッヂ〕(誓約)の〔ヂ〕とplesure【pléʒər】〔プレジャー〕(楽しみ)の〔ジ〕が区別ができなくなります。
コツは、発音記号で【dʒ】となっているものは舌先を上の歯茎につけて〔ヂ〕と言い、【ʒ】のときには舌先をどこにもつけずに〔ジ〕と言うのです。
私の名前を英語で言うとGeorgeですが、これは【dʒɔ'ːrdʒ】となり〔ジョージ〕ではなく、正確には〔ヂョーヂ〕です。
厳密に言うと、日本語の「ジョージ」は〔ジョージ〕と〔ヂョーヂ〕の中間のような音です。
同じGeorgeでもフランス語では【ʒɔ'ːrʒ】〔ジョルジュ〕と発音し、摩擦音の〔ジ〕の音になります。
フランス人が話す英語に訛りがあるように聞こえるのは、このように英語の音がなく、フランス語の音で代用するからで、日本人の英語に訛りがあるのも同様の理由によります。


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ij

2017.09.02日

第4講 「 ij


昨日の記事、「イースト菌?」の中で、英語で「東」を表すeast〔イースト〕と「イースト菌」のyeast〔ィイースト〕の発音が違うことを書きました。
この発音の区別は日本人にとっては至難の業です。
ear【íər】〔イア〕、year【jíər】〔ィイア〕も同様です。この簡単な発音区別の方法は、earのときには〔イアリング〕と言って、そこから〔リング〕を取ると〔イア〕になります。これがearの発音です。日本人はどうしても「耳」は〔イヤ〕だと思っているので、year〔ィイア〕の発音と紛らわしくなってしまうのです。yearの【j】の音は、思いっきり舌に力を入れ上あごに近づけて〔ィイ〕と言うのがコツです。


さて、この英語の発音記号【j】はの文字なのに、なぜ「ジ」と言わずに〔ィ〕と発音するのでしょうか?
多くの人が疑問に思っています。これまでこの質問を何度も受けました。
実は ij がもとは一緒だからなんです。
そう言えば形がちょっと似てますよね。i がちょっと伸びると j になるでしょう。
もともと i だったのが異体字として j になりました。
ですから、 j i の音があり、それが発音記号に残って【j】となったのです。
今からおよそ700年ほど前に ij が区別されるようになり、 i が母音として残り、 j が半母音、すなわち【j】という音となりました。
ですから、Jesus(イエスさま)のことをイタリア語で〔イエスース〕と言いますが、 英語では 〔ジーザス〕と発音するのです。カトリックの「イエズス会」というのはここから来ています。
そして、この【j】という音がさらに y という文字に変化したのです。


次回は、これまた日本人にとって難しい「ジ」と「ヂ」の違いについてお話します。
たとえば、「しじみ」と「ちぢむ」の違いです。これは単に文字が違うだけでなく、みんな無意識のうちに発音でも区別しているのです。これがわかると、英語のpledge【plédʒ】〔プレッヂ〕(誓約)とplesure【pléʒər】〔プレジャー〕(楽しみ)の発音の違いもできるようになります。


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イースト菌?

2017.09.01日

第3講 「イースト菌?」


ワ行に古くは「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」と、ひらがな・かたかなともにイ行の「ゐ」「ゑ」〔ウィ〕、ウ行の「ヰ」「ヱ」〔ウェ〕があったというのは、とても面白いです。
昨日の記事の中に書いた「ウヰスキー」の表記について、お友達のTakamiさんが再度、素敵なコメントをくださいました。
幼少の頃より、両親が社交ダンス教師だった私は、ダンス教室の入り口に掲げてあるダンスのメニュー?の中に「クヰックステップ」というのがあったのです。
これを発見したのも、もう50年以上前です。
「クイックステップ」というダンスがあることは子供ながら知っていましたので、なんで「イ」じゃなくて「ヰ」なんていう変な形で書くのだろうかと思っていました。
両親は、「これはウィと発音するのだよ」とは教えてくれませんでした。
まさにこれが quickにより近いカタカナ表記なのですね。
ウィスキーは、たいていの日本人は「ウイスキー」といいます。これもマッサンが「ヰ」の前に「ウ」をつけて商標登録したからなのかも…


もしも、「クヰック」という表記と〔ウィ〕という音が今日残っていたら、「クイック」よりも英語のquickの発音に近いので、日本人の英語の発音ももうちょっとうまくなっていたかもしれません。
「ウォーター」もきっと「ウヲーター」と表記され、発音も〔ウウォーター〕となっていて、よりwaterの発音に近かったことでしょう。
実際のところ、「ウォーター」があまりにも根付いているため、日本人で正確にwaterを【wɔ'ːtər,wɑ't-|wɔ'ːtə】〔ウウォーター〕と発音できる人はあまりいません。


雑誌『わかさ』10月号の特集は「のど」です。


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私は幼少の頃から喉が弱く、小学生時代劇団に入っていて発声練習をするとすぐに声がれして、親に吸入器を買ってもらってしょっちゅうそれで喉を潤していました。こんにち耳鼻咽喉科で喉が痛いと言うと、口に当てて蒸気が出てくるネブライザーです。
この『わかさ』の表紙に「かすれ声はのどの老化のサイン!」とあったので、1年以上前からかすれ声で授業ができなくなっていた私は、さっそく買ってきて読み始めました。
「高低をつけて声を出しのど仏を上下に動かす[のど仏スクワット]なら、起動も広がり[発声機能]がみるみるアップ」(p.26)には次のような喉の運動が載っています。


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いいことは何でもすぐに実行する私は、これをウォーキング中に(近くに人がいないのを確かめて)やっています(笑)。
昔、劇団でよくやった〔アー エー イー ウー エー オー、アオ〕の発声練習です。
これで喉仏を上下させて喉を鍛えるというわけです。
〔カー ケー キー クー ケー コー、カコ...〕
とずっとやっていくと、ヤ行にきます。
〔ィヤー ィエー ィイー ィユー ィエー ィヨー、ィヤ ィヨ〕
普通は、〔ヤー エー イー ユー エー ヨー、ヤヨ〕となるのですが、これは今日ヤ行が「ヤイユエヨ」になっているからです。
でも、正確には[ィヤ ィイ ィユ ィエ ィヨ]です。英語の発音記号では【ja ji ju je jo】となります。
この発音記号の【j】についてはよく〔ジ〕と発音するものと思っている人がいますので次回扱います。


ワ行には「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」があるのに、ヤ行にはなぜか「イ」と「エ」がありません。
ところが、実は昔あったのです。
画像としてしか残っていませんので、それを下に載せます。


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これは漢字の「以」から作られた〔ィイ〕に当たる文字で、ひらがなの「い」の原形になりました。


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これは漢字の「江」から作られた〔ィエ〕に当たる文字で、かたかなの「エ」の原形になりました。


さて、前置きが長くなりましたが、第2講「イースト菌」の「イースト」は英語ではyeastと綴り、「東」を意味するeastと発音が明確に違います。
east【íːst】、yeast【jíːst】で、イースト菌には【j】の文字がついています。これが〔ィイ〕という音です。
ですから、正確には「イースト菌」ではなく、「ィイースト菌」です。
日本人にとって発音の区別が一番難しいものです。
同様に、ear【íər】、year【jíər】で、yが先頭に付くときには、舌を思いっきり上あごに近づけて強く〔ィイ〕と発音します。
この項、次回に続きます。


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ウヰスキーを飲む

2017.08.31日

昨日は、「『ちょっと贅沢なビール』と言えば...」でしたが、今日は「ウヰスキーを飲む」です。私は飲みませんが...


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第2講 「『ウヰスキーを飲む』の『ヰ』と『を』の音は」


今から千年以上も前に作られた「いろは歌」。
いろはにほへど ちりぬるを (色はにほへど 散りぬるを)
わかよたれそ つねならむ (我が世たれぞ 常ならむ)
うゐのおくやま けふこえて (有為の奥山今日越えて)


この「有為の...」の意味は、「有為(人間の所行)の深い山を今日越えて」です。
漢字で書く「有為」はもとはかなで「うゐ」です。
現代語の[うい]という発音は当時のものとは異なります。
おそらく古代日本語では、[ううぃ]と発音していたものと思われます。
この発音が次第に簡素化されてイ音便で[うい]となったのでしょう。


昨日の第1講、「『ちょっと贅沢なビール』と言えば...」の記事を読んだお友達のTakamiさんが次のようなコメントを送ってくださいました。
「私の母は『◯◯ヱ』といいます。
ですので、私も『ヱ』には子供の頃から興味を持っていました。
母の名のヱの前の母音は『オ』です。
仮に『コトヱ』とすると、『コトエ』と言うより自然に『ウェ』となります。
ヱビスビールのYEを見たとき、なんでWEじゃないの?と、私も思いました。
日本語と英語の発音…おもしろいですね。次回も楽しみです。
外国人が難しい日本語の発音…『○○円お預かりします』など『ん』のあとに母音が繋がっているヤツです。次回も楽しみにしてます♪」


Takamiさんはさすがプロの声楽家。お母さんのお名前からこのような問題にすでに子どものときに興味を持っていらっしゃって、「ヱビスビールのYEを見たとき、なんでWEじゃないの?」と疑問を感じていらっしゃいました。普通の人はこんなことに気づきません。見慣れている人はそれを当たり前だと思っているのです。
Takamiさんのおっしゃるとおり、お母さんのお名前がたとえば「コトヱ」さんだとしたら、「ヱ」の音は、前の音「ト」を伸ばしたときに残る[オ]の音につられて[ウェ]となり、その結果「コトヱ」のように「ヱ」の文字をお母さんのご両親が当てられたのです。ご両親が住んでいらっしゃった時代、地方では[ウェ]という発音が普通だったのでしょう。


6年前に天国に旅立たれた友人の柿谷寿美江さん(「心洗われます」)は、ご自分のお名前をローマ字でSumiyeと綴っていらっしゃいましたが、この場合も前の音[イ]につられて、次の[エ]の音は[イェ]となるのです(イ音便)。
もしも、ローマ字でSumieと綴ると、外国人は[スミエ]ではなく[スミー]と発音してしまします。
なぜなら、英語ではieは[イエ]とは発音せず、[イー]になるからです。(例:calorie, movie, rookie, Katie)


今日の、テーマである「ヰ」の文字は、「ニッカウヰスキー」の名前に残っているぐらいですが、これは正確には「ヰ」自体が[ウィ]という発音なので、これだと[ウウィスキー]となって変です。正しい旧仮名遣いにするとすれば「ヰスキー」なのですが、これは会社を興した「マッサン」がそのように命名した結果登録商標になったので、正しかろうが、間違っていようが勝手です。このような例は他にいくらでもあります(笑)。


ということで、ワ行にはかつて、「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」と、ひらがな・かたかなともにイ行の「ゐ」「ヰ」、エ行の「ゑ」「ヱ」があり、昔は[wa, wi, wu, we, wo]と発音されていたものと思われます([wu]に当たる文字がありませんが)。
これが音便で簡略化され、こんにちの「わ(い)(う)(え)を」、すなわち「わを」になったのです。


最後にこの「を」という文字ですが、皆さんはこれをどのように発音されますか?
たとえば、「ウヰスキー飲む」と言うとき、[ウォ]と発音しますか?
それとも[オ]?
これを研究している人たちがいて、結論は出ていないのですが、どうやら昔本州とあまり行き来のなかった九州や四国地方に[ウォ]が比較的多く残っているようです。こんにちは圧倒的に[オ]と発音する人が多く、また学校でも[オ]と普通指導しています。
しかし、[ウォ]と発音するのは地方のお年寄りが多いのかと思いきや、意外なことに都会に住む若い人の間でもけっこうあるようです。
名古屋育ちの私の妻も[ウォ]派なのですが、本人は私が指摘するまで全然気づいていませんでした。
しかし、妻の弟妹たちはみんな普通に[オ]と発音しているので、家庭環境とか地方、時代の影響ではありません。そこで、妻の小学校時代の先生が国語を教えているとき、「を」と「お」と区別するために「を」は[ウォ]と発音するのだと教えたのだろう、というのが私の推測です。


明日は、ヤ行の「やいゆえよ」を扱いますが、何とこれが日本人が一番苦手とする英語の発音につながります。どうぞお楽しみに。


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遂に出版された!

2017.08.09日

ちょうど2か月前に「カウンセリングの良書」でご紹介しました、長男直人の嫁、舟田恵利紗の訳による『互いに助け合うために』が出版され、昨日恵利紗さんのお父さんから送られてきました。
英語版 INSTRUMENTS IN THE REDEEMER'S HANDSという原題を『互いに助け合うために』 とうまく訳し替えていますし、本文を見てもよくこなれた分かりやすい日本語で、難しい内容が読者に理解されやすいようよく工夫して訳されています。
監訳を依頼されていたのですが、体調不良のためお断りしたのがかえって良い結果となり、とても嬉しく思っています。


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この本は、副題に「主の御手の器として、変化を必要としている人々が互いに助け合うために」とあるように、牧師やカウンセラーのみならず、クリスチャンを始め一般の方々にもぜひとも読んで日常生活の中で活用していただきたいお薦めの本です。
発行者である名古屋市内の神学校、キリスト聖書学園では、カウンセリングのテキストとして使用されるようですが、広く一般の人々の手にも渡って活用されることを切に願うものです。


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ジャンボ!アフリカからこんにちは!

2017.08.03日

昨日は、最近facebookでお友達になった藤江 顕さんが訪ねてきてくださいました。
キッズ英語クラスを見学していただいた際、子どもたちに紹介しました。
"This is Mr. Fujie. He is from Kyushu."
すると、藤江さんが
"I'm also from Africa."
「えっ、アフリカ出身?」と、みんなキョトンとしています。
そこで私が地球儀を見せて、
"Where's Africa?"
すると生徒たちが指差して「あった!」「ここだ!」


ちょうど生徒たちが英語で動物の名前を勉強し、復習していたところだったので、
"Are there hippopotamuses in Kenya or Tanzania?"(日本語通訳なしで「ケニヤやタンザニアにはカバはいますか?」)
と尋ねると、
"Yes, there are. Hippopotamuses are very dangerous animals.
First, they bite. Second, they run very fast. About 40 kilometers an hour. Third, they're very heavy." (はい、いますよ。カバはとても危険な動物なのです。まず、噛みつきます。次にカバは走るのがとても速く、時速40キロほどです。さらに体重がとても重いです)
とジェスチャーを交えてユーモアたっぷりに話してくださいました。
ところどころわからないところは、私がちょっとヒントを与えたりしたところ、みんなだいたい理解できたようです。
ひとりの子が、
「えーっ、カバってヒッポちゃんで可愛いイメージだったのに」
とびっくりしていました。


"Do you have any questions for Mr. Fujie?"
と尋ねると、ひとりが「砂漠はありますか?」。
"Are there any deserts in Kenya or Tanzania?"
と私。
藤江さん、
"No. Deserts are in Northern part of Africa. There's Savanna in Kenya and Tanzania. Many animals live there, like lions, zebras, elephants, hyenas, giraffes, impalas."
東アフリカには砂漠はないと知り、サバンナやおなじみの動物たちの名前が出ると、子どもたちの目は好奇心でキラキラ輝きました。
そして、ナマで英会話を聴いて、理解できることがとても嬉しそうでした。


藤江さんは宮崎県でサンシャインアカデミーという、アカデミー学院のキッズ英語と同じような学校を奥様とご一緒に運営していらっしゃり、JICA(ジャイカ)という国際協力機構の職員として、これまでアフリカで通算11年間働いてこられ、つい1週間前に帰国されたばかりです。
この度、サンシャインアカデミーでもガウディアを導入されることになり、アカデミー学院のキッズや小学個別クラス、ガウディアをご見学してしてくださいました。
生徒たちともすぐに打ち解け、階段下では子どもたちに取り囲まれて「何歳?」などと聞かれて、「1万歳」などとおどけて答えていらっしゃいました。
また、アカデミーの先生たちともしばし楽しい会話のひと時を持ち、その後ご一緒に夕食に出かけました。
そこでも、アフリカの国々のことや人々の暮らし、食生活、文化、お仕事の内容などをお聴きしました。


そして昨夜はうちで一泊していただき、今朝も食事の時に信仰の話を含みいろいろな話題に花が咲き、とても楽しい有意義なひと時を過ごさせていただきました。
思っていたとおりのとっても素敵な方でした。


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(1万歳?の藤江さんと一緒に)


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グリンピース入りカレーライス

2017.04.20日

毎週水曜日、小学3・4年生の女の子たちを家に送る送迎バスの車中はいつもとても賑やかです。
子どもたちの間でとくに人気なのは「グリンピース」と「カレーライス」というふたりで対戦するじゃんけんゲームです。
きっと皆さんもご存じでしょう。


ふたりで一緒に「グリンピース」と言いながらグー(またはチョキかパー)を出し、たとえばグーで勝ったほうが「グリン、グリン、チョリン」と言いながらチョキを出して相手が同じものを出すまで、「チョリン、チョリン、パリン」などと言いながらパーを出したりします。ふたりが同じものを出したとき、最初に「ドン」と言ったほうが勝ちというゲームです。


これの別バージョンが「カレーライス」で、「グリンピース」とまったく同じなのですが、「グリン、チョリン、パリン」の代わりに「グーカラ、チョーカラ、パーカラ」と言って、同じものを出したら「ドン」と言う代わりに「水」と言います。
これを交互にやったりすると、混同して「ドン」と言うところをつい「水」と言ったりしてしまうわけです。
よく飽きないものだと感心するほど毎回、毎回このゲームをして大騒ぎです。
先週の水曜日もみんなキャーキャー言って楽しんでいました。それを聞きながら私はちょっとひねった新しいゲームを考えつきました。


そして昨日、バスを発車させる前に私の発案したゲームをみんなに説明しました。
「これはグリンピース入りカレーライスって言うんだよ。
最初に『グリンピース入りカレーライス』って言って、次は『グーカラ、グーカラ、チョーカラ』と言う代わりに『グーカラ、グーカラ、チョリン』って言う。相手の人が同じのを出したら『水』って言う代わりに『ドン』って言う。
今度は『カレーライスのグリンピース』って言って、『グリン、グリン、チョーカラ』って言う。相手の人が同じのを出したら『ドン』って言う代わりに『水』って言う。
つまりカレーライスとグリンピースを混ぜるんだ。そしたら今までよりも頭を使うし、お互いに間違いやすくなるからもっと面白くなるよ」


みんなの反応は「シーン...」
もう一度説明してお手本を示してひとりの子に始めさせました。
「グリンピース入りカレーライス」「チョーカラ、チョーカラ、パリン」。
「シーン...」
だれも乗ってきません。


しばらくして別の子が言いました。
「ちょっとややこしくて難しい」
「そう、難しいから面白いんだよ」


ところが、しばらくするとみんなはいつもと同じ「グリンピース」と「カレーライス」を交互に始めました。


私が子どもの頃は「軍艦、沈没、破裂」でやっていましたが、平和なグルメの時代になり「軍艦、沈没、破裂」はすたれて「グリンピース」と「カレーライス」になったようです。
そして、私の発案した「グリンピース入りカレーライス」はグルメっ子たちには不人気でした。


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一般に、子どもに限らず、人はあまり変化を好まないもので、馴れているものに固執する傾向があります。
私たちが習慣のようにして毎日行う歯磨きや洗面などの手順の「儀式」もその内のひとつです。


ところで、「グリーンピース」と言うと、ご存じ環境保全・自然保護を訴える世界的に有名な団体です。ときに過激な行動に出ることでも有名ですが。
その名前からかどうかわかりませんが、「平和」(peace)のシンボルカラーはグリーンです。
ついでながら、カレーライスの中に私が入れようとした「グリンピース」は正確には英語のpea(豆)の複数形ですから「ピース」ではなく「ピーズ」(peas)です。老婆(爺)心ですが、お間違いのないよう。


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日本人の貧しい英語力がこんなところにも

2017.03.11日

昨日、ららぽーと湘南平塚にちょこっと行ってきました。ここにもある「3 COINS」。まだ利用したことありませんが、雑貨を中心とした百均ならぬ三百均。
愛称はスリーコインから「スリコ」。


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「ワンコイン」というのもありますが、これは500円玉1枚の主にうどんや丼物などの外食系。中には500円で健康診断というのもあるらしいですが、あまりお世話になりたくないです。


先日、電車に乗っていたら目の前に立った人が持っていた袋がこの「3 COINS」。
「えっ、ちょっ、ちょっと待った! 何これ!?」


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We'll to make your little happier
頭が壊れそうになりました。
この3コインの商品で、
「皆さんをもう少し幸せにします」
とでも言いたいのでしょう。
それにしてもこの英語は凄まじい!
これは中学3年生で学ぶレベルの英語。
正しくは…、皆さんで言ってみましょう。
1, 2 の 3 はい、


We'll make you a little happier.
We'llの〔'll〕は「〜にします」といった意味合いの助動詞の will です。
助動詞は、文字どおり動詞を助ける働きをする言葉で、「〜できる」という意味の can などと同じで、I can swim. のように助動詞の後には動詞の原形(もとの形)がきます。ですから、to make のように to(不定詞)をつけてはだめです。


次に、make は「〜を…にする」という意味の使役動詞で、「〜を(人)」に当たる目的語がきます。
ここでは「あなたを」なので、皆さんご存じの you, your, you の3番目の目的格である you(あなたを)が入ります。
your は、your name のように「あなたの」という意味の所有格ですからこれは文法的な誤り。


最後に、little happier ですが、a little のように a をつけて初めて「少し」という意味になります。
little だけだと「ほとんど〜ない」という否定の意味になります。
たとえば、
I have a little money.(少しお金がある) 
I have little money.(ほとんどお金がない)
というふうに a のあるなしでまったく意味が変わります。


このような貧しい英語力も、先日書いたように「責任は日本の英語教育に」あります。
なんのために中高大学と最低でも6年間、長いと10年間も学校で英語を教えているのでしょう。受験のための英語で役立たないような教育ならいっそやめてしまえばいいです。時間と労力と費用の無駄遣いです。
もっと身につき、役立つ英語教育に転換しなければ、2020年から小学校で英語が正規教科になったとしても、ただ単に学年を下げるだけで終わってしまいます。


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私は残りの人生、毎日何をしたいのだろうか?

2017.02.26日

"Look yourself in the mirror and ask yourself, what do I want to do everyday for the rest of my life … Do that."
--Gary Vaynerchuk – Entrepreneur
「自分を鏡に映してよく見て、自問しなさい。『私は残りの人生、毎日何をしたいのだろうか?』と。そして、その答えを行動に移しなさい」
--ゲイリー・ヴェイナチャック、アントレプレナー
(訳 舟田譲二)


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私たちはとかく時の流れに流されがちです。あまり深く考えずに、一日一日を送っています。
そして、あっという間に一週間たち、一か月、一年がたってしまいます。
振り返ってみて、自分はこの一年、何をやっていたのだろう、このままでいいのだろうか、とふと不安になったりするものです。


どのような人生を送っても、それが自分の一生。
同じ生きるなら、悔いのない一生を送りたいものです。
そのために必要なこと、それは「自分が心底からやりたい」と思っていることを、今ここで立ち止まってよく考えること。そして、それを早速今日から実行することです。
でないと、人生の終末を迎えるとき、「ああ、自分の一生はなんだったのか。これで良かったのだろうか」と後悔することになります。


ゲイリー・ヴェイナチャックはユダヤ系ロシア人で、ソ連崩壊後家族はアメリカに移住しました。そして一間のアパートに家族9人で暮らし、屋台でレモネードを売る仕事をしたりしていました。おそらくこのような経験から上のような言葉が生まれたのでしょう。


冒頭で、
"Look yourself in the mirror and ask yourself,..."
とヴェイナチャックが言っています。
この表現はけっこうよく使われるようですが、私にはちょっと違和感のある文章です。私だったら"Look at yourself in the mirror..."と言います。
おそらく、
"Look at yourself in the mirror..."
(鏡に映った自分を見なさい)

"Look yourself in the eye..."
(自分の目をよく見なさい)
を合体させて新しく造語したのではないかと思います。
したがって、意味もその両方を含めて冒頭のような
「自分を鏡に映してよく見て、自問しなさい」
としました。でも、ひょっとしたら英語の誤用かもしれません。
ついでに、冒頭のeverydayは「毎日の」という形容詞で、everyday activities「毎日の活動」のように使い、普段使う「毎日」はevery day(I run every day.)と書いて使い分けるのでこれは明らかな誤用です。アメリカ人ですらよく間違えるので要注意です。


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責任は日本の英語教育に

2017.02.24日

◆文法 小5のつまずき防ぐ 
 「She likes apple.」
 昨年夏、埼玉県宮代町立笠原小学校の5年生の教室。子供たちは、プリントに書かれた基本的な英語表現が読めず、戸惑っていた。
 笠原小は文部科学省が指定した英語教育強化地域拠点校。児童は1年生から英語の授業を受け、「聞く・話す・読む・書く」の4技能のうち、「聞く」「話す」活動には慣れている。
 それでも、5年生で英文を「読む」活動に入るのはハードルが高かった。
 「いきなり読み書きに入ると英語嫌いを作りかねない。徐々に慣らしていくことの大切さを感じた」と、授業をした武藤伸幸教諭(32)は話す。
 2020年度実施の次期学習指導要領では、歌やゲームで英語に親しむ「外国語活動」を小学3、4年生に引き下げ、5、6年生は教科として、読み書きや過去形などの文法も扱う。
(中略)
 ベネッセ教育総合研究所の14年の調査では、高校1〜3年生に英語が苦手になった時期を聞いたところ、「中学入学前」が5.1〜7.5%だったのに対し、「読み書き」が本格化する「中1前半」は14.7〜15.8%と急増していた。小学英語の教科化で単語の暗記や文法を押しつける形になれば、「苦手になる時期が早まるだけ」といった懸念も学校現場に広がる。
(後略)

(2月16日付 読売新聞38面 [変わる授業風景](中)「読み書き」少しずつ より一部抜粋)


上の記事を読んでびっくりしました。
冒頭の「She likes apple.」です。
皆さん、お気づきとは思いますが、これは中1で学ぶ英語の基本中の基本です。
まずappleという可算名詞(ひとつ、ふたつと数えられる名詞)の場合、単数なら前にanかtheをつけ、複数ならば末尾にsをつけなければなりません。ここでは、「好き」と言っていて、りんご<類>のことを指しているので、複数形にしてapplesと言わなければなりません。
英語活動をするとき、最初にこれを学びます。


授業をした小学校の教諭が間違っていたのか、あるいはこの記事を書いた新聞記者が間違っているかのどちらかです。
もし前者であるなら、記者は当然のことながら教諭にそのことを指摘し、記事にするときには正しくShe likes apples.と訂正していたことでしょう。
すると可能性はひとつ。記者が記事にするときShe likes apple.と誤った英語を書いた、ということになります。
読売新聞の記者なら当然大学は卒業しているでしょうし、こんな基本的なことは知っていなければなりません。
また、記者が書いた原稿は少なくとも何人かの新聞社の人がチェックしているはずで、そこでも見逃されたということです。
お笑いならいざ知らず、これは今ちまたで大流行しているピコ太郎のPPAP、"I have a apple."(正しくはan apple)と同じレベルの間違いです。


このことが気になっていたところ、後でデジタル版「 読売プレミアム」で次のような訂正文が載っていました。当日の夕刊、もしくは翌日の朝刊にも載っていたかもしれません。
[訂正 おわび]
 16日【社会】連載「変わる授業風景」の記事で、「She likes apple.」とあるのは、正しくは「She likes apples.」でした。取材時の確認が不十分でした。


このおわびの文章も不可解です。それは、「取材時の確認が不十分でした」の部分で、これだと教えていた教諭の過ちだったような印象を与えます。しかし、それならば上にも書いたように、記者が教諭にその旨を伝え、記事にするときに訂正しておけば済むことです。
記者および新聞社の関係者が自らの落ち度を認めていないという可能性が大です。


決して人の過ちを指摘して非難したり、自分の知識をひけらかそうとしているわけではありません。なぜなら、こんなことだれでも知っているようなことで、そもそもここで書くこと自体つまらないことです。
しかし、敢えてこうして記事にしているのは、日本の英語教育の不毛、脆弱を露呈しているように思うからです。


よく日本人が「私は英語は読み書きはできるが、会話は苦手」と言いますが、これは美しい誤解にすぎません。大学生や大卒、院卒で一流企業や外資系企業に勤めている人、英語教師などですら、その読み書きの力はまことにお粗末な人が多いのです(「読み書きはできるが、英会話は...」)。


責任は日本の英語教育にあります。


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エッ?と思う字幕は、どこかおかしいの

2017.01.15日

去る1月4日BuzzFeed Japan配信のYAHOO! JAPANニュースに、字幕翻訳者・戸田奈津子さんのインタビュー記事が載っていました。
翻訳一般に、また字幕翻訳にも昔から関心があるので、この記事を興味深く読みました。


私の敬愛する友人また師匠である字幕翻訳家、小川政弘さんが戸田奈津子さんのことをとても高く評価しておられ、私たちの私信のやり取りの中でかつて次のように述べていらっしゃいました。
「私の彼女への評価は、やはり字幕翻訳の第一人者だということです。なんとなれば、ネット上で指摘されている誤訳例は、彼女の全翻訳から見たら、ほんとにわずかな部分で、その何百倍もの、美しい日本語表現の字幕が多くの人を感動させてきたのもまた動かせない事実ですから。...30年もお付き合いをさせていただいて、彼女のおおらかないい性格を知る私としては、彼女には、正当な批判には謙虚に耳を傾けつつ、結婚もせず全てを好きな映画にささげた幸せな字幕人生を最後まで全うしてほしいと、陰ながら祈りたいところです」


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以下は記事の中からの抜粋です。
戸田奈津子さんは、大学の4年間を教室ではなく映画館で過ごした、というほどの映画ファン。
大学を卒業してからは生命保険会社の秘書として働いたが、どうしても字幕翻訳の夢を捨てられず、1年半ほどで秘書を辞め、翻訳や通訳のバイトを続ける。
本格的に字幕翻訳を手がけるようになったのは、40歳を過ぎてから。
20年も待ち続けてまで字幕翻訳者になろうと思った理由は、「字幕以外に、ほかにやりたいことがなかったから」


ネットでは、戸田さんが翻訳するときに使う独特の意訳や言い回しを「なっち語」と親しむ人がいる。その一方で、戸田さん独特の意訳や誤訳に対する批判の声が上がるのも事実だ。「誤訳の女王」とも呼ばれることも。
字幕をそもそもどう作っているのか、戸田さんは著書に綴っている。
「かたや練りに練ったシナリオのせりふがあり、かたや観客の映画鑑賞の邪魔にならない限度の字数がある。その中間には必ずどこかに、限りなく原文に近く、しかも字幕として成り立つ日本語があるはずである。細い細い線のうえに、その線を綱渡りのようにたどってゆく努力が、字幕づくりの基本である。(『字幕の中に人生』より)」


戸田さんにとって理想で素晴らしい字幕とはどのようなものか。
「お客さんが字幕のことなんて考えずに、あたかも登場人物が全部自分のわかる言葉でしゃべってたって誤解するぐらい、違和感なくスッと頭に入る。それが一番良い字幕だと思います。映画を観ている途中で、字幕に意識が行くのは、その字幕に何か引っかかるものがあるからです。エッ?と思う字幕は、どこかがおかしいの」
「透明な字幕」が理想だと説明している。観客はセリフ、つまり字幕を読みに映画館に来るのではない。負担がかからない字幕で、映画を楽しんでもらうことが至上の目的なのです」


エンドロールに流れる「字幕翻訳・戸田奈津子」のクレジット。これを見る観客に思って欲しいこととは。
「映画が楽しかったと思ってくれればいい。観客が『あー、良い映画を観た。楽しかった』と思ってくれれば、字幕は目的を達していると思います」


これぞ字幕翻訳家のプロ魂です。
大の映画好きで、ここまで字幕への思い入れがあり、いわば字幕と結婚したような戸田奈津子さん。
本当にやりたいことがあれば、その夢は実現するというお手本のような人です。


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今年のキッズ英語クリスマス会

2016.12.07日

昨日から始まった今週のキッズ英語クラスでは、生徒にクリスマスカードを書いてもらっています。
こちらが準備しておいたカードの内側のメッセージ欄に生徒が思い思いのクリスマスショートメッセージや絵を描いて、それをクラスのほかの生徒と交換し合うというもので、ひとりの先生のアイデアによる今年初めての試みです。まあ、いわば日本の年賀状のクリスマスカード版のような感じでしょうか。


で、私はそのカードを用意する仕事を買って出たので、一昨日の夕方から取りかかり、昨日のクラスの分はなんとか間に合わせ、そして夜までかかってようやく全部仕上げることができました。
これがその一部です。1枚1枚真心こめて、生徒のことを思い、祈りつつ作りました。


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先月、キッズ英語生の家庭練習用に製作したビデオ「マイティキッズ英語教室 クリスマス会練習課題」の中で歌った英語の賛美歌 Silent Night (聖この夜)などを見た方々からお褒めの言葉をいただいたのに気をよくした私は、下手の横好きで今回のクリスマス会でまた歌おうと思っています。
ところが、普段からあまり歌い慣れていないので、歌詞をなかなか覚えることができず、今、何度も何度も繰り返し練習しています。
その歌を口ずさみながら作りました。
昔、ロサンゼルス在住時代の知人だった山内修一さんが作詞作曲した「世界ではじめのクリスマス」です。
山内さんとは毎週一緒に『友よ歌おう』の中の歌を賛美し、賛美の後お祈りをしていました。
とくに、この「世界ではじめのクリスマス」は、歌うたびに胸が熱くなります。


1.世界ではじめのクリスマスは ユダヤのいなかのベツレヘム
宿にも泊まれず家畜小屋で マリヤとヨセフの二人だけ
赤子のイエスさま、草のうぶぎ ゆりかごがわりの飼い葉桶
優しい笑顔に見守られて 恵みの光が照らすだけ
※ グローリア グローリア グローリア グローリア
インエクセルシス デオ


2.不思議な光が空を照らし 野原のまきびと驚いて
御使い教えたベツレヘムへ イエスさま拝みに駆け出した
確かにおられた救い主だ まことに賢きみどりごじゃ
われらがイエスさま拝めるとは 世界で一番幸せよ
※ グローリア グローリア グローリア グローリア
インエクセルシス デオ


3.キリスト探して博士たちは 東の国から遠い旅
星かげたよりにベツレヘムの うまやでイエスさま見いだした
とおときキリスト神の御子よ み告げのとおりのお姿ぞ
黄金、乳香、没薬など まごころ尽くして捧げましょう
※ グローリア グローリア グローリア グローリア
インエクセルシス デオ


4.世界ではじめのクリスマスは 小さな小さなクリスマス
けれども喜び満ちあふれた 気高いまことのクリスマス


本番のクリスマス会で泣かないようにしなければなりません。


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昨日のキッズ英語クラス

2016.11.30日

昨日はアカデミー学院のキッズ英語クラスに外国人の先生が来てくださいました。
子どもたちはみんなドキドキで、緊張して声が出ませんでした。
でも、さすがはベテランの先生。
ゲーム感覚で(先生はゲームとは言わずアクティビティと呼んでいます)、子どもたちをうまく言語活動に引き込み、動き回って楽しんでいるうちにいつの間にか大きな声で先生と、また生徒同士で英語で質問したり、答えたりができるようになっていました。
こんな楽しい英語の授業が学校でできたら、みんな英語大好きになり、バランスの取れた英語の4技能(聴き・話し・読み・書く)が自然とできるようになるのですが。


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メダルを獲得するには

2016.11.20日

"I don’t know what’s going to happen, but I didn’t want to sit at home and do ‘shoulda-coulda-woulda’."
--Jackie Joyner-Kersee - Olympic Gold Medalist
「何が起こるかわからない。でも、家でただ座って、『〜しておけばよかった、〜できたのに、〜だったのに』って言いたくなかった」
--ジャッキー・ジョイナー=カーシー、オリンピック金メダリスト
(訳  舟田譲二)


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ジャッキー・ジョイナー=カーシーは、20年以上破られていない不滅の大記録の持ち主です。


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やっぱり本物の言うことは違いますね。


英語ではよく ‘shoulda-coulda-woulda’という表現を使います。
「シュッダ、クッダ、ウッダ」と発音し、それぞれ
should have... , could have..., would have...
の短縮形で、このあとに過去分詞が続き、冒頭のような意味になります。


だれかが
「〜しておけばよかった、〜できたのに、〜だったのに」
などと何かをしなくて後悔して言うと、
「ああ、また始まった。もう聞き飽きたよ」
と言いたいときなど
"Ah, shoulda-coulda-woulda..."
と言えばいいのです。
「ウダウダ言うな」というような感じでしょうか (笑)


私たちは後悔するのが好きです。
古人曰く
「後悔先に立たず」
まことに至言です。
後悔というのはいつでも後からするのですから。


私は後悔するのが嫌いなので、たとえ失敗しても(たくさん失敗してきましたが)、そこから何かを学び取って失敗を益に変えます。
「転んでもタダでは起き上がらない」主義です。
たとえ石ころでも拾って立ち上がり、その石ころを役立てるようにします。


とかく他人を見ていると順風満帆のように見え、自分は「逆風満帆」のように感じるものですが、だれの人生にも失敗や後悔したくなることはつきもの。


私たちも人生で何かのメダルを獲得したかったら(なにかで達成感を得たかったら)、ジャッキー・ジョイナー=カーシーのように、
「何が起こるかわからない。でも、家でただ座って、『〜しておけばよかった、〜できたのに、〜だったのに』って言いたくなかった」
という生き方をしようではありませんか。


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大ボケ教授 Part1

2016.11.06日

子どものころ大好きだったディズニー映画のひとつに『フラバー』があります。繰り返し何度も観ました。
映画の原題は"The Absent-minded Professor"で、日本名の副題には「うっかり博士の大発明」とついています。
弾力性が超強く、空気よりも軽い物質「フラバー」をうっかり博士が発明したことから始まるコメディです。
"fly"と"rubber"が合体した合成語"flubber"(フラバー)は、「空飛ぶゴム」というような意味です。
(ちょうど"breakfast"と"lunch"を一体化した"brunch"と同じように)
教授はフラバーを使った車を発明し、その車で飛行機のように空を飛ぶという、子どもが好きそうな映画です。


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ところでabsent-minded professorを日本語にすると、「うっかり博士」というより大歩危(おおぼけ)ならぬ「大ボケ教授」のような感じで、いつも自分の専門分野のことばかり考えていて、日常生活でボケたことを言ったりしたりする人を指します。いわゆる「専門バカ」で、ときどきこのような人がいます。
かの天才・アインシュタインも、大学ではいつも何か考えていたので、手を壁に触れて廊下を伝い歩きし、一つひとつの教室を通って自分が教える教室にたどりついていた、という逸話があるほどです。
英語にはabsent-minded professorを題材にしたジョークがたくさんありますが、そのうちのいくつかを日本語に訳してご紹介します。


ジョンソン教授一家は引越しをすることになりました。
夫がとても忘れっぽいということを知っている妻は、新しい家の住所を書いた小さな紙を教授の服やズボンのポケット全部に入れておきました。
クラスが全部終わったら、教授がすることはただポケットからそのメモを取り出して、メモに書いてある住所に車を走らせるだけした。


ところがその日の授業中、教授はそのメモの1枚1枚全部の裏に授業の覚書を書いて学生に渡してしまいました。
さて、仕事が終わった教授は車に乗ったとたん、その日が引っ越しの日だったことを思い出しました。
どこに行っていいのか教授はまったく思い出すことができません。
しかし、突如ひらめきました。
教授はこれまで住んでいた家に向かって車を走らせました。運よく何人かの子どもたちが家の前で遊んでいました。


そばにいた子に教授は尋ねました。
「ねえ、お嬢ちゃん。ジョンソンさんたちがどこに引っ越したか教えてくれない?」
「ええ、いいわよ。そこの角を曲がって2軒目の家よ、パパっ!」


おいおい、どこまでボケてるんだ、教授っ!(笑)


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英語教えます!

2016.11.05日

英語でよく使う表現に"What if...?"というのがあります。
ただの"If"よりも、「もしひょっとして〜だったら」というようなニュアンスで、夢を語るときなどによく使います。
"What if you succeed?"
「自分は絶対に成功なんてできるわけない」などと思っている人に対して、このように言うと、
「いや、ひょっとしたら成功するかもしれないよ。やってみないとわからないじゃない」
という感じになります。


塾で以前イベントのときに使ったあとずっと放ったままになっていた「もしもボックス」の残骸(笑)を捨てようと昨日、自宅に持ち帰ったときに、ふと思い出しました。これはもちろんドラえもんの秘密の道具を真似たものです。
ドラえもんに出てくる「もしもボックス」は、「もしもこんなことがあったら、どんな世界になるか」ということを疑似体験するものです。この「もしもボックス」こそ、まさに仮想現実の"What if...?"の世界です。


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実は、今年になって結構精力的にいろいろなビジネスセミナーに参加していろいろなことを学んでいます。
文化の日で祝日だった一昨日も東京へあるセミナーに行ってきました。
「絶対に損はさせない」と銘打って参加費3000円を事前に徴収されていたので、かなり期待を込めて参加したのですが、実はそのあとに続く本物のセミナーの紹介に終わり、本物のセミナーはこれから1か月に1回、5か月にわたって受けて、その参加費用が861,840円(税込)というのです。当日申し込んだ場合に限り、特典もいくつもつけて特別に753,840円に大サービス!
「そんな大金ありませ〜ん」とスルーしました。
交通費を合わせると4,320円損した!とは考えませんでした。
私はいつも、「たとえ転んでもただでは起き上がらない」をモットーにしているので、そこからいろいろ考え、今の仕事に、また今後の人生に活かすことを考えてみました。


「三度の飯よりも好きな...」の中に書きましたが、8月の末にこれまで教えていたすべてのクラスから下りました。
でも、みんなからもったいない、惜しいと言われ、この「もしもボックス」に入って、もう一度チャレンジしてみたいなと思うようになりました。


あくまでも知り合いの人などで英語の助けを必要としている人のお役に立ちたい、というのが本心です。少しでも生活の助けになればいいなと思っています。
ということで、もしご興味のある方がいらっしゃったらお声をおかけください。
小中高校生、大学生から一般の方まで、遠隔地にお住まいでもメールやチャット、スカイプなどを使って、英検やTOEIC、あるいは英会話、英作文、翻訳、発音指導などご要望に応じます。料金は応相談で。


"Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time."
--Thomas Edison
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。成功するもっとも確実な方法はあともう1回だけ試してみることだ」


エジソンも言っているように「あともう1回だけ試して」みようと思った次第です。


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トランプかヒラリーか

2016.10.26日

2週間後に迫ったアメリカ大統領選を前に、最後の討論会を終えた翌日の10月20日、大統領選挙の恒例行事となっているアルフレッド・E・スミス記念財団の慈善晩餐会で、共和党候補ドナルド・トランプ氏と民主党候補のヒラリー・クリントン氏がアメリカ人特有のジョークを交えたスピーチをしました。


trump.jpg hilary.jpg


今回の大統領選はかつてないほど、相手の醜聞を暴き立てて攻撃するという中傷合戦で、どちらの候補がより良いかではなく、より悪くないかを基準に投票するとも言われています。
この晩さん会でのスピーチは、それが伝統とは言え、相手をなじる辛らつなジョークとおふざけの自虐的なジョークが絡み合い、最初から最後まで大笑いさせてくれるジョーク合戦でした。聴衆のブーイングも何度も起きました。
バックグラウンドがわかっていないと理解しづらい個所もいくつかありましたが、それでも十分に楽しめる内容です。


本人の意向を聞いたうえでスピーチライターがあらかじめ原稿を書いてはいるのですが、とっさのアドリブなども見事です。また、相手の辛らつなジョークにお互いに大笑いするところもさすがです。


下のリンク先から両者のスピーチの動画およびスピーチの原稿の日本語訳が見られます。
日本語訳を見ながら動画の音声を聴くこともできますので、英語を勉強していらっしゃる方にはリスニングの良い教材にもなることでしょう。動画で聴いている時間のない方は日本語訳にさっと目を通すだけでも楽しめます。
それではどうぞごゆっくりお楽しみください。


「トランプのスピーチ」


「ヒラリーのスピーチ」


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恐ろしや、訳者の作り出すイメージ

2016.10.08日

レイモンド・チャンドラーの小説は主人公の私立探偵マーロウが語り手である。「私」(清水俊二訳)。「おれ」(田中小実昌訳)。第一人称は訳者で異なる。
◆どちらを好むかは人それぞれだが、〈私は腰を降ろした〉(清水訳『高い窓』)の「私」が「おれ」であると、どうだろう。目に浮かぶ動作の速度や、椅子の立てる音は微妙に違ってくる。言葉とは繊細なものである。
◆本紙の東京版で砂川浩慶・立教大学教授のコラムを読み、「役割語」なる言葉を教わった。性別や職業など、特定の人物像を思い起こさせる言葉遣いを指す。
◆競泳選手マイケル・フェルプス(米国)の発言はテレビで「ぼく」と訳され、ほぼ同年齢の陸上選手ウサイン・ボルト(ジャマイカ)は「オレ」と訳されることが多いという。そうしたイメージの固定化はいずれ、報道を紋切り型にしかねない。自戒の念を新たにした次第である。
◆とはいえ、第一人称の「I」を“オレさま”と訳してみたい人が世間にいるのも確かだろう。フィリピンの大統領。米国の大統領候補。「ばいきんまん」じゃあるまいし、である。自戒、早くも危うし。

(読売新聞 10月7日 編集手帳より)


アメリカ大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は10月5日、ネバダ州ヘンダーソンのヘンダーソン・パビリオンで演説しました。


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トランプ氏は、一票でも多く得るためなら何でも言うという姿勢を見せ、会場にいた不治の病と闘う患者たちを前にこう言い放った。
「もう少し生きて、来月俺に投票してほしい。あなたたちの病気がどんなに重かろうと俺は構わない。たった今医者のところでもう終わりだと告げられて戻ってきたとしても、俺は構わない。そんなことは問題じゃない。とにかく、なんとしても11月8日までは生き延びてベッドから這い上がって、俺に一票を入れるんだ」


実際にトランプ氏が語ったのは、次のような言葉です。
"I don't care how sick you are, I don't care if you just came back from the doctor and he gave you the worst possible prognosis, meaning it's over. Doesn't matter. Hang out till November 8. Get out and vote."


でも、
「どうかお願いです。なんとか投票日まで持ちこたえて、私のために一票投じてください」
と訳したら、トランプ氏のイメージがすっかり変わってしまいます。
訳し方次第で、紳士にもダーティなイメージにもできる。
これが言葉の怖さ、というか訳者の先入観の怖さです。


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学問に王道あり!

2016.10.02日

数年前、小学生のT君とS君に教えていたときのこと。
教室の壁に貼ってある世界の国旗を見ながら、ふたりがどこどこの国の国旗はこうで、ああで、というような話をしていて、私にアメリカの国旗(星条旗)について尋ねました。
私はその意味を次のように説明しました。
「左上の枠の中にはいくつの星があるか知ってる?50あるんだよ。これは現在のアメリカの州の数。50番目、最後にアメリカの州になったのはどこだと思う?ハワイだよ。49番目はアラスカ。
星の横の赤と白の線は13本あって、これはアメリカがイギリスから独立したときの州の数を表しているんだ」
すると、T君が目を丸くして、
「先生の頭の中、脳みそどれぐらい詰まってるの?」
私は冗談で「これぐらい」と言って、両手の10本の指を合わせて丸い球体を作りました。


まあ、これぐらいのことは別にどうってことありません。常識の範疇です。自慢できることでも何でもありません。
しかし、私はよく生徒から物知りだ、と言われます。
「物知り」というのは別に「頭が良い」ということと同じ意味ではありません。
私自身はこれまで一度も自分のことを頭が良いなどと思ったことはありません。むしろ、自分などそんなに大したことないと思っていますし、ものすごく頭のいい人をいくらでも知っています。


でも、「頭がいい」ってどういうことなのでしょうか?
「物知り」でなければ、「テストで高い点数を取る人」あるいは「成績のいい人」、または「高い学歴の人」のことでしょうか?
一般には、記憶力のいい人のことをよく「頭がいい」と言います。
確かに、「テストで高い点数を取る人」も「成績のいい人」も「高い学歴の人」も「記憶力のいい人」もみんな頭がいいのでしょう。


昔、エジプトの王様、プトレマイオス王1世(紀元前4世紀〜3世紀頃)が数学者のユークリッドから幾何学を学んでいたときに、
「わしゃ王だぞ。もっと簡単な学び方はないのか?」
と言ったところ、ユークリッドが答えた言葉が
「学問に王道なし」 (もともとは「幾何学に王道なし」)
です。
「いくら王様でも、学問するのに簡単な楽な道、王様専用道路というのはありませんよ」
といった意味です。
このことわざはあまりにも有名で、よく耳にします。
そしてほとんどの人が、「そうだ、学問に王道なし。勉強はただコツコツやっていくほかないのだ」と素直に信じ込んでしまいます。


アメリカの大学院で学んでいたとき、新しく取ったクラスの最初の授業でショッキングな出来事がありました。
これは聖書の釈義のクラスだったのですが、聖書の中の短い1節を取り上げて、その1節に10の質問を作りなさい、と言われました。
私はそれまでそのような訓練は受けていなかったので、ただ何でもあるがままに「そういうものか」と受け止めていました。それで10の質問を考えることは至難のわざで、結構苦労しました。
でも、このクラスのお陰で、物事をいろいろな観点から、疑問の目を持って見ることができるようになりました。


というような次第で、上の「学問に王道なし」も、本当にそうかな、と考えてみました。
私には昔から持論があります。それは何かというと、
「何事でも興味を持って、楽しく学ぶなら、それほど苦労せずに、楽に学べる」
ということです。
私自身、英語をこのようにして身につけました。
確かに、人の何倍も何十倍も、いや何百倍も時間もお金もかけて英語を学びました。
でも全然苦痛じゃありませんでしたし、費用対効果を考えると、そんなものは取るに足りないものです。
ですから、このブログでもしばしば「楽しく学ぶこと」の重要性を説いています。
また「好きこそ物の上手なれ」こそ「学問の王道」だと思っています。
もし私がユークリッドだったとしたら、王様にそのように答えて、もっと楽しく教えていただろうと思います。


8年前、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんも言っていました(「勉強を楽しむとは」)。
「勉強という言葉には苦しみを強いる意味があって私は大嫌い。でも英語のstudyの語源には知る楽しみという意味がある。本来、知ることは楽しいこと。ぜひ楽しみ方を覚えてください」と母校の高校で後輩に語りました。
私も実にそのとおりだと思います。
「楽しく学ぶこと」、これこそ「学問の王道」です。


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あなたは先生にキスのお返しをしたの?

2016.10.01日
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アメリカの小学校で文法の時間のこと。
先  生「ウィリー、次のようなのを何と言いますか?
    I love, you love, he loves
ウィリー「三角関係です。だれかが撃たれて殺されます」

10,000 JOKES, TOASTS & STORIES, Doubleday & Companyより 訳:舟田譲二)


これはアメリカのジョーク集からの引用です。
先生は、「3人称・単数・現在のs」という答えを期待していたのでしょうが、思いもよらない答え。
でも、アメリカだったらあり得そうな話です。


同じ本からもうひとつキスの絡んだ話。
これもアメリカならではのジョークです。
男の子が家に帰ってきてお母さんに言いました。
「ママ、ニュースだよ。今日、学校で先生にキスされたんだ」
「まあ、お利口さんだったのね。で、あなたは先生にキスのお返しをしたの?」
「もちろんしなかったよ!顔にキスしたよ!」


これは読んでいて???。
英語の本文には次のようにあります。
"Did you kiss her back?"
"Of course not! I kissed her face!"


"Did you kiss her back?"のbackは「キスのお返しをする」という意味なのですが、男の子はbackを「背中」と勘違いして「もちろん(背中になんか)しなかったよ!顔にキスしたよ!」と答えているのです。
日本語の訳文だけ見ていたのではわかりません。
ここが翻訳の難しいところで、訳者の腕が問われるところです。
昨日の「語学は不要になる?」に書いたように、コンピュータによる機械翻訳では上と同じようなトンチンカンな面白くないジョークになってしまいます。


ところが、AI(人工知能)だと、人間の知能を使ってジョークをくみ取り、文脈を変えてでもうまく翻訳するというのです。
AIとの知能比べで挑戦してみたのですが、これがなかなか難しい。そりゃそうです。なにせ人間の知恵を上回っているのですから。
そこで私が考えたAI並み(笑)の翻訳は:


男の子が家に帰ってきてお母さんに言いました。
「ママ、ニュースだよ。今日、学校で先生にキスされたんだ」
「まあ、お利口さんだったのね。で、あなたは先生にキスのお返しをしたの?」
「もちろんしてやったよ!天才のぼくにキスするなんて先生もお利口さんだねって!」


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語学は不要になる?

2016.09.30日

昨日、NHK NEWS WEB の「語学は不要になる?自動翻訳最前線」という記事が目に留まりました。私の専門とする言語学の分野です。


「考え得ることは...」という7年前の記事の中に書いた、私がアメリカに留学していた40年余り前の自動翻訳の力量は次のようなものでした。
“It’s one thirty.”  「それは1と30だ」 (「1時30分です」)
“Time flies like an arrow.”  「時ハエは矢が好きだ」 (「光陰矢のごとし」)


今、手元にある1973年発行の『概説言語学』(ノウエル・ミニス編 三省堂)の VI「言語学と文学」(ジョージ・スタイナー著)の章には次のようにあります。
「たとえ最も複雑なコンピューターであろうとも、人間の言語行使能力と実際的言語運用とにたいして真の光をあてるには、あまりにも甚だしく初歩的であり、あまりにも甚だしく図式的である。とりわけ意味と含蓄の決定にかんしては、人間の脳のなかの10の14乗の電気化学細胞と神経細胞接合点が一挙に作動するのであって、そのさいの速度・そのさいの精妙な選択の水準たるや、機械的計算などは、まったく及ぶべくもないと、わたしは思うのである。またわたしは、機械翻訳の潜在能力についても、懐疑的である。この点にかんしては、広範な混乱がみられる。特定の巨大な語彙集ならば、たしかにつくることはできる。この種の語彙集なら、たしかに、化学や高額の文献を翻訳するという労多い過程を劇的にスピード・アップできるかもしれない。しかし、このような電気仕掛けの語彙集などは、どれほど洗練されようとも、たかだか超辞書にすぎず、人間の行う翻訳の手引きになるものにすぎない。こういうものは、一群の通常原語の素材を対応する一群の言語に、いかなる真の意味においても、翻訳などできるものではない」(同上p.168-169) 
この訳文自体がまるで機械翻訳したような感じです(笑)


AN INTRODUCTION TO HISTORICAL AND COMPARATIVE LINGUISTICS (Raimo Antilla, MacMillan, 1970) p.370 、An Introduction to Descriptive Linguistics (H.A.Gleason, Holt Rinehart Winston, 1961) p.205-207 にも機械翻訳について同様の懐疑的な見解が述べられています。


当然のことです。今から40〜50年前には絵を描いたり、小説を書いたりするAI(人工知能)など想像もつかなかったからです。
しかし、今や2020年の東京オリンピックを目標に、スマホで使える自動翻訳の実用化を目指しているというのです。
そのアプリはこんな感じです。


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「難解な日本語もスラスラ翻訳」と書かれていますが、こんなのはAIの力を借りずともいとも簡単に翻訳できます。語彙も文法も非常に単純だからです。
本当に難しいのは、主語がなかったり、主語と述語が一致していない、次のような日本語特有の非文法的な文章です。
「二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた」
(『リアル鬼ごっこ』(文芸社)  p.137)
日本人ならごく普通に日常使っている文で、私たちは暗黙の了解で理解していますが、このような非論理的な文章は機械には理解不能です。


今回の記事を書いた記者は結論として次のように書いています。
「ただ、食べればあらゆる言語を自動翻訳してくれるドラえもんの“ほんやくコンニャク”のような、ひみつ道具の域に達するのはまだまだ先になりそうです。語学をしっかりと学び直そうと決意を新たにした取材になりました」


そう、今年の春「ほんやくコンニャク」にも書いたとおり、語学はやっぱり勉強しなければならないのです。たとえ機械翻訳ができるようになったとしても。


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私の人生の師、恩人

2016.09.07日
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(山口県下関市 赤間神宮にある芳一の木像)


『耳なし芳一のはなし』
人一倍多感だった小学生の頃の私にとってこの本ほど怖いものはありませんでした。
あまり本は読める方ではありませんでしたが、『耳なし芳一のはなし』だけは「見たいけど怖い、怖いけど見たい」で、こわごわ読みました。案の定、本の中の状況が目に浮かび、物悲しそうな琵琶の音色が聞こえてくるようで、トイレ(昔の暗い便所)に行くことができなくなり、夜も眠れなくなる有様でした。


その後、高校3年生の夏休みに、宿題で出された英語で書かれた原書の"Kwaidan"(『怪談』)を、またまた背筋を凍らせながら読みました。このときの思い出を綴ったのが「本当に怖い話」ですが、今読み返しても50年近くも前のことがまるで昨日のことのようにリアルに甦ってきます。


作者の小泉八雲(1850-1904)は、本名ラフカディオ・ハーンというギリシャ生まれの英国人で、「文明社会に汚染されていない」日本のことを耳にし、憧れて来日。
日本人女性の小泉セツと結婚して、自ら小泉姓を名乗って後に日本に帰化。英語教師として働いた14年間に13冊の本を書きました。
海外に日本を紹介する本とともに、日本語が読めなかったハーンは妻や家族、使用人、近所の人たちに日本の昔話や怪談などを話してもらって、それを題材に『怪談』『雪女』『ろくろ首』『食人鬼』など数多くの「お化け」物語を著しました。


「八雲は採取した数ある物語の中でも芳一を気に入っていた。妻のセツが呼びかけると、八雲は「はい私は盲目です」などと芳一になりきって執筆していたという。「芳一には、八雲をとりこにするいくつかの要素が含まれていたと思う」と話すのは、八雲のひ孫で島根県立大短期大学部教授の小泉凡さん(55)。


幼少期に父の故郷、アイルランドで暮らした八雲は、同地の昔話を聞いて育った。そこで、「魔法のフィドル」という、妙技を手にしたフィドル(バイオリン)奏者の不思議な運命を描いた著名な民話にも触れているはず。そして、「芳一を知った時、両者がよく似ていることに八雲の好奇心がかき立てられたのでは」と凡さんは推測する。さらに、八雲自身、10代半ばに事故で左目を失明し、盲目の芳一への親近感も大きかったと考える。


芳一を救おうとした住職の過失により、芳一は耳を失った。けなげに振る舞った末の災厄は、むごいものだ。ただ八雲は、その後人々が芳一の琵琶を聴きに訪れ、「彼は金持になった」という、「臥遊奇談」にはない結末を加えた。凡さんは「自分を重ねた芳一には報われてほしいと願ったのでしょう」と語った」


(9月4日付 読売新聞 日曜版 「[名言巡礼 怪異談に自身を重ねて] お前の身体じゅう、経文を書いておいたのに−耳だけぬかった!」より一部抜粋)


小泉八雲の"Kwaidan"は、その後の私の英語教師人生を決定づけたと言っていいほど、英語力の基盤を作ってくれ、ある意味小泉八雲は私の「人生の師、恩人」でもあります。


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「ドレミの歌」考

2016.09.03日

アカデミー学院の「マイティキッズ英語クラス」では、夏休みにあの有名な「ドレミの歌」の英語版を生徒各自が家庭学習で練習しました。
昨日から再開した9月の通常授業では、各クラスでこの歌をみんなで練習して、歌っている様子を録画し、生徒とご父母の方たちのために、他のイベントと併せたDVDを作る予定です。


この歌、なかなか奥が深く、考え出せば切りがないほどですが、今日はそのさわりだけご紹介します。
でも、その前にまずは The Sound of Music から英語の "Do Re Mi" オリジナル版を、そのあとで日本語の「ドレミの歌」の動画を字幕付きでアップします。
歌詞についての解説は動画の下に書きます。




英語版、日本語版ともあまりにも有名で、日米英国民のみんながそらで歌えるほどなのですが、これがなかなか意味が深い。
まず、英語から行きます。
歌詞は上の動画で字幕が出ましたが、念のため下に日本語訳を付けて載せます。(全部載せると長くなるので中心の部分だけ)


Doe, a deer, a female deer
(Doe"ドゥ"は鹿、めすの鹿)
Ray, a drop of golden sun
(Ray"レィ"は金色の太陽のしずく)
Me, a name I call myself
(Me"ミー"は私が自分のことを呼ぶときの名前)
Far, a long, long way to run
(Far"ファー"は、走っていく長い、長い道)
Sew, a needle pulling thread
(Sew"ソゥ"は針と糸で縫うこと)
La, a note to follow Sew
(La"ラ"は、"So"のあとにくる音)
Tea, a drink with jam and bread
(Tea"ティー"は、ジャムをつけたパンと一緒に飲む飲み物)
That will bring us back to Do
(ここでまたドに戻るのよ)
(訳:舟田 譲二)


まず、英語ではドレミをイタリア語から取って発音しますが、上の歌と若干異なり、
Do, Re, Mi, Fa, Sol, Ra, Si
となります。
なぜDo(ド)をDoe(ドゥ)、Re(レ)をRay(レィ)と発音しているかと言うと、英語では(ド)とか(レ)という音は発音しにくく、自然と(ドゥ)(レィ)のようになるからです。
(ちょうど、日本人の名前の「伊藤」を英語で Ito と綴り、英語風に発音すると自然と「イトウ」となるのと同じです。Kobanは「小判」ではなく、コゥバン「交番」と発音されます)


ただ、Sol(ソゥる)がSew(ソゥ)、Ra(ラ)がLa(ら)、Si(スィ)がTea(ティー)のように発音されているのか私にはよくわかりません。(上のカタカナ表記はrの音、ひらがな表記は l 音を表します)
というのは、歌の途中のSo, Do, La, Fa, Mi, Do, Reのところでは、ソゥ、ドゥ、ラー、ファ、ミー、ドゥ、レィと歌っているかと思えば、ドー、レーと言ったりしていて、結構いいかげんなのです。

次に歌詞ですが、Doをドゥと発音するので、音をかけてdoeという雌鹿という言葉に、同様にReをray(光)に、Miをme(私)、Faをfar(遠い)、Soをsew(縫う)に、Tiをtea(紅茶)にかけているところは、すごいです。
ところが、Laで始まる言葉が思いつかなかったので、Laは「Soのあとにくる音」というのが、私としてはちょっといただけません。
世界中の食文化が日常化した今だったら、Lasagnia (ラザニア)と言っても良かったかもしれません。
たとえば、
La, an Italian dish, Lasagnia
のように。


その点、日本語の歌詞の「ドはドーナツのド、レはレモンのレ、ミはみんなのミ、ファはファイトのファ、ラはラッパのラ」は本当に見事です。
歌手、ペギー葉山のこの訳は名訳中の名訳と言われています。
これは、日本語の特徴が「あいうえお」といった単純な音節であることによります。
ひとつだけ注文をつけるとすれば、「ソはあおいそら」のところです。
「アはあおいそら」だとわかるのですが。ほかが全部、音符の音で始まっている言葉なのでちょっと残念です。


そこで、私なりにソの音で始まり、同じ韻を踏む3〜4文字の言葉を探してみました。
たとえば「ソング」とか「ソファ」とか、「ソナタ」「ソムリエ」等々。
この場合、問題なのは音階で、「ソはあおいそら」は<ソドレミファソラ>と次第に上がっているのですが、ここに「ソング」や「ソファ」を入れると、訛ってしまって変になるのです。
唯一、「ソはそよかぜのソ」だったらイメージ的にも合いますし、ソの音で始まるので「あおいそら」のような違和感はありません。
ペギー葉山さんが、作詞していらっしゃるところに居合わせていたなら、「ソはそよかぜのソ」をぜひ勧めてあげたかったです。


英語という言語が、短い単語はひとつの音節で、ひとつの音符にのせることができるのに対し、日本語の場合はひとつの音符にひとつの音しかのせられないため、歌詞の文句が自然と短くなり、英語のようにたくさんのメッセージを伝えることができないのが、私としてはいつも残念に思う点です。


ということで、学院長のうんちく終わり。(言いたいことはまだまだあるのですがここまで)


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聞き流すだけで英語は話せるようにならない!

2016.08.26日

ちょうど1年前の昨日と今日、2回にわたって次の記事をブログに掲載しました。
「英語は聞き流すだけで話せるようになる!? Part1」「英語は聞き流すだけで話せるようになる!? Part2」
そして、別のサイトで同じ記事をシェアしたところ(そのサイトの運営者の方のお勧めもあったので)、「宣伝だ」「広告だ」「勧誘だ」と言ってものすごい剣幕で抗議してこられた方がありました。その後、さらにふたりの方も同様のコメントを寄せてこられ、私はこの意外な反応に正直とても驚きました。
なぜ「宣伝」「広告」「勧誘」なのかさっぱりわかりませんでした。


しかし、コメントのひとつに「英語の聴き取りを習得するのに、英語の流し聞きをする必要は全くありません」というのがあったので、よくよく考えてみたところ、どうも「英語は聞き流すだけで話せるようになる!?」というタイトルに、最後に「!?」がついていたにもかかわらず、「聞き流し」を売りにしているスピードラーニングという英会話教材の宣伝と受け止められたようなのです。
そこで私は、「誤解です。私の趣旨はそうではありません。記事をお読みになればご理解いただけます」とコメントしたのですが、非難の手を緩めず、さらにひどい中傷の言葉を浴びせかけてこられました。


私は趣旨が理解してもらえずひどい言葉で攻撃されたことで傷心し、かなり凹んでしまいました。
でも、タイトルが誤解の元になり、相手の方々に不快な思いをさせたことには違いないので、思い切って「申し訳ありませんでした」と謝罪文を載せ、そのサイトから記事を削除しました。
記事を掲載した4日後ぐらいに、最初に非難してこられた方から、「記事を読んでみたら、広告・宣伝でないことがわかりました。すみませんでした」という趣旨のお詫びのメッセージが送られてきました。
そのような、ちょっと「痛い思い出」のある記事です。
英語の学習に関心のある方は、ぜひ Part1、Part2併せてご覧いただければ幸いです。


さて、英語教育に関しては最近大きな動きがあります。
ひとつは、去る8月20日に報道された「大学の入試の英語に『話す』が加えられる」ということです。
これまでの英語教育が、読み書き中心というよりも、むしろ暗号解読のような「横のものを縦にする」作業に終始してきたため、中高大学で10年間も英語を学んでも「読めない・書けない・聞き取れない・話せない」という「4ない」だったのに風穴を入れようというもので、私としては大歓迎です。


もうひとつは、現在の小学3年生が中学生に上がる2020年(東京オリンピックの年)からは、英語の授業を原則英語で行うという画期的な目標を文科省が掲げたことです。
確かによく言われるように、英語だけが外国語ではありませんが、現実的にどこの国の人と意思疎通をするにも主に英語が共通語のようにして使われている現在、英語の学習に力をいれるのは当然のことです。
というわけで、上のリンク先の英語学習法をぜひご参考にして、4年後の東京オリンピックではボランティアなどで活用していただければ幸いです。また、生徒や学生の皆さんには、英語が自由に使えるようになって、将来の活躍の場を広げてもらいたいと心から願っています。


聞き流すだけで英語は話せるようにはなりませんので、くれぐれもご注意ください(笑)。


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読み書きはできるが、英会話は...

2016.08.18日

「英語は読み書きはできるが、会話はできない」
という話をよく聞きます。
確かに、日本ではほとんどの人が最低でも中学・高校で6年間、さらに大学まで進むと10年間か、それ以上英語を学んでいます。


高校生を教えていると、高校で使っている英語の教科書はかなりレベルが高く、また大学入試となると、英語を母国語としている人でも難しいと感じるほどです。
大学受験には普通4000語程度、難関大学で5500語以上の英単語が必要と言われています。
これほど英語を勉強してきているので、みんな自分は読み書きはできると思っています。


今から30数年前、中央大学で英文専攻の学生に英語を教えていたとき、彼らの語彙力不足に驚きました。
彼らに、大学受験でたくさん単語を覚えてきたでしょう、と言うと戻ってきた返事は、
「受験が終わると全部忘れてしまいました」。
英作文をさせると、書く文章は中学生並みの稚拙なもの。しかも、単純な文法間違いやスペリングミスもいっぱいあります。


昔、外資系の企業に勤めていたとき、東大出の部長レベルの人やそれ以上の人たちの英語の読み書きも実にあやしいものでした。
でも、みんな自分は英会話は苦手だけど、読み書きはできる、と言っていました。


「英語の読み書きができる」とは、辞書を片手に縦の文章(日本語)を横(英語)に、横の文章を縦にする、というのではありません。これは「暗号解読」のようなものです。
「英語が読める」というとき、辞書の助けなしに新聞や本が読める、ということです。私たち日本人が日本語で書かれた新聞や本を読むときに、よほどのことがない限り辞書を引かないのと同様です。
「英語が書ける」というのも、辞書なしにスラスラと自分の言いたいことを文章にできる、ということです。
今はemailやチャットがあるので、気軽に外国人とリアルタイムで「書いた文章」で会話をすることもできます。


W.A.グロータース氏はその著『誤訳』の中で、最善の英語勉強法は辞書を引かずに英語で書かれた推理小説を読むことである、と言っています。
まったく同感です。私のお奨めは「明日がある」の中でご紹介したシドニィ・シェルダンの小説です。息もつかせないスピーディーなストーリー展開で、読み出したらやめられなくなります。まどろこしくて辞書など使ってられなくなります。


ときどき社会や英語は暗記科目だ、と言う人がいます。確かに、社会では地名や人名、出来事など覚えることがたくさんあります。また英語も、単語・熟語・文法など覚えなければ読むことも書くこともできません。
しかし、本当に社会や英語ができる人は、これらが暗記科目とは絶対に思っていません。
暗記科目と思っている間は、ただ試験のための勉強をしているに過ぎません。これでは使い物にならないのは当然のことです。
本当に英語の読み書きができるというのは、これまでに学んできたことを総合的に活用して、自由自在に自己表現したり、相手の言わんとしていることを理解する、ということです。そのためには、異文化の理解も必要です。


つまり、日本人の言う
「英語は読み書きはできるが、会話はできない」
というのは、日本人の美しい誤解なのです。
もし、英語の読み書きができれば、会話だって少し耳の訓練をし、発音の訓練をすればできます。
「読み書きはできる」と言う前に、まずは読み書きの本当の力をつけましょう。
それが英会話の第1歩です。


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もっとしっかり英語を勉強せよ! Part2

2016.07.25日

街で見かけるオモシロ英語の第2弾。
これは本当に恥ずかしい。穴があったら入りたい...
(Engrish.comより)


life-jacket-under-the-sea.jpg

救命胴衣、溺れて沈みゆく海の中で見つけてももう手遅れだ!


please-cause-me-trouble.jpg

ご迷惑をおかけください!?


dont-something-on-the-here.jpg

何をしちゃだめなの?意味不明???


bending-machine.jpg

この機械はあなたの持っているものを曲げてくれます


bring-back-trash.jpg

ここのセブン・イレブンは店にゴミを持ってきて欲しいらしい


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子ども専用の喫煙室はどこですか?


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I'M POSSIBLE.

2016.07.23日

「もしもし、KGBですか?」「いいえ、火事で焼けましたので、ありません」。ふたたび電話。「もしもし、KGBですか?」「いいえ、KGBは火事で焼けました」
◆またも電話。「もしもし、KGBですか?」「何度、言わせるのですか? KGBは焼けたんです」「いえね、それを聞くのが楽しくて」。旧ソ連の小話である。秘密警察でもある国家保安委員会(KGB)はロクなことをしてこなかったのだろう。
◆組織はのちに衣替えして、ロシア連邦保安局(FSB)になった。前身が前身なら、後身も後身である。
◆世界反ドーピング機関の調査によればロシア政府は、2014年ソチ冬季五輪・パラリンピックでドーピングの隠蔽工作を指揮していたという。FSBの職員が尿検体をすり替えた。国家の信用は丸焼けである。リオ五輪からも締め出されかねない。
◆パラリンピックの閉会式を思い出す。〈IMPOSSIBLE(不可能)〉の電光が〈I'M POSSIBLE(私は出来る)〉に変化するシャレた演出をご記憶の方もあろう。「私は(隠蔽が)出来る」の意味だったとすれば、感動も醒さめる。

(7月20日付 読売新聞「編集手帳」より)


「Impossible? I'm possible.」という記事を5年半ほど前に書きましたが、上の話のような I'm possible. は本当に困りものです。国ぐるみの組織的ドーピングなんて、KGBがFSBに名前を変えても本質は変わっていず、やっていることはまるで『007』の映画の世界のようです。


でも、私たちの日常生活の中での
Impossible? I'm possible.
「えっ、不可能? 私はできる!」
は大歓迎!
こういうのは探せばいくらでも見つけられます。
今日もそのひとつを発見しました。


3週間ほど前、小学4年生のYちゃんとご両親が英語のクラスのことで飛び込みで問い合わせに来られました。ご両親はYちゃんの意志をくみ取って、さっそく次の週、Yちゃんとお母さんがクラスを見学に来られました。
高学年用の入門クラスですが、3月に始まっていてすでに5か月近くも過ぎており、ほかの生徒たちはもう結構英語ができるようになっています。
ちょっと腰が引けてしまいましたが、本人のやる気は変わりません。
そこで、私は提案しました。
「クラスには引き続き参加してください。そして同時に、しばらく私が個別で補習をしましょう。クラスに追いついて、みんなと一緒にやっていけるようになったと判断したら、そのままクラスに入ってください。7〜8月の授業料は無料で結構です」


さて、先週に続き昨日は2回目の個人レッスン。
前回出しておいた宿題を一つひとつ確認し、やったところを復習しました。
ノートにはきれいな字で英語が書かれていて、声を出して読んでもらうとスラスラ読めました。
今日は Unit 2 で、新しい単語が6つ出てきました。可愛い絵の下には次の言葉が書かれています。
hoop(輪), doll(人形), drum(ドラム), teddy bear(クマのぬいぐるみ), ball(ボール), kite(凧)
これらを私の後について繰り返し発音してもらい、次に絵を指して発音し、そして単語を書いてもらって、最後に単語を見て読んでもらいました。
そして、これらの単語を使って簡単な英会話。
英語はまだ全然わからないのですが、私が英語で言います。
「ヘンリーくんのおもちゃをブルーのペンで丸く囲んで」
「Yちゃんはドラムは持ってる?」
「Yちゃんのおもちゃを赤で丸く囲んで」
といった調子で。
1時間終わる頃にはYちゃんはびっくりするような綺麗な発音で言えるようになっていました。
「Yちゃん、すごーい!まるでアメリカ人の発音みたいだよ」
ちょっと恥ずかしかったのか、あまり顔色は変えませんでしたが、嬉しい気持ちは伝わってきます。
レッスンが終わって帰るときには、夏休みに広島のおじいちゃん・おばあちゃんの家に家族で車で行くことなどを生き生きと話してくれ、今度は広島から戻ってきてからね、と言って別れました。
クラスが終わって、隣りで別の生徒を教えていたM先生が言いました。
「Yちゃんの発音、すごいですね!」


Yちゃんはすでに、I と m の間に指で ' (アポストロフィ)を入れて、Impossible を I'm possible. に変えてしまいました。
Yちゃんに倣って、生活の中で I'm possible. と言えるものをどんどん増やしていきたいものです。


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もっとしっかり英語を勉強せよ!

2016.07.13日

街で見かけるオモシロ英語。
(Engrish.comより)


smorking-aria.jpg

(ここはどこ? ワタシハダレ? エイリアン?)


repairing-wall.jpg

(壁を修理する際は、壁に手を触れないでください!? どうやって? 気合で?)


Harf-and-Harf.jpg

(Harf-and-Harf? 半飯?)


SHIRA-WEb-open-close.jpg

(開けーゴマ! 閉まれーゴマ!)


engrish.jpg

(あなたは危険人物なので、立ち入り禁止です!)


日本人よ。学校でもっとしっかり英語を勉強せよ!


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おじさん運くれ!

2016.07.12日

「プレアーセ、おじさん運くれ!」⁉


何のことでしょう?
英語のスペリングを覚えるのに、uncle (おじ)をローマ字読みにして、日本語で語呂合わせにしたものです。
では、「プレアーセ」は何?
Please のローマ字読みです(笑)。


中学生や高校生は学校の試験のために、また高校・大学受験のために英語の単語を覚えることを避けて通れません。
そこで苦肉の策でありとあらゆる覚え方を考え出します。上のようなのがその一例です。
10年あまり前のことですが、生徒が「バセバ11」と言っているのを聞いて何のことかと尋ねました。
学校の英語の先生が教えてくれたスペリングの記憶法だそうで、ローマ字でバセバ(baseba)と書いて数字の11を付け足すと baseball (野球)になると言うのです。これには本当にびっくりぽん。
「英語の先生がこんなことを教えるの⁉」


小学校で学ぶローマ字は、英語学習には一長一短。
ローマ字のおかげで、ある程度英語の単語を読んだり書いたりできます。
しかし他方、邪魔にもなります。
たとえば、work を「ウォーク」、war を「ワー」、law 「ラウ」とローマ字につられて読む生徒はとても多いです。また、単語を書くときにもこのようにローマ字綴りをします。
こんなときに wor は「ワー」、war は「ウォー」、law 「ロー」と読むんだよと教えてもあまり意味ありません。ローマ字と違う読み方書き方が英語にはたくさんあり、きりがないからです。


そこで私は次のように教えます。
「homework を読んでごらん」
「ホームワーク」
「じゃあ、work を読んでごらん」
「ワーク」


「Star Wars って何?」
「スターウォーズ」
「じゃあ、War を読んでごらん」
「ウォー」
「warm は何て読む?」
「ウォーム」


「LAWSON は何て読む?」
「ローソン」
「じゃあ、law は?」
「ロー」


というふうにです。
英語の複雑なスペリングと発音の関係をこのように教えます。これをフォニックスといいます。
フォニックスで学んだ英語のスペリング・発音の基本的なルールは他にも応用できるので、これでほとんどスペリングの問題は解決できます。


私自身は中学生・高校生の頃、フォニックスなど学びませんでしたが、自分でこれらのルールを見つけ出して活用していたので、発音やスペリングで苦労したことは一度もありませんでした。
応用の利かない丸暗記や、上の「バセバ11」のような覚え方は意味がないばかりか、かえって勉強の妨げになります。


昨日の「アンコー、ハスペロー」には多くの方がコメントをくださいました。
記事の中にも書きましたが、uncle が「アンコー」のように聞こえるのには、ちゃんと理由があるのです。


物ごとには何でも理由、理屈、論理があります。
勉強に、さらには学問にこの理由・理屈・論理は不可欠です。
これをしっかりと教えない安直な丸暗記は正しい勉強法ではありません。


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アンコー、ハスペロー

2016.07.11日

タイトルの「アンコー、ハスペロー」を見てすぐにピンと来る人は英語の玄人です。
以前、「意志あらば道通ず」にも書きましたが、叔母がアメリカ人と結婚していて、私は幼少の頃から毎年夏休みはその叔母の家でずっと過ごし、そこで叔父や叔母の話す英語に触れる機会がありました。
下の写真は、両親、叔父・叔母たちと一緒に箱根小涌園ホテルに行った時のもので、私は小学3年生でした。
叔父と叔母に子どもがいなかったこともありますが、実の子どものように可愛がってもらいました。


uncle.JPG


幼稚園の頃から英語が好きだった私は、叔父と叔母から英語を学ぶのがいつも楽しみでした。
身の回りにあるものや気になった言葉はほとんど何でも、「英語で何て言うの?」と尋ねて教えてもらいました。
上のふたつはその時、教わったものです。おわかりになりましたか?
そう、「アンコー」は叔父を意味する uncle です。叔父のことをアンコーと呼んでいました。
中学生になって文字から英語を学び始めると、これはほとんどみんな「アンクル」として覚えます。実際のところ、学校の先生もそのように発音して教えています。
しかし、耳に聞こえる音は「アンコー」なのです。
これは発音記号で記すと【ʌŋkl】ですが、絶対に「アンクル」とは発音されず、最後の【kl】の発音は耳には「コー」と聞こえるのです。実際のところ、アメリカ人で幼児など、まだ正確な発音ができない子どもなどは「アンコー」と言っています。
【kl】を始め、【pl】【dl】【tl】【sl】など子音に続く【l】を音声学では dark l (暗いl)と呼び、実際アメリカ人でもこの l を舌先を上の歯茎にしっかり当てずに発音する人もたくさんいます。つまり、発音しにくく、また聞き取りにくいから dark l なのです。
(これに対して、 clean, plan, lead などその後に母音が続く l は舌の先を歯茎にしっかりとつけてはっきり発音しやすいので、clear l とか light l と言います)
ですから、日本でも小学生の時に耳から英語を学ぶと、pencil を「ペンソー」、circle を「サーコー」などと発音するのです。


それでは、冒頭の「ハスペロー」は何でしょう。
答えは hospital です。日本では、病院は「ホスピタル」と思い込んで、そのように発音しているのですが、これも実際に聞くと「ハスペトー」のように聞こえます。
これを、私の叔母が叔父の発音を何度も聞いて、私に教えてくれたのが「ハスペロー」だったのです。でも、私が「ハスペロー」のように発音したところ、叔父もOKを出してくれたから面白いものです。
子ども心ながら、叔母の話す英語は発音が下手だなといつも思っていました。


中学生になってわかったことですが、このアメリカ人の叔父が話す英語の文法はめちゃくちゃでした。
“She don’t know nothing.” (「彼女は何も知らない」。正確には“She doesn’t know anything.”)
“You ain't seen nothing yet.” (「お前はまだ何も見ちゃいないよ」。正確には“You haven’t seen anything yet.”)
といった調子です。
私の父も戦後、駐留軍GHQで働いていましたから、やはり耳から学び、叔父と同じように “She don’t know nothing.” を連発していました。
私自身はこれには抵抗があって、一度もそのようには言えませんでしたし、今でもアメリカ人を始め、外国の方とメールのやり取りやチャットをしていても文法的な英文を書きます。


でも大切なことは、文法的に正しい英語を書けるか、話せるかということではなく、たとえ間違ってもいいからもっと話す、ということだと思います。
人はだれでも間違って初めて学ぶものだからです。
事実、現在外国人とチャットをしていて、文法的な間違いなどみんな全然恐れていません。
昔、アメリカに留学していた頃、タイやベトナム、フィリピン、ホンコンなどのアジアの国々から来ていた留学生は、発音も文法もめちゃくちゃだったにもかかわらず、そんなことには無頓着でどんどん積極的に話していました。一方、日本人はそのほとんどが無口でした。間違いを犯したら恥ずかしいという思いがきっとあったのでしょう。そしてこれは、おそらく今でもあまり変わっていないのではないでしょうか。
国民性ということもあるのでしょうが、日本人にはもっと積極的になってほしいものです。
このような積極姿勢は、とくに語学や文化を学ぶ時には絶対不可欠です。
さらに言えば、「間違いから学ぶ」ことは学問の王道です。


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私は諦めない、私は降参しない!

2016.07.02日

アカデミーのMighty Kids英語クラスで小学生を教えているRitz(リッツ)先生。
自己紹介するときは、いつも"RITZ CRACKERS"のRitzと言うので、みんな親しみを感じてすぐに名前を覚えます。


ritz-crackers.jpg


これはじつにうまい自己紹介の方法で、つい先日も見ていたテレビで、Bakerというアメリカ人は自分の名前を簡単には覚えてもらえないけれども、baker(パン屋さん)と言ったらすぐに覚えてもらえる、と言っていましたが、まさにそれです。


このRitz先生、アメリカ人ではなく日本人で名前は「りつこ」さん。女性ですが、身長は私よりも高く、全体に大柄で、外国人とも十分に渡り合える迫力のある方です。
この春から新たにスタッフとして加わってくださいました。
アメリカの大学を卒業後、これまでいくつかの外資系企業に勤めてこられたキャリアウーマンです。
しかし、これまで働いてきたどの職場よりも、アカデミーでの仕事が一番楽しいと言ってくださっています。


ユーモアのセンスも抜群で、動きもいっぱい、ジェスチャーたっぷりで小学生低学年のクラスでは、生徒たちはものすごいテンション。
それでいて、みんなものすごくきれいな発音で英語で話し、けっこう難しい長い英語の歌も大きな声で歌います。
高学年のクラスでも、今まであまりやる気のなかった子や恥ずかしがり屋だった男の子が、Ritz先生にかかったらまるで別人のように授業に一生懸命になり、今クラスで一番伸びてきているというのです。
生徒にやる気の火をつけるマジシャンです。


中学生のクラスでも、今までにない新しい取り組みをいろいろやっていらっしゃいます。
来週のクラスでやるという英語の歌の歌詞を昨夜は印刷して準備しておられました。
生徒たちに尋ねると、英語の教科書に載っているビートルズの歌などは古臭い感じがして、もっと今風の歌を歌いたいということで、みんなで話し合って今流行っているディズニーの『ズートピア』の主題歌"Try Everything"に決まったとのこと。私はこの映画も歌も初耳で、まったく知りませんでした。


家に帰ってネットで調べてみると、なるほど子どもたちの好きそうな歌。
しかも、歌詞は私がいつもこのブログで語っているのとよく似た内容のメッセージ。
私もこの歌にひと耳(?)惚れ。
ということで、これが来週からの中1の英語のクラスで歌われる"Try Everything"です。
動画の下に歌詞もつけますので、どうぞ味わってください。



I messed up tonight  今夜私はしくじってしまった
I lost another fight   また戦いに敗れてしまった
I still mess up but I’ll just start again まだまだ私は失敗ばかりするけど、また再スタートすればいい
I keep falling down  いつも転んでばかりで
I keep on hitting the ground 地面に打ち付けられては
I always get up now to see what’s next 次に何が来るが見るために、いつも立ち上がる
Birds don’t just fly 鳥たちはただ飛んでいるんじゃない
They fall down and get up 彼らは落ちてはまた立ち上がっているの
Nobody learns without giving. It won’t どんな人だって与えずには学ぶことはないから


I won’t give up, no I won’t give in 私は諦めない、私は降参しないから
Till I reach the end 最後の最後まで
And then I’ll start again そしてまた再スタートを切るの
Though I’m on the lead たとえ自分が先頭にいようと
I wanna try everything 私はすべてに挑戦したい
I wanna try even though I could fail 挑戦したい、たとえ失敗することがあっても
I won’t give up, no I won’t give in 私は諦めない、私は降参しないから
Till I reach the end 最後の最後まで
And then I’ll start again そしてまた再スタートを切るの
No I won’t leave 私はいなくならないわ
I wanna try everything 私はすべてに挑戦したい
I wanna try even though I could fail 挑戦したい、たとえ失敗することがあっても


Oh oh oh oh  オーオーオー
Try everything すべてに挑戦するのよ
Oh oh oh oh オーオーオー
Try everything すべてに挑戦するのよ
Oh oh oh oh オーオーオー
Try everything すべてに挑戦するのよ
Oh oh oh oh オーオーオー


Look how far you’ve come あなたがどれだけ遠くまで来たか見てみなよ
You filled your heart with love あなたはハートを愛で一杯にしたの
Baby you’ve done enough that cut your breath ベイビー、あなたは十分にやったから一息ついて
Don’t beat yourself up クタクタにならないで
Don’t need to run so fast そんなに早く走らなくてもいいから
Sometimes we come last but we did our best ときには最後になるかもしれないけど、ベストを尽くしたらそれでいい


I won’t give up, no I won’t give in  私は諦めない、私は降参しないから
Till I reach the end 最後の最後まで
And then I’ll start again そしてまた再スタートを切るの
Though I’m on the lead たとえ自分が先頭にいようと
I wanna try everything 私はすべてに挑戦したい
I wanna try even though I could fail  挑戦したい、たとえ失敗することがあっても
I won’t give up, no I won’t give in 私は諦めない、私は降参しないから
Till I reach the end 最後の最後まで
And then I’ll start again そしてまた再スタートを切るの
No I won’t leave 私はいなくならないわ
I wanna try everything 私はすべてに挑戦したい
I wanna try even though I could fail 挑戦したい、たとえ失敗することがあっても


I’ll keep on making those new mistakes 私はいつだって新しいミスを犯すだろう
I’ll keep on making them every day 私は毎日ミスを犯すだろう
Those new mistakes 新しいミスを


Oh oh oh oh  オーオーオー
Try everything すべてに挑戦するのよ
Oh oh oh oh オーオーオー
Try everything すべてに挑戦するのよ
Oh oh oh oh オーオーオー
Try everything すべてに挑戦するのよ
Oh oh oh oh オーオーオー
Try everything… すべてに挑戦して


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才能は大きく開花する

2016.03.06日

中1生のYさんがこの1月に実施された英検で準2級に合格しました。中1での合格は本当に立派です。


つい先日の記事、「日本の中高生の英語力」の中に、
「国公立の中学3年生と高校3年生を対象にした英語力の調査の結果、文科省が目標としている中学卒業時の英検3級程度、そして高校卒業時の準2級(高校中級レベル)〜2級(高校終了程度)の力に対して、下のグラフのような結果が出ました。中3では3級はおろか4級(中2修了程度)〜5級(中1修了程度)レベル。高3では、準2級にははるかに及ばず、大半が3〜5級レベル」
と書いたばかりで、高3生でさえ準2級は難しいのです。


2次面接試験対策をしていたとき、内容があまりにも難しくて、「こんなの日本語でもさっぱり意味がわからない」と言って、涙ぐんで弱気になったこともありました。
でも、「大丈夫。絶対にできるよ」、と言って励ましました。家でも、お兄さんなどご家族から励まされていました。
そして3日前、塾に持ってきてくれた成績表によると、リーディングは4点/5点、Q&A21点/25点、アティテュード(態度)3点/3点で、合計28点/33点 (合格点19点)という素晴らしい結果でした。
幼稚園の年長さんからキッズクラブで英語を学び、努力してこられた成果です。
Yさんは本当に努力家のお手本のような子で、彼女の将来を私はとても楽しみにしています。
これから、中学を卒業するまでに2級合格を目指して勉強する決意でいます。


デール・カーネギーの How to Win Friends and Influence People (邦題『道は開ける』)の朗読CDの中で、人を励ますことの大切さを著者が説いていました。
昔、イタリアのナポリにひとりの少年がいました。家は百姓をしていて貧しかったので、彼は10歳の時すでに工場で働いていました。
少年は将来歌手になりたい、という夢を持っていましたが、最初についた音楽の先生は、「無理。声はよくないし、そのような才能はまったくない」と言ったそうです。
しかし、彼の母親は彼の才能を信じて、息子を音楽学校にやるために靴を買うお金も節約して裸足で働いていたそうです。
母親は息子に「大丈夫。あなたには才能がある」と言い続けました。
そして、そののち彼はその時代を代表する偉大な歌手となりました。彼こそイタリア人オペラ歌手のカルーソ(1873〜1921)です。


イギリスのロンドンに住んでいたひとりの青年は作家になりたいという夢を持っていました。
しかしいくら小説を書いても全部没になり、だれからも認めてもらえませんでした。
彼は人生に失望して自殺を考えました。
卒業した学校の校長先生に手紙を書いて、自分の苦しさを訴えました。
校長は、「あなたには才能がある」と言って彼を励まし、自分の学校の教師として彼を雇いました。
やがて彼はジャーナリストになり、ひとつの作品がひとりの人の目に留まりました。30歳の時のことです。
そののち、彼は小説を書き続けて有名な作家になりました。
彼の名前はH.G.ウェルズ(1866〜1946)。『タイム・マシン』『透明人間』『宇宙戦争』など多くのSF小説を世に残しました。
人の才能はどこで開花するかわからないものです。


私の大好きな作家オグ・マンディーノ(1923〜1996)も、幼少時代に母親から文才を認められ、大きくなったら小説家になろうと決意します。
しかし、書いても書いても作品は売れず、やがて彼はアル中になり、妻子に捨てられます。
そして失望のどん底で自殺しようとしますが、自殺するための銃を買うお金もありません。
冬のある寒い日ふらふらと歩いていた時、ふと気づくと図書館の前に立っていました。暖を取るために中に入り、そこで吸い寄せられるように手に取った本がきっかけで目が開かれ、彼は保険のセールスになります。その保険会社の社内報に彼の書いた記事がひとりの人の目に留まり、出版を勧められます。
彼の処女作『地上最強の商人』はベストセラーになります。オグ・マンディーノの作品は数多く日本語に翻訳されていますが、どれもお薦めです。涙なしに読めません。


子どもたちにはみんな才能があります。無限の才能です。
お父さん、お母さん方、ご自分のお子さんの無限の可能性を信じてあげてください。
そしてほめ、励ましてあげてください。
信じて、努力し続けるなら、才能が大きく開花する時が必ずきます。


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しなければならない

2016.03.03日

アカデミー学院では一昨日、3月1日から新年度の授業が始まりました。
毎日、目の回るような忙しさで、くたくたです。


昨夜は、中3の英語の授業でした。
1・2年の基本的な文法のおさらいの第1回をしました。
みんな結構忘れていることがたくさんあります。
でもさすが、英検の勉強をしていた生徒たちは貯金があって、とてもよくできていました。


英語を教えていて難しいのは、日本語では同じ言葉なのに英語で別の言葉がある場合のニュアンスの違いを説明する時などです。
たとえば、よく聞かれるのが big と large、 small と little の違いです。
同じ意味で両方使えることもありますが、微妙にニュアンスが違うのです。


big は物のかさや、重さ、重要度の大きさなどに使います。
例: a big desk 「大きな机」
   a big problem 「大問題」
   a big man 「大物」
   a big house 「大邸宅」


large は面積、容積、量の大きさによく使われます。
例: a large man 「体の大きい人」
   a large house 「大きくて広い家」
   a large family 「大人数の家族」


small は大きさが小さい、小型の、重要性が低い、小規模のといったニュアンスです。
例: a small house 「普通より小さい家」
   a small country 「小さな国」
   a small family 「小家族」
   a small man 「小柄な人」


little は可愛い、愛らしいという主観が入った言葉です。
例: a little girl 「小さな可愛い女の子」
   a little house 「小さくて可愛い家」
   a little money 「はした金」


上の例がすべてではありませんが、イメージとしてはそんな感じです。


ほかに、昨夜も扱った助動詞の must と should、have to は日本語ではみんな「〜すべき」とよく訳されますが、やはりニュアンスがちょっと違います。


must は絶対にしなければならない、という強い意味で、命令的な要素を含み、主観的です。
これに対して、have to は客観的に「〜しなければならない」です。
例: I must go now. I have to get up early tomorrow morning. 「もう行かなければなりません。明日は早起きしなければならないので」


should は must よりも弱く、「〜したほうがいい」というような感じです。
例: You should go see a doctor. 「医者に見てもらったほうがいいよ」


少し話題が変わりますが、私たち
の多くは「〜しなければならない」と言う時、should の意味で言っているようです。なぜなら、しなければならないことはわかっているのですが、なかなかそれができないからです。
もし、must の意味で言うなら、これは「どうしてもしなければならない」、ということで、行動が伴います。


勉強にしても、仕事にしても、しなければならないことはわかっているのですが、なかなか手をつけられない。つまりまだ must の必要性に迫られていないからです。
何事をするにしても、目的がはっきりしていて、その目的をどうしても達成したければ、私たちはたとえどのような犠牲を払ってでもそれをします。
つまり、「これは must だ」と、自分で意識するなら、行動を取ることはずっと簡単になります。


そこで必要になるのが、decision 「決断」です。decide という言葉はもともと「切り離す」という意味です。日本語の「決断」にも「断」という漢字が使われていますが、decide は「後ろの橋を切り落として、戻れなくする」というような感じです。


私たちは、ときにこのような「決断」をしなければなりません (must) 。
本気でこれをするなら、不可能と思えるようなことでもできます。
「火事場の馬鹿力」と言いますが、本当に常識では考えられないような強い力が発揮されるものです。
そう言う私もまだまだしなければならないことが山積みで、「後ろの橋を切り落として、戻れなくする」決断に迫られています。


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マイティキッズ英語教室

2016.02.19日

学年末試験で補習に来ていた中2生ふたりに昨日声をかけて尋ねました。
「今のところ一番よくできている教科は何?」
ふたりとも「英語」と答えました。


アカデミー学院では、伝統的にみんな英語が得意です。
その一番の理由は、学院長も副学院長も英語が専門で、英語教育にとても力を入れているからです。
とくに幼児から小学生の英語教育は、近隣でも評判で、大きな成果も上げています。


その幼児・小学生対象のマイティキッズ英語教室の新年度チラシがこれです。
(画像をクリックすると3段階で拡大表示されます)


無料体験レッスンを以下の日時で開催いたします。
ぜひ、ご参加ください。
2月20日(土)、21日(日)
14:00〜15:00 現幼児年中〜小学2年
15:30〜16:30 現小学3年〜小学5年


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日本の中高生の英語力

2016.02.04日

昨日、「マイティキッズ英語教室開講」という記事を書きました。
3月の新年度から大きくバージョンアップするこの小学生英語教室の準備に、私たちは今全力投球で取り組んでいるところで、昨日もスタッフミーティングを長時間行いました。


そんな折、昨日の読売新聞には、「中3遠い目標 英検3級レベル50% 文科省調査 聞く・読むは20%台」というショッキングな記事(1面、16面)が載っていました。
国公立の中学3年生と高校3年生を対象にした英語力の調査の結果、文科省が目標としている中学卒業時の英検3級程度、そして高校卒業時の準2級(高校中級レベル)〜2級(高校終了程度)の力に対して、下のグラフのような結果が出ました。中3では3級はおろか4級(中2修了程度)〜5級(中1修了程度)レベル。高3では、準2級にははるかに及ばず、大半が3〜5級レベルです。


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調査を受けた生徒に対するアンケートによると、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を組み合わせた統合型の授業を受けた生徒は得点が高い傾向にあり、英語学習が「好きでない」と答えた中高生は得点が低い傾向にあった、といいます。
こんなことは火を見るよりも明らかで、初めからわかっていることです。


公立中学校でも、教員が生徒にテーマを与えて、英語で話し合わせる授業を1年生から取り入れているところや、従来の暗記、日本語訳中心の授業から、「英語で考える」「英語を使う」コミュニケーション重視の授業へ転換しているところでは、英語学習に対する意欲が高く、英語力の向上にもつながっています。


もういい加減に、これまでのような訳読中心、試験のため暗記中心の授業を卒業し、使える英語力を身につける授業に切り替えなければ、日本の英語教育はいつまでたっても不毛なままに終わり、英語嫌いの生徒を量産することになって、国際社会において取り残されることになります。現にお隣の韓国や中国にも今や日本人の英語力は大きな遅れを取っています。


アカデミーのキッズクラブで英語を学ぶ子どもはみんな英語大好き。
その中のひとり、幼稚園の年長さんから英語を学び始めたSさんは今、中学1年生。
つい4日前、英検準2級を受験しましたが、筆記試験はかなりいい成績で合格した見通しです。
幼少時からの英語学習は、ちょうどピアノやスイミングなどと同じように体で覚えるため力がつくのはごく当たり前のことです。
幼児期から英語を学び始めると日本語が弱くなる、などと言う人がいますが、とんでもありません。英語の学習は日本語力の向上にもつながります。


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マイティキッズ英語教室開講

2016.02.02日

アカデミー学院のこれまでのキッズクラブは、今年大きく生まれ変わり、名前もマイティキッズとなります。
 「マイティ」とは、「素晴らしい」「力強い」といった意味で、将来社会で活躍できる、文字どおりすごい子どもを育てるお手伝いをしたいと願っています。


テキストは、下のBounce now(MACMILLAN社)を使用します。


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マイティキッズでは、従来のように、単に日常会話が話せることを目的にするのではなく、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの4技能をバランスよく身につけます。
また、上のテキストを使い、さまざまなアクティビティを通して算数や理科、自然科学、社会、歴史、地理、音楽、図画工作、実験などを英語で学び、楽しみながら自然な形で英語脳を育てるという画期的なものです。
このほか、物語や外国文化の紹介などもあり、幅広い教養を身につけるとともに、本格的に使える英語力をつけることを目標としています。


このほか、アカデミーでは年間40時間を超す英検対策授業に無料で参加できる特典もあります。マイティキッズでは小学校在学中に3級、中学で準2・2級(高卒レベル)に合格することを目標としています。
キッズクラブ出身の中学生は英語好きで、優秀な成績を残し、のちに中学・高校の英語教師になった人もたくさんいます。


つきましては、以下の要項で無料体験レッスンを行います。


2月20日(土)・21日(日)
午後2時〜3時      (現在年少〜小2)
午後3時30分〜4時30分 (現在小3〜小5)


この無料レッスンでぜひアカデミー自慢の英語教育を体験してください。
ご父母の皆様には同時間内に説明会も開催いたします。
マイティキッズの新年度クラスは、3月1日から始まります。


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だから勉強は面白い!

2016.01.14日

「舟田式ひも勉強法 その10」は、私の持論を述べた2年前の記事の再録です。


 12. だから勉強は面白い!

Come on! コワモテのコジャック警部が言うと、〈早く来い〉となる。人懐こいコロンボ警部が言うと、英文では同じセリフが〈こっちこっち〉となる
◆二つのテレビドラマで吹き替え用の台本を手がけた翻訳家の額田やえ子さんが『アテレコあれこれ』(中公文庫)に書いていた。訳し方ひとつで受ける印象はがらりと変わるものらしい
◆有無を言わさぬコジャック流〈早く来い〉だろう。「高台に避難せよ!」。3・11の津波襲来に、茨城県大洗町は防災無線で住民に“命令”したという。本紙東京版で読んだ
◆「高台に避難して下さい」という丁寧な呼びかけを、町長の咄嗟の指示で切迫した命令口調に改めた。上に立つ人がしっかりしていれば住民も安心だろう
◆目を永田町に転じれば、総裁選だ、代表選だ、誰が出るの出ないのと、にぎやかである。重要法案を放置して、国会は休会したに等しい。ぴったりのセリフが額田さんの本にあった。You gotta be kidding!…。コロンボ警部の〈ホントですか、それ〉よりも、コジャック警部の〈なめるんじゃねえよ〉が気分に合う。
(2012年9月5日 読売新聞 「編集手帳」)


英語を専攻していた大学時代、言語の面白さにハマって言語学関係の本を読みあさって、独学で勉強し始め、それが高じて卒業後アメリカへ言語学を学ぶために留学する結果となりました。
上の読売新聞「編集手帳」の記事はまさにこの面白さを物語っています。
読んでいて思わず吹き出してしまい、この記事を何人かの人に紹介しました。でもそれだけではもったいなく思い、さらに以前このブログでも紹介しました。


中学や高校、さらに大学でも英語の授業というと、それこそ明治時代から変わっていないのではないかと思うほど、紋切り型に
You are Ken.
あなたは健です。
I am Ken. I have a toy in my bag.
私は健です。私は私のかばんの中におもちゃを持っています。
He has a book in his bag.
彼は彼のかばんの中に本を持っています。

のように訳して、先生も生徒もみんな平然としています。
「私は健です。私は私のかばんの中におもちゃを持っています」
なんて言う中学生の男の子がいったいどこにいるでしょう。
これではまるでちょうど今、NHKの朝ドラマでやっている『花子とアン』の中に登場する明治時代の英語の授業のようです。


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こんな訳をしているので、みんな英語はつまらないと思ってしまいます。
それこそ、上の「編集手帳」のような訳し方をしたら、生徒たちは授業に引き込まれ、勉強が大好きになるのは間違いなしです。


大学生の頃、英語のクラスで使われていたテキストで和訳のないものがありました。
すると、誰かがそれを翻訳して学生相手に売っていました。
友人にちょっと見せてもらったところ、わら半紙に殴り書きしたような、非常に質の悪いもので、しかもその訳たるや上の中学生の訳よりもっとひどく、日本語になっていませんでした。
そんなものを500円〜800円ほどで売っていました。


私はクラスの仲間5人ぐらいに声をかけて、自分たちで訳本を作ることにしました。
私の家に集まり、私がものすごいスピードでどんどん翻訳していき、それを字の上手な女の子が清書して、リコピーという当時出たての家庭用簡易コピー機、といっても建築図面に使われていたような青焼きのものですが、それで別の友人がコピーし、機械から出てきた濡れている用紙を別の者がドライヤーで乾かし、乾いたものをまた別の者がホッチキス止めするという流れ作業を徹夜でやったことが何度かありました。
でも、販売価格は100円。お金儲けをする気は初めからなかったので、元が取れればいいと考え(リコピーの値段は確か19,800円ぐらいで結構高かった)、試験が終わると売上金で手伝ってくれた仲間たちと一緒に食事をして労をねぎらったものです。


アメリカ留学中もいくつかの通訳会社や翻訳会社に登録されていて、よく仕事が回ってきました。
そのほとんどはビジネス関係だったので、上のコジャック(正しくはコゥジャック)やコロンボのような面白さはありませんでしたが、仕事はいつも楽しみながら精一杯やりました。
帰国後しばらくして、アメリカの売れっ子作家、シドニィ・シェルダンの小説が「超訳」という名の下で次々と出版され、どれも爆発的な売れ行きになりましたが、その「超訳」は誤訳のオンパレードで実にひどいものでした(「明日がある」)。
でも、あれだけ売れたということは、日本人が上の「編集手帳」のコジャックやコロンボのようなこれまでにないユニークな訳に飢えていたからでしょう。


今、日本の小中高校生や大学生もみんな、面白くて楽しい、生きた授業に飢えています。
今日も著名な教育専門家が、勉強嫌いの子を持つ母親からの相談に次のように答えているサイトを見ました。
「子どもというのはもともと勉強嫌いで、そんなことは当たり前です」。
教育専門家や教師がそのような考え方をしていたら、子どもに勉強の面白さを伝えることができるわけありません。
それこそ、コジャックじゃないですが、
You gotta be kidding!
〈なめるんじゃねえよ〉


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クリスマスの心

2015.12.19日

昨日はアカデミーの小学生たちが首を長〜くしてずっと楽しみにしていたキッズクリスマス会でした。
初めは学院長の5分間クリスマスメッセージ。
幼稚園児から小学6年生まで60人余りがひと言も話さずシーンと聞き入ってくれました。
こんなショートメッセージでした。


アメリカでのお話です。
あるクリスマスの日のこと、ポールというおじさんが仕事が終わって会社から出てくると、よく見かける少年が、道路に停めてある彼のピカピカの新車のまわりを歩き回っていました。よほどその車が気に入ったらしく、ポールに話しかけてきました。
「これ、おじさんの車?」
「ああ、お兄さんからクリスマスプレゼントにもらったんだよ」とポールは答えました。
「えっ?おじさんのお兄さんがくれたの?うわあっ、すごいな!ぼく...」
と、少年は何かを言いかけたまま、口を閉じてしまいました。
ポールは、この少年が「ぼくにも、そんなお兄さんがいたらなあ」と言いたかったのだろうと思いました。ところが、少年の口から出てきた言葉にポールは驚きました。
「ぼくもおじさんのお兄さんみたいな人になりたいな」
ポールは、じっと少年の顔を見て言いました。
「この車に乗ってみるかい?」
少年は、「うん!」と言って目を輝かせながら車に乗ってきました。
「おじさん、ぼくの家の前まで乗せてくれる?」
「ああ、いいよ」
ポールはこの少年がきっとこんな大きな車で家に帰ってくるところを近所の人たちや友達に見せて、自慢したいのだろうと思いました。
「あそこに階段がついている家が見えるでしょう?家の前でちょっと待っててくれる?」
少年はそう言うと、車を降りて、走って家に入っていきました。
しばらくすると家の中から、少年が体の不自由な弟をおんぶして出てきました。
少年は、弟を階段の上に座らせて、弟の体が倒れないように抱きかかえながら言いました。
「なあ。言ったとおり、すごい車だろ。あのおじさんのお兄さんがクリスマスプレゼントにくれたんだって。お前も、待ってろよ。兄ちゃんが、いつかきっとあんな車をお前に買ってやるからな。そしたら、いつも話してるクリスマスのきれいな飾りを、その車で見に行こう」
それを聞いたポールは、何も言わずに車を降りると、少年の弟を抱き上げ、車に乗せ、少年と三人でドライブに出かけました。


3週間ほど前、うちの塾に3人の兄妹で来ているお兄さんの中学生の生徒がお休みしました。お母さんから、その夜は仕事があって、息子に妹たちの世話をしてもらうので休ませます、という連絡がありました。
次の週、このお兄さんをバスに乗せた時、先生は言いました。
「偉いね。妹たちの世話をしてたんだって」
「母はときどき夜に仕事が入るので、そういう時は妹の食事を作ったりして世話をしています」
「いやー、そんなことなかなかできないよ。きみ偉いよ」
「そうですか?ありがとうございます」


今から約2000年前、神様は私たちを愛して、イエス・キリストというひとり子をこの世に送ってくださいました。これが神様から私たちへの最高のプレゼントで、クリスマスの出来事です。
このことから、2000年以上たった今も、世界中で人々はクリスマスをお祝いしています。
クリスマスは自分の大切な人に、何かプレゼントするときです。
ポールのお兄さんのように高い車をプレゼントする必要はありません。
君たちも、妹や弟がいなかったら、友達に優しくしてあげたり、お父さんやお母さんの言うことを聞いたり、お手伝いしたりと、いくらでも人の喜ぶことをすることができます。これが心のこもった本物のプレゼントです。


このショートメッセージの後、生徒各自が持つ燭台のろうそくに火を灯し、部屋を真っ暗にしました。
みんなの口から「オーっ!」という歓声が上がりました。


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そしてろうそくを持ったまま、生徒たちはこの1か月間練習してきた、ルカの福音書2:28-38の聖句を英語で暗唱し、Angels We Have Heard on High (あらののはてに)を英語と日本語でとっても上手に歌いました。


と、ここまでは教会学校のクリスマス会、キャンドルライトサービスとほとんど変わらないプログラムです。
ここからは、クリスマスに関連した英単語を使ったBINGOやメッセージ伝達ゲーム、そして体を動かしてHOKEY POKEYなどをみんなでやって大いに盛り上がりました。


xmas02.jpg

♪You put your left hand in,
You put your left hand out...


次にみんなが用意してきたプレゼントの交換会。
そして、みんなの大好きなリフレッシュメントタイム。
ジュースとお菓子やプリン、ケーキなどがが行きわたり、食べ始めたそのときです。
突然、鈴の大きな音とともに、な、なんと、サンタクロースがクリスマスに1週間も早いのに背中に大きな袋を背負って登場。
でも、生徒たちは心得たもので、
「学院長先生だ!声でわかる!」
(と、いつもの台詞ヽ(^o^)丿)


そして、最後に学院からのプレゼントをもらい、みんなニコニコ、大満足。(サンタクロースは部屋の外に追い出されてしまいました...)
あっという間の1時間半でした。


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頭を良くする方法

2015.11.27日

昨日、ネットサーフィンしていて偶然、下のサイトに出合いました。
いいえ、偶然じゃないです(「偶然、たまたま」「再び『偶然、たまたま』?」)。これも実はちゃんと「ひも」でつながっています。


■頭の回転が速い人に共通する10の特徴
1.早口で話したり話の展開が速い
2.つい人の話をまとめたくなってしまう
3.人の言いたいことをすぐに理解できる
4.知識があることをおおっぴらにしない
5.なにごとにおいても決断がはやい
6.仕事もプライベートも要領よくこなす
7.仕事をするときのペースも速い
8.人間関係を瞬時に見抜くことができる
9.記憶力がよく昔のことも覚えている
10.好奇心が旺盛でなにごとにもWHYではじまる


■新しい言語の学習が年齢に関係なく脳を構造的に強化することが明らかに
多言語を勉強することで「脳力」が鍛えられ、認知症防止にもつながるという研究結果が発表されていますが、母国語以外の言語を学習することは、年齢に関係なく物理的に脳の構造に変化を与えて、脳の機能を向上させることが新たにペンシルベニア州立大学の研究によって明らかになりました。


ペンシルベニア州立大学の心理学・言語学・情報科学・テクノロジー学部のピン・リー教授の研究によると、母国語以外の言語学習が、学習者の脳内ネットワークを構造的・機能的に強化させることが判明しました。リー教授は「第二言語の学習は脳の特定エリアを使用するため、脳を強化させたり、成長させたりする『脳の体操』のような効果があるのです」と話しています。


リー教授の研究チームは、英語を母国語とする39人のイングリッシュスピーカーを集めて、半数の参加者に6週間にわたって中国語のボキャブラリー学習を行わせるという脳の研究を実施しました。新しい語彙を学習したチームは、学習を行わなかったチームに比べて学習した語彙を覚えるまでの目的達成率が高くなっており、脳内ネットワークが強化されていることが判明。「新しい言語を学習する」というタスクが、脳の柔軟性と効率性を上昇させるのに適した作業であるということが分かりました。


また、学習開始前と開始後に参加者たちの脳をMRIでスキャンしたところ、脳内ネットワークをつなぐ神経が学習前に比べて物理的に発達していたとのこと。また、この効果は学習者の年齢に関係なく得ることができることも分かっています。リー教授は「最も興味深い発見は、従来の研究に反して脳は我々が考えていたよりも柔軟だったことです。また、新言語の学習が人々に『美しい老化』をもたらすかもしれません」と話しています。
「知らないと損!!手軽にできる頭の回転をよくする方法とは」より抜粋)


上に引用したことは、これまで「学院長 元気の出るブログ」で繰り返し述べてきたことと合致しています。
これらもすべて「勉強のひも」によってつながっています。


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英語ができるようになるには

2015.11.19日

日本人の大半は、自分は英語には関係ないと思っています。
しかし同時に、それ以外のほとんどの人は英語ができるようになりたいと願っています。英語ができると世界が広がると思っているからです。


実際、英語の必要度は高まる一方で、今や社内公用語を英語にして、英語で会議をしたり、社内文書を英語で回す企業や英語力を昇進の条件にしているところも増えてきているほどです。
身の周りの英語もどんどん増えてきています。
TOEICの受験者も年々増え、国内での英語熱は今まで以上に高まっています(「英語ができると得すること」)。
ところが、TOEFLやTOEICの結果を見ると、日本人の英語力はどうしたことか、いまだに先進国中最低レベル、世界全体で見ても下から数えた方が早いぐらい低いのです。


なぜでしょう?
すべての結果には原因があります。
ひとつにはほとんどの日本人の英語勉強法が、学校の試験のため、受験のためになっているからです。
英語を暗記科目だと思っているのです。
単語や熟語を一生懸命暗記し、文法を覚え、長文読解や作文問題をやり、発音・アクセント問題をこなし、リスニングテストの練習をしています。
そして、とりあえず学校のテストで点を取り、受験もなんとかこなして志望校に合格します。
しかし、みんな自分の英語力は大したことないと知っています。
大学に入ると英語はもう役目を果たしたかのように、みんな勉強しなくなります。文学部や外国語学部で英語を専攻する学生ですらそうです。
これで英語ができるようになったら不思議です。
英語と言えども日本語と同じ言語で生きています。それを、まるでテストのために源氏物語を覚えるような勉強法をしていて、英語ができるようになるわけありません。


私たち日本人がどのようにして日本語を身につけたかというと、まずはたくさん聞き、聞いたことを真似して話し、次にたくさん読んで、読んだことを真似て書いてきた結果です。
これを言うと、母国語と外国語では学習法が違うと言う人が必ず出てきます。
しかし、現実は逆で、外国語ができる人は国語もできるのです(「英語ができると国語もできるようになる!」)。
また、昨日の数学同様、英語も私たちの生活の中のあちらこちらに潜んでいます。たとえば、身の周りの外来語や歌の歌詞、街でよく見かける看板やテレビのCMなど。
普段からそれらに慣れ親しんでおくことは、英語の学習にも大いに役立ちます。


私の英語学習法はこれまでこのブログで繰り返し書いてきましたが、まずは大量に聴きました(「多聴多読多〇」)。
リスニングにかけてきた時間は数万時間になります。
今はiPhoneで、本を朗読したオーディオブックやセミナーを録音したCDを毎日聴いていますが、新たに別のCDをiPhoneに入れようとして整理し始めたところ、あるわあるわ。
なんと数百枚あるのです。
これらをすべて何回も繰り返し繰り返し聞いています。
この結果、英語を聴いていても日本語と同じ感覚で聴き取ることができるようになりました。


そして、たくさん聴くことは話すことにつながり、次に読むことにつながり、そして書くことにもつながるのです。
これが、英語の「勉強のひも」です。
単語、熟語、文法、読解、作文、発音・アクセント、リスニングなどをバラバラでやっていたら「ひも」でつながらないのは当たり前のことです。
英語の「ひも」が見えてくると、学習は楽しくなり、新しいことがどんどん頭に入ってきて、実際に生活の中でも使えるようになります。こうして、学んできた英語が初めて役立つのです。


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英語は聞き流すだけで話せるようになる!? Part2

2015.08.26日
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昨日の記事の続きです。
「英語が話せるようになるなんて不可能」なんて思っていらっしゃる方、ミッション・インポッシブル、絶対不可能に挑んでください。そして、不可能だと証明してみせてください。ただし、昨日、今日の記事に書いてあることを試してから。
もし見逃していらっしゃたら、昨日の「Part1」もぜひご覧くださいね。


D I my me mine, you your you yours, he his him his, といった人称代名詞の変化、speak, spoke, spoken のような不規則動詞の活用は、かけ算の九九のように何度も口で言って覚えましょう。
英語を母国語としている人たちですら、これらの活用を正確に覚えていなくて、誤った使い方をしている人をよく見かけますが、日本人の日本語の誤用と同じです。間違いを恐れていては何もできませんが、間違わずに少しでも正確に使えるに越したことありません。


E 英語は言葉です。読んだり書いたりしているだけでは身につきません。お手本になる英語をCDなどで何度も繰り返し聴き、物真似をするようにできる限りそれに近い発音(正しいリズム・イントネーション)で後について声に出して言います。そして教科書やテキストの本文を覚えるまで声に出して読む。音読はとても効果的です。気がついたら口からスラスラと英語が出てくるまで練習しましょう。


F 自分の興味のあることや好きなことなどを英語を使って学ぶ。
スポーツが好きな人は、スポーツ関係の雑誌を読むとか、芸術に関心のある人は芸術関連の英文に触れるようにします。
今ではインターネットを使って、どこにいても瞬時に世界中のありとあらゆる情報を手に入れることができます。これを活用しない手はありません。
また、ネットを使って海外のサイトでショッピングしてクレジット払いするとか、生活に密着したところで英語を使うと自然と身につくものです。
このほか、外国旅行をする、ホームステイをする、あるいはホストファミリーとして海外からの人を自分の家に迎えて一緒に生活することなどもとてもいい方法です。


G 話すのも書くのも英作文は「英借文」です。お手本となるようないい英語をどんどん借りて使っていけば、やがてそれが自分のものとなり、見事な英作文ができ、また話せるようになります。
昔、予備校の英作文の先生が、自分はシェイクスピアやサマセット・モーム、D・H・ロレンス、ディケンズ、ヘミングウェー、サリンジャーなど、英米の大御所の文学者の英語をそのまま借りて、格調高い英文を書いているのでみんなから褒められる、と言っていましたが、あまり時代やスタイルの違う人の英文をごちゃまぜにすると、寄せ鍋のような感じになり、違和感を与えます。むしろ、自分の好きな人の英文を真似て一つの決まったスタイルを作る方が自然でいいでしょう。


H 学生の方のための、テストの得点源となる文法問題の勉強法ですが、レベル別に見てみましょう。
(1)基本の習得…「現在進行形」、「受け身」などの単元ごとに、どのような形になるかを簡単な問題を解きながら確認していく。
(2)実戦問題…空所の多い穴埋めや、並べ替え問題、英作文問題などを解けるようにしていく。新しく学んだところを中心に、学校の定期試験範囲を目安に習得しましょう。
(3)実力問題…それまでに学んだことが全て混ざって問われる総合問題です。長文読解でも文法問題でも、今までに学んだことをいつでも頭の中に浮かべられるように準備しておくことが必要です。分からない単元が出てきたら先生に聞くか自分で調べるかして、上の(2)に戻りその単元をもう一度確認しましょう。
以上のポイントを押さえ、自分のレベルに合った学習をしていきましょう。そしてどのレベルでも、類題をたくさん解くこと、復習をこまめにすることが大事です。人間は忘れる動物だからです。でも、完全に身につけてしまえば忘れることはなくなります。
この方法は、別に学生でなくて一般社会人の人たちにも有効です。たとえ、英検やTOEICなどの試験を受けなくても、頭の中を整理し、基礎力をつける上でとても効果があります。でも、試験にチャレンジすると、さらにそれがモチベーションになり、力がつくこと請け合いです。


I 単語・熟語・文法問題、読む・書く・聞く・話す、すべてを何度も繰り返す。
スポーツでも楽器でも何事も、繰り返し練習していかなければ身につきません。最終的にはこれに尽きます。


上に挙げたのは、私がこれまで実践してきたことのほんの一例ですが、このような正しい学習法を時間をかけてコツコツと実践していけば、誰でも必ず英語を得意にすることができます。
結論として、聞き流すだけでは話せるようになりません。
ねじり鉢巻きでひたすら暗記し、苦しみながら勉強してもだめです。
楽しみながら学んでいくのが一番効果的で身につきます。
繰り返し言いますが、英語をマスターすることは決して「絶対不可能」なことではありません。


「この記事に書いてあることを忠実に実行しない者の英語の上達に関して当局は一切関知しない。なおこの記事は自動的に消滅しないので繰り返し確認せよ。成功を祈る」by IMF (不可能作戦部隊)



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英語は聞き流すだけで話せるようになる!? Part1

2015.08.25日
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よく巷のCMで「英語は聞き流すだけで話せるようになる」というのを目にします。
果たして本当でしょうか? そんなに簡単に英語をマスターできるのでしょうか?


夏休みを利用して数日前から遊びに来ている中学3年生の甥と一緒に、昨日は映画『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』を観に行ってきました。
私のお気に入りのシリーズですが、この最新作は本当に面白かったです。最初から最後までハラハラドキドキ、息もつかせない展開で、引き込まれて夢中で観ていたら、主人公のトム・クルーズに感情移入し過ぎたせいか、途中で胃がキリキリと痛くなってきたほどです。心臓の悪い人には良くないかもしれません(笑)。


映画が大いに楽しめる理由の一つは、字幕スーパーに頼らずに英語が分かることです。
つい先日、FBフレンドで私の敬愛する元字幕翻訳家の小川政弘先生(私の師匠)と字幕翻訳談義をしていたばかりだったので、昨日はセリフを生で聴きつつも、字幕スーパーにも注意を払っていました。
翻訳があまりにも見事だったので、これはきっと戸田奈津子さんによるものだろうと思い、最後まで観ていたら案の定「字幕翻訳 戸田奈津子」と出てきました。
小川先生が30年にわたる個人的なお付き合いの中で、戸田奈津子さんのことを翻訳技術も含め、人間的にも高く評価し、敬愛していらっしゃるということを伺っていたばかりでしたので、なるほどと思わされました。


英語の歌を聴いたり歌ったり、吹替えなしの映画観たり(字幕ありで良い)、外国人と触れる機会を作ったりして、英語の環境に自分を置くことは英語学習においてとても効果的です。歌や映画では気軽にリスニング練習ができますし、外国の文化を楽しみながら吸収していけます。さらに現在ではfacebookやtwitterなどのコミュニケーションツールも身近なところにたくさんあるので外国人との交流も持ちやすくなっています。実際に学んだことを使ってみると、英語の楽しさが倍増します。


さて、今日は、冒頭に書いた英語をただ聞き流すだけでない、英語の正当法の勉強の仕方をここにご紹介します。私が実践して英語をモノにした実証済みの勉強法です。
これであなたも英語をマスターできます(嘘だと思ったらぜひ試してください。「ためしてガッテン!」です)。
少し長くなるので、今日・明日、二部構成でご紹介します。


英語の勉強の正しい方法は:
@ 英語を学ぶ具体的な目標を持つ。
文系・理系にかかわらず、英語は高校受験でも、短大・専門学校・大学受験や入社試験でも必要です。また将来、社会に出てからも使う機会がたくさんあります。英語ができると外国人と知り合ったり、外国の文化を知ったり、外国の本や雑誌が読めたり、字幕なしで映画が観られたり、外国旅行に行ったりと、世界が広がります。目標を持つと英語の学習も楽しくなります。


A できれば小さい頃から英語に慣れ親しみ、スイミングやピアノのように身体で覚えるのが理想です。10歳から13歳の間を臨界期といいますが、語学はこの時期までに学び始めると比較的楽に身につきます。英語の達人だった「経世済民 高橋是清」もそうだったように、小学低学年での英語学習が絶対にお勧めです。


B 上に書いたように、語学は体で覚えるのが一番ですが、現在中学生あるいは高校生以上で英語が苦手な人でも英語は必ずできるようになります。
まずは基本に戻ります。単語が読めなくて英語が苦手と言う人がとても多いです。単語の発音が英語の基本です。ですから、フォニックス(英語を発音する際のルール)で英語のスペリングと発音のパターンを身につけます。
たとえば、 a は通常「ア」とローマ字のように発音し(正確には cat の a のように「ェ」と「ア」をくっつけた「ェア」とあいう音)、単語の最後が e で終わるときは最後の e は発音せず、a を「エィ」とアルファベットのように発音します。(マジックeのルール)。 
例: hat は「ヘァット」 hate は「ヘイト」など。


C 生活に関連した身近な単語から始めて、単語・熟語をたくさん覚える。難しい単語は語呂合わせでもいいです。漢字をたくさん知っている人や語彙力(使える言葉の数)がある人ほど、日本語の読み・書き・話す・聞くがよくできるのと同じで、英語も単語・熟語の数がものを言います。
単語を書く際には、必ず実際に発音しながら書きましょう。だんだんと単語のスペリングと発音の規則性がつかめてきて、気づけば単語を書くのが得意になっているはずです。


D 文法のルールをしっかり覚える。
一見当たり前すぎることですので、ポイントを絞りましょう。
(1)まず初歩段階として、Be動詞と一般動詞の区別、その肯定文・疑問文・否定文の形を押さえること、そして中級以上ではSVO(主語・動詞・目的語)など基本5文型を身につけることが、英文法の中でも特に大切です。
(2)いっぺんに全部覚えることはかなり困難なので、英語全般に通じる大事なことを押さえ(「英文では大事なことを先に言う」など)、同時に細かいルール(【動詞・前置詞の後ろは人称代名詞の目的格を使う】など)を一つひとつ覚えていきましょう。英語が苦手で最初から分からないと言う人でも、一つの単元に絞って勉強していけば、大きな一歩を踏み出すことができます。その際にはこのようなルールを覚えて、使っていく練習をすることが大切です。


この項、明日に続きます。


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経世済民 高橋是清

2015.08.23日
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昨夜9:00〜10:00、オダギリジョー主演のNHK放送90年ドラマ『経世済民(けいせいさいみん)の男 高橋是清』を観ました。(総合テレビで5週連続放送)


高橋是清は幕末に生まれ、幼くしてアメリカ留学しました。帰国後は、英語教師や官僚などの職を転々とし、ペルーの銀山経営にも挑戦します。銀山経営に失敗して、すべてを失った彼ですが、日本銀行の工事責任者として名を成してから、人生の歯車が回り出します。
幾度の難局を乗り切り、日銀総裁までのぼりつめた後は、政治家へと転身。副総裁の時、日露戦争の戦費調達に成功。財政の天才といわれ、大蔵大臣を7度(兼任ふくむ)務め、第20代総理大臣に。世界恐慌から日本経済を回復させましたが、二・二六事件で暗殺されました。


「高橋是清」はとても親近感を覚える名前です。
それは、私がアメリカ留学から帰国してすぐ、大磯町で小中学生のための英語教室の責任者として働いていたとき、教室を提供してくださっていたのがこの高橋是清のお孫さんでした。
そして、その方のお孫さんが、当時小学生から中学生だった時、家庭教師させていただいていました。彼女のお祖母さんがとても教育熱心な方で、お孫さんの教育を私の手に委ねてくださっていました。


高橋是清の血を引いていたからというわけではないでしょうが、打てば響くという感じのとても英語のできる聡明なお嬢さんでした。
中学生の時には、自ら英語弁論大会にチャレンジしたいと申し出られ、その指導をしたこともありました。
その後引っ越しされて連絡が途絶えましたが、もう40代半ばの立派なお母さん、あるいはキャリアウーマンになって活躍していらっしゃることでしょう。
高橋是清も幼少の頃から英語を学んで、その英語力によって人生を切り開いていきましたが、この玄孫(やしゃご)の方も小さい時から英語を学び英語をモノにされました。
私の経験からも言えますが、英語学習はやはり幼少から始めるのが一番です。


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神なしの1週間

2015.08.05日
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アメリカ在住のFBフレンド、Masumi Hughesさんがシェアしてくださった上の画像の言葉が機知に富んでいてあまりにも面白く、何とかこれをうまく日本語に翻訳できないものかと、夜も寝て(!)夢の中で(?)考えました。
そして、ついに一昨夜たどり着きました。
でも、その前にまず上の英文をそのまま日本語に訳します。


神がいないと私たちの1週間は:
Sinday 「罪の日」(Sunday 日曜日を文字って。以下同様)
Mournday 「悲しみの日」(Monday 月曜日)
Tearsday 「涙の日」(Tuesday 火曜日)
Wasteday 「無駄遣いの日」(Wednesday 水曜日)
Thirstday 「渇きの日」(Thursday 木曜日)
Fightday 「闘いの日」(Friday 金曜日)
Shatterday 「打ち砕かれる日」(Saturday 土曜日)
神なしの7日間は私たちをひ弱にする。


で、原文の語呂合わせの味を保ちつつ、私が日本語風に直して創作したのが次のものです。(裏付ける聖書の注付き)


神がいない1週間は:
ニーチェ様日 (日曜日 「神は死んだ」のニーチェの様な日)

(愚かな者は心のうちに「神はいない」と言う。彼らは腐れはて、憎むべき事をなし、善を行う者はいない。−詩篇14:1)
下水道日 (月曜日 下水道のように嫌な臭いを放つ日)
(またその運河は臭いにおいを放ち、エジプトのナイルの支流はややに減ってかわき、葦とよしとは枯れはてる。−イザヤ書19:6
それは、かんばしいかおりであり、神の喜んで受けて下さる供え物である。−ピリピ人4:18)
禍異様日 (火曜日 禍-わざわい-を異様に大きく感じる日)
(悪しき者はわざわいだ、彼は災をうける。その手のなした事が彼に報いられるからである。イザヤ書3:11
たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます。−詩篇 23:4)
追悼日 (水曜日 死を恐れ、死後に望みがないので近親者の死を悼み、悲しむ日)
(イエスは彼に言われた、『わたしに従ってきなさい。そして、その死人を葬ることは、死人に任せておくがよい」。』−マタイ8:22
「死は勝利にのまれてしまった。死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。−Iコリント15:55)
黙夜日 (木曜日 夜な夜な孤独な沈黙を過ごす日)
(わたしは黙して物言わず、むなしく沈黙を守った。しかし、わたしの悩みはさらにひどくなり、−詩篇39:2
あなたがたが主と共におる間は、主もあなたがたと共におられます。−歴代志下15:2)
金要日 (金、金が要ると、金が全ての空しい日)
(これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。まず神の国と義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。−マタイ6:32-33)
どんよ〜り日 (土曜日 頭も心も霊もどんよ〜り曇って神が見えない日)
(そして、彼らがイスラエルの神を見ると、その足の下にはサファイアの敷石のごとき物があり、澄み渡るおおぞらのようであった。−出エジプト記 24:10
心の清い人たちは、さいわいである、彼らは神を見るであろう。−マタイ5:8)
神なしの1"週間"は、人に悪い"習慣"をつけさせる。


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How are you? と聞かれたら…

2015.04.04日

昨日はハチャメチャな英会話「うつ予防に笑いを」でしたが、今日は真面目な本物の英会話です。


"How are you?"
"I'm fine, thank you. And you?"
"I'm fine, too, thank you."


学校の英語の教科書の最初に出てくる挨拶表現です。
日本人の多くがこれを杓子定規(しゃくしじょうぎ)に覚えていて、いつもこのパターンで挨拶しています。
「ご機嫌いかがですか?」
「元気です。ありがとう。あなたは?」
「私も元気です。ありがとう」
こんな単調な会話をしていたらいびきが聞こえてきそうです。


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先週から一昨日まで、甥っ子のレオンがうちに遊びに来ていましたが(「孫とのツーショット」)、一緒に来たのは私の妹です。
妹は中学高校をアメリカの学校で過ごしたので、英語が得意です。今も企業の英語研修の講師として派遣で教えに行っています。TOEICも素晴らしい結果を出しています。


その妹が私に、「英語で How are you? って聞かれた時の、カッコいい答え方をレオンに教えてやって欲しい」と頼みました。


確かに毎年、英検の2次面接試験の指導をしていても、みんなオウム返しに上の答え方をします。
そこであまり負担にならない程度にいろいろな答え方を教えるのですが、ちょっとバリエーションができるだけで会話が生きてきます。


アメリカでは "How are you?" というよりもむしろ "How are you doing?" とか "How's it going?"、 "What's up?" (調子どう?)のような、より気さくな感じの言い方が好んで使われています。
そしてそれに対するカッコいい答え方ですが、いろいろあります。以下にそのうちのいくつかをご紹介します。このような答え方ができると、「おっ、おぬしやるな!」という感じに相手に受け止められます。ただし、その後機関銃のようにペラペラと話しかけられる可能性がありますので、挨拶表現だけでなく自由な会話ができるように実力を養っておかなければならないのは言うまでもありません。


"Good. You?" (いいよ。君は?−一番さっぱりした答え方)
"Oh, just great. And you?" (うん、いいよ。きみは?)
"Fantastic! How about you?" (最高! あなたは?)
"Couldn't be better. How's it going with YOU?" (これ以上ないぐらい調子いいよ。−大文字表記はアクセントをつけて強く言う)
"Better than yesterday." (昨日よりはいいよ)
"Just fine. You?" (いいよ。きみは?)
"So far, so good." (今のところはまあまあ)
"OK. And you?" (まあまあ)
"Not bad. And yourself?" (まあ悪くはない)
"Pretty good." (まあまあ)


などがありますが、ちょっと面白い言い方だと、
"Thinking about lunch." (ランチのことを考えてた)
"Sleepy." (眠いよー)
これなんかシャレていますね。


なお英語は、アクセントのつけ方で意味が大きく変わってきます。
"How ARE you?" (久し振り! 元気にしてた?)
"How are YOU?" (あなたこそ元気?)


こういった感じで場に応じて使い分けることができるようになると、会話が生きてきます。


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簡単な英語と超難しい…

2015.03.19日

英語のリスニングにオススメの動画をご紹介します。
と同時に超難しいボウリングの数々の技で大いに笑ってください。
こんなことがあり得るのか、と。



この人、アンディ・バリパパ(1891年3月31日– 1984年8月25日)はイタリアの長靴の先の方にある小さな町、カルフィッツィ出身のプロボウラー、トリックボウラー(トリックとは言ってもインチキのトリックではなく正真正銘の技術)です。
ボウリングを始める前に野球、ゴルフ、ボクシングを経験していて運動神経は抜群だったようです。
ただ、上の動画が撮られたのは1948年、57歳のときのことです。この年でこの腕前は本当に驚きですね。


人間、いざやろうと本気になればすごいことができるものです。
昨夜、この動画を見てとても励まされ、勇気と夢が与えられました。
ボウリングではないけれど、私もまだまだ頑張ります。


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Auld Lang Syne

2015.03.07日

Should auld acquaintance be forgot,
And never brought to mind?
Should auld acquaintance be forgot
And auld lang syne?


Refrain:
For auld lang syne, my dear,
For auld lang syne,
We'll take a cup o' kindness yet
For auld lang syne.


古い友人は忘れ去られ、
もう二度と思い出されることもないのだろうか。
古い友人は忘れ去られ、
古き良き日々の記憶もまた、心から消え去ってしまうのだろうか。


コーラス:
親愛なる友よ、古き良き日々のために、
古き良き懐かしい日々のために
親愛なるこの一杯を飲みかわそうではないか。
古き良き日々のために。


朝ドラ『マッサン』で何度も聞いてきた「蛍の光」の原曲「オールド・ラング・ザイン」(Auld Lang Syne)は、ドラマの中の主人公エリーの祖国、スコットランドの民謡、準国歌です。


森野一馬が出征するのを送り出すシーンで、この歌が何度も歌われてきました。
今朝も観ながら、涙が頬を伝って膝の上にこぼれ落ちました。
改めて、戦争は悪である、憎むべきは戦争である、との思いを強くしました。


ところで、このオールド・ラング・ザインには深い思い出があります。
中学1年生になったその年の秋、学校祭で属していた英語部でいくつかの英語の歌を歌ったのですが、これがそのうちの一曲でした。
とくにこの曲が私のお気に入りで、今もその歌詞をしっかりと覚えています。顧問の先生に教えてもらった歌詞の意味も覚えています。


歌詞を味わいながら動画でご覧ください。



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英語大好き人間集まれー!

2015.02.21日

今日はキッズクラブ英語の無料体験レッスンの日。
午後2時からは幼児・低学年、3時半からは高学年。それぞれ6名ずつ参加してくれ、とても盛り上がりました。


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ご父母の方々は、これからの国際化社会で英語のニーズがますます高まることを予見し、この地域で幼児・児童教育のパイオニアであるアカデミーを選びお子さんたちをお送りくださいます。
今度年長さんになるRくんは、年中のときから中3まで11年間アカデミーに通ってくれて今春晴れて高校に進学するYちゃんの弟。Yちゃんは去年、念願だった英検準2級に合格し、将来は英語を使った仕事に就きたい、と先日の面接指導のときに言っていました。今日はこのYちゃんがお母さんと一緒にRくんの付き添いで来てくれました。なんだか我が子の成長を目の当たりにしたようで感無量でした。


今回の体験レッスンで入会する子どもたちの中からも上のYちゃんに続く英語大好き人間が誕生し、将来その英語力を活かして社会で活躍してくれる子が大勢生まれることを願ってやみません。


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エイカフェ(成人英会話クラス)開講

2015.02.16日

アカデミーでは3月の新年度から新たに成人英会話クラスを始めます。
その名も「エイカフェ」。
Academy English Conversation for Adults の頭文字を取って、AECAとCafeを合体させたもので、茶菓をはさんでカフェ感覚で気軽に英会話を学んでいただきたいという願いを込めてつけたものです。


じつは今から26年前に平塚のこの地で英会話教室を開いたとき、小中高校生・成人クラスを始めたところ、オープンと同時に百五十名近くの方が入会してくださり、成人クラスも週に3日、午前と午後のクラス、さらに夜のクラスもできて、数十名の方が始められました。
主に主婦の方が趣味で学んでいらっしゃいましたが、中にはビジネスマンや管理職の方、パラグライダーで世界遠征をしていらっしゃった方や、エンジニア、英語教師、大学生などバラエティに富んだ顔ぶれでした。中には家族ぐるみで来てくださっていた方も何組かありました。
英語教師の方は目標としていた英検1級に合格されました。このほか、クラスの友達同士でハワイ旅行された人たちや、アメリカにホームステイに行った方、海外旅行にいらっしゃった方、語学留学された方などもありました。
今年いただいた年賀状の中に当時の主婦の方からのものがありましたが、なんと今年は年女で84歳と達筆で書いてあり、時の経つ早さに改めて驚かされました。


私が英語の勉強に興味を持ったのは幼稚園のときのこと。
描く絵にはいつもABCとかちょっとした英語が書いてあって、それを見た先生が絵の裏に「じょうじくんはおおきくなったらえいごがぺらぺらになるんですね」と書いてくださっていたことを今でも覚えています。
すでにそのころから英語の単語を常に覚えるようにしていました。


小学校時代に独学で習得した単語数で中学・高校はほとんど間に合うほどで、英語は常に得意教科でその頃からクラスの友達に教えたりしていました。
そして大学では当然のことのように英語を専攻することになり、さらに当時出会った『20か国語ペラペラ』(種田輝豊著)という本に刺激されて、第二外国語のフランス語、第三のスペイン語に続いて、ポーランド語や、ドイツ語、ロシア語、中国語を学び、卒業後アメリカに留学してからは知り合った友人を通してさらに韓国語、ポルトガル語、タガログ語などを学びました(「英語学習の秘訣」)。
ペラペラとはほど遠く、そのほとんどは趣味程度で終わりましたが、英語はやはり専門だったことと7年のアメリカ生活もあってものにすることができました。


数日前にFBフレンドから紹介された下のYouTubeの動画など日本語と変わらないレベルで理解することができます。これは私のお気に入りのアメリカのテレビ番組ですが、17歳で20か国語以上をマスターしたTim Doner (ティム・ドナー)という人が自分の語学学習の体験談を語っています。



上の動画でティム・ドナーさんが語っている内容がそのまま日本語で「17歳で20カ国語を操る天才少年が語った、“コトバの本質”が奥深い」に書かれていますので、比べていただくとその面白さを味わうことができます。


私の成人英会話クラスでも、毎回目からウロコの楽しい授業を行い、正確な発音から英語の基礎を学んでいただき、海外の人たちとのメールによる会話や短期語学留学、ホームステイ体験、外国からの観光客との交流などができるレベルまで指導させていただく所存です。
ご興味がおありの方はぜひお問い合わせください。


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英語は発音が肝心、でも…

2015.01.24日

イスラム国の日本人人質事件は膠着事態が続いているようで、息が詰まるような感じです。
それにしたがって私のこのブログ記事もどうしても重苦しくなりがちで、こちらも息が詰まるよう。
このようなとき、久しぶりに大爆笑する動画に出会いました。
昨年の暮れに書いた「ダッフンダ〜!」の志村けんの再登場です。ここらへんで皆さんにも笑っていただき、緊張した心身をほぐしていただければと思います。


今の人質問題でも交渉は英語で行われることが多いのですが、英語は発音が悪いと本当に通じません。
この動画を参考にいいかげんにジャパニーズ・イングリッシュを卒業して、本格的に交渉できる力をつけたいものです。



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キッズクラブ クリスマス会

2014.12.20日

昨日は小学生たちが待ちに待っていたクリスマス会。
ここ1週間ほど、私たちは何度も何度も打ち合わせや準備をし用意万端。


そして夕方、私もバスで小学生のお迎えに。
4:30にY先生により開会宣言。
次に私のショートメッセージ。以下のような内容でした。


「I have some questions for you today.
今日はいくつかの質問をします。
第1問。今年は平成何年ですか?」
あちらこちらから「ハーイ、ハーイ!」と生徒の声。
「じゃあ、一番早かった人。答えは?」
「平成26年」
「正解〜! 第2問。平成って何でしょう?」
「はい。えーと、何だっけ...。だれかの誕生日?」
「残念!」
「はい。昭和天皇が亡くなったときに、次の天皇が即位されたときにつけられた名前」
「大正解! 素晴らしい」
「第3問。じゃあ、来年は2千何年?」
「ハーイ。2015年」
「正解。じゃあ、第4問。平成27年と2015年っていう年号がふたつあるんだけど、2015年って何?」
「西暦!」
「キリスト!」
「キリストがどうしたの?」
「キリストの誕生日じゃないけど、キリストの生まれた年?」
「はい、そのとおり。そしてそのキリストが生まれたことをお祝いするのは?」
「クリスマス!」
「そうです。西暦っていうけれども、西洋だけでなく、日本でも、中国でも、インドでも、アフリカでも世界中で西暦を使っています。そして、キリストが生まれる前を紀元前〜年と言って、世界の歴史はキリストの誕生で真っ二つに分かれてるんだよ。
つまり、世界中の人たちがキリストの誕生日をこのクリスマスにお祝いしているのです。すごいでしょ。
じゃあ、今日はみんなでキリストの誕生日であるクリスマスをこれからお祝いしようね」


続いて生徒全員が手に持つキャンドルに火を灯して教室を暗くしてキャンドルライトサービス。
英語の聖句暗唱に続き、Noel(ノエル)を英語、日本語、英語で賛美。
もうまるで教会の日曜学校のような本格的なクリスマス会です。


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これに続き、各クラスで英語の歌を歌う発表会。
そしてゲーム大会。
もうワイワイ、ガヤガヤ、キャーキャー、ドンドン(床の上を跳ねる音)。


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そしてお待ちかね、プレゼント交換とリフレッシュメントタイム。
事前に用意しておいたケーキやプリン、お菓子、ジュースなどを楽しんでいたら、いきなりシャンシャンシャンと鈴の音がしてサンタクロース登場。
生徒たちは一斉に
「あっ、学院長!」
「カッコいい!」
とか言いながら近寄ってきて髭を引っ張ったり、顔をのぞき込んだり、「本物のサンタさん?」なんて聞く子も。


そしてサンタさんがテーブルに山ほどのプレゼントを並べて、生徒たちは帰るときに自分の好きなものを選んで、「Merry Christmas! See you!」。
「えっ、もう時間なの?」って尋ねる子も。あっという間の1時間半でした。
現場の先生たちは汗を流し、声をからして大変でしたが。
このようにして、めでたし、めでたし。ジャン、ジャン!


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学びで一番大切なもの

2014.10.07日

昨日は台風18号による午前中の暴風雨が過ぎ去った後、午後からは青空が広がり夏のような暑さの中、主婦業(「主婦業も大変だ」)で郵便局やコンビニ、書店、スーパーなどを回ってきました。
書店では図書カードを注文し、待っている間書棚の方に歩いて行くと、真っ先に目に飛び込んできたのが『アルベルト・アインシュタイン』(筑摩書房)という本。
昨日の「心身ともに若くいるには」という記事の中でアインシュタインのことを書いたばかりだったので、私は躊躇せずその本を取ってレジに向かいました。


買い物から家に戻ると早速その本を読み始めました。
するとすぐにこんな箇所に遭遇しました。


「父さん、なぜこの針はコンパスをどの方向に動かしても同じ方向を指すの?」
まるで意思を持った動物であるかのように、北極を常に指そうとして動く針は、彼には摩訶不思議でした。
「ぼくは身震いがして、体が冷たくなったんだ。物事の背後にはとてつもない事実が隠されているんだと、その時に確信したよ」
のちにアルベルトはこう語っていますが、一個の方位磁石が彼の物理学への興味をひらくきっかけとなったのです。
(中略)
でも、アルベルトはその裏にある地球の原理や仕組みを想像して驚いたのです。なんと思考力豊かな子どもだったのでしょうか。
アルベルトが小さいとき、エンジニアである叔父のヤコブがいつも質問の矢面に立たされていました。
「ねえ、ヤコブ叔父さん。なぜいつも北を指すの? 磁気って何なの」
疑問をぶつけるアルベルトに科学に詳しいヤコブは子どもに理解できるように答えを出してくれました。それでも納得できないアルベルトは考え続けました。
(中略)
「だって学校は軍隊みたいで、規則だらけだもの。興味がないことを暗記させられるだけだし」
(中略)
「なぜ、一日には夜と昼があるの」
「猫はなぜ音も立てずに歩けるの」
「光はどこからくるの」
とても小さな子どもの考えとは思えない疑問がアルベルトには渦巻いていました。

(上掲書 p.23-27)


私は我が意を得たり、と膝をポンと叩きたい衝動に駆られました。道理でアインシュタインとは波長が合うはずだ。この本との出会いも偶然ではない、引き寄せの法則(「あなたが近づくものは…」)によって導かれたのだ、と確信しました。


実は私は今、仕事から離れていますが、特別に一人の成人の人だけに英語をボランティアで教えています。
事情があって学校に行くことができず、教育はまったくと言っていいほど受けていないのですが、実に頭がいい。アインシュタインまではいかないでしょうが、その素質はあちらこちらに見られます。
共通しているのは、絶えず「なぜ?」という疑問を持ち、さまざまな質問を投げかけてくるところです。普通の人だったら何も疑問に感じないようなことにも納得がいくまで尋ねてきます。


たとえば、つい先日のこと。
「Go to school. に the がつかないことは、建物に行くのが目的ではなくて学びに行くからというのはわかったのですが、play the piano のように楽器を演奏するときに the をつけるのはなぜですか?」
「普通、楽器を演奏するというとき、自分の楽器ですよね。人のバイオリンやフルートを借りるということはないでしょう。自分専用の楽器という意味で the をつけるのですよ」
「それじゃ、コンサート会場のピアノにも the をつけると思うのですが、自分のピアノじゃないですよね。なぜですか?」
「それはコンサート会場のピアノって決まっているからですよ」
「楽器を演奏するときに the をつけないで a をつけることは絶対にないのですか?」
「ありますよ。たとえば、楽器店に行って、スタインウェイの高級なピアノを試しに弾いてみるというのであれば play a piano と言えます」
「なるほど。それでは、自転車に乗ることを ride a bike と言いますが、自分の決まった自転車でも the ではなく a をつけるのはなぜですか?」
「ride a bike は一種の慣用表現で、自分の自転車という意味で ride my bike と言うことはできますよ」
「a と the はネイティブでないと感覚がわからないので難しいですね」
「そうですね。ネイティブの人で文法を間違える人はたくさんいますが、この冠詞の a と the は間違えないですね」
「それでは、なぜ……」


このような会話が延々と続くのです。
この人は英語だけでなく、何事に関しても常に疑問を持っています。そして、政治の問題を始め国際関係から芸術、歴史、地理、科学、スポーツ、建築物、文化、哲学、宗教等など、ほぼどんな話題でも私と対等に議論し、自分の考えをはっきりと言うことができ、私も教えられることがしょっちゅうです。


この人もアインシュタイン同様、ただの暗記には興味なく、問題の本質、根元を求めて「なぜ?」と常に疑問を持ち、質問してきます。
これこそ学びにおいて一番大切なことです。
この人は公教育は受けていませんが、やがてその才能の花を咲かせることは十分期待でき、私は楽しみにしつつ、教えさせていただけることを光栄に思っています。


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変な日本語、変な英語

2014.10.05日

昨日の読売新聞18ページに「国語に関する世論調査…敬語の誤用敏感に」という興味深い記事が載っていました。言語学をやっていた私にとってはそのまま見過ごすことのできない内容です。


敬語については、「必要だと思う」という回答が前回03年度調査から1.9ポイント増の98%で、20歳代以下は100%だった。敬語を身につけた機会は、「アルバイト先を含む職場の研修など」が最多の63.5%で、03年度の51.7%から上昇。「国語の授業」は42.6%と、前回の48.2%から低下した。
尊敬語と謙譲語を取り違えるなどの誤用について聞いたところ、「お客様が申されました」(本来は「おっしゃいました」など)という言い方が「気になる」との回答は63.1%。03年度調査の54.1%、1995年度調査の41.4%から増えた。「どうぞいただいてください」(本来は「召し上がってください」など)が気になるとしたのも74.7%と、過去の調査を上回った。
店員などが使う表現についても厳しくみる傾向があり、「お会計の方、1万円になります」を「気になる」としたのは63.5%と、02年度調査より12.9ポイント増。「千円からお預かりします」も55%が「気になる」とし、9.8ポイント増えた。


keigo.jpg


敬語は実際のところ生徒にとってはとても難しいもののようで、身につけるのは至難の技のようです。上の表を見てもわかりますように、敬語を学校の国語の授業で学んで身につけたという人より、家庭でのしつけや職場、アルバイト先と答えている人が多いのを見ても、勉強として学ぶことよりも身をもって学ぶことがいかに大切か、ということがよくわかります。
学校の卒業式や入学式などで、「今も校長先生が申しておられましたように…」と、学校の先生自身が間違った敬語を使っているぐらいですから(1年半ほど前の記事「国語用法の誤り」に詳しく述べています)。


昨日もウォーキングしていて面白い看板をいくつか目にしました。
まず、「料金・価格」の使い分け。
また、日本語には単数形・複数形の区別がないため次のような間違いもしょっちゅうです。


tokoya1.JPG


これは生徒を教えている塾のチラシにもよく見られるものですが、授業料のことを「価格」と書いてあります。本来、「価格」は正しくはものの値段に使い、床屋や塾などサービス業には「料金」を使います。
英語で"Price"は本来「価格」で、「料金」は"Fee"と言いますが、どういうわけか理容室・美容室などでは"Price"を使い、これはいいのですが、この看板では英語の複数形が間違っているのです。"men"(男性)が"man"の複数形なのにさらに"s"をつけて"mens"となっていますし、そして"lady"(女性)の複数形は"ladies"としなければならないのに"ladys"となっています。
看板に書くのならば、あらかじめ調べてから、あるいは人に尋ねて確かめてからにすべきです。とくに英語を使うなら。


最近、Facebookなどでよく見かけるのは漢字の多用です。
これはコンピュータやスマホが自動的に変換してくれるので、自分でも普段使っていない、また書けないような漢字まで使っているケースで、たとえば「御座居ます」「成るほど」「繋がる」「纏(まと)める」などです。これらはひらがなの方がいいでしょう。


昨日見た店内の貼り紙で面白かったのはこれです。


toire.JPG


図書館の本じゃあるまいし、トイレは「貸し出し」(家への持ち帰り)はできないでしょう。


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青春の淡い想い出

2014.09.04日

2cm少しの厚さの、ある英語の本を先日から少しずつ読んでいます。
聖書に関する本で、読み出したら面白くてどんどん進むのですが、なにせ350ページもあるのでなかなか進みません。今、ようやく三分の一ぐらいの120ページ辺りを読んでいるところです。


普段、辞書は使わないのですが、昨日はちょっと使ってみました。
部屋には1冊しかなかったので仕方なくそれを使ったのですが、これは知る人ぞ知る、アメリカ最大の辞書で Webster's Third New International Dictionary というものです。
本棚から出すだけでも大変。
好奇心からちょっとサイズと重さを計ってみたら、幅24cm, 縦33cm, 厚さ10.5cmで重さはなんと6kg。どうりで重いはずです。上の写真のハガキと比べると大きさがよくわかります。そして、下の写真ではその文字の小ささが。




今、毎朝観ているNHKの朝ドラ『花子とアン』の中にいつも出てくる花子愛用の辞書を思い出しました。後に夫となる英治が彼女にプレゼントしたものです。
実は私が持っているものは彼女が使っていたものの第三版なのです。
第三版とはいえ、出たのは1971年でかなり古く、現代英語がまだ十分に反映されていなかったので、残念ながら目的は果たせませんでした。


この辞書、大学の時に私も先輩からプレゼントしてもらったものです。
2年生の前期の試験期間中のこと。
これから試験が始まるという時に、私は友人たち数人と中庭で大笑いしながら話していました。
その時、アメリカ人宣教師の家で持たれていた聖書研究会で知り合った先輩の女性がそこに通りかかりました(「英会話の基本はここで学びました」)。
彼女が私をいさめて言いました。
「これから試験でしょ。こんなところで遊んでいないでちょっとでも試験のために勉強しなさいよ」
この温かいアドバイスに対して私は、
「大丈夫。満点取りますから」
と大見得を切りました。
すると先輩曰く、
「よく言ったわね。じゃあ、満点取ってね。そしたら、あなたの欲しい物なんでもプレゼントしてあげるから」。


果たして、答案が戻ってきた時、見ると満点。
担当のT教授が褒めてくださって、模範解答は舟田くんにお願いしますと言い、私が教授に代わってクラスの仲間に一問一問全部答えを解説しました。


さて、同じT教授に習っていたくだんの先輩、私の満点の答案を見て観念。
値段は問わないから本当に何でも欲しい物を言って、と言うので前から欲しいと思っていたこのウェブスターの辞書を、申し訳ないと思いながら買ってもらったのです。今から40年以上も前のことですからかなり高価なものだったと思います。
ちょっと『花子とアン』とかぶるところがあります。
私は密かにこの先輩に憧れていたのですが、残念ながら卒業と同時に別れてしまいました。
「その時歴史は動かなかった…」


その30年数後、大学から送られてきた卒業生名簿の中に旧姓のままの彼女の名前を見つけると、ある大学の英文科の教授になっています。
私はいても立ってもいられなくなって電話しました。
お互いに昔の懐かしい思い出話をひとしきりして電話を切りましたが、何かほのぼのとするものが心の中に残っていました。
おそらく、彼女も同じだったことでしょう。
今も大切にしている青春の淡い想い出の一コマです。


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禁じられた果実

2014.05.30日

「舟田式ひも勉強法 その28」のテーマは:


 27. ひも授業の模範例


"Forbidden fruit is the sweetest."
「禁じられた果実は一番おいしい」


eden.jpg

(ミケランジェロの「エデンの園」より)


 禁じられたことはかえってしたいものであり、見るなと言われると見たくなるのが人情である。不義の快楽は最も楽しいということで、『こわい物見たさ』や『無い物食おうが人の癖』に当たる。
 このことわざの出典は、『旧約聖書』創世記2章にある Adam と Eve の話である。人類の始祖であるアダムとイブは、『エデンの園』(the Garden of Eve)という楽園に住んでいたが、園にあるどの木の実を食べてもよいが、中央にある「善悪を知る木」(the tree of knowledge of good and evil)の実だけは食べてはいけないと神から言われていた。しかし、狡猾な蛇に誘惑されてイブが食べてしまい、一緒にいたアダムにも与えたので、アダムも食べてしまった。すると二人の目が開き、自分たちが裸であることに気づいて、イチジクの葉(fig leaves)をつづり合わせて腰に巻いた。そしてこれが神の怒りにふれ、アダムとイブはエデンの園から追放された。これが人間の犯した原罪(the original sin)で、人間が苦悩を背負うにいたったゆえんである。つまり女には「苦しみの中で子を産む」(in sorrow thou shalt bring forth children)という罰が与えられ、男には「額に汗してパンを食い、ついには土に帰る」(in the sweat of thy face shalt thou eat bread, till thou return unto the ground)という罰が与えられたのである。
 このアダムとイブが食べた forbidden fruit が apple であったとは、Bible の中では明らかにされていないが、イギリスの詩人 John Milton (1609-74) が Paradise Lost (『失楽園』)の中で apple と書いてから、一般にそう信じられるようになったという。
 ちなみに、「のどぼとけ」のことを英語で Adam's apple (アダムのリンゴ)と言うが、これは、アダムがリンゴを食べようとしたとき、天使が空から降りてきたので、アダムはあわててリンゴを飲み込もうとしたが、そのときかけらがのどに引っかかってしまい、それ以来、アダムの子孫である全男性ののどが飛び出して、「のどぼとけ」になったというわけである。日本では、その部分の骨が仏様の形に似ているというので、「のどぼとけ」と呼ばれているという説もある。なおアダムがリンゴを食べる前にイブはちゃっかり二つも食べてしまったので、女性は胸が二つふくらんだのだというjoke もある。
 アダムがイブに対して自己紹介した次の言葉は、人類が発した第一声である。
 "Madam, I'm Adam."
 実はこれは「竹やぶ焼けた」と同じく、後ろから読んでも同じ「回文」(palindrome)なのである。Madam の次のカンマと I'm のアポストロフィーが対称になっている傑作である。なお、これに対してイブが答えた言葉はもちろん "Eve." で、これも回文である。
 また、次の文はナポレオンがエルバ島に島流しになったときの言葉で、これも回文である。
 "Able was I ere I saw Elba."
(エルバ島を見るまでは余は才たけていた) ere=before
 さて、リンゴに関することわざをもう一つ挙げよう。
 * The apples on the other side of the wall are the sweetest."
 (塀の向こうのリンゴは一番おいしい)
 隣りの家のリンゴはおいしそうに見える。同様に、他人の物や手に入らない物は、とかくよく見えるものである。この世に浮気が絶えぬのも、他人の奥さんやご主人がよく見えるからである。
 リンゴは英米でもポピュラーな果物である。生で皮のままかじって食べることが多いが、焼きリンゴ(baked apple) にしたり、リンゴ酒(cider)、アップルソース(applesauce)などに加工して食することも多い。
 「ごまをする人」のことを apple-polisher と言うが、これは昔、アメリカの小学生が先生への贈り物としてぴかぴかに磨いたリンゴを持って行った風習からである。
 apple pie はアメリカ人の好物で、食後のデザートの代表であるばかりでなく、アメリカ人にとって愛国心の象徴でもあり、 as American as apple pie (きわめてアメリカ的な)という慣用句になっている。以前、GM(General Motors)というアメリカの自動車会社が、シボレー(Chevrolet)という大衆車の宣伝のために "baseball, hot dog, apple pie and Chevrolet" というテレビコマーシャルを流したが、これもまた、野球やホットドッグと並んで、アップルパイがアメリカ人の大好物であることを示していよう。
 「瞳」 (=pupil) のことを the apple of the (a person's) eye と言うが、これは「非常に大切にしているもの、掌中の珠(たま)」の意味になり、次のように使われる。
 She is the apple of her father's eye. (彼女は父親に目の中に入れても痛くないほど可愛がられている)
 さて、リンゴから連想する色は、日本では「赤」であるが、西洋では料理用の青リンゴから green のイメージが強く、 apple green (薄緑色)という表現もある。
 またリンゴは「豊穣(ほうじょう)、喜び、会い、健康、知恵」などを象徴するが、同時に禁断の木の実から、「罪、不和」などをも表し、不運な (unlucky)果物とされるのに対して、ナシ(pear)は幸運な(lucky)果物とされる。

(『ことわざの英語』 p.176-179 奥津文夫著 講談社現代新書より)


上の本はもう23年ほど前に買った、私のお気に入りの中の一冊で、これまでにもこのブログに何度か引用させていただいています。
今日、なぜこの章を引用したかと言いますと、これを読んでいると、かつて私が教えていた成人英会話クラスの内容とそっくりだからで、これが「舟田式ひも勉強法」の実演モデルのような感じがしたからです。
たとえば、「思いわずらうな」の記事の中にも、上のナポレオンの "Able was I ere I saw Elba." が登場します。


また、文中の"Baseball, Hotdogs, Apple Pie & Chevrolet" のテレビCMはちょうど私がアメリカに留学していた当時の1975年に大ヒットしたものでこれです。昔のものなのでちょっと画像は悪いですが、雰囲気は味わってもらえるものと思います。



その昔、私が30代の頃、中央大学で教えていた「英語表現研究」というクラスもちょうどこのような感じで、一つのことから次へ、またその次へとひものようにつながって、いろいろなことを教えていました。ただし、この時は日本語は一切使わず英語だけしか使わない授業でしたが。
その時の授業の様子を記したのが、「教え子に育てられる恵み」という記事の中に登場する、教え子のKさん(公立高校教諭のため匿名希望)が書いてくれた手記です。


私のこのような授業スタイルには実はモデルがあり、それが「難しくても 熱い授業」に書いたあの「ダルマ先生」です。


ひもでつながった勉強は本当に楽しいもので、暗記や試験のための勉強と異なり、ずっと頭の中に残っています。そして、それは人生のさまざまな分野で役立つ本物の勉強です。


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舟田式ひも勉強法 その16

2014.05.11日

昨日の記事「舟田式ひも勉強法 その15」に「使えることを教える」という内容を書きましたが、それをまさに実証するかのように、翻訳家の鴻巣(こうのす)友季子さんが去る5月3日付の中日新聞4面に同様のことを語っていらっしゃいました。



英語ができないと世界の共通ステージに参加できない、という強迫観念が、年々高まっています。それは確かに事実でしょう。理系の研究者は英語で論文を書かなければ読んでもらえない。文学でも芸術でも、一定以上の舞台を目指すのであれば、英語がないと不便ですよね。
小学校で英語を学ぶのも土台をつくるという意味では良いことだと思います。自分が目指すゴールには英語力が必要だと分かってから勉強を始めたのでは不十分な場合もある。跳び箱で言うと、五段くらいまでは飛べるようにしておきましょうと。
ただ、私が小学生から大学生までに翻訳を教えた経験から、日本の語学教育には「能動的な学び」が欠けていると思います。科目の点数を上げるための受け身の学習が中心で、英語という言語と自分から有機的に関わろうとはあまりしない。受験英語の弊害ではないでしょうか。
たとえば英語の読解で、受動的な読みと能動的な読みの違いは、英文和訳と翻訳の違いと言い換えられます。試験の英文和訳はただ英語を日本語にして並び替えるだけで、要は言葉の前をスーッと通り過ぎている。そうではなく、原文に働きかけて読む訓練ができると良いですね。
他国語を翻訳する時って、母語に無理をさせているんですね。日本語が英語とぶつかってインタラクション(相互作用)を起こし、双方がもみほぐされて柔らかくなる。そうすると読みが深まる。英語を能動的に読むことは、日本語について立ち止まって考えることでもあるんです。



私は決して英語万能主義者ではありません。「英語の世紀」といわれ始まった今世紀ですが、英語大国の米国では近年、異言語に関心を持つ出版社も増え、科学分野でも国の主導で翻訳が進められています。みんなが英語に合わせて生きていくわけじゃない、という雰囲気が漂ってきた。英語の一人勝ちの状況は、この20年ほどで変わるのではと感じています。
英語に限らず、他言語を使えるようになることは、日本語のほかに窓をもう一つ持つようなものです。同じ部屋にいても、のぞく窓が違えば見える景色も変わる。仮に日本が独裁体制や戦争に巻き込まれて情報が遮断されても、他言語ができれば別の回路を確保できます。使えるのが一言語か二言語以上かという違いは、決定的だと思います。



私はこの鴻巣さんの考えとまったく同じです。外国語という時、それは必ずしも英語でなければならないということはありません。私自身、英語のほかに、大学時代には第2外国語としてフランス語を、第3外国語としてスペイン語、あとは趣味で、あるいは出会った外国人と話したくてドイツ語、ロシア語、ポルトガル語、ポーランド語、中国語、韓国語、タガログ語(フィリピンの言葉)、ギリシャ語とヘブライ語(聖書の中に使われている言語)、そして世界共通語の人造語であるエスペラント語などを勉強しました。
ただ、現状ではやはり世界の共通語として用いられている英語ができることは、いろいろな面で有利であることに違いありません。
だから、日本における英語教育の発展に大きな期待を寄せるのです。


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舟田式ひも勉強法 その15

2014.05.10日

一昨日のブログ「舟田式ひも勉強法 その14」の中に「14. 使えることを学ぶ」というテーマで、生徒は使えることを学びたがっていると書きました。生徒が勉強嫌いなのは、どうせ何をやっても役に立たない、使えないと思い込み、試験や成績のためにばかり勉強しているからです。
今日のテーマはその具体例で、英語を取り上げます。


 15. 使えることを教える
 文部科学省は12日、中学校の英語授業を原則として英語で行う方針を決めた。
 高校では今年度から英語で授業が行われているが、生徒に実践的な英語力を身に着けさせるため、より早い段階から実施することにした。指導体制を強化するため、英検などの外部試験を活用し、都道府県ごとに中高の教員の「英語力」を公表する仕組みも設ける。年明けから同省の有識者会議で検討し、2020年度からの実施を目指す。
 同省では、20年度から小学校の英語教育の開始時期を現行の5年生から3年生に引き下げ、5、6年生では英語を正式な教科とする方針を決めている。現在の中学校の学習内容を一部取り入れ、基礎的な読み書きを学ぶため、中学校から英語による授業が可能になると判断した。
 これに伴い、学習指導要領を見直し、中学校の英語教育に高校の内容を一部導入する。新聞やテレビのニュースを題材にした簡単な情報交換や会話などを想定。生徒の目標となる達成レベルは、現在の英検「3級程度」から「準2級程度に引き上げる。
 教員の指導力向上のため、都道府県ごとに英検「準1級レベル以上」などの教員の割合を定期的に公表する仕組みも設ける。中高の全英語教員に英検準1級や英語力テスト「TOEFL」などの受験を促し、一定以上の成績を求める。

(2013年12月13日 読売新聞 1面「英語授業 中学校も英語で」より一部抜粋)


「小学校の英語教育」という記事を2013年11月1日に書きました。
その中に、「私はもう30年以上前から、小学校からの英語教育導入を訴えてきましたが、文科省(当時は文部省)はずっと小学校からの英語教育導入は今もこれから先も一切考えていない、と断言していました」と記しましたが、下村文科相は会見で、「(改革プランは)単なる受験英語から、外国人とコミュニケーションが取れるツールとして英語を教えるという意味で大きな転換であり、時代の要請だと思う」と語ったとあります。


まあ、確かに「時代の要請」でしょう。しかし、そんなことは昔から百も承知のことで、何を今さらという感じです。
この時も、「英語よりも日本語教育を優先しろ」というもっともらしい反対論が出ましたが、今ではもうそのような声はすっかり影を潜めました。そもそも、英語か日本語か、という二者択一の問題ではないのです。それは、あたかも、「算数か国語か」と言っているようなものです。


そして今回、2020年度からの小学3年生からの英語必修化が決定したのです。
私に言わせれば「何を今さら」という感じで、はっきり言って遅すぎます。しかも、上の記事によると、実施されるのは今から6年も先のことです。


日本がこのように小学校への英語導入に手間取っている間に、お隣の韓国や中国ではいち早く導入し、高校生の英語力において両国とも日本を大きく上回っているという結果が出ています。
実際のところ、街角でのテレビのインタビューに英語で応じる一般人の数は、韓国・中国は日本の比ではありません。
そして、それがそのまま欧米への日本人留学生の数の大幅な減少に反映し、さらに日本は国際社会での経済活動においても両国に大きく後れをとる結果となりました。


韓国の小学校で英語教育が始まったのは1981年。97年に小学校の3年生から正規の必修科目として導入され、3・4年で週1時間、5・6年で週2時間すでにやっているのです。
小学校英語教育の目的は、日常生活で使用する基礎的な英語を理解し、表現する能力を育てること。そのため、授業は歌やチャンツ(メロディーを付けずにリズミカルに唱える詩や言葉遊び)、ゲームなど遊びを通した音声言語教育が中心です。
文字については、4年生で基本的な名詞の読み、5年生で基本単語の読み、書きの練習を行い、6年生になると文章を扱い、4技能を総合的に指導するといいます。文法は現在形や未来形、不定詞など、日本の中2レベルの事項も扱います。
(VIEW2 ベネッセ教育研究開発センター)
アカデミーでやっているキッズクラブ英語クラスはちょうどこれと同じような感じです。


上の結果が日韓の高校生の英語力にはっきりと目に見える形で現れています。


japankorea1.gif


japankorea2.gif
(出典/ Benesse 教育研究開発センター『東アジア高校英語教育 GTEC調査2006報告書』)


実生活で使えるようになる指導をしてこそ教育は実を結ぶのです。つまり、ひもでつながるということです。
何度も繰り返しますが、目先の学校の定期試験や成績、受験のためだけの勉強は不毛です。試験が終わると忘れてしまって使えるところまでいかないからです。このことは、日本人のほぼみんなが言っていることです。現に周りを見回し、英語を自由に使える人がいったい何人いるでしょうか。
日本の経済力をかつてのように復活させるために、使える英語の教育は欠かせないのです。


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舟田式ひも勉強法 その12

2014.05.06日

 12. だから勉強は面白い!

Come on! コワモテのコジャック警部が言うと、〈早く来い〉となる。人懐こいコロンボ警部が言うと、英文では同じセリフが〈こっちこっち〉となる
◆二つのテレビドラマで吹き替え用の台本を手がけた翻訳家の額田やえ子さんが『アテレコあれこれ』(中公文庫)に書いていた。訳し方ひとつで受ける印象はがらりと変わるものらしい
◆有無を言わさぬコジャック流〈早く来い〉だろう。「高台に避難せよ!」。3・11の津波襲来に、茨城県大洗町は防災無線で住民に“命令”したという。本紙東京版で読んだ
◆「高台に避難して下さい」という丁寧な呼びかけを、町長の咄嗟の指示で切迫した命令口調に改めた。上に立つ人がしっかりしていれば住民も安心だろう
◆目を永田町に転じれば、総裁選だ、代表選だ、誰が出るの出ないのと、にぎやかである。重要法案を放置して、国会は休会したに等しい。ぴったりのセリフが額田さんの本にあった。You gotta be kidding!…。コロンボ警部の〈ホントですか、それ〉よりも、コジャック警部の〈なめるんじゃねえよ〉が気分に合う。
(2012年9月5日 読売新聞 「編集手帳」)


英語を専攻していた大学時代、言語の面白さにハマって言語学関係の本を読みあさって、独学で勉強し始め、それが高じて卒業後アメリカへ言語学を学ぶために留学する結果となりました。
上の読売新聞「編集手帳」の記事はまさにこの面白さを物語っています。
読んでいて思わず吹き出してしまい、この記事を何人かの人に紹介しました。でもそれだけではもったいなく思い、さらに以前このブログでも紹介しました。


中学や高校、さらに大学でも英語の授業というと、それこそ明治時代から変わっていないのではないかと思うほど、紋切り型に
You are Ken.
あなたは健です。
I am Ken. I have a toy in my bag.
私は健です。私は私のかばんの中におもちゃを持っています。
He has a book in his bag.
彼は彼のかばんの中に本を持っています。

のように訳して、先生も生徒もみんな平然としています。
「私は健です。私は私のかばんの中におもちゃを持っています」
なんて言う中学生の男の子がいったいどこにいるでしょう。
これではまるでちょうど今、NHKの朝ドラマでやっている「花子とアン」の中に登場する明治時代の英語の授業のようです。


hanakotoan%20%282%29.png


こんな訳をしているので、みんな英語はつまらないと思ってしまいます。
それこそ、上の「編集手帳」のような訳し方をしたら、生徒たちは授業に引き込まれ、勉強が大好きになるのは間違いなしです。


大学生の頃、英語のクラスで使われていたテキストで和訳のないものがありました。
すると、誰かがそれを翻訳して学生相手に売っていました。
友人にちょっと見せてもらったところ、わら半紙に殴り書きしたような、非常に質の悪いもので、しかもその訳たるや上の中学生の訳よりもっとひどく、日本語になっていませんでした。
そんなものを500円〜800円ほどで売っていました。


私はクラスの仲間5人ぐらいに声をかけて、自分たちで訳本を作ることにしました。
私の家に集まり、私がものすごいスピードでどんどん翻訳していき、それを字の上手な女の子が清書して、リコピーという当時出たての家庭用簡易コピー機、といっても建築図面に使われていたような青焼きのものですが、それで別の友人がコピーし、機械から出てきた濡れている用紙を別の者がドライヤーで乾かし、乾いたものをまた別の者がホッチキス止めするという流れ作業を徹夜でやったことが何度かありました。
でも、販売価格は100円。お金儲けをする気は初めからなかったので、元が取れればいいと考え(リコピーの値段は確か19,800円ぐらいで結構高かった)、試験が終わると売上金で手伝ってくれた仲間たちと一緒に食事をして労をねぎらったものです。


アメリカ留学中もいくつかの通訳会社や翻訳会社に登録されていて、よく仕事が回ってきました。
そのほとんどはビジネス関係だったので、上のコジャック(正しくはコゥジャック)やコロンボのような面白さはありませんでしたが、仕事はいつも楽しみながら精一杯やりました。
帰国後しばらくして、アメリカの売れっ子作家、シドニィ・シェルダンの小説が「超訳」という名の下で次々と出版され、どれも爆発的な売れ行きになりましたが、その「超訳」は誤訳のオンパレードで実にひどいものでした(「明日がある」)。
でも、あれだけ売れたということは、日本人が上の「編集手帳」のコジャックやコロンボのようなこれまでにないユニークな訳に飢えていたからでしょう。


今、日本の小中高校生や大学生もみんな、面白くて楽しい、生きた授業に飢えています。
今日も著名な教育専門家が、勉強嫌いの子を持つ母親からの相談に次のように答えているサイトを見ました。
「子どもというのはもともと勉強嫌いで、そんなことは当たり前です」。
教育専門家や教師がそのような考え方をしていたら、子どもに勉強の面白さを伝えることができるわけありません。
それこそ、コジャックじゃないですが、
You gotta be kidding!
〈なめるんじゃねえよ〉


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英語ができるようになるには

2014.04.20日

日本人の大半は、自分には英語は関係ないと思っています。
そして、それ以外のほとんどの人は英語ができるようになりたいと願っています。英語ができると世界が広がると思っているからです。


実際、英語の必要度は高まる一方で、今や社内公用語を英語にして、英語で会議をしたり、社内文書を英語で回す企業や英語力を昇進の条件にしているところも増えてきているほどです。
身の周りの英語もどんどん増えてきています。
TOEICの受験者も年々増え、国内での英語熱は今まで以上に高まっています(「英語ができると得すること」)。
ところが、TOEFLやTOEICの結果を見ると、日本人の英語力はどうしたことか、いまだに先進国中最低レベル、世界全体で見ても下から数えた方が早いぐらい低いのです。


なぜでしょう?
すべての結果には原因があります。
ひとつにはほとんどの日本人の英語勉強法が、学校の試験のため、受験のためになっているからです。
英語を暗記科目だと思っているのです。
単語や熟語を一生懸命暗記し、文法を覚え、長文読解や作文問題をやり、発音・アクセント問題をこなし、リスニングテストの練習をしています。
そして、とりあえず学校のテストで点を取り、受験もなんとかこなして志望校に合格します。
しかし、みんな自分の英語力は大したことないと知っています。
大学に入ると英語はもう役目を果たしたかのように、みんな勉強しなくなります。文学部や外国語学部で英語を専攻する学生ですらそうです。
これで英語ができるようになったら不思議です。
英語と言えども日本語と同じ言語で生きています。それを、まるでテストのために源氏物語を覚えるような勉強法をしていて、英語ができるようになるわけありません。


私たち日本人がどのようにして日本語を身につけたかというと、まずはたくさん聞き、聞いたことを真似して話し、次にたくさん読んで、読んだことを真似て書いてきた結果です。
これを言うと、母国語と外国語では学習法が違うと言う人が必ず出てきます。
しかし、現実は逆で、外国語ができる人は国語もできるのです(「英語ができると国語もできるようになる!」)。
また、昨日の数学同様、英語も私たちの生活の中のあちらこちらに潜んでいます。たとえば、身の周りの外来語や歌の歌詞、街でよく見かける看板やテレビのCMなど。
普段からそれらに慣れ親しんでおくことは、英語の学習にも大いに役立ちます。


私の英語学習法はこれまでこのブログで繰り返し書いてきましたが、まずは大量に聴きました(「多聴多読多〇」)。
リスニングにかけてきた時間は数万時間になります。
今はiPhoneで、本を朗読したオーディオブックやセミナーを録音したCDを毎日聴いていますが、新たに別のCDをiPhoneに入れようとして整理し始めたところ、あるわあるわ。
なんと数百枚あるのです。
これらをすべて何回も繰り返し繰り返し聞いています。
この結果、英語を聴いていても日本語と同じ感覚で聴き取ることができるようになりました。


そして、たくさん聴くことは話すことにつながり、次に読むことにつながり、そして書くことにもつながるのです。
これが、英語の「勉強のひも」です。
単語、熟語、文法、読解、作文、発音・アクセント、リスニングなどをバラバラでやっていたら「ひも」でつながらないのは当たり前のことです。
英語の「ひも」が見えてくると、学習は楽しくなり、新しいことがどんどん頭に入ってきて、実際に生活の中でも使えるようになります。こうして、学んできた英語が初めて役立つのです。


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灘校教師の名物授業

2014.04.18日

昨日から「勉強のひも」シリーズを、2年前の記事から転載させていただいています。
おそらくまだ読んでいらっしゃらない方が多いだとうということと、たとえ読んでいらっしゃったとしても、2年もたつとたいがい誰でも忘れてしまうものだからです。


今日の記事の中でご紹介する元灘校の名物教師、橋本 武さんは昨年9月に101歳でお亡くなりになりました。私は同氏の『<銀の匙>の国語授業』は2度ほど読ませていただき、その都度たくさんのことを教わりました。


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さて、今、NHKの連続朝ドラで「花子とアン」をやっていますが、ご覧になっていらっしゃる方も多いことかと思います。私もこのドラマは大のお気に入りで毎日欠かさず見るようにしているのですが、先週土曜日から今週の月曜日まで小旅行に出かけていました(「素晴らしい出会い」「友達の友達は友達」)ので、今朝見逃していた分をまとめて見ました。
その中で、次のような会話のシーンが出てきました。
「花さんはどんな時にときめくの?」
「それは...こんなふうに辞書を引く時のわくわくした気持ちがたまりません」


「夢はかなう! その4」の中にも書きましたが、私も中学1年生の時、上の花子さんと同じ感動、ときめきを覚えたことがをまるで昨日のことのように思い出されます。
花子さんはこの後、英語がさらにどんどん上達して、やがて『赤毛のアン』を翻訳するに至るのですが、やはりここにも「勉強のひも」が見えてきます。
それでは、これらのことを念頭に今日の記事をお楽しみください。


 東大合格者を多数出している灘校(神戸市)で、夏目漱石も絶賛した中勘助の自伝的小説『銀の匙(さじ)』を、中学3年間かけてじっくり読む授業を行ってきた半生をまとめた。この夏には100歳になるが、「学ぶのを面白いと感じさせるのが教育のプロ」「ゆとり教育とは遊ぶことではない。水準以上のことをやって生まれる余裕のこと」と飛び出す言葉は鋭く、深い。
 1934年、当時新設校だった私立の灘校に赴任。「自由にやっていい」と国語の授業を任され、戦後、『銀の匙』を使った授業を始めた。モットーは「横道にそれること」。本文に干支が出てくればそこから昔の時刻や甲子園の由来にまで話が及び、正月の場面では実際にたこを作って揚げ、駄菓子もみんなで食べてみた。
 生徒が書きこむプリントもすべて手作り。ガリ版しかなかった時代には夢中になりすぎて過労で体を壊したこともある。「プリントを持って教室に入ると生徒が拍手で迎えてくれて、疲れが吹き飛びました」。教え子は政治家や東大学長から落語家まで各界で活躍するが、「育てたんじゃなくて育っていったんですよ」とにっこり。それだけに、68年に灘が東大合格者数日本一になったときに「詰め込み教育」「汚れた栄光」と言われ、「本当に悔しかった」と唇をかむ。
 84年に50年の教師生活を終えたが、昨年、27年ぶりに特別授業で灘の教団に立った。「学ぶ」と「遊ぶ」の違いから始まり、現役時代と変わらぬ寄り道だらけの授業に、生徒はぐんぐん引き込まれた。
 能や短歌からカエルグッズ収集、宝塚観劇、和とじ本作りまで、多趣味で多忙。85歳から9年間かけて源氏物語の現代語訳も完成させた。おしゃれも忘れず、目指すは120歳の大還暦だ。(岩波ジュニア新書、820円)  金巻有美

(2012年5月6日付 読売新聞13面「本 よみうり堂」著者来店 「<銀の匙>の国語授業  橋本 武さん」より)


昨日の記事「勉強のひも」の続編です。
上の書評を読み、早速『〈銀の匙〉の国語授業 』を求めて書店に行ったのですが置いてなくて、ネットで注文しました。
本が届いて読むのが今から楽しみで、ワクワクしています。


橋本さんの授業スタイルは、私が予備校の時に体験した英文解釈の先生(お名前は忘れましたが、体形からみんな「だるま」というあだ名で呼んでいました)のものとよく似ています(「教育哲学」)。
私はこの「だるま」先生の授業が毎回楽しくて仕方なく、言葉に言い表せないほど大きな影響を受けました。少しオーバーに聞こえるかもしれませんが、その後の私の一生を変えるほどの新鮮でショッキングな授業で、この先生から学んだことは数えきれないほどたくさんあります。
実際のところ、大学に入ってからも「だるま」先生の授業が懐かしくて、大学の授業をさぼって予備校に行き、もぐりで授業を受けたことが何度もあるほどです。


教科書をただ教えるだけなら誰にでもできます。問題集の問題を解かせて説明するだけなら誰でもできます。
でも、これでは本当に面白い、楽しい、身に着く授業はできません。そして、勉強好きな生徒を育てることもできません。
私自身も「だるま」先生に習い、幅の広い、奥の深い授業をすることを常に心がけてきました。
その結果、英語大好きな、得意な生徒をたくさん育ててくることができました。(橋本さん流に言うなら、英語大好きに育ってくれました)
中央大学時代に教えた学生の中からはその後高校教師や大学の先生になった人、塾の教え子で中学の教師になった人など何人もいます。


一見、脱線のように思われる話の中に、たくさんの関連事項が含まれていて、それが全部「ひも」でつながっているのです。
その「ひも」で生徒や学生を勉強の中に引きずり込み、勉強大好きにする教師、これこそが橋本さんのおっしゃるプロです。
ですから、橋本さんのおっしゃることは一つひとつ納得がいき、とても波長が合うのです。
橋本さんご自身も「勉強のひも」を発見し、それを授業の中で活用してこられた方です。
そして、橋本さんの教え子の中から「勉強のひも」を発見した大勢の人たちが現在、社会で活躍しておられます。


それにしても、「85歳から9年間かけて源氏物語の現代語訳も完成させた」というのには脱帽です。
まだまだ若輩者の私ですが、頑張れば今からでもシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』(「お前もか、ブルータス?」の翻訳ができるのかなあ...。


明日も引き続き「勉強のひも」の具体例を別の観点からお話ししたいと思います。


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教え子に育てられる恵み

2014.02.06日

今から30年前、私は7年間のアメリカ留学を終えて帰国し、外資系企業で英会話の講師をしながら、カウンセリングセンターでカウンセラーや結婚セミナーなどの仕事を、そして教会では牧師の仕事と、目が回るほど忙しい生活を送っていました。
さらに、中央大学では英語表現研究というクラスと英語音声学、一般教養英語のクラスも教えていました。
どの仕事も楽しくて、日替わりメニューのような仕事を思う存分エンジョイしていました。


その中でもとくに楽しんでいたのは、中央大学での授業でした。
何しろ学生とは10歳ちょっとしか年が離れていなかったので、私としては半分友達感覚でした。
当時教えていた学生とはその後、彼らが留学でアメリカへ行っていたときにも現地で会ったり、今でも何人かと年賀状のやり取りや、時々機会があると会ったりして交わりが続いていて、このことは私にとっては宝のようなものです。
そのうちのひとり、Kさんにはこれまで何度かこのブログの中にも登場していただきました。
Kさんは大学卒業後、高校の英語教師になり、今や4校目の職場で、進路指導の主任のようなお仕事をずっとしてきていらっしゃいます。
また、ご家族ぐるみのお付き合いもさせていただいている上、クラシックコンサートにご招待していただいたりと、こちらの方がいろいろお世話にもなっていて、いつも心から感謝しています。


そのKさんから、先日までの「英語学習の秘訣」シリーズの記事に合わせて下のようなとても嬉しい感想文を寄せていただきました。
身に余るような光栄なことで、そのままここに転載させていただくことは、まるで自慢話をしているようでちょっとはばかられるのですが、現在学校や塾で先生をしていらっしゃる方や、将来先生を目指して勉強していらっしゃる方々にとって何かひとつでもご参考になることもあればと思い、ご本人の了承を得て下にそのままご紹介させていただきます。


中大時代、私はそれほど優等生ではありませんでした。
なにしろ私は高校時代、英語が不得意でどうしようもないところまで成績も落ち込んだのですから・・・。


社会科の教員を目指していた私ですが、2年浪人して英語を徐々に克服し、だったら不得意な科目を乗り越えた教員のほうが学校現場では役に立つかもしれないと、英語の教員をめざすようになり、英語や英米文学を学べる大学を受験することに・・・。
その割には、好きなクラシック音楽に没頭し、学問にはまじめに向き合っていた日々ではなかったのですが、大学3年になったとき舟田先生と出会い、それから興味関心のあるものに一所懸命取り組んだという程度のことです。


舟田先生の授業は、異文化への理解を深め、同時に日本の文化を外国に発信するという、当時、もっとも関心を抱いていたことを毎回ユーモア溢れる講義で掘り下げてくださり、さまざまな活動を通じて、知的好奇心を満たしてくれました。


ところで、街中の英会話スクールでは、ネイティブの講師が教えることを宣伝材料にしていることがいまだに多くあります。英会話スクールの講師がネイティブであればよいという「誤解」はまだまだ拭い去ることができないのが事実みたいです。
日本人が講師と聞いて、その時点で別の講師、あるいは別のスクールを探そうとする人は少なくありません。


大学時代、このことについては舟田先生がお話しくださったのをよく憶えていますが、今私たちが外国人相手の日本語スクールの講師になったら、どれだけの指導ができるか考えてみればよいですね。
外国語を学ぶ立場の者が正しく文法・語法を理解するために・・・。


もちろん、舟田先生のようなTEFL(Teaching English as a Foreign Language )に精通した先生に出会い、おまけにネイティブ顔負けの素晴らしい発音が聴け、英語を通じて異文化について学ぶことができるのが理想ですが・・・。


舟田先生の授業。はじめのほうの課で、
"What an awful party!"
という会話でのセリフがテキストにありました。
それから、detergent(合成洗剤)という単語。
これらは、今でもなぜか記憶の片隅に残っています。


後期の最後にグループ発表したことも憶えています。
何を発表したか忘れてしまいましたが、先生がとても褒めてくださったのは嬉しかったです。
それから、もしかしたら授業で「自己評価」をしたのは、舟田先生の授業が初めてだったかもしれません。
今では当たり前のように行われていることも、30年前はそうではなかったのです。


舟田先生の授業すべてが新鮮で、画期的な取り組みだと感じ、そのうちのいくつかは、以後の私自身の教員生活にも採り入れさせていただきました。
舟田先生とは出会って以来ずっと年賀状のやりとりも含め、ご厚誼いただき、ほかにもプライベートな部分で、いろいろとお世話になっています。


Kさん、とても温かいコメントを本当にありがとうございます。
今日の私があるのは、Kさんのような優秀な教え子が私を育ててくださったお陰だ、と逆に私は常々感謝しています。
「人が人を育てる」と言うとき、それは決して「教師が生徒を」「親が子どもを」、ということとは限らず、教師も親も同時に生徒や子どもたちから育てられています。


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日本の英語教育に大変化

2014.02.03日

今日の読売新聞1面のトップ記事の一部を下に引用します。


「中学英語 学力別に授業  文科省検討 全国拡大目指す」
 文部科学省は、一部の公立中学校で行われている英語の「習熟度別指導」を、全国的に広げて実施できるよう検討を始める。生徒の理解度に応じた少人数グループによる指導で学力向上を図り、2020年度に実施を目指す中学での英語による英語授業に向けて弾みをつけたい考えだ。今月上旬に有識者会議を発足させ、今年夏をめどに、すでに導入している中学校での効果を検証し、提言をまとめる。
 公立中では、アルファベットの読み書きが困難な生徒と、日常英会話が堪能な生徒が混在し、教員から「授業が進めにくい」との声が出ている。一方、習熟度別指導を導入している中学校では、生徒の理解度向上や学習姿勢の積極化などの効果が見られるという。
 こうした現状を受け、習熟度別指導では、例えば、1クラスを複数の少人数グループに分割。苦手な生徒にはアルファベットの書き方など初歩的な内容で基礎力の定着を図る。得意な生徒には、より高度な読解や作文など発展的な学習に取り組ませるなどし、上位層の育成にもつなげる。
 20年度に全面実施を目指す文科省の改革プランでは、中学校の英語授業は英語で行うことが基本。新聞やテレビのニュースの概要を伝えられる程度の学力を育て、卒業時に目標とするレベルを英語検定「3級〜準2級程度に引き上げる。英語教育の開始時期も現行の小学5年から3年に引き下げるなど、全般的な強化を図る。
(中略)
 文部科学省が、公立中学校の英語に習熟度別指導の導入を検討する背景には、家庭環境や小学校の取り組み、自治体の財力などが生徒の学力に影響を及ぼし、差を広げている現状がある。
 小学5年からの外国語活動が必修化されたのは、2011年度。しかし、東京都品川区や横浜市では小1から英語教育を始めており、文科省の今年度調査でも小5より前から取り組む学校数は4割強を占めている。学習内容も、ゲームや音楽で親しむ程度から読み書きまで、ばらつきがある。
 幼児から英語教室に通わせる保護者も少なくない。現在の小6の約18%は、小学校入学前から英語を学び始めたとの結果も出ている。
 今回の検討は、基礎力向上だけでなく、上位層育成にも配慮している点にも特徴ががある。同省は、個々の能力に応じた指導を取り入れ、全体の英語力を向上させたい考えだ。
(2月3日付読売新聞 1面)


4年半ほど前に書いた記事に次のような一節があります。
「高校のときホームルームの時間に、教育の公平は生徒全員に同じことを教えるのではなく、生徒一人ひとりの能力や興味、関心、目的などに従ってクラス編成することだ、と意見を言ったところ、担任からもクラスメートからも一斉に差別教育だと批判されました。数学ができる生徒にも、苦手な生徒にも同じ内容を教えることがなぜ公平なのでしょうか。できる生徒にはさらに進んだ内容、深い内容を教え、できない生徒には最低限のことを楽しく学ばせ、しっかりと身につけさせるほうがはるかに公平だと思うのですが。」(「教育哲学 2」
果たして私が47年も前に訴えたことが、今、目の前で実現されようとしているのです。
私は冒頭の記事を読んで胸が高鳴るのを覚えました。


本当に長い年月かかりましたが、ようやく私の意見が聞き入れられました(!?)、というか当然のことが行われるようになったのです。
これは、未来預言者(?)である私に言わせれば、英語教育にとどまらず、やがては他の教科にもどんどん取り入れられるようになります。
そうでないと、日本の将来は危ういのです。
現在、すでに教育分野全体において日本はアジアの新興国の間でも劣勢にあり、それが政治や経済などの国際関係にも大きな影響を及ぼしていることは否めません。


私の持論である、「不景気なときの最高の投資」は教育だというのは、家庭レベルにとどまらず、「国の将来を豊かにしたいなら、教育費に国費を投入せよ」というのと同じことです。
期待しましょう。


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英語学習の秘訣 その8 (英会話)

2014.02.02日

英語というと、一般の日本人の間ではどうしても「英会話」のイメージがとても強いようです。
ちょっと大きな街では駅前に必ずと言っていいほど、英会話教室の看板が目に入ります。
かつて駅前留学で名を売り、どこでも必ず見たこの看板。


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さて、英会話というと、その類(たぐい)のテキストを見てもそうですが、シチュエーションを設定して、
「◯◯へはどのように行けばいいですか?」「この先、二つ目の信号を左に曲がり、...」
「どこの出身ですか?」「◯◯から来ました」
「あなたの好きな食べ物は何ですか?」「◯◯が一番好きです」
などといったパターンが延々と続きます。


この「英語学習の秘訣」シリーズで毎回取り上げている千野栄一著の『外国語上達法』(岩波新書)の中にも「会話」の章があります。
その中で著者が次のように語っています。
ところで、この人たちの習う英会話なるものは日本の会話学校で習う限り、ごく一部の例外を除いて英語で若干の文を交換するという程度で、会話集の中にあげられている句の繰り返し以外の何物でもない。会話というものは自分が相手の人に伝えたいことを伝え、相手の人が伝えたいと思っていることを聞くことであって、自分がたまたまその外国語で知っている句を使ってみることではない。ここに、会話集や会話学校のもたらす危険がある」 (上掲書p.171〜172)


この類の、英会話学校で教えているような内容をいわゆる「英会話」と思っていらっしゃったなら、それはとんでもない誤解で、こんなものを英会話とは言いません。
まあ、初期の段階での練習として、上のような定型にはまった会話があってもいいのかもしれませんが、これは本物の英会話ではありません。
本当の英会話とは、自由にお互いの考えや気持ちを語り合い、交流することで、私たち日本人が普段の生活の中で日本語を使って周囲の人たちとごく普通に、なんでも話し合うのと同じようなものであるべきものなのです。


それでは、このレベルまでいくためにはどうすればいいのか。これは決して簡単なことではありません。
この「英語学習の秘訣」シリーズで扱ってきた一つひとつのポイントがここで役立ってくるのではないか、と私は思うのです。
やはり、何事も根底にしっかりしたフィロソフィー(哲学)がないと、表面的になってしまいます。
ですから、まずは言語学習の基盤となる基礎語彙と基本的な文法をしっかり身につけることの大切さを強調しました。次に、文法は会話を助け、会話は文法を助けるという、文法か英会話かの二者択一ではなく両者の共存共栄(?)を訴えました。


次に、今後ますます熾烈になる国際競争において、日本が勝ち残るためには本物の英語力が不可欠だと述べました。また、それが同時に日本が今、抱えている少子化の問題の解決の道でもあることを示しました。


また、英語学習において、特に日本人が苦手とする英語の発音の問題にも触れました。学校や塾の英語の先生の発音が上手いとは限りません。
ならば、映画や歌や英語のテキストをネイティブの人が吹き込んだ音声CDやファイルなどを活用して、多聴、多読(お手本を真似て発音練習する)などでカバーすることだってできます。
要するに、いざやろうという気になりさえすれば、道はいくらでも開かれるということです。


最後に、このシリーズを終えるに当たり、次の話で締めくくりたいと思います。
英語のことわざに次のようなものがあります。
How do you eat an elephant?
(まるまる一頭の象をいかにして食べるか)
答えは簡単。
One bite at a time.
(ひと口ずつ)


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我々日本人ならば、象なんて食べられないという頭があるので、クジラにした方がピンと来るのですが、反捕鯨の英語圏では象を例に挙げています。
これが教えているのは、あまりにも大きな目標が目の前にあると、私たちはつい諦めてしまいがちだが、小さな一歩一歩で、どんなことでも成し遂げることができる、ということです。


英語の学習も同様です。
今回、このシリーズを書き始めて、多くの読者の方から、「自分は英語が苦手だった」という反応が返ってきました。
ひと口ひと口、一歩一歩です。
これで、できないことはありません。
ヒマラヤ登頂でさえも一歩一歩の積み重ねで可能になるのですから。
たとえ小さくても一歩一歩前進していきたいものです(「小さな負荷をかけよ!」)。


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英語学習の秘訣 その7 (発音)

2014.01.31日
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いろいろ述べてきたが、発音が外国語の学習にとって大切であることと、発音に関しては初めが肝心であることだけは忘れないでいただきたい。最後に、ある若い友人から聞いた話を現代のイソップ風小話に仕立てて、それをお伝えして「発音」の章を閉じることにしよう。
あるとき、一羽のアヒルが藪の近くを通りかかった。すると藪のかげから、仲間のアヒルの呼ぶ声がした。そこでその方へいってみると、狐が出てきてアヒルを食べてしまった。食べ終えた狐は舌なめずりをしながら、次のようにいったそうである。
「ああ、音声学をやっておいてよかった」

(『外国語上達法』千野栄一著 岩波新書 p. 159-160)


上掲書に沿い、シリーズで英語学習の秘訣を述べてきました。
「学習書」「辞書」の章は、すでに時代遅れになっている感があるので飛ばしましたが、この「発音」の章は読んでいて、これだけ英語に触れる機会が増えた今日でも、日本における状況はほとんど変わっていないと言わざるを得ません。
それぐらい、一般的に言って日本人の英語の発音は正直言ってまずく、通じない、ミスコミュニケーションの原因にもなっています。


冒頭のイソップ風小話には思わず笑わされてしまいました。
著者は、日本人の有名な[r]と[l]の発音の間違いによるミスコミュニケーションの例を挙げています。
著者がヨーロッパの中華料理店で食事をしていたときに、実際に目の当たりに目撃した出来事です。
混雑した店で同席した日本人の客が外国人に料理を勧めているシーンです。
前菜として豚の舌(タン)やピータン、クラゲの酢の物、フカひれスープと話が進み、日本人が「ライスは?」と尋ねたとき、外国人が「オー! ノー!」と叫んだと言います。
日本人が[r]でなく[l]で発音したため、外国人は rice(ご飯)ではなく lice(シラミ)と聞いて腰を抜かさんばかりに驚いたという、出来過ぎたような実話です。
著者はこの[r]と[l]を日本人の「国民病」と呼んでいるぐらいです。


この[r]と[l]よりも日本人にとってさらに難しいのは[z]と[dz]の発音・聞き取りの区別です。大学の音声学の授業で英語専攻の学生に教えていたとき、板書し、私の口を大きく開けて見せて、何度も繰り返し違いを説明し、発音して聞かせ、その後について繰り返させても、きちんとできた学生はごく数名でした(l「エピソード」)。


ですから、著者は外国語を学ぶとき、母国語にまだ十分に染まっていず、耳と舌が柔軟な幼少期に始めることが大切だと言っているのです。
アカデミーでも長年英語を教えてきて、幼児、あるいは小学低学年から学び始めた生徒の発音のうまさと耳の良さは、中学から始めた生徒と比べて違いは歴然としていることを見せつけられてきました。


自分はもう手遅れと言う人は、せめてお子さんやお孫さんにそのチャンスをあげてくださいね。


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英語学習の秘訣 その6 (優れた教師とは)

2014.01.30日
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この「英語学習の秘訣」シリーズ、今日は「その6」で、理想の教師像について、そしてそこから何を学ぶか、ということについて書いてみたいと思います。
テーマの「英語学習の秘訣」と「教師像」ではちょっとズレがあるように思われるかもしれませんが、少し読み進んでください。このところから、きっと参考になることもあるかと思います。
これは必ずしも語学教師に限らず、どの教科を教える教師にも当てはまりますし、塾講師にも当てはまります。


このシリーズの中でご紹介している『外国語上達法』の中で、著者の千野栄一氏は、理想の語学教師像を次のように描いています。
語学教師にとっての第一の資格は、まずその外国語をよく知っていることである。教師の外国語の実力に対する学生、受講者の信頼は、授業がせいこうするための必要条件である。従って教師の実力に受講者が疑いを抱いたらその授業はうまくいかず、受講者がその外国語の習得に失敗するパーセンテージは高くなる。
(中略)
外国語の習得にとって日本語もその外国語と同じであり、外国語を磨き上げるのと同じように日本語にも注意するよう目をむけさせることは学習の初期の段階から必要なことで、この点への配慮をおこたらないことも語学教師にとっての大切なポイントである。

第一番目の語学教師の資格としてこれが挙げられているということは、当然と言えば当然のことなのですが、実際にはこの一番基本の点において条件を満たしていない教師が非常に多いことは残念ながら事実です。
それでは学習者として、どうすればいいのか。
私もこれまでの人生で、優れた教師に常に恵まれてきたわけではありません。私よりも大きく力の劣る教師に習ったこともしばしばでした。
そのような時、たとえば教師の発音のまずさであれば、私は教科書やテキストに沿った外国人が吹き込んだレコードやテープを擦り切れるほど何度も繰り返し聴き、同じ発音ができるようになるまで自分で練習しました。
また、教師の日本語訳に不満な時は、「自分だったらこう訳すだろう。その方がわかりやすいし、自然だ」というふうに、英語と同時に日本語にも注意を払うように努めました。


第二に、語学教師は教え方にたけていなければならない。たとえそんなによく外国語を知っていても、それを学習者に伝える技術を身につけていなかればうまく伝わらないのは自明の理である。
教え方のうまくない教師に出会った時、私はその事実を反面教師として受け止め、「ああ、ここはこういうふうに教えればもっとわかりやすいのに」と、自分が将来教える立場になった時のことを考えて、頭の中でシミュレーションしたりしていました。
もちろん、教え方のうまい教師の場合は、その秘訣を自分でも意識して身につけ真似をするよう努力しました。


そして最後に、語学教師にとって一番大切なものは、語学教育への熱意と、学習者をひきつけずにはおかない魅力ある人間性である。これが欠けていては教壇に立つ資格がなく、これさえあれば時には語学力がいささか不足していようと、教え方にやや難があろうとカバーできる大切な資質である。 (上掲書p.121〜122)
この点においても、熱意や愛のまったく感じられない、単なる職業教師のような人に習ったことも何度もあります。
大学4年の時、教育実習で母校の高校に教えに行き、最終授業日に生徒に感想を書いてもらったところ、
「担任の〇〇先生のようなサラリーマン教師にはならないでください」
というのがとても多くて驚かされました(「教師に不可欠な資格」)。


生徒にとって、教師との出会いは、どうかすると自分の人生を決めるほど大きなものです。
私も小学4年生の時に出会った教育実習の大学生だった先生、西村先生に強烈なインパクトを受けて、自分も将来はこのような先生になりたいと思ったほどです。
そして、それ以来なんと53年あまりも親しいお付き合いが続いているのです(「京都はとても暑く、私も熱かった!」)。


でも、小学5・6年生の時の担任とは馬が合わず、正直大嫌いでした。先生を批判した作文を7枚ぐらい書いたぐらいです。
しかし、卒業後この先生に道で偶然にお会いして以来、何年にもわたってずっと文通を続け、先生の書いていらっしゃった素人私小説も全部読んで感想文を送ったりして親しくお付き合いするようになり、習っていた当時見えなかった先生の良さが見えるようになってきたものでした。
どんな先生にもそれぞれ、短所もあれば長所もあります。
同じ学ぶなら、長所をできる限り探すようにして、そこから学ぶ方が自分のためにも益になります。


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英語学習の秘訣 その5 (国際舞台を目指して)

2014.01.29日
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これまで国内では、英検が英語学習者の大きな目標、動機づけ、また進学、就職に有利な条件といって幼児からご年配の方まで大勢の方が受検してきました。
アカデミーでも、毎年多くの生徒・学生が英検に挑戦して合格を果たしてきました。
実は、アカデミーでは英検対策講座を開いていて、これに参加する人はそのほとんどが合格してきました。


英検は、語彙・文法・読解・聴き取りなどバランスの取れた構成で、中3終了程度の3級以上では、ペーパーの1次試験合格者には面接して会話するという2次試験もあります。


しかし、もちろんこれで万全、あるいは英語の力が正確に測れるというわけではりません。
どんなものにも長所もあれば短所、弱点もあります。
英検の場合は、過去問をたくさん解けば大体合格すると言われるほど、問題がパターン化されていて、本当の力が測れないという可能性も指摘されてきました。


そこで、最近では多くの大学や企業などではTOEIC (Test of English for International Communication) の方がより正確に英語の力が判断できるといって、英検以上に評価されるようになってきています。
また、海外に留学する際に受験するTOEFL (Test of English as a Foreign Language) を重視するところもたくさん出てきました。


このような中で、英検も危機感を抱くようになり、出題形式の改定や試験問題のクォリティを高め、コンピュータを利用した受検を可能にするなど、次世代の英検を目指すことを表明しました。


国内の中学・高校の英語教育も、2020年東京オリンピック実施を見据えて、2014年度(今年)から逐次英語教育の改革を推進し、授業を日本語を使わずに英語で行うなど、今後大幅に形を変え、実力を重視するようになってきます。
英語教員の資格も全員最低英検準1級レベルを確保し、生徒には高校卒業時に現在の英検2級レベルの目標を準1級レベルに上げ、また中学生の場合は卒業時に3級レベルを準2級レベルに引き上げることを文科省では目標にしています。


これは、お隣の韓国や中国、香港を始め、シンガポール、マレーシアなどのアジア圏の新興国が英語教育に力を入れて、国際市場でどんどん日本を駆逐している現状を見て、国(文科省)がようやく重い腰を上げたということに他なりません。
それに従って、現在は小学5・6年生で半分お遊びでやっている英語を成績のつく必修科目とし、さらに導入を3年に引き下げる、という決断を下しました。
私に言わせれば、「遅すぎる!」。


旧文部省が、英語教育を小学校に導入することは将来的にも一切考えていない、と断言していた25年前からアカデミーでは幼児からの英語教育に取り組み、近隣では「英語はアカデミー」と言われるほど、大きな成果を上げてきました。
それは、私自身が幼児の頃から英語をやってきたお陰で英語ができるようになった、という経験から確信を持って始めたことの結果です。


これからの国際社会は、今まで以上に競争が激しくなり、新興国もどんどん誕生してくることでしょう。
アメリカやEU、日本など、これまで世界の経済や政治、技術などをリードしてきた国々がこれからも安泰ということは絶対にあり得ません。


日本も今、ここで真剣勝負で立ち上がらないと将来がなくなります。
とくに世界一の少子高齢化が進んでいる日本は、これから生き残りをかけて真剣勝負でやっていかなければなりません。
そのような中で、現在、実質上国際共通語として用いられている英語の教育は国の将来を決めるほど大きな力をもっています。
このことに国民みんながもっと目を見開き、真剣に取り組まなければなりません。
そういう流れの中で、日本が得意とする技術の分野で世界を再びリードするようになる見込みが出てくれば、現在どんどん進んでいる少子化にストップをかけることも可能になります。


ガンバレ、ニッポン! 国際舞台での活躍を祈りつつ。


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英語学習の秘訣 その4 (文法力か会話力か)

2014.01.28日





昨日の記事、「英語学習の秘訣 その3 (文法)」では、英文を読んだり、書いたり、あるいは会話したりするのに必要不可欠なルールに当たるのが文法で、語彙(単語)と双璧を成すものであることをお伝えしました。
単語だけでも、また文法だけでも本当の力にはなりませんし、読み書きも会話もできません。


ところがどういうわけか、日本のこれまでの英語教育は、この単語と文法の丸暗記に徹してきて、それで学校のテストや入試で間に合わせてきました。


今から30年ぐらい前、中央大学で英語・英文学を専攻する学生たちに、英語表現研究というクラスで英会話を教えていたのですが、驚いたことに単語力も文法力も全然ない。学生たち自身もそのことに気づいて愕然としていました。
そして、彼らは言いました。
「あの受験勉強の時に、あれだけ一生懸命覚えてきた単語も文法も、みんな消えてなくなってしまった」
彼らの話す英語はもとより、書く英文もまるで中学生レベルで、スペリングもめちゃくちゃ。
でも、これは何も中大生に限ったことではありません。


つまり、私が今ここで言わんとしていることは、試験のための暗記中心の勉強法では、英語に限らず他のどの教科でも、使えるレベルまでの力はつかない、ただ試験で点を取るだけで目的を達し、試験が終わったらせいせいして、きれいさっぱり忘れてしまうということになるのです。
それまでかけてきた時間も労力もお金も全く実を結ばない、実にもったいないことをしているいるのです。


ほとんどの人はそのことに薄々気づいているのですが、そういう社会構造の中にいて、それで当たり前、それ以外のやり方を知らないし、勉強とはそういうものだ、と思い込み、開き直っているように見受けられます。


そこで、最近文科省が打ち出した6年後ぐらいから実施される新しい英語教育法では、英会話を中心としたものになり、中学から教科書は英会話ばかりが出てくる、高校入試も大学入試も英会話中心のものになりそうな様相です。


日本という国は、教育に限らず何事も時計の振り子のように極端になりがちで、たとえば英語だと、読み書き文法か、さもなくば会話かというふうになってしまうのです。
でもこれは、二者択一のものではありません。
このまま進むと、また十数年経つと、英会話力はついたけど、読み書き文法が弱くなったと言ってまた逆戻りということにもなりかねません。


私たち日本人が、普段の生活の中で日本語で会話もすれば読み書きもする、当たり前のことです。
これは、いわば車の両輪のようなものです。
会話力が読み書き文法を助けるし、文法が会話を助ける。こんなのごく当たり前のことです。
これがきちんとできていないから、日本人の英語力がいつまでたっても上がらないのです。


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英語学習の秘訣 その3 (文法)

2014.01.27日
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昨日の記事で、外国語学習において、とくにここでは英語を中心に話をすすめていますが、文法は、文章の意味を正確に伝えるために、あるいは理解するために不可欠なものであると書きました。


ところが、「文法」と聞いただけでアレルギー症状を起こす人が多いのは、現在の日本の英語教育において、文法を血の通っていない、無味乾燥で味気ないものという教え方をしているからではないかと私は思っています。
私が高校に入って一番に英文法のクラスを教えた先生がまさにそれで、ただ文法事項の羅列と暗記と試験の繰り返しで、みんなすぐに嫌いになってしまいました。


同じことを教えるにも、ちゃんと理由をつけて、「なぜ」ということ、そもそも文法を学ぶ意味、理由を最初に生徒に理解してもらわないと、学ぶ側の生徒にしてみれば、訳もわからずただ暗記を強要されて、苦痛になるのは火を見るよりも明らかです。
幼い頃からあれだけ英語好きで、学習意欲満々だった私でさえも、この英文法のクラスで英語学習がつまらなくなったぐらいです。


そもそも、サッカーやバスケット、野球、テニスなど、どんなスポーツにもルールという約束事があります。このルールを知らずにいくらがむしゃらにやったところで、上手くならないばかりか、ゲームは成り立たないし、さらに混沌となり、面白くなくなってしまいます。
語学学習における文法もまさにそれと同じです。


語学、会話や読み書きなどを面白く、しかも意味を理解するために、このルールなる文法をしっかり身につけなければ、スポーツにおけるゲームがむちゃくちゃになるのと同じです。
そのことを最初に生徒に教え、基本の基本、もっとも簡単な基礎から少しずつ、納得してもらいながら教えないと、語学学習は苦痛になります。


将来、英語を使って外国人と自由に会話したり、映画を観たり、本や新聞などを読んだりできるようになるために、この基本的なルールである文法を身につけなければならないのです。


私はいち早くこのことに気づき、文法の基本からやり直したのが今日につながっていると信じています。
このお陰で、小説や文学などを読むこともできれば、映画を観ることも、外国人と会話したり、メールのやり取りやチャットもできて、人生を何倍も豊かにし、そして楽しむことができていると思い感謝しています。


ちょうど、1000語、2000語、3000語の基本語が必要だったように、語学をものにするためには、やはり文法の基本がどうしても不可欠なのです。
基本の基本を一つずつマスターしていくと、文法に対するアレルギーを体験する必要もありません。
そのためには、「文法」という高い壁を自分で築いてしまってはだめなのです。


基礎語彙と基礎文法が身に付いていくならば、語学学習は決して困難なものではありません。
ちょうど、スポーツで基礎的な訓練を繰り返しやって、ルールを覚え、ゲームをするのとまったく同じです。


この「英語学習の秘訣」シリーズの記事を読み、そして実践することによって、一人でも多くの生徒・学生や一般人の方が、英語に対するアレルギーをなくし、今からでも楽しみながら学んで、少しでも生活を豊かにしてもらえればと心から願っています。


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英語学習の秘訣 その2

2014.01.26日
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昨日の記事、「英語学習の秘訣」に外国語学習における基本中の基本は語彙力、すなわち単語、それも生活に密着した3000語の使う頻度の高い基礎語を身に着けることであると書きました。


昨日、ご紹介しました『外国語上達法』の中で著者千野栄一氏は、3000語で一般の文書の90%は理解できる、残りの10%の語は辞書で引けばいいと言います。
さらに、頻度数の順で5000番から6000番までの1000語を覚えても、全体の理解範囲はほんの数パーセント上がるに過ぎないと語っています。


ただし、言語によっても差があり、フランス語など、1000語で会話の90%もカバーできるものもあれば、日本語のように10000語でようやく90%に達するものもあるとのことです。
このような難しい日本語を母国語として操っている私たち日本人にとって、外国語学習はそれほど困難ではない、と言いたいところですが、どういうわけか、読み書き・会話で日本語を自由に操る外国人を私は大勢知っていますが、日本人で同様のレベルで外国語を操る人はあまり知りません。


さて、今日のテーマは昨日予告しましたように文法です。
「文法」と聞くだけでアレルギーを起こす人もあるぐらい、文法は一般の人たちに嫌われています。
私の父は、終戦後進駐軍で日英語の通訳をやっていたほど、英語を自由に操っていました。
アメリカ人と大声を上げて笑いながら冗談を交わしている父を見て、幼な心に私は父に憧れ、大きくなったら絶対に父のように上手く英語が話せるようになりたいといつも思っていました。


その父の英語は、アメリカの軍人が話すのと同じ発音、文法でした。
たとえば、「彼女は何も知らない」を、
"She don't know nothing."
(正確には She doesn't know anything.)
と言って平然としていました。
父は、文法なんて必要ないと、私が小さい時から繰り返し言って、私をそのように洗脳していました。
で、当然のことのように私も最初のうちは文法を無視していました。
しかし、それでは学校のテストや入試では間に合わないことに気づき、慌てて軌道修正しました。


結果的には、文法を基礎から早めにしっかりやり直して正解でした。ですから、私が大学生になった頃には父は英語のことは私に全部任せ、和文英訳など仕事上必要なことはすべて私にやらせるようになりました。


会話と文法は決して対立するものではありません。
日本人で、英語の読み書き、文法は得意だが会話が苦手と言う人がよくいますが、これは美しき誤解で、そのような人の読み書きは非常に怪しいもので、辞書を片手に縦のもの(日本語)を横(英語)に機械的に変換しているだけで、決して正しい、きれいな英語になっていません。
大学で英語を教えている教授においてすらそうです。


文法とは、文章の意味を正確に伝えるために、あるいは理解するために不可欠なもので、直感的な会話力だけではある程度までしか役立ちません。
実際のところ、英語を母国語とするアメリカ人ですら文法を苦手とする人はたくさんいて、その人たちの書く文章などは私が見ていても恥ずかしいぐらいです。


そして、その文法の基礎、be動詞と一般動詞、自動詞と他動詞、主語・動詞・目的語などを中学から現在は教えていますが、この段階でつまずいた人たちは、この先ずっと英語が苦手、嫌い、アレルギーになってしまっています。


それでは、どうすれば良いのか。
長くなるので、これはまた明日に続きます。


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英語学習の秘訣

2014.01.25日




今から26年ほど前に出た本で、何度か繰り返して読んだことがある『外国語上達法』(千野栄一著 岩波新書)を最近また読み返しています。


幼稚園の頃から英語が好きだった私は、中学の時に英語だけでは飽き足らず、国際共通語を目指してポーランドの医師ザメンホフ氏によってつくられた人造語、エスペラント語を学びました。
大学時代には種田輝豊著『20ヵ国語ペラペラ』という本を読んで触発されました。
そして外国語学習にハマり、大学では第二外国語としてフランス語、第三にスペイン語を取り、その他ロシア語、中国語、ドイツ語、ポーランド語のクラスに潜りで入って、学びました。ポーランド語の先生は、私が潜りであるのを知って逆に喜び、ポーランド語の辞書をプレゼントしてくださいました。


卒業後、アメリカに留学してからは知り合ったフィリピン人や韓国人の留学生と友達になり、タガログ語と韓国語も勉強しました。
この後、キリスト教信仰を持ち、当時研究していた言語学からキリスト教神学、教育学、心理学、カウンセリングに学びが移行しました。
この時は、旧約聖書の原語であるヘブライ語、新約聖書の原語ギリシャ語を学びました。
あれだけ、外国語好きだった私も、ヘブライ語だけには音を上げました。それぐらい、ヘブライ語には苦労しました。おそらく、これまでに勉強してきたものすべての中で一番苦労したのが、このヘブライ語です。


英語は会話のみならず、読み書きにも不自由ないレベルになり、フランス語とスペイン語は簡単な会話と読み書き、ポーランド語、タガログ語は友達がいたので簡単な会話。ロシア語、中国語等は学生時代は簡単な読み書きのレベル、という感じで、種田輝豊氏のようにペラペラの領域などは夢のまた夢でしたが、外国語の勉強は十分に楽しみました。


さて、今日のテーマ「英語学習の秘訣」ですが、千野栄一氏は冒頭の『外国語上達法』の中で、まず一番大切なのは約3000語の基礎語彙と呼ばれる生活に密着した単語を覚えることであると語っています。
なんと、この3000語で日常の会話はもとより、読み書きも90%までカバーできるというのです。


実は、私自身も幼い頃から英語に興味を持っていたので、日本語と同時に英語の単語を覚えました。父やアメリカ人と結婚した叔母とその叔父から、片っぱしから英語の言葉を学びました。
「◯◯って英語で何て言うの?」
といった感じで、手当たり次第に尋ね、ほとんどの身の回りの単語を覚えました。
そのお陰で、中学のみならず高校でもほとんど単語では苦労しなかったほどです。


この基礎語彙というのは、主に生活に密着した言葉です。
つまり、外国語学習、具体的にはほとんどの人にとっての英語学習の基本の基本は、まずは生活に密着した1000語、次にあと1000語、そしてもう1000語と最低限3000語という基礎語彙をしっかりと身につけることなのです。
これまで長年英語を教えてきて、英語の得意な生徒は間違いなく単語力があり、逆に英語が苦手と言う生徒は例外なく単語を知りません(「バセバ11」)。


さらに、一つの単語を覚える時には、それから派生した形容詞や副詞、動詞形などの派生語も一緒に覚える。
また、同時に反意語や類義語なども覚えることができれば、もう完璧です。
また、それらを個々バラバラに覚えるのではなく、その中に共通するルールのようなものを見出すと簡単に覚えられ、また忘れなくなります。
上の「バセバ11」にも書きましたが、これは英語の発音にも通じます。


英語学習において次に大切なのは、文法ですが、これは明日に回します。


そう言えば、私が英語以外の言語学習で成功しなかった一番の理由は、やはり単語不足でした。


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キッズクラブ クリスマス

2013.12.17日

アカデミー学院は1989年に平塚に旭イングリッシュ・アカデミーとして誕生しました。
来年はちょうど25周年を迎えます。
最初は幼稚園児から小学生、中学生、高校生、一般成人クラスと、開校と同時にあっという間に百数十名を超える生徒が集まりました。
しかも、最初は私ひとりでやっていたのですが、どうしても手が回らなくなって新しい先生方を数人雇い入れました。
そのうちに、中学生や高校生から学校の勉強を教えて欲しいという希望が寄せられ、英語・数学・国語の学校の教科書をサブで教え始めたのですが、そのうちにこちらのニーズの方がどんどん高まってきて、主要5教科を教え始めると、学習塾として認知されるようになり、それに従って名前も「アカデミー学院」に変更しました。


でも、最初からずっと変わっていないことは、小学生の英語教育にとても力を入れていることで、「英語はアカデミー」との評判をいただいています。
小学部では開校初年度からずっと一度も欠かさずにクリスマス会を催してきました。
毎年、最初はキャンドルラートサービスと英語の賛美歌から始まるかなり本格的なものです。


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初めの頃は、私が英語で語るクリスマスメッセージを妻が日本語に通訳していたのですが、これだと時間が倍かかるので、数年前から日本語で話すことになりました。
また、これまでは私がサンタクロース役を務めてきましたが、私の体調の問題で副学院長を務めている私の次男、正人が今年からはサンタクロースになってくれ、私はカメラマンとして参加します。
下に挙げるのは、去年のクリスマス会のライブ(?)中継です。サンタさんが登場する前に私が生徒たちに語っているクリスマスメッセージのシーンです。


クリスマスというと一番に考えることは何ですか?
そう、クリスマスプレゼント。
みんな誰だってクリスマスプレゼント楽しみだよね。


今年もサンタさんにアカデミーのクリスマス会に来てくれるようお願いしてあります。
今、サンタさんからのメールを待っているところです。


あっ、今メールが入りました。
平塚に着いて、プレゼントの買い物をするためにオリンピックに来ているそうです。
屋上にソリを駐車しようとしたら、混んでいて満車で止められないって。


つい先週のことです。
中学生クラスに学院長が入って行って一人ひとりに
「はい、クリスマスプレゼント」
と言ってあるものをあげました。
何だと思う?
それは月謝袋でした。
ただ、黙って受け取る子もいましたが、中には
「わーい、やったぁーっ!」
と大声を上げて喜んでくれる子もいました。もちろん冗談でしょうが。
一人がこう言いました。
「空っぽじゃなくて何か入っている方がいいな」
学院長は答えました。
「学院長が君たちに空の袋をプレゼントして、君たちはそれに対して中身の入った袋を持って来て学院長にプレゼントしてくれるんだよ」
その子はちょっと考えて
「なるほど。そうかっ!」
とニコニコしながら言いました。


実は、これには深い意味があります。
何か欲しいと思ったら、先に何かを上げて、自分の手の中を空っぽにしなければならないのです。
たとえば、プレゼントを両手にいっぱい抱えていたら、それ以上何も受け取ることができませんよね。


今から約2000年前、イスラエルという小さな国の小さな町の小さな馬小屋で一人の赤ん坊が生まれました。誰でしょう?
そう、イエス・キリストです。
今年は2012年で来年は2013年ですが、これはイエスさまがお生まれになって2013年目という意味です。
2000年以上もたって、なぜ世界中の人々がイエス・キリストの誕生日であるクリスマスをお祝いするのでしょう?
また、なぜ、プレゼントを上げたりもらったりするのでしょう?


イエスさまがお生まれになった時、東の国から3人の博士たちがイエスさまにプレゼントを持ってきたということは君たちも知ってますよね。そのプレゼントが何だったか知っていますか?
黄金と乳香ともつ薬です。
黄金は世界中の王様の中で最高の王様にプレゼントするものです。
乳香は世界で一番高価な香水で、これは神様にプレゼントするもの。
もつ薬というのは、死人をお墓に葬る時に使う防腐剤のようなもので、人に上げるものです。
そうです、イエス・キリストは、王であり、神であり、同時に人でもありました。


今日イエスさまは、私たちから黄金・乳香・もつ薬などの高価なプレゼントは望んでいらっしゃいません。
何を望んでいらっしゃると思いますか?


イエスさまが私たちにくださる最高のプレゼントである永遠の命を受け取るためには、私たちが両手いっぱいに持っているものを全部差し出して空っぽにしなければなりません。ちょうどさっきの月謝袋のように。
イエスさまが一番喜ばれる私たちからのプレゼントは、私たちがイエスさまに「ごめんなさい」と言って、自分のわがままという罪を差し出すことです。
そうしたら、イエスさまは私たちの空っぽになった心の中に入ってきてくださって、永遠に一緒に住んでくださいます。
その時、私たちはわがままな性質から神様を愛し、人を愛して、人に優しくなることができるようになります。
イエスさまはそのためにこの世に来てくださったのです。
そして、そのことをお祝いするのが本当のクリスマスです。


今日のクリスマス、みんなも心の中にイエスさまをお迎えしましょう。


あっ、今またサンタさんからメールが届きました。
ダイソーもクリスマスの買い物客で混んでいてもう少し時間がかかるそうです。
アカデミーに着くまで、ゲームなんかしながら待っていてくださいと言っています。


と、このような感じでしっかりとクリスマスの意味をみんなに教えます。
そしてしばらくすると、早変わりしたサンタさんが登場。
初めての生徒は目を丸くしてビックリ。
でも、もうこれまで毎年クリスマス会を経験してきている生徒はみんな口々に「あっ、学院長だ!」と。
ここではサンタさんは生徒からの質問に英語で答え、わくわく発見クラブとキッズの英語クラス担当の清田先生が通訳をしてくれました。


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今年のクリスマス会は、キッズクラブクラス合同で明日開催されます。
クリスマスメッセージは山下先生が語ってくださることになっています。
生徒たちはみんなとても楽しみにしています。私も楽しみです。


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英語授業 中学校も英語で

2013.12.13日

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 文部科学省は12日、中学校の英語授業を原則として英語で行う方針を決めた。
 高校では今年度から英語で授業が行われているが、生徒に実践的な英語力を身に着けさせるため、より早い段階から実施することにした。指導体制を強化するため、英検などの外部試験を活用し、都道府県ごとに中高の教員の「英語力」を公表する仕組みも設ける。年明けから同省の有識者会議で検討し、2020年度からの実施を目指す。
 同省では、20年度から小学校の英語教育の開始時期を現行の5年生から3年生に引き下げ、5、6年生では英語を正式な教科とする方針を決めている。現在の中学校の学習内容を一部取り入れ、基礎的な読み書きを学ぶため、中学校から英語による授業が可能になると判断した。
 これに伴い、学習指導要領を見直し、中学校の英語教育に高校の内容を一部導入する。新聞やテレビのニュースを題材にした簡単な情報交換や会話などを想定。生徒の目標となる達成レベルは、現在の英検「3級程度」から「準2級程度に引き上げる。
 教員の指導力向上のため、都道府県ごとに英検「準1級レベル以上」などの教員の割合を定期的に公表する仕組みも設ける。中高の全英語教員に英検準1級や英語力テスト「TOEFL」などの受験を促し、一定以上の成績を求める。

(12月13日 読売新聞 1面「英語授業 中学校も英語で」より一部抜粋)


「小学校の英語教育」という記事を先般書きました。
その中に、「私はもう30年以上前から、小学校からの英語教育導入を訴えてきましたが、文科省(当時は文部省)はずっと小学校からの英語教育導入は今もこれから先も一切考えていない、と断言していました」と記しましたが、今回、下村文科相は会見で、「(改革プランは)単なる受験英語から、外国人とコミュニケーションが取れるツールとして英語を教えるという意味で大きな転換であり、時代の要請だと思う」と語ったとあります。


まあ、確かに「時代の要請」でしょう。しかし、そんなことは昔から百も承知のことで、何を今さらという感じです。
私が今から30年ほど前、中央大学で英語を教えていた時、すでに授業中は一切日本語を使わずに英語だけで進めていました。
現在、県立高校の英語教師になっているその頃の学生が授業を顧みて次のように言っていました。
「私が3年次に出会った舟田譲二先生の授業、『英語表現研究』は、それまでの授業とはまったく異なるタイプのもので、私の興味・関心を大いに高めました。先生はビデオや音声を活用し、アメリカでの様々な生活場面で用いられる会話表現を中心に扱われました。(中略)授業は新鮮そのもので、次はどんなことを学べるのだろうかという期待感で、私は毎回の授業を心待ちにしていました。それまでの自分とは打って変わって、真剣に、そして積極的に授業に参加するようになりました。(中略)先生は授業において、実践的な英語コミュニケーション能力のみならず、『異文化への理解』が大切であることも教えてくださいました。それは、今日私が実践している英語教育における重要な柱ともなっています。母語として英語を話す人々と、日本人のものの考え方の違いについて、テキストでのさまざまな場面、あるいは読書課題等を通じ、常に意識して理解するよう努めることを、私は授業の中で学びました」(「心身の休息とエネルギー充電」)。
また当時の別の教え子も、アカデミー学院のホームページに次のような「推薦の言葉」を寄せてくれています。


ただ、ここで気をつけなければならないことがあります。
それは、ただ単に何でもかんでもコミュニケーション英語となってしまって、大切な英文の読み書きが弱くなる恐れもあるということです。
これは、中央大学で教えていた当時の帰国子女に、またアメリカ留学中に出会った日本からの留学生の中にもよく見られたケースです。
日本人は何かがいいとなると、みんなどっとそっちの方に流れてしまう、という傾向があるので、これは特に留意しておかなければならない点です。
英語教育は、決して会話やコミュニケーションさえできればいいというものではなく、これからは特に様々な専門分野の論文発表や研究などの場においても、英語は一層ニーズが高まっていきますので、まんべんなく真の英語力を養成することが日本の教育の現場において求められます。


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小学校の英語教育

2013.11.01日




「ワッタイム イズ イッ(何時)?」。
豊橋市立芦原小学校の図書室。三年生の英語授業を支援するスクールアシスタント(SA)が流ちょうに問い掛ける。
「イッツ テン オクローック(十時です)」。子どもたちが大きな声で答えると、かたわらにいた担任教諭が「グッジョブ(良くできました)」と声を掛けた。黒板は使わない。頼りは耳だけだ。
豊橋市は全五十二小学校で、三〜六年生が月に二回(年二十時間)、英語の授業を受ける。三、四年では非常勤のSAが、五、六年では近くの中学校に常駐している外国語指導助手(ALT)が、担任教諭を補助する。
朝や帰りの会でも復習するなどして授業と合わせると週一回(年三十五時間)は学校で英語に触れる。
市は英語教育の推進に年一億一千七百万円(十三年度)を投じている。
市の調査によると、小学生の九割強が毎年、「英語は楽しい」と答える。現在の中学三年生約三千八百人は、「小学三年からの英語授業」を受けた最初の学年。彼らを対象にした学力検査は、「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語の四技能すべてで、全国の平均正答率を2〜5ポイント上回った。



岐阜市は04年度から1・2年年生にも隔週程度、英語教育を実施。愛知県岡崎市も10年度から1年生の英語学習を始めDVDなどを活用する。文科省は20年度までに指導要領を改正し、3年生から週1・2回の英語授業を始めることを検討している。
(10月31日付 中日新聞30面 「小3から英語 グッド?」から一部抜粋)


これまでもこのブログで小学校の英語教育についてしばしば触れてきましたが、「ようやく」という感です。
私はもう30年以上前から、小学校からの英語教育導入を訴えてきましたが、文科省(当時は文部省)はずっと小学校からの英語教育導入は今もこれから先も一切考えていない、と断言していました(「日本の英語教育にひと言 その2」他)。


今回、文科省は思い腰を上げ、当初は小4からの導入を考えていたようですが、やはり冒頭の記事のように、各地で小3とか小1のような低学年から導入している学校の成功例の報告を受けて「ようやく」小3からのスタートをほぼ決めたようです。


お隣の韓国や中国では、小学校の英語教育導入により教育面だけでなく、経済面でも大きな成果を上げています。
一歩出遅れた日本も、ここで本気でこの問題に取り組まないと、ますます差を開けられることになりかねません。


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好きなものと心中する

2013.09.27日

朝起きて一番に見たFBの秋の紅葉の動画があまりにもきれいだったので、まだ紅葉は見られないことはわかっていましたが、今日は海岸へ行くのをやめて湘南平にウォーキングに行くことにしました。
昨夜はぐっすり眠れたので、足取りも軽く、いつもよりも順調に進みました。
途中の光景があまりにも美しくて思わず1枚パチリ。
この後方に富士山があります。


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頂上では展望台に上ると180度、見事な相模湾の光景が目の前に広がります。
左は鎌倉・江ノ島・三浦半島、右は小田原・伊豆半島です。


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ポカポカと暖かい太陽の光を浴び、心地よい海風に吹かれながらしばらく絶景を楽しみました。
そして、下りるのは前回と同じようにまた大磯の町の方へ、急な下り坂を足元を一歩一歩確かめながら用心して下りていきました。
(帰宅してiPhoneのwalkmeterを見ると、今日も2時間あまり、10.55km歩いていました)


山の頂上付近と、大磯町に出るまでの間は電波の状態があまり良くないためか、ネットがうまくつながらず途中で何度も途切れるのであきらめましたが、それ以外は上りもそして自宅に戻る道もずっとiPhoneで、私の大好きなアメリカ人牧師、John MacArthur (ジョン・マッカーサー)のメッセージを聴いていました。
以前はこの教会のサイト(gty)を開く際、勧められるままにスマートフォン専用のページを開いていたのですが、それを選択せずに普通のHPを開くとマッカーサー牧師の聖日メッセージだけでなく、年に1回この教会で開かれる Shepherds' Conference (シェパーズ・カンファランス)という聖会の過去のメッセージも全部見られることを知り、それ以来はいつもこれを楽しんでいます。


マッカーサー牧師のメッセージは世界でも超一級レベルで、1時間ほどの長さのメッセージも全然長く感じません。引き込まれて夢中で聴いているうちにあっという間に終わる、という感じです。
今日も行きと帰りで、2つのメッセージを聞くことができました。
途中、彼独特の面白い、そしてクールなユーモアやジョークもあり、会衆のどっという笑い声も聞こえますが、私も思わず一緒に声を出して笑ってしまいます。
このとき、ふと気づきました。
日本にも学校で英語を学び、良い成績を取り、英語が得意と言う方はきっとたくさんいらっしゃるでしょうが、このメッセージがほとんど違和感なく全部理解できて、ジョークやユーモアにアメリカ人と一緒に笑えるというのはなんという特権だろうかと。


去る9月24日の読売新聞15面に、「英会話通じる喜び 体験」と題して、小学校の英語教育専門家、吉田研作上智大学教授のインタビュー記事が載っていました。
その一部を下に引用します。
−実施学年の早期化が検討されている。母語への影響が心配という声を聞くが。
 「小さい頃から日本語とは違う言語や文化、習慣に触れると、世界観が広がり、好奇心が旺盛になり、英語に対する動機付けが生まれる。外国の人と話したいとか、英語を使って世界のことを知りたいとか、そういう意識が高校生になっても大学生になっても強い。いわゆるコミュニケーション能力の素地になる」
−逆に、母語が発達途上なのに英語を教える意味を疑問視する声もある。
 「英語の正確さも大事だが、まず通じる喜びを味わってもらうことが重要だ。そもそも言葉というものは曖昧で、全ての表現をきちんと理解しているかというと、そうではない。小さい子が親と話している時も、全部はわかっていなくてもコミュニケーションは成立している」


私はこれを読んでいて、自分のこれまでの人生に当てはめ、まさにその通りだと思わず相槌を打ちました。
日本人は英語を学校の試験のために、受験のためにばかり勉強していて、実際に使えるという体験をしていないから、みんな英語は難しい、役立たない、嫌いだ、などと言うのです。
私は決してバイリンガルの環境で育ったわけではありませんが、英語が自由に話せた父の影響で幼い時から英語に興味を持ち、絶対に話せるようになりたい、外国のことを知りたいという欲求がおそらく他のどの子よりも強かったのだと思います。
私は英語の勉強に軽く1万時間以上を費やしました(「100%保証付 成功の秘訣」)。どうしても英語ができるようになりたかったからです。
そして1万時間の成果を今、十二分に味わっています。


英語に限らずどんなことでも、本当に自分のものにしたいと思ったら、それこそそれと心中するぐらいの意気込みと努力が必要です。
そして、その見返りは何にも代え難い素晴らしいものになります。


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今日はお休み

2013.09.02日

4泊5日の北海道旅行から昨日、無事戻ってきました。たくさんの素晴らしい思い出を心に詰めて。
そして、たくさんのご馳走を胃に詰めて。


千歳空港を発ったころから胃が重く感じ始め、帰宅した途端に胃痛。
昨夜も今朝も、そしてお昼もあまり食べていないのですが、まだ胃腸の具合は良くなく、今日はずっと布団の上で休んでいます。
きっと毎日のご馳走攻めに胃も腸も驚いてしまって、機能が追いつかない状態なのでしょう。


今回の旅行に持って行ったシドニィ・シェルダンの Master of the Game 『ゲームの達人』 (「人を変えようとするな」)は、旅行があまりにも楽しかったのと、バスガイドさんのお話が面白くてついつい引き込まれ、あまり読み進めることができませんでした。
そこで、今日は旅の疲れを癒す意味でもゆっくり休もうと思い、一日布団の上で横になって続きを読んでいますが、相変わらず面白い。この本はもうすでに何度も読んでいるのですが、それでも面白い。改めて著者シドニィ・シェルダンの才能に驚いています。


この本は日本ではアカデミー出版(アカデミー学院とは無関係)から1987年に超訳と名づけられて日本語で出版されるなりいきなりベストセラーとなり、ものすごい評判になりました。そこで、私も購入して読み始めたらもう面白くて仕方ない。
読み終わってから原本の英語で読みたくなり、英語版を入手して読み始めたら、もう超訳とは比較にならないほどもっと面白くて、すっかりシェルダンの大ファンになり、それ以降彼の本をすべてネットで注文して英語版で読みました。
妻や子どもたちも超訳で読み始めてみんなファンになったのですが、あるとき英語版と超訳を比べてみたところ、単なる意訳ではなく、どのページにも誤訳が何か所も見つかり、この超訳の信頼性が揺らぎました。
そこで出版社に電話をして出版部の担当者にその間違いをいくつか指摘したところ、調べて返事するということでしたが、結局返事は一切ありませんでした。


シドニィ・シェルダンについては「明日がある」の中に詳しく書いていますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。
そして、皆さんにはぜひ英語版でシェルダンの作品を読んでいただきたいと思います。英語が苦手な方には、これが英語版で読めるようになるのを目標にお勉強されることをお勧めします。


ということで、今日は体調もまだ快復していずお休みの日なので、私のブロブも短く、これでおしまい。


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インド人もビックリ!

2013.07.19日

2年半ほど前、父が召天したとき、「瞬間最大風速?ランキング1位!」という記事を書いたのですが、今これを見てみると、そのときの「週間IN」ポイントはわずか850。これで1位だったのです。
で、現在の同じポイントを見ると1370。この2年半ほどの間に参加者も増えて、競争も激しくなったのでしょう。
あのとき以来、塾教育部門では結構長い間、ランキング1位をキープしていたのですが、ここ数か月はずっと2位〜3位に甘んじていました。


そもそも勝負事が嫌いな私は、このランキングというものにあまりこだわる方ではないのですが、塾のホームページを作ってくださった方に勧められて参加したのが始まりです。
そして、気にしていないと言いながらも、やはり多くの方々に読んでいただいて、それなりの評価をいただき、その結果が1位というのは、やっぱり素直に嬉しいものですね。
しかし、このランキング、実は「塾教育部門」でのもので、参加者は578人。その中での1位なんて、そんなに大したものではありません。
今日、この上に位置する教育部門(ありとあらゆる教育関係のものを含む)の順位をふと見てみると、6024人参加している中で、いつの間にか3位にまで上昇し、1位の方との差はわずか80ポイント。
これには正直、驚きました。「インド人もビックリ!」なんて、昔大流行りしたテレビCMが頭をよぎりました。
この分だとひょっとしたら、ひょっとして、なんて考えたりしています。


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(約50年前の「インド人もビックリ!」のヱスビーカレーテレビCMから)


それはそうと、今日の本題はこれからです。
昨日、面白い出来事がありました。
ある人からの連絡待ちで、平塚駅まで4.5キロの道のりを歩いて行って(ウォーキングの一環)、地下の食料品売り場にある椅子に腰かけて、いつものようにiPhoneをいじっていました。
すると突然、知らない人からFacebook上でチャットが入ってきたのです。しかも英語で。


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まあ、時間もあるのでお付き合いしようか、と返答しました。
すると、18歳の彼はインド人といいます。
偶然、私の名前を見つけたようで、私が日本人であることも知らずに声をかけてきたのです。


インドはもともと英領で、今も公用語は英語、公教育も英語でなされています。
ちょうど、昨日の朝知ったインドで起きた小学校の給食で22人もの生徒が毒物で死亡した、という事件について尋ねました。
すると、彼から戻ってきた返事には、
"thats write" (「その通り」のつもりなのですが、正確には That's right.")
"while the food was being prepared, one lizard fall into the food. And people who were making food, they dont know that"
(給食が料理されているとき、1匹のトカゲが食べ物の中に落ちたけど、料理している人たちは気づかなかった)
そこで、私は「たった1匹のトカゲで?ちょっと信ぴょう性に欠けるな。それに、もしそうだったら、なぜ校長は姿をくらましたの?インタビューに出てきてそう言えばいいじゃない」と書いたところ、返事は、
"yes u r write"
私が、「インドは今急成長している国だけど、まだまだ貧しい地域があるのですね」と書いたら、
"its all about corruption that in india thier are still poorers lives"
(すべては腐敗から始まっています。インドにはまだ多くの貧しい人たちが住んでいるのです)
日本のことについて尋ねられたので、「日本は世界でも有数の安全な国で、とても住みやすい」と答えました。
"ya that's write but natural calamity will happens anywhere...it doesnt look any country"
(そのとおり。でも天災はどこの国にも起こります)
なんとその英語たるや凄まじいのです。助動詞 will のあとに三単元の s がきたり、poorers なんて単語を勝手に生み出し、その複数形のあとに三単現の s をつけ、その他にも、
"after one moth my college was about to be started"
(1か月後に私の大学が始まります)
など、その英語があまりにもすごいので、私は彼に何歳から英語を学び始めたの、学校では英語を勉強しているんでしょ、と尋ねました。その返事は、
"when i was 3 yrs old, i started learning my studies in english"
(3歳から英語を学び始めました)
3歳で英語を学び始め、学校でも、日常の生活でも使い、それでこの文法と単語力。
私は彼に、周りの人たちもみんなそうなの?と尋ねると、いや自分は特別だ、周りの人はもっと英語がうまい、と言います。
じゃあ、なぜあなたは英語ができないの?と聞くと、練習不足だという返事。
いやあ、3歳から習い始めて、小中高と英語をやってきて、しかも日常生活でも英語を使っていて、練習不足はないでしょう、と私はインド人じゃないですが、まさに「インド人もビックリ!」。
そのことを指摘すると、じゃあ、今から私の英語を添削してください、と頼まれました。
このとき、チャットを始めてすでに50分。私のiPhoneの電池残量はもうほとんどゼロです。
ごめんなさい、またね、と言ってお別れしました。


それにしても、このインド人の青年の積極性には恐れ入りました。
3か月ほどの記事「チョット、チャット」の中にも書いたように、日本の青年もこのインド人青年に習って、もっともっと積極的に、貪欲に英語学習にとどまらず、外界に目を向けチャレンジしてもらいたいものです。


あっ、ちなみに今日はこれが2稿目です。愛読者の方何人かが一日に何回もクリックして応援している、なんて書いてくださっていましたが、何度クリックしても同じコンピュータからは1回分しかカウントされません。
それで、この記事のクリックは明日に回してください(笑)。
明日は久しぶりに新聞じゃないですが、「休刊日」にしようかと思っています。
とか言いながら、また書いてしまうかもしれませんが。
もしも、教育ブログで1位になったら、それこそ本当に「インド人もビックリ!」ですね。


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楽しみができました

2013.07.15日

次男の部屋が所狭しと、物であふれかえり、床には本が山積みになっていて、さらに隣の部屋にまで侵入しています。
本棚を買いたい、と数日前に言ってきたのですが、部屋には天井にも届くほどの大きな本棚があります。ところが、その本棚は私が全部占領してしまっていて、次男はその隣にある小さなスチール製の本棚を使っています。
申し訳なくなって、私の本を全部出すからそこを活用して、と言い、今日の休みはその整理に時間を当てることにしました。
いつも利用している近くの青空市場で数日前にダンボール箱をいくつかもらってきて置いてあったのですが、先延ばしにいていたのです。
箱に詰め始めると、あるわあるわ。
しかも大きな本棚で奥行もあるので、ひとつの棚の後ろと前に本が二列になって置いてあります。
かなり大きなダンボール箱ですが、もらってきた5箱を全部使ってもまだ本棚にはたくさん本が残っています。
今日だけで多分、数百冊片づけたと思うのですが、また明日にでも追加でダンボール箱をもらいに行かなければなりません。
箱は、資源再生に出すものと、ネットオークションに出すもの、そして手元に置いておくものに分けました。
いざとなるとなかなか捨てがたいもの、とくに昔専門としていた言語学や英語関係の本やキリスト教関係のものはそうです。


ある一段は前後ともほとんど全部、同じ著者による本が占めていました。
そして、私が一番捨てがたいと思ったものは、なんとおそらく一番安物のこの一段を占拠していたシドニィ・シェルダンの英語のペーパーバックでした。その日本語訳もかなりあるのですが、これはブックオフなどの中古書店に行くと1冊100円ぐらいから売っているものです。
新しいものが出るたびに私が先に英語版を読んで、それがあまりにも面白くて、のちに妻や子どもたちにも薦めて日本語訳を買っていたのです。
箱に詰める前に撮った写真がこれです。


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シドニィ・シェルダンについては「明日がある」を始め、これまでにも何度かこのブログに書いてきました(ご興味のおありの方は、ページ左上コーナーの「エントリー検索」をご利用ください)。
まだお読みになったことがない方は、英語が得意でしたら英語版のペーパーバックを、そうでない方は日本語版がまだブックオフなどで売っていますので、それをお薦めします。
とにかく、一旦読み始めたらもう食事をするのもトイレに行くのも忘れるほどハマってしまい、やめられなくなってしまいます。


今、大学1年生になっているアカデミーの卒塾生が、今朝Facebookに「最近、英語の本を読むのが楽しい」と書いているのを見て、私は「すご〜い!」と褒めて、シドニィ・シェルダンのペーパーバックを薦めたのですが、考えてみたら大学生にはちょっと難しかった、とあとで思いました。
でも、英語を勉強している人には、このシドニィ・シェルダンのペーパーバックをぜひお薦めしたいと思います。英語力がつくことは請け合いです。


シドニィ・シェルダンはベストセラー作家で、多くの作品がテレビドラマ化され、日本でも放映されましたが、どれもこれもつまらなくてがっかりでした。また、ナレーターが朗読しているCDもいくつも買って聴いたのですが、これもつまらない。
逆に、今日整理していて出てきた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は映画はめちゃくちゃ面白かったのに、ペーパーバック版は全然面白くなかった。面白いものです。
シドニィ・シェルダンは、そのほとんどを何度も繰り返し読み、ストーリーも、ときには言葉まで覚えているほどだったのですが、それでも毎回、本当に楽しませいただきました。
どこでこういう違いが出てくるのでしょう。
捨てずにとっておくことにしたシドニィ・シェルダン、また一冊一冊読むのが今から楽しみです。


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アンコー、ハスペロー

2013.07.07日

タイトルの「アンコー、ハスペロー」を見てすぐにピンと来る人は英語の玄人です。
以前、「意志あらば道通ず」にも書きましたが、叔母がアメリカ人と結婚していて、私は幼少の頃から毎年夏休みはその叔母の家でずっと過ごし、そこで叔父や叔母の話す英語に触れる機会がありました。
下の写真は、両親、叔父・叔母たちと一緒に箱根小涌園ホテルに行った時のもので、私は小学3年生でした。
叔父と叔母に子どもがいなかったこともありますが、実の子どものように可愛がってもらいました。


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幼稚園の頃から英語が好きだった私は、叔父と叔母から英語を学ぶのがいつも楽しみでした。
身の回りにあるものや気になった言葉はほとんど何でも、「英語で何て言うの?」と尋ねて教えてもらいました。
上のふたつはその時、教わったものです。おわかりになりましたか?
そう、「アンコー」は叔父を意味する uncle です。叔父のことをアンコーと呼んでいました。
中学生になって文字から英語を学び始めると、これはほとんどみんな「アンクル」として覚えます。実際のところ、学校の先生もそのように発音して教えています。
しかし、耳に聞こえる音は「アンコー」なのです。
これは発音記号で記すと【ʌŋkl】ですが、絶対に「アンクル」とは発音されず、最後の【kl】の発音は耳には「コー」と聞こえるのです。実際のところ、アメリカ人で幼児など、まだ正確な発音ができない子どもなどは「アンコー」と言っています。
【kl】を始め、【pl】【dl】【tl】【sl】など子音に続く【l】を音声学では dark l (暗いl)と呼び、実際アメリカ人でもこの l を舌先を上の歯茎にしっかり当てずに発音する人もたくさんいます。つまり、発音しにくく、また聞き取りにくいから dark l なのです。
(これに対して、 clean, plan, lead などその後に母音が続く l は舌の先を歯茎にしっかりとつけてはっきり発音しやすいので、clear l とか light l と言います)
ですから、日本でも小学生の時に耳から英語を学ぶと、pencil を「ペンソー」、circle を「サーコー」などと発音するのです。


それでは、冒頭の「ハスペロー」は何でしょう。
答えは hospital です。日本では、病院は「ホスピタル」と思い込んで、そのように発音しているのですが、これも実際に聞くと「ハスペトー」のように聞こえます。
これを、私の叔母が叔父の発音を何度も聞いて、私に教えてくれたのが「ハスペロー」だったのです。でも、私が「ハスペロー」のように発音したところ、叔父もOKを出してくれたから面白いものです。
子ども心ながら、叔母の話す英語は発音が下手だなといつも思っていました。


中学生になってわかったことですが、このアメリカ人の叔父が話す英語の文法はめちゃくちゃでした。
“She don’t know nothing.” (「彼女は何も知らない」。正確には“She doesn’t know anything.”)
“You ain't seen nothing yet.” (「お前はまだ何も見ちゃいないよ」。正確には“You haven’t seen anything yet.”)
といった調子です。
私の父も戦後、駐留軍GHQで働いていましたから、やはり耳から学び、叔父と同じように “She don’t know nothing.” を連発していました。
私自身はこれには抵抗があって、一度もそのようには言えませんでしたし、今でもアメリカ人を始め、外国の方とメールのやり取りやチャットをしていても文法的な英文を書きます。


でも大切なことは、文法的に正しい英語を書けるか、話せるかということではなく、たとえ間違ってもいいからもっと話す、ということだと思います。
人はだれでも間違って初めて学ぶものだからです。
事実、現在外国人とチャットをしていて、文法的な間違いなどみんな全然恐れていません。
昔、アメリカに留学していた頃、タイやベトナム、フィリピン、ホンコンなどのアジアの国々から来ていた留学生は、発音も文法もめちゃくちゃだったにもかかわらず、そんなことには無頓着でどんどん積極的に話していました。一方、日本人はそのほとんどが無口でした。間違いを犯したら恥ずかしいという思いがきっとあったのでしょう。そしてこれは、おそらく今でもあまり変わっていないのではないでしょうか。
国民性ということもあるのでしょうが、日本人にはもっと積極的になってほしいものです。
このような積極姿勢は、とくに語学や文化を学ぶ時には絶対不可欠です。
さらに言えば、「間違いから学ぶ」ことは学問の王道です。


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日本の英語教育にひと言

2013.07.01日

ザ・ドリフターズの荒井注さんは国語教師の免許を持っていた。対抗心があったわけではないだろうが、今振り返れば、旧来の英語教育を皮肉るコントと言えるかもしれない
◆銀行に銃を持った外国人が立てこもり、刑事が拡声機を手にかけつける。どんな説得をはじめるかと思えば、「ディス・イズ・ア・ペン(これはペンです)」。天井から落ちてきた金だらいが刑事の頭に命中し、ゴ〜ン
◆中学、高校で計6年。それだけ勉強しても英語の<聞く、話す>ができる人は少数にとどまる。これ以上、まぬけな打音を響かすわけにはいかないと、始まったのが小学校英語だろう
◆政府は学習内容をさらに強化するという。正式な「教科」に格上げしたうえ、開始学年を3〜4年生に引き下げることが検討されている。「世界で活躍する人材を育てるため」と、安倍首相の本気度は高い
◆教科になれば、成績評価も付いてくる。試験や競争は子供たちを鍛えると言うけれど、負担が過ぎるのは考えものである。知恵が要る。国語の習得がおろそかになってもいけない。二兎(にと)を追う者に降る金だらいに、重々警戒されたし。

(6月30日付 読売新聞1面「編集手帳」)


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上の荒井注のコントは印象深く、何十年も前のことですが私もこのシーンをはっきり覚えていました。本当に大笑いでした。


これを読んで思い出したのですが、アメリカ人の高校生、エドくんが交換留学生として我が家にひと夏滞在したときのことです(「意志あらば道通ず」)。
彼を連れて京都市内のあちらこちらの観光スポットに連れて行ったのですが、どこでも遭遇した光景、それが冒頭の荒井注のコントでした。
「ジス・イズ・ア・ペン」
外国人を見ると物珍しそうに近づいてきてこう言うおじさんたち。
私は恥ずかしくてたまりませんでした。
エドくんは最初、これが
"This is a pen."
とは聞こえず、何のことかさっぱりわかりません。
あまりにも多くの人が彼の顔を見ると「ジス・イズ・ア・ペン」と言ってくるので、彼はこれが日本語の挨拶かと思ったと言っていました。
今から44年前の話です。


うちの卒塾生が、次のように言っているのをこれまで何度も聞いてきました。
「大学生になって英会話を習い初めて、あるいはアメリカにホームステイに行って初めて、英語が使えるようになって楽しくなった。今まで中学・高校のとき習っていた英語は何だったのか?6年間もやって全然楽しくなかったし、何の役にも立たなかった」と。


そう、これまでの日本の英語教育は、学校の試験や成績のために、そして進学のためにのみ生徒たちが勉強するものでした。
楽しくなくて、役立たないのは当たり前のことです。
今回の政府の小学校英語「教科」化、開始学年の引き下げという試みは、まさにこれまでの不毛な英語教育の反省から、立ち上がろうとするものです。


このような動きが始まると必ず出るのが「国語教育vs英語教育」という二者択一的な思想です。
曰く、「二兎追うものは一兎も得ず」。
しかし、お隣の韓国や中国を始め、急激に成長発展している世界中の新興国を見るとき、これは杞憂であることは明白です。
言語学的な見地から、また私自身の経験からも、外国語の習得は母国語の学習の助けにこそなれ、妨げにはなりません。
ただひとつ気をつけなければならないのは、成績がつく「教科」化によって、従来と同じ失敗の道をたどってはいけないということです。
政府主導ではなく、教育の現場にいる学校・塾関係者、さらに全国民の理解と協力が不可欠です。
そうでないと、また金だらいの「ゴ〜ン」の洗礼を受ける羽目になります。


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通訳の仕事の大変さ

2013.05.10日

5月6日に書いた記事「神の存在を100%信じることは可能か」の中にみずきさんとの出会いのシーンが出てきますが、この日の出来事を記したのが「36年ぶりのUCLA」です。
この中に、「直人が生まれたUCLA Medical Center」というくだりがあり、誕生の際の逸話として通訳の話が出てきます(「通訳の仕事 3」)。
今日のテーマは「通訳」です。


進駐軍の上司が、ある県庁で占領政策の講義をした。新米の通訳、村松増美(ますみ)さんには、何度も出てくる「アジェンダ」(行動計画)の意味が分からない。「ジェンダー」(性差)ならばぼんやり分かる◆「なんでここでセックスまがいの話が出るのだろう」と訝(いぶか)りつつ、通訳した。さっきのジェンダーって、どういう意味ですか? 仕事が終わって上司に尋ねた。相手は頭を抱えたらしい◆「ひどいことをしたもんですよね」。鳥飼玖美子著『通訳者と戦後日米外交』(みすず書房)で、村松さんは冷汗三斗の昔を回想している◆〈ミスター同時通訳〉の名声は数え切れない若き日の失敗の上に咲いた花だろう。東京の下町に育ち、戦時下の“敵性語”として英語に出会い、19歳までは喋(しゃべ)ってもまるで通じなかった。その半生ほど、語学を学ぶ若い人たちを勇気づけるものはあるまい。同時通訳の草分けとして月面着陸の生中継などで活躍した村松さんが82歳で死去した◆落語の桂枝雀さんから芸名を許されている。桂を一画削り、枝雀(四尺)を憚(はばか)って、「柱 三 尺」(はしらみしゃく)。同時通訳という話芸の、たしかに真打ちである。
(5月10日付読売新聞1面「編集手帳」より)


村松増美さんと言えば、やはりあの1969年のアポロ月面着陸の生中継でしょう。
あれは本当にカッコよかった!
当時、私の家にはアメリカから交換留学生のエドくんが来ていて、彼と私の友達とみんなでテレビにくぎ付けになっていました。私自身も友達にエドくんの通訳のようなこともしていたので、この村松さんの同時通訳を見ていて、自分も将来は通訳の仕事をしたいと真剣に思いました(「意志あらば道通ず」)。


その後、英語の勉強に力を入れて大学では英語を専攻。
京都国際会議場で同時通訳のブースの中に入ってプロの方のされる通訳を見せていただいたりもしました。そして、大学卒業後はアメリカに留学して言語学を学び、そこではアルバイトで通訳の仕事を何度もしました。
そのときの苦い思い出ですが、アメリカの三菱自動車の愛好者が集められて座談会が開かれ、日本からやってきた三菱自動車の技術者たちに、座談会の様子を同時通訳していたときのことです。
しばらくすると議論が白熱して、みんなが一斉に話し出し、もう訳しきれなくなりました。そこで私は、
「要するに、ミツビシの車はカッコよくて、いい車だ。最高だ!とみんな興奮して言っているのです」と言ってのけました。今から考えるともう冷や汗ものです(「通訳の仕事」)。


また、ハリウッドの映画関連の会社でやった通訳の仕事でも、知らない専門用語が次々と出てきて焦ったことがありました。どうしようもなく、私はそれらの専門用語を全部カタカナ英語で通訳したところ、それで全部通じました。考えてみれば当たり前のことです。技術分野では専門用語はほとんど全部カタカナになっているのですから(「通訳の仕事 2」)。


また、あるときは
"This is where the rubber hits the road."
という初めて聞く表現に出会い、戸惑ったこともありました(「通訳の仕事 4」)。
英語ははっきりと聞き取れるのですが、その意味がわからない。
何度尋ねても相手は同じことを繰り返すだけで、何と訳していいのかわからない。
別の言葉で言い換えてもらって、ようやくなんとか訳すことができました。
これも本当に冷や汗でした。


というようなわけで、上の村松増美さんの、「アジェンダ」(行動計画)と「ジェンダー」(性差)のところで「なんでここでセックスまがいの話が出るのだろう」と訝ったいう逸話など、通訳の仕事の大変さはとてもよくわかります。なぜなら、たとえバイリンガルであったとしても、自分の知らない言葉や表現は必ずあるからです。


82歳でお亡くなりになった村松増美さんの草分け同時通訳者としての偉業を称えるとともに、故人の平安とご遺族の方々の上に慰めをお祈りいたします。


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チョット、チャット

2013.04.26日

FBでお知り合いになったマドレーヌさんと最近よくチャットしています。
お互いに時間があるときには気軽に声をかけ、しばらくFB上でおしゃべりします。
話題は私たちの共有しているキリスト教信仰のことや聖書の話に始まり、お互いの国の文化や言語、気候など一般的なことから、過去のお互いの旅行のこと、子どもの頃の話、家族のことなどプライベートなことなども話題になることがあります。


「チャット」というのは比較的最近生まれたコンピュータ用語で、英語の chatter という言葉から派生しました。
chatter というのはもともと日本語でいうところの擬音語です。日本語は世界でも有数の擬音語(「パチパチ」「ワンワン」など音や声を表す言葉)や擬態語(「キラキラ」「テキパキ」のような音のない物事の様子や動作を表す言葉)の豊富な言語で、英語にはそれほどたくさんはありません。
英語のchatter は「カチカチ」「ピーピー」「チッチ」「キャッキャ」「カタカタ」など、ちょっとかん高い、繰り返しの音です。
これが人の話し言葉になると、「ペチャクチャ」という感じになり、おしゃべりの様子を表します。ここからネット上でおしゃべりする「チャット」という言葉が生まれました。
ですから本当に気軽に「チョット、チャット」という感じなのです。


昨日、特進クラスの生徒たちに英語を教えていたとき、長文読解の問題文の中に、言語を勉強する秘訣は、「繰り返し聴き、自分でも繰り返し言うこと」と「間違いを犯すことを恐れないこと」とありました。その一例として著者の外国人が日本語を勉強していて「頭が痛い」と言うべきところを「頭が悪い」と言って失敗したけれど、そのおかげで新しい表現を覚えたと言っていました。
これはとても大切な点で、私自身も実際のところこのようにして英語をマスターしたと言っても過言ではありません。


私は英語のほかに、大学時代には第2外国語としてフランス語を、第3外国語としてスペイン語、あとは趣味で、あるいは出会った外国人と話したくてドイツ語、ロシア語、ポルトガル語、ポーランド語、中国語、韓国語、タガログ語(フィリピンの言葉)、ギリシャ語とヘブライ語(聖書の中に使われている言語)、そして世界共通語の人造語であるエスペラント語などを勉強しました。
でも、英語を除いてほかの言語はどれもものになりませんでした。フランス語は勉強した期間が一番長かったせいか、当時は聞いていてある程度理解することができましたし、今でも単語や文を見て少しは分かりますが、結果的にはやはりだめでした。
理由は簡単。上の長文読解の文の中にあったように、英語以外の言語は繰り返さなかったことと、間違いを恐れずに使わなかったことです。


チャットはそういう意味でとてもいい方法です。
普段の生活の中で気軽におしゃべりし、しかも間違いを恐れる必要もありません。
以前はアメリカの娘とよくチャットしていましたが、ボーイフレンドができて近く結婚することになり(「アメリカの娘が結婚します!」)、最近はちょっと疎遠になっていたので、冒頭のマドレーヌさんとの毎日のチャットはとても楽しく、また新鮮です。
実際のところ、このアメリカ人の娘のDoraも、また英語を母国語としているマドレーヌさんも、英語でチャットをやっていて単語のスペリングの間違いや文法の間違いなどしょっちゅうです。そして、そう言う私もタイプして送った直後に、間違いに気づくこともしばしばです。
でも、それでいいのです。


そこで思ったのですが、日本の英語教育をみると、どうしても受験のためや就職のため、あるいは英検などの資格を取るための勉強という意味合いが強く、チャットや読書や映画や会話など、英語が使えるようになって実生活の中で使うという意識がとても低いように思われます。
でも本来、言語とは使えるようにならなければ、いわば無用の長物です。
実際、以前塾に来ていたある生徒は他の教科はとてもできるのに英語ができないので不思議に思って理由を尋ねたところ、両親が英語なんかやっても何の役にも立たない、と言って洗脳していたということが分かりました。


言語に限らず、学習とはどんなことでも生活の中で役立てることができるものです。それを試験で点を取るために暗記する、という勉強法は役立たないばかりか、苦痛になり、嫌いになって当たり前です。
皆さん、チョット、チャットができる程度まで英語を勉強しましょうよ。とっても楽しいですよ。


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英語教育についての提言

2013.04.19日

「怪談」など数多くの著作を残したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、明治24年(1891年)からの3年間を熊本で過ごした。
◆熊本入りしたハーンを出迎えたのは、後に「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎・熊本第五高等中学校校長。ハーンはここで英語を教えた。生徒に問いかけ、英語で考えを述べさせる対話形式の授業を行ったという。
◆当時の講義内容を克明に記した五高生のノートの写しが見つかった。日本語訳をつけて刊行された「ラフカディオ・ハーンの英語教育」(弦書房)を読むと、ハーンが優れた教育者だったことを実感する。
◆地元の歴史的事件である西郷隆盛の熊本城包囲を話題にした。英語の曜日の語源が北欧神話の神々の名前などに由来することを説明した。生徒の興味をかき立てたに違いない。
◆英語教育の充実が叫ばれて久しい。新学習指導要領の実施で、今春から高校の英語の授業は英語で教えるのが基本となった。
◆だが、戸惑う先生も多いようだ。ハーンの講義を参考にしてはどうだろう。

(4月18日付 読売新聞夕刊1面 「よみうり寸評」より)


ラフカディオ・ハーンについては以前、「本当に怖い話」という記事の中に書きました。
高校3年生の夏休みの宿題で、ラフカディオ・ハーンのKwaidan (『怪談』)を原文の英語で読み、何にも代え難い貴重な体験をしましたので、上の「よみうり寸評」に書かれていることがとてもよく分かります。


つい先日も「英語熱いよいよ高まるが…」に、高校で今年度から実施される、教師が英語のみで行う英語の授業について触れましたが、何の準備もしないで、そんなに安直にできるものではありません。現場で「戸惑う先生も多い」のは当然のことです。


せっかく小学校に英語教育を導入し、小学生の英検受験熱が高まってきているのですから、それこそこの小学校でもっと画期的な授業法を確立し、その延長線上に高校での英語による授業がなされなければなりません。しかしこれも、現在は現場の小学校の教師やテキストの力量不足、システムの不備、AETの外国人教師不足など、問題は山積していて成果は十分に上がっていません。
お隣の韓国や中国では英語教育を小学校にうまく導入し、国民の英語力はどんどん高くなってきているのに、我が国の英語教育が旧態依然なのはいただけません。
形式ばかりの改革など意味ありません。


私たちアカデミー学院キッズクラブのような、私塾で効果的な英語教育を行っているというケースは全国にいくらでもあるので、文科省はこういった現実をしっかりと把握し、お互いに協力し合うというような新しいシステム構築を考えるのもひとつの方法だと思いますがいかがでしょうか。


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英語熱いよいよ高まるが…

2013.04.05日

4月1日付読売新聞の1面に「新年度からスタート 高校英語も刷新」という副題で、高校の英語教育が年金・雇用などの新たな制度とともに次のように紹介されていました。
「教育分野では、高校での英語の授業が『英語で行うのが基本』になる。高校生の英語によるコミュニケーション能力の向上を目指す」。


また、上掲新聞の別ページには「英検受検児童20万人」という記事も載っていました。
「英語能力を判定する実用英語技能検定(英検)を受験する小学生が増加し、2012年度の志願者数が初めて20万人を突破したことが、日本英語検定協会のまとめで明らかになった。
10年で1・8倍に増え、特に低学年の伸び率が大きい。高学年での英語必修化やグローバル化の影響で、親の熱意が高まっているようだ。
今月設立50年を迎えた同協会によると、12年度の英検志願者数は、全体で約231万9400人。1〜5級の内容は大人も子どもも同一で、小学生の志願者数は約20万6800人。02年度より約9万人増えた。
今回初めて公表した年齢別志願者数は、6歳が4200人で02年度の4・6倍。7歳が7516人で同2・9倍。就学前の5歳児は2410人で、7・7倍に増えた。志願者に対する合格率は、中学1年程度とされる5級で、小学生は8割を超え、全体の合格率を上回った。大学生レベルの準1級合格者も12年度は300人を超えた」


文科省の前身である文部省は、30年ぐらい前には小学校への英語導入は将来的にも一切考えていないと断言していましたが、必修化されるに至りました。
時代の変化といえばそれまでですが、私は30年以上前から小学校への英語教育導入を訴えてきました。国の将来を決める文科省(文部省)が時代の流れを読み取れないというのは実に心もとない話です。


さて、冒頭に書きましたように、文科省は高校の英語教育刷新を図って、「授業を英語で行う」という大目標を掲げました。
それはそれで立派で結構なのですが、果たして高校の英語教育の現況はどうなのでしょうか。
現場で教えている英語教員の方にお尋ねしたところ、高校によって相当の学力差があり、現場で戸惑っている教員は少なくないそうです。中にはアルファベットの区別、大文字・小文字といった中学1年レベルの英語からのやり直しをやっているところもあり、簡単な表現がなかなか定着しない、生徒が授業時間に集中しきれず、授業そのものが成立していない場合さえあるといいます。
また、大学入試がこれまでと同じようであれば、いわゆる受験指導は外せないし、文法や語法の一部は、日本語で進めることにもなる。教員自身の一番の問題点としては、過去に自らが受けた授業形態が身に染みついてしまっているため、それを繰り返してしまいがちだと言います。
つまり、高校での「英語で行う授業」は時期尚早だということです。


新しいことを始めるためには、十分な現場調査や教員の指導・訓練、教材の準備などが欠かせません。思いつきでできるような簡単なものではありません。
コミュニケーション力をつけて、国際的な競争力を高めたいと思うならば、現在の文法・訳読中心の授業や受験体制から変えなければなりません。
今回の文科省の高校英語のコミュニケーション重視の「英語で授業を進める」というのは理想的な形ではありますが、実態にそぐわない拙速な決断のように思われます。
実際にこれが始められたら、あちらこちらでたちまち問題が起こることでしょう。


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英語ができると得すること

2012.04.16日

一昨日の読売新聞夕刊15面に載っていた「TOEIC 英検に並ぶ 志願者3割増 企業の利用拡大」という記事が私の目を引きました。
これまで国内で英語の検定試験というと英検(実用英語技能検定)というのが定番でした。
しかし、昨年はTOEICの志願者数が前年度比3割増で227万人になり、英検の230万人に肉薄し、トップの座をうかがう勢いだということです。


TOEICの志願者急増の主な理由は、海外展開を急ぐ企業が、昇進条件や新卒採用の目安として使用を拡大させていることにあるようです。
社員に英語力を身に着けさせないと生き残れないという企業の意識が強まってきているのです。


今年の7月に英語を社内公用語化する楽天では、「英語で意思疎通できる力は必須」と言い、昇進条件や入社条件にTOEIC点数を盛り込みます。


松本茂・立教大教授(コミュニケーション教育学)は、
「若者が留学や海外勤務に挑戦できる力の育成は急務で、中学校からは英語で英語の授業を行うなど、英語教育の改善が必要だ」
と言っています。


世を挙げての英語ブームの再来です。
しかし、英語ができることは進学、就職や昇進で有利という単純な理由からだけではありません。
英語ができると、未来が読めるようになり、将来の賢い選択ができ、活躍できる場もそれだけ広がるのです。


どういうことかと言うと、今やビジネスの世界だけでなく、科学技術を始めとするさまざまな技術関連、環境問題、原子力問題、生命工学、国際関係、宇宙開発等など、ありとあらゆる世界で英語を媒介として研究が進められていて、英語ができないということは論文を読むことも書くこともできず、その段階で世界から後れをとっているということになるのです。
自分は理系の人間で文系じゃないから英語は苦手だなどと言っていられません。
当たり前のことですが、日本語に翻訳されない文献の方が圧倒的に多いわけで、それらをほかの日本人に先駆けて読めるというだけでも一歩も二歩も先を進んでいることになり、さらにはさまざまな世界の情報を取り込んで、将来すらを読むことができるということを意味します。
つまり、英語は未来の世界に通じるドアの鍵ともなり得るのです。


大学生の時、アメリカに留学する夢を持ち、そのことを中学時代の恩師に伝えたところ、
「今さら英語を勉強して一体何になるのだ。これからはアラブ語の時代だよ」
と言われました。
確かに、中国語もアラブ語も、そして日本語も大切です。
しかし、やはり英語が半ば世界公用語として使われている以上、英語ができるようになることはやはり必須なのです。
私はこれまで英語をやってきて本当によかったと、いつも思っています。


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日本人の英語力、アジア30か国中27位!

2012.01.10日

1月7日の読売新聞2面に、来年度から各都道府県の公立中学・高校を対象に8校ずつ英検を国費で実施する、という内容の記事が載っていました。
8校のうち半分の4校は外国人教員らによる英語指導を充実させた「拠点校」に割り当て、一般校の成績と比較し、英語力の底上げに向け、指導法の改善につなげるのが狙いといいます。


日本はアジア諸国の中で英語力が低いほうだと昔から言われていますが、2010年度のTOEFL(英語能力試験)の結果、アジア30か国中27位という大変不名誉な結果が明らかになりました。
日本のすぐ上の国は、アフガニスタン、モンゴル、ベトナムで同点24位です。
日本の下に位置する国は、ラオス、タジキスタン、カンボジアの3か国だけで、お隣の韓国は9位、中国は16位となっています。
韓国は今、受験熱がものすごく、さらに将来社会で活躍するために英語は絶対必要という一般社会で暗黙の了解ができ上がっていて、これが9位という数字になって表れています。
中国も経済で国際的に活躍するようになり、英語熱が高まってきています。
予想通り1位はシンガポール、2位はインド、3位はマレーシア。この辺りは驚くに値しません。なぜなら歴史的にも、また国の政策上からも英語が公用語になっているからです。


それにしても日本の不甲斐なさには驚かされます。
実はこれにも理由があります。
日本では開国した明治時代、国を引っ張っていった指導者たちの英語力は今の日本人よりもはるかに上でした。
それは、札幌農学校や同志社大学を始めとする大学で講義はすべて英語でなされていたからです。もちろんテキスト類も全部英語のみ。すなわち、必要に迫られていたのです。
これに対して今の日本で、英語で授業をやっている学校など全国でも数えるほどしかありません。外国で出版される本も、日本語訳が外国と同時に発売されるほどで、日本では翻訳文化が根づいていて、原著で読まなくても間に合います。
このようなことから、日本人の英語に対する意識が低く、英語ができなくてもほぼ間に合ってしまうのです。
加えて日本では今、海外に留学する人の数が激減しています(「海外留学減少」)。
若者が内向きになってきているのです。
このような状況で、日本人の英語力が上がるわけありません。


冒頭に挙げた文科省による中学・高校での英検実施による英語力調査は、私には無駄に思われて仕方ありません。2012年度の予算に2億円が計上され、その後さらに対象校を拡大し、5年間は続けると言っています。10億円以上もかけて調査し、それを具体的にどのように活かすつもりなのでしょうか。
日本人の英語力を上げるには、もっと有効なお金の使い方があると思います。


一般の公立校と「拠点校」で比較すると言われると、選ばれた公立校は恥をかきたくないため校内で英検対策授業をしたりするようになるでしょう。
英検は昨日のブログ「癖を見抜く」にも書いたように、問題に癖があるので対策授業をすれば確実に得点が上がるからです。
抜き打ちでやるのならまだしも、学校を指定すると客観的な数値はまず出ないでしょう。
また、たとえ拠点校と比較した数値が出たところで、それをどのように指導法に活かすというのでしょうか。


お役所的発想で、また税金の無駄遣いになりそうな予感がします。そうでなくても、これまでやってきたさまざまなテスト類がどのように活かされているのかこれまで全く明らかにされていません。
文科省はこのような大切なことを決める前にもっと現場の声を聞いて、それを反映させるべきではないでしょうか。


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英会話

2011.09.15日

英会話はかつてほど特別なものではなくなりました。
今や小学生でも多くの子があちらこちらで英語教室や英会話教室に通っています。
もっと多くの国民が英会話に慣れ親しむことができるようにと文科省はカリキュラムを組み、中学や高校の英語の授業の中でも、英会話の時間がずいぶん取り入れられるようになりました。


実際、街角で外国人に英語で話しかけられても、昔のように手を顔の前で横に振って「ノー、ノー」と言って逃げる光景はあまり見なくなり、その代わりに片言ながらジェスチャーを交えて一生懸命英語を話そうとする人の姿をよく見かけるようになってきました。結構ご年配の方々も。


日本人は「英会話」というものに一種の憧れのようなものを持っているようです。
それはそれでいいのですが、「英会話」と言うとき、「外国人に道順を尋ねられたら教えられる」的なレベルが念頭にあるようで、中にはそれが英会話だと思っている人も少なくありません。
学校の教科書に載っている「英会話」も、特定の状況が設定された同じ類(たぐい)のものがとても多いです。
確かにそれも英会話の一つでしょうし、何も話せないよりそれだけでも話せるほうがいいに決まっています。コミュニケーションはそこから始まるからです。


しかし、学校の現場ではせっかく外国人のAET(英語指導助手)が来ているのに、ゲームなどを中心としたものだったりして、英会話の授業がまだまだ十分に生かされていないのは残念なことです。
学校の定期テストでは、教科書に載っている英会話の一部を取り上げて、結局は暗記していないとできないような穴埋め問題が出されたりして、本物の英会話になっていません。
もしも英会話をペーパーテストで扱うなら、会話の順序の整序や、似たような会話文で単語を入れ替えたものにするとか、いろいろと方法はあると思います。


外国から日本に来ている留学生などがよくテレビの番組に出て、さまざまな問題を自由に討論している姿を見ますが、日本人留学生が外国のテレビ番組で討論している姿はまず見ません。
日本に来ている留学生たちは、日本語会話ができるなどとは言いません。すなわち、日本語で道順を教えられるレベルのことを会話とはとらえていないのです。
自分の考えを自由に言って討論できることが、本当の意味での会話だからです。


もう20年近く前になりますが、アカデミーの小学生や中学生を連れてアメリカへ10日ほどの短期ホームステイに何度か行きました。
私も生徒と一緒にアメリカ人の家庭にホームステイするのですが、ある時ホストファミリーとの間で捕鯨問題が話題になったことがありました。
ホストファーザー曰く、クジラは哺乳動物だから捕鯨はいけないことだと。
そこで私は、牛や豚も哺乳動物だけど、みんな普通に殺して食用にしているではないか、と言いました。
しかし、牛や豚は飼育してきちんと管理しているが、クジラは海の中で自然に生息しているもので数が減ってきているからだめだと言います。
さらに、その人は冬にライフル銃を持って山に入り、うさぎ猟をすると言います。
私がそれは残酷だと言うと、冬山でうさぎを放っておくと凍死するので、自分はむしろうさぎの命を無駄にしないように殺して食べてあげているんだと言います。だからうさぎも人間の役に立っていて幸せなんだと。
私は、日本人は昔からクジラを食用にしてきていて、魚を食べるのと同じような感覚でいて日本の食文化の一部になっている。それにクジラの数も調査捕鯨で絶えず確認しながらやっていて、決してクジラの数が減ってきているとは言えない、と言いました。
だんだん討論が白熱してきたとき、ホストファーザーが言いました。
「これ以上続けると喧嘩になるからやめよう」。


この討論を目の前で見ていた生徒たちは驚いていました。
こういうのを本当の英会話と言うのです。
道順を聞かれて教えられるというのは、単に覚えたパターンを繰り返しているにすぎず、本当の意味での会話ではありません。


日本人はよく、「読み書きはできるが、英会話は...」と言いますが、本当は読み書きがしっかりできる本物の英語力がついているならば、英会話もできるものです。


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コラーゲンとゼリーとジェラート

2011.08.12日

最近は年中いろんなものが食べられようになって季節感がなくなってきました。
私が子どものころは、アイスクリームは夏のものと決まっていて、秋になると店頭から姿を消したものです。
しかし、フルーツゼリーの詰め合わせなどはやはりお中元の定番です。
ゼリーもジェラートも今が旬で、夏の風物詩のひとつですね。


さて、一見まったく無関係に見えるコラーゲンとゼリーとジェラートは、実は親戚だったのです。
コラーゲンは最近、女性の美容で注目され、化粧品や健康食品などに用いられています。
元来、動物や魚の骨や腱や皮などを構成する硬たんぱく質で、熱により変性し水溶性のゼラチンとなり、これがゼリーの基となります。


日本語で「ゼリー」と言いますがが、発音は正確には「ジェリー」です。
ジェリーとジェラートの「ジェル」は、日本語でゲルと言います(化粧品関係ではジェルとも言います)。
これは、ラテン語の gel から来ていて、「凍らせる」という意味です。
このゲルが英語の gelatin (ジェラティン)となり、日本語に入ってくると「ゼラチン」と発音され、さらに「ゼリー」となるわけです。
ゼリーは実際には凍らせてはいないのですが、ゼラチンで固まらせるので凍ったように見えるからです。
イタリアのジェラートは、まさに凍らせたものです。


ところで、日本語のゼリーと英語の jelly ( ジェリー)は微妙に違います。
日本のゼリーはアメリカでは Jell-O (ジェロー)と言います。
アメリカでは jelly と言うと、果肉の入っていないジャムのことを指します。
そして、アメリカ人の大好物のサンドイッチと言えば、 peanut butter and jelly sandwich です。
食パンの1枚にピーナッツバターを、もう1枚にはジャムを塗り、それを合わせて、はい、できあがり。実に簡単。
アメリカでは小学生でもお弁当は自分で作って学校に持って行きますが、このサンドイッチなら誰でもすぐに作れます。
小さな子どもから大人までみんな大好きなサンドイッチです。
日本でこのピーナッツバター・ジャム・サンドイッチのことを話すとみんな、
「ゲーっ!気持ち悪い」
と言いますが、これが意外と美味しくて食べ始めるとハマってしまいます。
私も時々食べますが、食べるといつでもアメリカ留学時代の日々がよみがえってきます。
清水の舞台から飛び降りるつもりで(少しオーバーですが)一度お試しあれ!
アメリカの雰囲気が少しは味わえますよ。


というわけで、コラーゲンとゼリーとジェラート、親戚だったのです。
語源が分かるといろいろな単語が結びついてきて、語学の勉強が楽しくなります。


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How are you?

2011.08.08日

暑い日が続きますが、皆さんお元気ですか?
と、一般の読者の方を念頭に置くと、上のような表現になります。
しかし、家族間や親しい友人の間では別の言い方をします。


日本語は男女の性別や年齢の老若、社会的地位や身分・職業などによって、また使われる状況によって言葉使いが変化する言語です。
小説などを読んでいると、誰が話しているかはその言葉使いで大体見当がつくので、英語のようにいちいち誰それが言った、という表現を付け加える必要がありません。


これに対して英語にはそのような表現があまりなく、老若男女にかかわらず、ほとんどみんな同じような表現を使います(厳密には多少ありますが、日本語の比ではありません)。


たとえば、How are you? 
を例に取りましょう。
日本語だと、
「お元気ですか?」「調子どう?」「頑張ってる?」「やあ!」「ご機嫌いかが?」「オッス!」「元気にやってるかい?」「久しぶり!」「どうしてたの?」等など、状況によって限りなくいろんな表現があります。
ところが、英語では
How are you?
のほかには、
How are ya?
How's it going?
What's up?
How're you doin'?
How've you been?
などが主なバリエーションで、これらは別に誰が言っても不思議でない表現です。


そこで英語に必要になるのが、イントネーションやアクセントです。
抑揚という話し言葉の上がり下がりや強弱でそのニュアンスの違いを出しますが、日本人にとってはこれを理解するのはなかなか難しいものです。


たとえば、久しぶりに会った友達に、
「久しぶり!どうしてたの?」
と尋ねる時には、
How are you?
(ハウアーユー)
のように、「アー」の部分を強く言うことによってその意味合いを出します。


相手に
How are you?
と尋ねられて、「私は元気だけど、あなたこそどうなの?」と問い返す時には、
How are you?
(ハウアーユー
のように、「ユー」の部分を強く言います。


小さな子どもや女性に対して優しく言う場合には、
How are you?↗
ハウアーユー↗)
のような語尾を上げる言い方をします。


このようなニュアンスの違いはどのようにしたら身につくのでしょうか。
それは、数をこなすことです。
すなわち、先ずはたくさん聞くこと、そのような場に自分を置くことです。
たとえば、英語のリスニング教材のCDなどをたくさん聞き、テレビや映画をたくさん見、さらにアメリカ人などと友達になっていろいろな場面でどのような話し方をしているかを実際に自分の目で見、耳で聞いて体験することです。
どの言語においても、ネイティブスピーカーはみんなそのようにして自分の国の言語を身につけていくのです。


スイミングが上手くなりたければ実際に水の中に入って泳ぐこと、テニスが上手くなりたければラケットを握り実際に振ることが不可欠です。
でも良いコーチについて基礎をしっかり教えてもらうことも重要です。
これは、語学やスポーツに限らずどんな勉強も同じことです。


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本当に怖い話

2011.05.07日

高校3年のとき、英語担当の先生が夏休みに山ほどの宿題を出しました。
わら半紙に印刷したものが何ページもあり、それを全部日本語に訳してくるようにというものでした。
私は英語が好きだったのでそれほど負担には感じませんでしたが、ほかの生徒たちはその膨大な量にうんざりしていました。


さて、夏休みに入ってその宿題に取りかかりました。
集中してやりたかったので、周りの雑音が全部消えた真夜中、家族がみんな寝静まってからすることにしました。
自分の部屋ではなく、台所のテーブルでやりました。
ラフカディオ・ハーン(日本名、小泉八雲)の Kwaidan (『怪談』)です。
英語名の Kwaidan (くわぃだん)からしてとても怖そうです。
いくつかの短編が集められているものでしたが、どれもこれも怖くて怖くて、背筋を寒くしながら読み進みました。
私はもともと「怪談」系は苦手で、お化け屋敷もホラー映画もできる限り避けるようにしてきました。
もしも間違って見たりしたら、その映像が目に焼きついてしばらくは寝ることもできないほどでした。
しかし、これは違いました。
辞書を横に置いて知らない単語を調べながらの作業でしたが、私はたちまちその内容に引き込まれていきました。
まさに、「見たいけど怖い、怖いけど見たい」、そのものでした。


夜中にひとりで読んでいると、後ろに誰かいるような気がして何度も振り返ったり、またときには頬から全身に鳥肌が立ったり、トイレに行けなくなったり。
幽霊が庭を通って近づいてくるとき手に持っている鈴のチリンチリンという音が耳元で聞こえてきたりと、本当にリアルすぎてもう心臓がバクバク言っていました。
でも夢中になって一気に(とは言っても数日かかりましたが)読んで、翻訳しました。
日本語にするときは、できる限り原文の味を出そうと思って、直訳ではなく意訳しました。


今から考えてみると、これが英語の勉強に大きな弾みをつけるきっかけとなりました。
大学に入ってからの英語の勉強も、その後アメリカに留学して膨大な量のリーディングアサインメント(テキストや関連文献の読書)もあまり苦痛でなく読めたのは、この夏休みの宿題のお陰でした。
のちに、趣味でシドニィ・シェルダンやオグ・マンディーノほかの作家の作品を全部読むことができたのも、やはりルーツはこの夏休みの英語の宿題だと思っています。


そして今、手元に Kwaidan の原書があります。
少し読み始めると40数年前の夏休みの夜の思い出がよみがえってきて、やはり背筋が凍ります。
しかし、その翻訳版『怪談』を試しに読んでみると、まるで気の抜けたコーラのようで全然迫力がありません。
ラフカディオ・ハーンは、日本の怪談を自分の日本人妻から聞いたり、あちらこちらの伝承を自分で調べて、それを英語で書いたのですが、原書の英語のほうが日本語よりも迫力があって怖いというのは本当にすごいです。


こういうところでも英語の勉強が役立っています。
英語に限らずなんでもそうですが、ただ単に学校の試験、成績、入試のために勉強するのではなく、人生を豊かにするために勉強する、これが勉強の醍醐味です。


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おばあちゃんになってきたね

2011.02.11日

我が家で飼っているラブラドールの「ラブ」は今年12歳。
人間で言えばもう64歳です。いつの間にか私を追い越してしまいました。
それでも朝、私が散歩用のジーンズをはいて家を出ると、「あっ、散歩だ!」とすぐにわかり、ニコニコしながら飛び跳ねて喜び、子どもの頃とまったく変わりません。
ところが、しばらく歩いているとだんだん疲れてきて、歩くスピードが落ちてきます。
ときどき足がもつれてつまずきかけます。四足であるいているのに!
そしてへたばって座り込んでしまい、ときには寝ころんでしまうことすらあります。
「ラブ、お前もおばあちゃんになってきたね」
と先日、ラブに向かって話しかけました。
ラブを飼い始めたときから私はずっとラブとは英語で話しています。
おそらくラブのほうは、英語であろうが日本語であろうが区別はつかず、ただ雰囲気といつもの決まり文句で理解しているのでしょうが。


そのときふと、中央大学で英作文を教えていたときのことがよみがえってきました。
文学部英語専攻で、将来は英語教師を目指している学生も大勢いましたが、その英作文たるやすさまじいものでした。(もちろんみんながみんな、というわけではありませんが)
たとえば上の
「ラブ、お前もおばあちゃんになってきたね」
を英作文させると次のような文が平気で書かれていました。
"Love, you became a grandmother."
文字通りには、「ラブ、お前もおばあちゃんになってきたね」となるのですが、これを日本語に訳し直すと
「ラブ、お前は祖母になりました」
となり、まるで孫犬が生まれたかのような意味になります。
下手をすると、「ラブ、お前は私のおばあちゃんになりました」というまったく変な英文にもなりかねません。
しかし、このような英文を書いていてみんな平然としていました。
今、塾で教えている中学生や高校生がこのような英文を書くのならまだわかりますが、大学生、それも英文科の学生がこれでは正直悲しいです。


私の大学時代の英作文の先生はT教授といって、白い顎鬚(あごひげ)をはやしていたので、「山羊(ヤギ)」というニックネームがつけられていました。
今の私よりもおそらく若かったのでしょうが、髭のせいもあっておじいさんのようでした。
授業の形態は、学生が黒板に書く英文をこのヤギ先生が赤のチョークで添削するのですが、いわゆる「紋切り型」で、いつも文法通りのごく平凡な英文になります。
会話文であろうがなかろうが関係なく、でき上がる文章はありきたりの教科書に出てくるような文です。
そこで私が、状況をくみ取って雰囲気に合わせた英文を書くと、ことごとく「平凡な文」に添削されました。
あるとき、アメリカ人の英会話を教えている教授に私の英文と添削された英文を見てもらいました。
私の英文のほうが自然でいい文だと言ってもらいました。
念のためにイギリス人の先生にも見てもらいましたが同じ答えでした。
そこで次の授業のときに
「先週の英作文で私の書いた文を先生は添削されましたが、外人の先生に見てもらったところ、私の文は間違っていないと言われました」
と言いました。
するとヤギ先生の答えは、
「君はアメリカ人の先生に見てもらったんだろう。アメリカではそのように言うかもしれないが、イギリスではそういう言い方はしない」。
「いえ、イギリス人の先生にも見てもらいましたが、おふたりとも同じ考えでした」
「...」
納得のいかないことはとことん食い下がるのは昔からの私の性格です。
本当に生意気で、やりにくい学生だったことだろうと思います。
私自身はこのような生徒・学生が好きなのですが。


そこで、冒頭の「ラブ、お前もおばあちゃんになってきたね」をこの先生だったら何と添削しただろうと考えました。おそらく、
"Love, you have become an old dog."
と書いて、「ここでは現在完了を使い、『おばあちゃん』は犬に話しかけているのだから old dog と言い換える」
という説明が続いたことでしょう。
でも私がラブに言った言葉は、
"Love, you're getting old." (ラブ、歳とってきたね)
でした。
私はまだまだ歳をとっていません。


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英語発音オンチの元凶は...

2010.12.04日

先日、私立高校を受験する中3の生徒が、英語の入試問題が難しいと言って過去問題集を持ってきて見せてくれました。
問1は発音問題、問2はアクセント問題です。
昔は必ずどこの中学校の定期テストにも、また公立高校の入試問題にもこの類(たぐい)の発音問題がありましが、リスニングテストが導入されて発音問題は姿を消してしまいました。


しかし、私立高校や大学の入試問題にはまだ出てきます。
そして、普段学校でこのような発音問題をやっていないし、また授業でも教師が発音に関して指導にあまり力を入れていません。
さらに、ほとんどの学習塾でも文法問題や読解問題ばかりやっていて発音指導はおざなりにしています。
ですから個々の単語の発音やアクセント、文強制の問題になると、ほとんどの生徒がお手上げです。
地元トップの平塚江南高校に通う2年生のK君も今、センター試験対策で発音、アクセント、文強制の問題をやってるのですが、彼も学校で教わったことがないのでわからないと言って、苦戦しています。


私はアメリカ留学中音声学を専門に学びましたし、中央大学では英語音声学を教えていたこともあって、発音問題は得意中の得意分野です。
でも教えていて、生徒にとっては難しいだろうなとつくづく思います。
それは、問題に出るものはそのほとんどが外来語になっているもので、日本の日常会話にも頻繁に出てくる言葉で、いじわるなひっかけ問題だからです。
しかも、学校で教わっていないときたら、これはもう半分お手上げ状態で、みんな暗記するしかないと思ってしまいます。


英語の発音には例外が多く、発音が規則的なほかのヨーロッパの言語のように一筋縄ではいきません。
しかし、何よりも日本人の英語の発音オンチの元凶は、日本で使われているカタカナ英語の表記法にあると私は思っています。
たとえば、学校の英語の時間に日本人教師と外国人講師(ALT)がペアになって一緒に教えることを「チーム・ティーチング」と言います。
team という英語が、日本語で「チーム」という外来語で定着しているから、このような変な表記になったのです。
「ティーチング」と言えるのなら「ティーム」と言えばよいのに、「チーム」と言ってしまうので、多くの日本人が team を「チーム」と読むと思い込んでいます。
このほか、日本人の多くが間違うのは「ベースボール」や「ノート」のような、「ー」とのばす音です。
これも初めから「ベイスボール」「ノウト」と言っていれば、スペリングで最後が e で終わる単語はその直前の母音はアルファベット読みするというフォニックスのルールがすぐにわかります。
プロ野球の中継をしているアナウンサーが「ワンストライク、ツーボール」と「ボール」と言っていたかと思うと次の瞬間「ボウル!」と言っています(ちなみに、「ボウル」は bowl でお椀のことです)。
メジャーリーグの「メジャー」も正確には major なので「メイジャー」です。
メジャーだと measure で、「計る、計量」の意味になります。
このほか、 form (形)も foam (泡)も日本語になると「フォーム」で区別がつきません。
最初から、「フォーム」「フォウム」と言っていれば済むことです。


確かに、英語と日本語の発音は違うので、そんなに神経質になる必要はないのでしょう。
また、今さらカタカナ英語の表記を全部変えるとなると、これは面倒で混乱も起きるので難しいでしょうが、こんなところに日本人の英語発音オンチの原因があるということに気づいている人はとても少ないのではないでしょうか。


英語の学習において、スペリングと発音を教師は最初から正確に教え、生徒も正確に学ばなければなりません。


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英語は...

2010.11.14日

「なんで英語を勉強しなければならないの?日本人だから日本語が話せればいいじゃない」
「英語なんか将来どうせ使わないから、勉強したって意味がない」
という生徒が結構います。
「英語は学校の試験のために、受験のために割り切って勉強している。取りあえず点が取れればそれでいい」
と言う人もいます。


確かにそうかもしれません。
多くの人の勉強法が、英語に限らずほかの教科も含めて、意味が分からずに、そして仕方なくやっているという感じです。
これでは勉強が面白くなく、苦痛になるのは当然のことです。


このブログで繰り返し述べてきているのですが、勉強とは決してそのような無機質なつまらないものではありません。
勉強をつまらないものという印象を子どもたちに与えている日本の教育システムや塾などの教育産業、そして勉強の意味を教えずに無理強いしている親にも責任の一端があると思います。


「英語なんか将来どうせ使わないから、勉強したって意味がない」
と決めつけてしまうことはとても損なことです。
これで将来の可能性の枠を自ら狭(せば)めているのです。


私の場合は、幼い頃、アメリカ人と自由に英語で冗談を言い合ったりして、楽しそうに会話している父を見て、自分も絶対に父のように英語が話せるようになりたい、と思ってずっと英語の勉強に取り組んできました。
そのお陰で、大学では英語を専攻し、卒業後はアメリカに留学もでき、その後ずっと英語を使って生活をしてきています。


ノーベル化学賞受賞者の対談で、野依良治氏が次のように言っています。
「『時代の求める知は何か』。これからは知識、知恵というもので生きていかないといけません。
若い人たちにはぜひ、時代が求める知とは何かを真剣に考えてほしいのです」
それに続いて根岸英一氏は、
「Pursue your lofty Dream with eternal Optimism.
非常に高い夢を持ち、楽観主義でそれを追求しましょう、ということです。
高ければ高いほどいい。夢を追いかけるのは、若者にとって魅力。
あえて英語で書いたのは、それが世界語だからです。英語ができないとついていけません。
その点が、日本は一流国の中で極端に遅れています。
生きた英語を習得できれば、気持ちの上で外国に出やすくなります」
(11月5日付読売新聞13面「若者よ 世界で学ぼう」)


座談会に参加した野依氏、根岸氏、鈴木 章氏は3人ともアメリカに留学した人たちで、自らの研究生活を振り返り、日本が発展するために、科学技術を支える若者らに世界を舞台に羽ばたいてほしいと強く訴えています。


お隣の韓国や中国を始め、東南アジアの国々からはアメリカやヨーロッパに学びに出る人がとても多いのに、日本では最近外国に積極的に出る人が非常に少ないとのこと。
そのひとつの理由が英語力です。
もちろん英語やアメリカがすべてではありませんが、英語ができると世界が広がることは間違いありません。
将来の可能性を大きくするためにも、若者よもっと英語を勉強しましょう。


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R と L

2010.10.19日

今年、大学の法学部を卒業してもう社会人になっているAさんは、中学生の頃どの教科もとてもよくできる生徒でした。
学校での中間・期末テストでは毎回学年トップレベルでした。
とくに英語がとてもよくできました。
ところが、ほかの教科では満点を取るのに、英語はいつも47点・48点・49点(50点満点中)でなかなか満点が取れませんでした。
原因はスペリングのRとLの間違いでした。
何度教えても不思議なほどRとLを逆に書いてしまうのです。
たとえば、「正しい」の right を light と書くのです。


昨日、個別で中学2年生に英語を教えていたとき、同じようにRとLを間違える生徒がいました。
日本人には、right も light も両方とも「ライト」と聞こえるので区別が難しいのです。
でも、このRとLのスペリングを正確に覚えるコツは実は簡単で、誰にでもできます。
「光」の意味の light は、正しくLの発音をしながら覚えればいいのです。
Lの発音は、舌の先を上の歯茎にしっかりとつけて、舌の両脇から息を出しながら「ル」と言います。


img315.jpg


日本語の「ラ行」の音は、舌の先が英語のLよりも少し後ろに触れて「ラッ、リッ、ルッ、レッ、ロッ」という感じではじくように発音するので、英語のLとは大きく異なります。


これに対してRの発音をするときは、舌の先をどこにもつけないで舌全体を少し緊張させて「ル」と言います。
(ときどき、Rの発音は「初めにウという音をつけて『ウライト』のように発音すればいい」という人がいますが、これは正しくありません)


img316.jpg


単語のスペリングにRが含まれているときは意識的に舌を上の図の位置に、Lは舌の先を上の歯茎につけて発音しながら単語を覚えると、正確にRとLの区別がつき、絶対に間違えることはありません。


また、「注意深く」の carefully を carefury と間違える生徒がいますが、これは副詞の語尾が -ly ということを知っていれば済む問題です。
同様に、「不注意な」の careless も -less が「〜ない」という接尾辞だということを知っていさえすれば絶対に careress という「不注意な」間違いを犯すこともありません。
でも、基本的には、英語のスペリングは正しい発音で覚えるべきです。


「rice(米)とlice(シラミ)を間違える人はいない」と言う人がいますが、これは乱暴な理屈で、「たかがRとL、されどRとL」で、英語のできる人でRとLの区別がつかない人はいません。


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エピソード

2010.04.20日

高校生の頃、アメリカの高校生を交換留学生として夏休みの間うちでお世話しました。
そのときのエピソードです。


友達と一緒に愛宕山に登りました。(「意思あらば道通ず」
このとき、小学校時代のことが話題に上りました。
誰かがエドに英語で、
「こんなエピソードがあった」
と言ったのですが、これがどうしても通じません。
みんなで何度も言っているうちにようやくエドが、
「ああ、なんだ、エピソードのことか」
と言うので、みんなキョトンとしました。
「えっ?だからさっきからエピソードって何度も言ってるじゃない」
するとエドが、
「いや、君たちが言っていたのは『エピソード』で、正しい発音は『エピソード』だ」
このやり取りは、日本語で書いたのではさっぱり意味がわかりません。
ようするに、「エピソード」の発音の問題です。
エドがゆっくりと丁寧に発音しました。
"Episode"
私がそれを聞いて、
"Oh, episode!"
と言うと、エドが
"That's right!"
みんなますますわからなくなりました。
辞書で episode という単語を引くと、
ep-i-sode
と音節で分けて表記されています。
発音するときにも、ちょっとオーバーに言うと、
「エプ・イ・ソウド」
と言うのです。
結局、私の友達はみんなさっぱりわからないままでした。
これも、17日のブログ(「バカの反対はカバ?」)に書いたテープレコーダで音節を発見したお陰でした。


もうひとつのエピソード。
これはアメリカ人宣教師のミルビー先生と一緒に仕事をしていた頃のこと。
あるとき、私が動物園に行こうと提案しました。
ところがそれまで当たり前だと思っていた英語の zoo という言葉がどうしても通じません。
何度も言っていたら、ミルビー先生がようやく
「あっ、なんだ zoo のことなの?」
と言いました。
「だからさっきから何度も zoo って言ってたじゃない」
「いや、きみは『ヅー』って発音していた。正確には『ズー』だ」
ここで初めて気付きました。
自分では「ズー」と言っていたつもりだったのですが、実際には無意識のうちに「ヅー」と言っていたのです。
違いがわかりますか?
「ズー」は「スズメ」の「ズ」で、「ヅ」は「カンヅメ」の「ヅ」です。
つまり、「ズー」と言うときには、舌の先をどこにもくっつけずに「スー」と言うのを濁らせて「ズー」と言います。
「ヅ」は舌の先を上の歯茎にくっつけて「ツ」の位置で濁らせて「ヅ」と発音します。
したがって、car の複数形 cars は「カーズ」、card の複数形 cards は「カーヅ」と発音します。
「私はカードを4枚持っています」と言うつもりで、
「アイ ハヴ フォー カーズ」と発音したら、相手はあなたのことを「車を4台持っている金持ち」と誤解してしまいます。


「エピソード」と「エプ・イ・ソウド」、「ズー」と「ヅー」。
わずかな違いですが、アメリカ人にまったく通じない日本人英語です、というエピソードでした。


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バカの反対はカバ?

2010.04.17日

小学生になぞなぞで、
「カバが逆立ちしたらなーに?」
と尋ねると十中八九「バカ」と答えます。
そこで私は、
「残念でした。カバは逆立ちできないよ!」
と言うと、みんな「な〜んだ。やられた!」と言います。


中学1年の時、英語が好きだった私は、英語の勉強に必要だと父を説得し、当時出たばかりのとても高価なラジオ付きテープレコーダーを買ってもらいました。
オープンリール式のもので、カセットレコーダーの前の世代のものです。


TC-104.jpg


同型機ではありませんが、上の写真によく似たものです。
これはラジオの番組が録音できるだけでなく、4トラックで、上に外人の発音を録音して下に自分の英語の発音を録音して聞き比べることのできる画期的なものでした。
あるとき、間違ってテープをひっくり返してプレイしたところ、先に録音したものが逆に再生されました。
さっぱりわけのわからないものでした。
しかし、このとき閃きました。
「バカ」と録音したら、反対に再生されるから「カバ」って言うかどうか確かめようと思ったのです。
そこで「バカ」と録音した後、ひっくり返して再生したら「アクアブ」と聞こえたのです。
これには驚きました。
そこで今度は今聞こえた「アクアブ」と言って録音し、ひっくり返して再生したら「ブアクア」と聞こえました。
何度かやっているうちにうまく言えるようになり、逆向けに再生すると、ほとんど「バカ」と聞こえるようになりました。


これが私の英語の音声に対する勘を画期的に鋭くしました。
この後すぐ、英語の発音記号は難なく全部覚えることができ、辞書で初めて調べた単語もすぐに発音できるようになりました。
また耳で聞いた発音も発音記号で書けるようになりました。


大学で取った音声学のクラスで役立ったばかりでなく、大学卒業後アメリカの大学院で言語学を学んだとき、音韻論というコースを取りましたが、これもすんなりと理解できました。
ルーツはテープレコーダーの「バカ」でした。


勉強の面白さ、秘訣はいろいろなところに転がっています。
問題は、それをいかに見つけ、活用するか、ということです。


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I played a piano...?

2010.04.04日

学校の英作文で
I played a piano.
と書いたら、まず間違いなく×をつけられるでしょう。
「楽器には the をつけるって何度も言っただろう?」
と先生に怒鳴られそうです。
でも、本当にそうでしょうか?
皆さん、考えたことありますか?
「楽器には the をつける」というのは絶対的なルールですか?


実際には、たとえばネット(アメリカのGoogleなど)で検索するとすぐにわかりますが、play a piano はありです。
楽器に the をつけるのは、普通だれでも自分専用の決まった楽器を演奏するからです。
たとえば、今日は隣の家のピアノを弾きに行こう、明日は向かいの家で、というふうに毎日弾くピアノが違えば play a piano になります(もちろんこのようなことはあり得ませんが)。
実際のところ、ピアノショップに行って、試しに1台のピアノを弾いてみるというのであれば、
play a piano と言います。


同様に、
"I went to a school."
とテストに書いたらやはり×になります。
「学校に行く」というのは、冠詞をつけずに、
"I went to school."
と言います。
それでは、"I went to a school."は文法的に間違っているか、と言えばそうではありません。
たとえば、新聞記者やTVリポーターが取材のために「学校を訪問した」と言うのであれば、
"I went to a school."
が正しい英文になります。


もちろん、このようなケースはまれで、ましてや中学生や高校生であれば、
"I played the piano."
"I went to school."
で十分ですが、英語の勘を身につけるためには、杓子定規のルール丸暗記式の勉強法ではなく、状況とニュアンスの違いを知っておくことが必要です。


これは英語に限らず、ほかの勉強にも通じることです。
物事にはすべて理屈があるので、勉強するときにこの理屈・仕組みを理解することがとても大切なのです(「社会は暗記科目?」「私は今」)。


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あなたはハゲだ!

2010.04.02日

数年前のことです。
送迎から戻ってくると、うちの2台分の駐車場の真ん中によその車がとまっていました。
見た目、ちょっとヤバい感じの車だったので、いやな予感がしたのですが、車の所有者が戻ってくるのをしばらく待っていました。
やがて若いカップルが戻ってきて、その車に乗り込もうとしました。
そこで私はその人たちに近づいて行って言いました。
「すみません。ここはうちの駐車場ですのでとめられると困るのですが」
私のいやな予感は的中しました。
カップルは車に乗り込んで、出るときに私に罵声を浴びせました。
「バカヤロー!ハゲ!」


ちなみに私は禿げていません。
ちょっと額が広いだけです。
行きつけの床屋の店長は、私の髪の毛がとてもしっかりしていて、しかも量が多いと言って驚いているほどです。
その私をつかまえて、しかも人に迷惑をかけておきながら、
「ハゲ!」
はないでしょう。
私はしばらく胸がドキドキして、非常に不愉快な思いをしました。


先日、中学3年生を教えていた時、2年生の復習のところで「未来」が出てきました。
未来の否定形は will not で、それを短縮して won't というのですが、これを生徒たちが「ウォント」と発音しました。
そこで私が「それじゃ、want は何て発音するの?」
と尋ねると、やはり「ウォント」と答えます。
won't は「ウォント」ではなく「ウォウント」と発音します。
相手があなたに
"I won't see you!"
と言ったら、「あなたにはもう会わない!」という意味です。
しかし、おめでたい人は、
"I want to see you."
と聞きちがえて、「あなたに会いたい」と言っていると勘違いするかもしれません。


さて、初めに書いた「ハゲ」の話に戻りますが、英語で「ハゲ」のことを bald と言います。
もうひとつ bold という似た単語があります。
前者は「ボールド」と発音し、後者は「ボゥルド」と発音します。
al のスペリングは「オー」と発音するので「ボールド」となります。
一方、old は「オゥルド」と発音するので、その前に b がつくと当然「ボゥルド」となるわけです。
後者の bold は「勇敢な」という意味です。
もしも、相手をほめるつもりで、
"You are bold." (あなたは勇敢だ)
と言うべきところを発音を間違えて、「ユーアーボールド」と言ったら、
「あなたはハゲだ!」
という意味になり、相手はきっと怒るでしょう。
冒頭の駐車場の話で、もし相手の人が私に英語で
"You are bold!"
と言っていたなら、私は腹立つどころか、きっといい気持ちになっていたことでしょう。


英語の発音はとても大切です。
新しい単語を学ぶときには、その都度発音とスペリングを正確に覚えましょう。
その積み重ねで英語を得意にすることができるのです。


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英語がうまくなりたかったら

2010.01.21日

昨日、中1のクラスで英語を教えていました。
三省堂の New Crown English 1 の Lesson 8 "Language Games" に、主人公の久美とアメリカから来ているポールが、お互いに日本語と英語を教えあっているシーンが出てきます。
そのとき、今から30数年前にアメリカに留学していたときのことをふと思い出しました。
ある日、大学のキャンパスを歩いていると、向こうから来たアメリカ人の青年がいきなり「日本語話しますか?」と聞いてきたのです。
私は驚いて、とっさに英語で "Do you speak Japanese?" と尋ねました。
すると、「はい、日本語少し話します。高校生のときに日本に行ったことがあります」という答えが返ってきました。
そこで私が、"You speak Japanese very well!"
彼が、「どうもありがとう!」


これがきっかけで、私たちは親友になり、毎日一緒に食事をしたり、映画を見に行ったり、パーティに行ったりと、ベッタリの仲になってしまいました。
面白かったのは、上の会話のように私は彼に英語で話し、彼は私に日本語で話すといった具合だったことです。
そしてお互いに英語と日本語を教え合いました。
そして彼の名前がポールだったのです。
そこでそのことを思い出し、クラスの生徒に「実は先生も同じような経験をして、アメリカ人の友達に日本語を教え、彼は先生に英語を教えてくれた。そして彼の名前がなんとポールだったんだよ」と言ったところ、あまりにも話がうますぎてうそだ、と言われてしまいました。


ある日、ポールとキャンパス内のエレベータに乗っていたとき、ひとりの年配の女性が乗ってきました。
するとポールが「この人古いですね」と言いました。
周りがアメリカ人ばかりで日本語を話してもわからないと思って、彼は平気で失礼なことも言いました。
私は彼に、"You don't say a person is 'furui'. 'Furui' is used only for things. You say people are 'toshi totteiru', OK?" (人には「古い」とは言わないんだよ。「古い」は物に使う。人には「歳取っている」って言うんだ)
と教えました。
するとポールは年配の人を見るたびに、「この人は歳取っていますね」を連発して面白がっていました。


そういえば、先日このブログの中で紹介したデーブ・スペクターさんも日本語ができるようになったきっかけが、日本人の「ワタル君」という少年に、ガイドブックで丸暗記した「郵便局はどこですか?」と話しかけて、彼と友達になったことだったと言っていました。


私の友人のポールは、その後も日本語を一生懸命勉強して、大学卒業後はロサンゼルスの日系企業に就職し、何年か後に会ったとき、日本語がペラペラになっていて本当に驚かされました。


人の出会いというのは本当に不思議です。
「人との出会いで人生が変わる」と言っても過言ではありません。


出会いを大切にしましょう。
また、英語がうまくなりたかったら、英語を話す外国人と友達になることです。


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英会話の基本はここで学びました

2010.01.04日

月曜日の1時間目、大学で初めての記念すべき授業でした。
講師名は Paul Winn と書いてあります。
「外人の先生だ!」
私は先生が教室に入ってくるのをワクワクしながら待っていました。
チャイムが鳴って教室に入ってきたのは頭が半分禿げて、お腹が突き出た初老のアメリカ人でした。
その風貌に親しみを感じました。
Winn先生の話す英語は初めから全部わかりました。(大して難しいことは言っていませんでしたが)
英語に関しては、それまでにかなり勉強していたので結構自信がありました。


授業が終わると、私は教壇にいる先生のところに行って英語で話しかけました。
「先生、どこにお住まいですか?先生の家を訪問して、いろいろとお話したいのですが」
先生はニコニコしながら答えました。
「私のうちは○○の近くです。毎週、水曜日の夜7時半にほかの学生も来ていますから、あなたもそこに来ませんか?」
私は嬉しくて、ぜひ伺います、と即座に返事しました。
そして早速、その週の水曜日、先生の家を訪ねました。
外人の家の一種独特の匂いがしました。
Winn先生に歓迎され、玄関から居間に通されると、すでに数人の学生がソファや椅子に腰かけていました。
白髪のAnn夫人も一緒にいらっしゃいました。
しばらくすると集いが始まりました。
私は英会話のクラスかと思っていたところ、なんとそれは英語の聖書研究会でした。
一瞬「ハメられた」と思いましたが、気を取り直して、仲間に加わりました。
聖書の学びが終わると、自由に会話するのですが、このときAnn夫人の手作りのケーキとコーヒーが出て、これもとても楽しかったです。
あとでわかったことですが、Winn先生ご夫妻はアメリカから日本に遣わされてきていたキリスト教の宣教師だったのです。
おふたりはそれぞれ違う大学でアルバイトで英会話を教えていらっしゃいました。


Winn先生は、キリスト教の宣教師らしくない一面もあって、そこにとても親しみを感じました。
あるとき、私たち学生を前に先生は真面目な顔をして言いました。
「私はアメリカからPlayboyという雑誌を毎月とっているけど、この中に載っている女性のヌード写真は、日本で売っているもののように黒く塗りつぶしてなくて自然のままでとても美しい」
私たちは思わず吹き出してしまいました。
Ann婦人は横でただニコニコしているだけです。
またあるときは、
「自分は毎年宝くじを買っているけど当たったためしがない」と言いました。
へぇ〜、宣教師でも宝くじを買うんだ、と私は驚きました。
私が
「先生の名前はウィン(Winnとwin「勝つ」の語呂合わせ)というのに、1度も勝ったことがないのですか!?」
とジョークを言ったら、先生は大うけしていました。


それから、4年余りにわたって、私は毎週ほとんど欠かさずに Winn先生の聖書研究会に出席しました。
その間、大学を卒業して去っていく人もいましたが、新しいメンバーが加わったりして、そこで何人かの親しい友人もできました。
そのうちのひとりは、現在静岡のある大学の英語の教授になっています。
私はここで英会話の基本を学びました。
大学の授業よりもこちらのほうがはるかに楽しかったし、学ぶこともたくさんありました。
アメリカの大学院に留学しても、困ることはほとんどないほど会話の力をつけることができました。
留学の途中、私用で一時帰国することになり、Winn先生に手紙を書き、自分がクリスチャンになったこと、そして帰国した際ぜひお会いしたい、と伝えたところ、先生から返事が戻ってきました。
「君がアメリカで信仰に導かれるよう祈っていました。おめでとう!とても嬉しいです。
残念ながら、君が戻ってくる頃には、私たちは退職してアメリカに帰国しています。それで家の裏庭にある物置小屋に私の本がたくさん残してあるので、それを好きなだけ持っていってください。私からのプレゼントです」
帰国して先生の家を訪ねると、果たして、小屋の中にはうずたかく積み上げられた洋書が足の踏み場もないほどたくさんありました。
その中から気に入ったものを何冊かいただき、お礼状を書きました。
が、それ以降Winn先生とは音信が途絶えてしました。


聖書研究で使用していたテキストは今でも私の手元にあります。
The Living Story of the New Testament と The Living Story of the Old Testament というもので、大学卒業後アメリカに留学し、先生とお別れしてから4年後にキリスト教の信仰をもったとき、この聖書研究会で学んでいた点と点がようやくすべてつながって線となり、意味が理解できるようになりました。
今、テキストを手にとってページをめくると、その当時の聖書研究の様子や部屋の匂いや、ご夫妻の声が鮮やかによみがえってきます。
もう40年以上も前のことです。
Winn先生も私のかけがえのないメンターのひとりです。


「どうしても英語が自由に話せるようになりたい」という私の思いが私を駆り立てて、Winn先生に近づかせました。
このほか、キャンパスで見かけた外国人の先生にはほとんどみんな自分のほうから声をかけて親しくなり、そのうちの何人かはうちに食事に招いたり、その先生の家に泊めていただいたり、一緒に旅行に行ったりもしました。
「意思あらば道通ず」です。


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オオカミ レタス???

2009.11.27日

小学生のキッズクラブ英語クラスでは12月23日に恒例のクリスマス会を開きます。
今週の英語クラスからクリスマス会で歌うクリスマスキャロルの練習を始めました。
今年の歌は Oh, Come, All Ye Faithful (神の御子は今宵しも)です。
例年、小学生がロウソクを手にアカペラで歌う英語の賛美歌は圧巻です。


先日、小学生をバスに乗せて送迎しているとき、子どもたちが大笑いしながら、
「オオカミ レタス」
と繰り返し言っているのを聞いて、一瞬何のことか分からずしばらく彼らの会話に耳を傾けました。
すると、英語の賛美歌の歌詞のことだったのです。
以下にその歌詞を引用します。(YouTubeの素敵な動画がこちらから見られます)

Oh, come, all ye faithful, joyful and triumphant,
Oh, come ye, oh, come ye, to Bethlehem.
Come and behold Him, born the King of angels;
Oh, come, let us adore Him, oh, come, let us adore Him,
Oh come, let us adore Him, Christ the Lord.


太字の部分、確かに「オオカミ」「レタス」と聞こえます。
そう言えば、私も小学生の頃、「ウサギおいし かの山」と歌ったとき、
「うさぎおいしい」と読んでとても面白がっていた記憶があります。


中1のとき英語部に入り、文化祭で英語劇をやったのですが、私は後ろで英語の歌をメドレーで何曲も歌いました。そのとき歌った Red River Valley (赤い河の谷間)や Home Sweet Home (埴生の宿)、 Old Folks at Home (スワニー河)などは、その後エスペラント語で覚えた「サンタルチア」とともにいまだに覚えています。


歌がきっかけで英語が好きになったという話をよく聞きます。
20年間、成人英会話クラスに通ってくださったKさんも、やはり高校のときの英語の先生がクラスのたびに英語の歌を教えてくれて、それが楽しくて英語が大好きになったとおっしゃっていました。
この成人英会話クラスでも、英語の歌はたくさん歌いました。
何かちょっとしたことがきっかけで英語が好きになったということはよくあります。
今、英語が苦手だからといって、決してあきらめてはいけません。
英語の歌でも、映画でも、ゲームでも、マンガでも、雑誌でも何でもいいのです。
自分に興味のあることと、苦手な英語やその他の教科に接点はないかと探してみると、案外いくつも見つかるものです。
「オオカミ レタス」も英語が好きになるきっかけになるかもしれません。


何事も決してあきらめてはいけません。
チャンスはいつでも巡ってきます。


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日本とアメリカ

2009.11.25日

先日、個別で中2のT君に英語を教えていたとき、英語と日本語の語順が正反対になっていることを指摘しました。
T君は英語は好きで、結構得意です。今は英検3級受験のための勉強をしていますが、1回目の授業の時には歯が立たなくてかなり落ち込んでいたのですが、その後毎回目に見えて力をつけてきています。
彼は英語に対しての勘がよく、会話問題やリスニング問題はめっぽう強いのですが、文法が少し苦手です。
本人もその点をよく自覚しています。
そこで英語と日本語の語順の違いを教えたわけです。


印象づけるためにわざとおおげさにその違いを強調して次のように言いました。
「日本の国旗には何がある?」
「日の丸で、太陽です」
「そう。じゃあ、アメリカの国旗には何がある?」
「星です」
「そう。日本が昼で太陽が出ているとき、アメリカでは夜で星が出てるでしょう」
「あっ、そうか!」
T君がものすごく感激してくれました。
そこで続いて言いました。
「日本では材木を切るとき、のこぎりは引く、それとも押す?」
「引きます」
「そう。でもアメリカではのこぎりは押して切るんだよ」
「えっ、そうなんですか!?」
「日本では車は道路のどちら側を走る」
「左です。あっ、アメリカは右側通行だ!」
「日本でアメリカのことを漢字二文字で何て言う?」
「米国です」
「じゃあ、アメリカで日本のことを英語で何て言う?」
「ジャパンです」
「米を食べる日本がジャパンってパンが入っていて、パンを食べるアメリカを米国って言って米が入っているでしょ」
「う〜ん...」


この一件があってから、気のせいかT君の文法が飛躍的に伸びました。
昨日のクラスでは、これまで苦手としていた文法問題の語順整序がスラスラとできて、なんと全問正解!
これには本人もとても気をよくして、自信がもてるようになってきました。
T君、頑張れ!
英検3級合格まであと一歩だよ。


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a と the は英語のABCでXYZ

2009.11.19日

一昨日、中学生と高校生に個別で英語を教えていて、a と the を扱いました。
a と the というと、英語の基本中の基本で、中学1年の最初に習います。
初めて出てきた名詞には a をつけ、2回目以降は the をつけると教えます。
確かにそのとおりなのですが、実はそれほど単純ではありません。
a と the は実に奥が深いのです。
アメリカ人など、ネイティヴスピーカーが日本人の英語を聞いていて、あるいは日本人の書いた英語を見て、その人の英語の実力が即座にわかるのが、a と the の使い分けです。


たとえば、中1の英語の教科書に次のような文が出てきます。
This is Ms Matsumoto. (こちらは松本さんで)
She lives with a dog. (彼女は犬と一緒に暮らしています)
The dog helps her. (その犬は彼女を助けます)
でもこの場合、普通最後の文は、
It (He, She) helps her.
のように代名詞で言い換えます。
また、ワークにも
I have a dog. (私は犬を飼っています)
I like the dog. (私はその犬が好きです)
のような文が出てきますが、これも同様に下の文は、
I like him (her).
と言います。


日本の学校では「ピアノを弾く」と言うときには、
play the piano
と言って、楽器には必ず the をつける、と教えます。
ですから、学校のテストでもし play a piano と書いたら必ずバツになります。
しかし実際には、play a piano ということも可能なのです。
どのような状況でそのように言うかというと、楽器店に行ってヤマハやカワイやスタインウェイなどいろいろある中で、試しに1台弾いてみる、というのであれば当然 play a piano と言います。
それではなぜ「ピアノを弾く」と言うとき play the piano のように the をつけるかと言うと、楽器というのは一般的に自分専用でいつも決まったものを弾くからです。
私は生徒にこのように教えます。
「このクラスでピアノを弾く人誰?
うん、じゃあ、〇〇さんに聞くけど、明日学校から家に帰ってピアノを弾くとき、隣の家のチャイムをピンポーンって鳴らして、おじゃましますって家の中に入っていって、隣の家のピアノを弾く?
学校の音楽の時間にリコーダーを持って行くのを忘れたとき、隣のクラスの友達のところに行って、リコーダー貸してって言って、友達は貸してくれる?
君たちだって自分のリコーダーを人に貸したくないでしょ?
楽器を演奏するというとき、普通は自分の楽器を演奏するから英語では楽器に the をつけるんだよ。
コンサートなんかでピアノを弾く場合は、もちろん自分のピアノを持っていくわけには行かないから、会場にある大きなグランドピアノを弾くんだけど、これもそこにあるただ1台のピアノという意味で play the piano って言う」
このように説明すると生徒は納得して、以後必ず play the piano と書きます。丸暗記して書いているのではありません。


このほか、「学校に行く」は go to school、「教会に行く」は go to church、「寝る」は go to bed 、というように、冠詞の a や the はつけませんが、この場合はそれぞれ、「学校に勉強しに行く」、「教会に礼拝に行く」、「ベッドに寝に行く」からで、ベッドに置いてある本を取りに行くのであれば、go to the bed、学校に忘れた携帯を取りに行く場合は go to my school と言います。


「駅で会おう」とか「図書館で友達に会った」という場合も、the station や the library のように the をつけますが、これは話し手と聞き手の間で、どの駅、どこの図書館、ということが共通の理解となっているからです。
もし、Let's meet at a station と言ったら、どこの駅で会っていいのかわかりません。


意味を理解せずに、ただ play the piano、go to school、meet at the station と言っているのと、理由がわかって言っているのとでは、応用力で差が出てきます。
このように、a と the の使い分けは、英語の入門(ABC)であり、同時に卒業(XYZ)でもあるのです。


勉強は「暗記ではない」、「理屈を理解する」ことが大切なのです。


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通訳の仕事 4

2009.09.20日

前回は、妻の出産に当たっての個人的な通訳の話をしました。
アメリカ滞在中はこのほかにも、いろいろな通訳の仕事をする機会が与えられました。
1984年に帰国してからは、カウンセリング関係の通訳やキリスト教関係の通訳の仕事に数多く携わりました。


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(イギリスから来られた宣教師ご夫妻の通訳 岡山県香登教会で)


このウェブサイトでアカデミー学院を推薦してくださっている柿谷先生とは、何度も通訳の仕事をご一緒させていただきました。
とくに印象に残っているのは、20年ほど前に初来日されたウィリアム・グラッサー博士の通訳をしたときのことです。博士は、アメリカの精神科医でカウンセリングの大家です。
グラッサー博士がカウンセリングのロールプレイをしてくださったのですが、そのとき日本人の来談者が話すことを私が英語でグラッサー博士に同時通訳し、グラッサー博士が話されることを柿谷先生が日本語で同時通訳される、という二人三脚の通訳でした。
息がピッタリ合って、まるで通訳を介したカウンセリングのロールプレイとは思えないほどスムーズにいきました。
これはとても楽しい体験でした。
ちなみに、グラッサー博士が提唱していらっしゃるクォリティ・スクールの根本的な概念を、アカデミー学院でも取り入れていろいろな場面で実践しています。


もうひとつ記憶に残っているのは、教会の礼拝でアメリカ人やイギリス人宣教師の通訳をたびたびしたことです。
あるとき、一緒に働いていた宣教師のミルビー先生が、
"This is where the rubber hits the road."
と言いました。
私はこの表現をそれまで聞いたことがなかったので思わず、
"What did you say again?"
(もう1度言ってください)
と聞き返しました。
すると、先生はニッコリしながらゆっくりと同じ言葉を繰り返しました。
言葉ははっきりと聞き取れているのですが、この表現の意味がわからないのです。ですから、どれだけゆっくり言ってもらっても、わからないものはわからない。
ようやくそれに気づいた先生が、別の言葉で言いなおしてくださいました。
上の言葉は、
「ここが肝心なのです」
というような意味です。
アメリカ人はごく普通に使う表現なのですが、初めて聞くものにとってはさっぱりわかりません。
rubber はゴムのことで、車のタイヤを指していて、「タイヤが地面に当たる」というところから「大切なこと」「理論ではなく、現実で真価が問われること」という意味になったそうですが、由来はタイヤメーカーのTVコマーシャルの一部だそうです。


いくら英語がうまくなっても、もちろん今までに出会ったことのない表現や単語は必ずあるわけで、ここが翻訳のように調べることができない通訳の仕事の難しいところです。


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通訳の仕事 3

2009.09.20日

通訳の仕事について2回にわたって書きましたが、もうひとつ忘れることのできない思い出があります。


これは実際は仕事ではありません。
アメリカに留学していたとき、妻が長男を妊娠しました。
日本では自然分娩法としてはラマーズ法が有名ですが、アメリカではブラッドレーメソッドが人気があります。
私たちは知り合いの方に紹介していただいて、ブラッドレーメソッドのクラスを取ることにしました。
クラスとは言っても、講師の資格を持った人が自宅で個人的に、数人のカップルを一緒に教えるのです。
住んでいた家の近くのサンタモニカでブラッドレーメソッドを指導している人を訪ねました。
まだ20代の若い女性で、小さなお子さんがいました。
12週間にわたるコースで費用も結構高くて驚きました。
私たちは貧乏学生でしたので、生活にゆとりはまったくありませんでした。
それを知った講師の方が、無料でいい、と言ってくださいました。
でも12週間も無料でやっていただくというのは、どう考えても虫が良すぎるので、お支払いします、と言ったところご好意で半額にしてくださいました。


ブラッドレーメソッドでは、夫の役割が大きく、夫も一緒に学ぶことになっています。
そこで私は通訳も兼ねて妻と一緒に毎週そのクラスで学ぶことになりました。
妊娠の仕組み、妊娠中の栄養、出産時のリラックス法、呼吸法、いきみかた、出産に付き添う夫の役割と仕事などを学びます。
女性の体の仕組みなど、専門用語がたくさん出てくるのですが、どういうわけかそのほとんどを既に知っていたので、結構スムーズに通訳できました。
講師の方は、コースが終わったとき、通訳をしてもらって教えたのは初めてだった、とてもいい経験になったと逆にお礼を言ってくださいました。
妻にとっても、私にとっても、とてもいい経験でした。


かかりつけの産婦人科医はユダヤ人で、1回診察に行くごとに高い費用がかかり、さらに出産には多額の費用が必要で、私たちはどうしようかと悩んでいました。
すると教会の方がかつて私が学んでいたUCLA(カリフォルニア大学)の大学病院には貧しい人たちのための特別なプログラムがあり、ほとんど費用がかからずに出産できると教えてくださいました。
それで早速UCLA病院に診察してもらいに行き、そこで次のアポイントを取りましたが、その1月のアポイントの日が来る前に出産を迎えました。
ぎりぎりセーフで、本当にただ同然で出産することができました。
そして、出産に立ち会った私は医師や看護士の通訳をしながら、ブラッドレーメソッドで学んだことをきちんと実践することができました。
妻は誕生したばかりの長男を抱いて、可愛い、可愛いとこぼれるような笑顔で喜びました。


アメリカで誕生した長男は自動的にアメリカ国籍となり、現在アメリカ留学中ですが、留学生としてではなく米国市民として安い授業料で大学で学んでいます。
ブラッドレーメソッドの学びも、出産も、現在の息子の大学の授業料も、すべて信じられないくらい安くしていただく巡り合わせとなりました。
あのときのブラッドレーメソッドの講師の方にも心から感謝している次第です。


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通訳の仕事 2

2009.09.18日

通訳の仕事のエピソードをもうひとつ。


私が住んでいたところ、ロサンゼルスは映画の街です。
ある時、ハリウッドの映画関連の会社に派遣されました。
当時、スターウォーズが封切され大ヒットしていました。
従来、映画制作は35mmのフィルムで撮影されていたのですが、この会社では、スターウォーズの中の戦闘シーンをビデオで撮影して、その中からいい部分を選んで35mmフィルムに焼き直す、という画期的な技術を開発しました。
これによって無駄な時間やコストが大きく抑えられるというわけです。
そしてまたしても、日本からやってきた技術者にその機械の仕組みやシステムを通訳して教えるということになりました。
私は当時かなりの機械音痴で、通訳できる自信などまったくありませんでした。
しかし、派遣されて行って、その場でできませんと言って断るわけにもいかないので、とりあえずやってみることにしました。
私の知らない専門用語が次々と出てきて、正直焦りました。
しかし、その専門用語をそのままカタカナ語にして通訳したところ、日本人技術者達はちゃんと理解してくれたのです。
この仕事は1週間続きました。
毎日毎日、朝から晩までわけのわからない機械の説明をしていました。
ところが不思議なことに、通訳をしているうちに段々仕組みがわかるようになってきたのです。
そして、1週間の仕事が終わったときに、その会社の社長が私に言いました。
「この機械は必ず映画界に大転機をもたらす。それでなんとしてもこれを日本に売り込みたいと思っている。
現在のところ、日本人でこの機械のこと、システムを一番よく理解しているのは君だ。
そこで、うちの会社に就職しないか?」
私には自分の将来の夢、目的があるのでと言って、丁寧にお断りしました。
すると、この機械はトップシークレットの企業秘密だから絶対に誰にも口外しないように、と口止めされました。


その後、この会社がどうなったのかまったくわかりません。
時代はいつの間にかデジタルに変わってしまいました。
それ以来、ビデオから35mmフィルムに変換する機械のことも全然聞かないので、おそらく消えてしまったのでしょう。
社長のお誘いをお断りしてよかった、と思っています。


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通訳の仕事

2009.09.17日

昨日の通訳の仕事の裏話の続きです。


アメリカに留学していた時に、2つの通訳派遣会社に登録されて、アルバイトでしたが本格的に通訳する機会が増えました。
ある時、アメリカの三菱自動車の愛好者を集めて座談会が催され、日本からやってきた三菱自動車の技術者達に同時通訳する仕事を頼まれました。
テレビでよく見る警察の取調室のようなマジックミラーで仕切られた部屋で、隣の部屋で行われている座談会を日本人技術者に通訳しました。
司会者がいろいろな人に話を振り分けて意見を引き出していたのですが、そのうちにだんだんヒートアップしてきて、みんなが一斉に話し始めました。
こうなると誰も司会者の言うことなど耳に入りません。
最初のうちは順調に同時通訳していたのですが、5〜6人の人が同時に話すのを通訳することは、たとえ10人の話を聞き分けた聖徳太子でも不可能です。
ところどころ聞こえる人の話を通訳していたのですが、ついにギブアップ。
日本人技術者にこう言いました。
「要するに、ミツビシの車はカッコよくて、いい車だ。最高だ!とみんな興奮して言っているのです」
技術者の人たちはうなづきながら、「そりゃそうだ」と満足していました。
以前ある本の中で読んだ話ですが、ベテランの通訳者は日本語に翻訳できない英語特有のジョークは、『今、とても面白いジョークを言ったので、皆さん笑ってください』と言ってのけたそうです。
私もこのベテラン通訳者並みの通訳ができたわけです!?


裁判所に通訳の仕事に行ったこともあります。
もちろんアメリカの裁判所ですから、判事も検事も弁護士もみんな英語で話します。
それを日本人の証言者に通訳し、日本人の言う日本語を英語に直すわけです。
ところが、困ったことに日本人の証言者が通訳している私にいろいろと質問するのです。
「実はこうこうなんですが、そう言ったほうがいいですか?」
それで私が、その質問についうっかりと自分の意見を言って答えていると、裁判官から
「通訳者は個人的に証言者と話さないように。証言者の言うことを全部そのまま通訳するように」
と注意されてしまいました。
そのことを証言者に伝えたのですが、またしても私に個人的に話しかけてきて、それに答えて、ということを何度か繰り返し、裁判官に叱られてしまいました。
これでは通訳失格です。まあ、素人がアルバイトでやっているのだから仕方ないでしょう。


以下、続きはまた明日。


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職業インタビュー 2

2009.09.16日

夏休みに入って間もない頃、卒塾生の高1の生徒に夏休みの課題の職業インタビューを受けました。
そして夏休みが終る間近に、今度は中1のT君に職業インタビューを頼まれました。
きっと同じような質問だろうと予想していたら、
「学院長が昔やっていた通訳の仕事について尋ねます」
と言われてフェイントを食らいました。
その時T君にも話さなかった通訳の裏話です。


通訳の仕事をやるきっかけになったのは、今から40年以上も前の中学3年のときのことです。
世界エスペラント大会がアジアで初めて東京で開催されました。
中2のときの社会科の担当のA先生がエスペラント学会に入っていて、授業の中でエスペラント語のことを話してくれました。
私は英語が好きだったので、すぐにエスペラント語にも興味を持ち、さっそく放課後、A先生からエスペラント語を学ぶことになりました。


エスペラント語とは、19世紀末にポーランドの医師ザメンホフが国際共通語を目指して作った人造語です。
とは言っても、単語もスペリングも発音も文法もほとんどがラテン語をもとに作られているので、ヨーロッパの人たちにとっては簡単ですが、それ以外の国の人たちにとっては新しい外国語を学ぶのと同じです。
ただ、人造語だけあってとても規則的に、簡略化して作ってあって、英語よりずっと簡単に覚えられます。
私も基本の単語と発音と文法から始めて、数か月後には『イワンのばか』というトルストイの小説をエスペラント語で読んだり、「サンタルチア」(エスペラント語でサンクタルチーオ)を歌ったりできるほどにまでなっていました。(今でもこの歌は覚えていますし、基本的な単語や文法も覚えています)


このような時に世界大会があって、いろいろな国のエスペランチストが大勢京都にも観光でやってきたのです。
そこで、A先生に連れてもらって二条城に行き、エスペラント語を使って通訳の真似事をやらせてもらったのです。
驚いたことに、片言のエスペラント語で結構通じるのです。
楽しくて仕方ありませんでした。
この経験がきっかけで、通訳の仕事に興味を持つようになりました。


高校生の時には、アメリカから来た交換留学生をホストファミリーになってお世話し、あちらこちらに連れて行って、通訳らしきことをやっているうちに英語に自信を持つようになりました。
通訳の仕事の話はまた明日。


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言語と文化は切り離せない

2009.06.12日

中学1年生の英語の教科書の真ん中あたりに「命令文」が出てきます。
最初に「〜しなさい」「〜してください」という意味で、
"Study English.", "Open the window."
などの文が出てきて、その後で、
"Please open the window.", "Open the window, please."
のような please をつけた文が出てきて、「please をつけると丁寧な命令文になります」と教えます。


しかし実際には、please をつけた命令文は「丁寧」というよりもむしろ「お願い」という感じです。
「ねえ、お願い。〜して」のような意味合いです。
以前聞いた話で、アメリカの会社に出張していた日本人が、アメリカ人の女性秘書がいつも自分に対しえてプンプン怒っている。理由を聞くと、話し方が乱暴だという。本人は心当たりがなくてよくよく尋ねてみると、たとえばコピーを取ってくれと言うときに、please をつけて丁寧に言っているつもりだったけど、相手には全然丁寧に聞こえていなかった、というのがありました。
そうです。英語では please は丁寧な命令文になっていないのです。
この場合、
"Would you make three copies of this?" 「これ3枚コピー取って」
のように言います。
あるいはもっと丁寧に "Would you mind making three copies of this?" とも言います。
日本では、 Would you 〜? や Would you mind 〜?  は日本語の敬語のようなものだと教えますが、これも違います。
アメリカでは、夫婦間や親子間でも普通に Would you 〜? や Would you mind 〜? を使います。


やはり中1の最初に出てくる表現で、
"Are you from China?"
があります。
これを「あなたは中国出身ですか?」と意味を教えますが、これもあまり正確ではありません。
"Where are you from?"
と尋ねられたら、私は
"I'm from Hiratsuka."
と答えます。
しかし私の場合、生まれは横浜で、育ちは京都です。
日本語だと「京都出身です」というところですが、英語では出生地や育ちを尋ねるというよりも、むしろ現在住んでいるところを問題にしています。
強いて言えば、
"I was born in Yokohama and raised in Kyoto, but I'm from Hiratsuka."
のようになります。


同じく中1で扱う疑問文のイントネーションについて、学校では What や Where のような疑問詞で始まる疑問文は語尾が下がるが、それ以外の疑問文は語尾が上がる、と教えます。
しかし実際には、疑問詞で始まる疑問文で語尾を上げることはしょっちゅうです。
たとえば、
"What's your name?"
を語尾を下げて言うと、
「名前は?」
というような感じで乱暴に響きますが、語尾を上げて聞くと、
「お名前は何ですか?」
という丁寧な言い方になります。
逆に、疑問詞で始まらない疑問文なのに語尾を下げることもあります。
"Did you see it?"
語尾が上がると「見ましたか?」と尋ねる意味合いになりますが、語尾が下がると、「見たんだろう?」というようなすご味を利かせた言い方になります。


上のような例は枚挙にいとまがありません。
言語を学ぶときに大切なことは、言語と切り離せない異文化も同時に学ぶということです。


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読み書きはできるが、英会話は...

2009.06.11日

「英語は読み書きはできるが、会話はできない」
という話をよく聞きます。
確かに、日本ではほとんどの人が最低でも中学・高校で6年間、さらに大学まで進むと10年間か、それ以上英語を学んでいます。


高校生を教えていると、高校で使っている英語の教科書はかなりレベルが高く、また大学入試となると、英語を母国語としている人でも難しいと感じるほどです。
大学受験には普通4000語程度、難関大学で5500語以上の英単語が必要と言われています。
これほど英語を勉強してきているので、みんな自分は読み書きはできると思っています。


今から20数年前、中央大学で英文専攻の学生に英語を教えていたとき、彼らの語彙力不足に驚きました。
彼らに、大学受験でたくさん単語を覚えてきたでしょう、と言うと戻ってきた返事は、
「受験が終わると全部忘れてしまいました」。
英作文をさせると、書く文章は中学生並みの稚拙なもの。しかも、単純な文法間違いやスペリングミスもいっぱいあります。


昔、外資系の企業に勤めていたとき、東大出の部長レベルの人やそれ以上の人たちの英語の読み書きも実にあやしいものでした。
でも、みんな自分は英会話は苦手だけど、読み書きはできる、と言っていました。


「英語の読み書きができる」とは、辞書を片手に縦の文章(日本語)を横(英語)に、横の文章を縦にする、というのではありません。これは「暗号解読」のようなものです。
「英語が読める」というとき、辞書の助けなしに新聞や本が読める、ということです。私たち日本人が日本語で書かれた新聞や本を読むときに、よほどのことがない限り辞書を引かないのと同様です。
「英語が書ける」というのも、辞書なしにスラスラと自分の言いたいことを文章にできる、ということです。
今はemailやチャットがあるので、気軽に外国人とリアルタイムで「書いた文章」で会話をすることもできます。


W.A.グロータース氏はその著『誤訳』の中で、最善の英語勉強法は辞書を引かずに英語で書かれた推理小説を読むことである、と言っています。
まったく同感です。私のお奨めは「明日がある」の中でご紹介したシドニィ・シェルダンの小説です。息もつかせないスピーディーなストーリー展開で、読み出したらやめられなくなります。まどろこしくて辞書など使ってられなくなります。


ときどき社会や英語は暗記科目だ、と言う人がいます。確かに、社会では地名や人名、出来事など覚えることがたくさんあります。また英語も、単語・熟語・文法など覚えなければ読むことも書くこともできません。
しかし、本当に社会や英語ができる人は、これらが暗記科目とは絶対に思っていません。
暗記科目と思っている間は、ただ試験のための勉強をしているに過ぎません。これでは使い物にならないのは当然のことです。
本当に英語の読み書きができるというのは、これまでに学んできたことを総合的に活用して、自由自在に自己表現したり、相手の言わんとしていることを理解する、ということです。そのためには、異文化の理解も必要です。


つまり、日本人の言う
「英語は読み書きはできるが、会話はできない」
というのは、日本人の美しい誤解なのです。
もし、英語の読み書きができれば、会話だって少し耳の訓練をし、発音の訓練をすればできます。
「読み書きはできる」と言う前に、まずは読み書きの本当の力をつけましょう。
それが英会話の第1歩です。


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アブナイ話

2009.06.03日

6月1日のブログThink, Food.に身の周りで見るちょっと変な英語を紹介しましたが、今日はその第2弾です。


10数年前になりますが、新聞に折り込まれた近所の塾のチラシに次のように書いてありました。
「ある日本人がアメリカを旅行中、自分のすぐ横をすれすれで車が通り過ぎたので、思わず日本語で
『危ない!』
と怒鳴ったところ、運転していたアメリカ人に通じた。
日本語の『危ない!』が "Have an eye!" (ハブアンナイ)とアメリカ人の耳に聞こえた。
これは日本語の『危ない!』という意味だ。
英会話とはこのようなものだ」


私はこのチラシを見たとき、正直、「危ないな」と思いました。
Have an eye. に「危ない」という意味はありません。 have an eye は熟語で「鑑賞力がある、眼識がある、見る目がある、見識がある、目が肥えている、目が利く、目をつける、目星を付ける」というような意味です。
アメリカの新聞の見出しに
"The Obamas have an eye for art."
とありました。これは、「オバマ一家は芸術に眼識がある」という意味です。
聞き覚えをそのまま借用するのはとても危険です。英会話とは決してこのようなものではありません。
とくに、塾という英語を教える立場にいる人がこのような間違った英語をチラシに書いていたら「危ない」と思ったのですが、案の定、その2年後にこの塾は廃業してしまいました。

平塚にあるショッピングセンター「オリンピック湘南平塚シティ」に買い物に行ったとき、エレベーターに乗ったら、"Food Coat" と書いたポスターが貼ってありました。"Coat" はもちろん「外套」「コート」のことです。
ショッピングセンター内の軽食をとる所のことなので "Court" (中庭)とすべきだったのですが、日本語では両方「コート」なので、このような間違いになってしまいました。
"Food Coat" は外国人には「食べ物で飾りつけたコート」のように見えて、意味不明です。


平塚駅の近くに高層分譲マンションが数年前にできました。高層と言っても21階ですが。
工事中、現場の周りにこのマンションの完成イメージ図のポスターが貼ってありました。
マンションの入口の写真には "Entrance Hole" とあり、エレベーター前のホールの写真には "Elevator Hole" と書いてありました。
"Hole" はもちろん「穴」のことです。ホールは "Hall" と綴らなければなりません。
これも同じ「ホール」なのでスペリングを間違えたのでしょうが、
"Entrance Hole" "Elevator Hole" だと、「穴」に落ちそうで「危ない」話です。
このマンションのホームページには、きちんと "Entrance Hall" "Elevator Hall" と直してあったので安心しました。


20数年前のこと。近くのあるレストランに入ったら、メニューに "Stake" と書いてありました。
「ステーキ」のつもりなのでしょうが、同音異義語で正しくは "Steak" と綴られます。
"Stake" は「杭、棒」という意味です。
このレストランでは「杭」を食わせるの?このレストラン「危ないな」と思いました。
やはり数年後、姿を消してしまいました。


随分前のことですが、アメリカの高校生が1年間日本にホームステイに来ることになりました。
私はホストファミリーを紹介したのですが、その高校生から「自分の bike を持って行きたい」という手紙がホームステイをお世話していた会社に届きました。
その会社の担当者は手紙を見て「高校生のくせしてけしからん」と言って返事を書きました。
「日本では高校生は bike の免許を取ることは許されていないから、あなたの bike を持ってきてはいけません」
「えっ!? 日本では高校生が bike に乗るのに免許がいるの!?」
この高校生は???の状態で日本にやってきました。
この話を聞いたとき、私は思わず吹き出してしまいました。
「日本ではバイクというのは、オートバイ、スクーターのことを言うんですよ。あなたの書いてきた bike を担当者は自転車ではなくオートバイだと思ったのです」
これもバイクは「危ない」と思った日本人の勘違いによる「危ない」話でした。


わかりきっている、と思っていることでも、思い込みや勘違いということがよくあります。
使う前には確認しましょう。


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Think, Food.

2009.06.01日

壁にカレンダーをつるす釘を打とうとしていた太郎君がお父さんに言いました。
「お父さん、トンカチがないよ」
お父さんが言いました。
「太郎、頭を使いなさい」
太郎君、しばらく考えていましたが、やがて頭を使い始めました。
「太郎、何をしてるんだ!?」
「頭で釘を打ってるんだよ」


随分昔に聞いた話を少しアレンジしました。
上の「頭を使いなさい、太郎」を英語にすると、
"Think, Taro."
となります。


5月に入って連休と週末土日を利用して、所用で東名高速を使って名古屋の方に今回を含め3度出かけてきました。
もちろん、ETCで片道1000円という恩恵に与っています。通常料金だと7200円、行き先の小牧までだと7700円。これが1000円ですから本当に助かります。
不思議なことに東名を利用するたびに、 "Think, Food." と横に大きく書いたトラックを毎回見かけます。
その下に「食文化を考えることから始めよう」と書いてあります。
ところが、英語の "Think, Food." を日本語に訳すと、
「食べ物よ、考えなさい」
です。「トンカチ」ならぬ「トンチンカン」な話です。
ちょうど、先ほどの
"Think, Taro." 「頭を使いなさい、太郎」
と同じ理屈です。
英語では命令文は動詞の原形で始まります。そして、相手の名前を呼びかけるときには、上の例のように
"Think, Taro." か
あるいは名前を先に出して、
"Taro, think."
のように、名前の前か後にカンマ(,)をつけます。
そうすることによって、"Taro thinks." 「太郎は考える」という普通の文と区別します。
ですから、上の "Think, Food." は本来、
"Think about food." としなければならないのです。


これと似たようなケースで、ある塾のチラシにその塾のキャッチコピーが毎回載っています。
"Your Will, Come True."
下に「君の想いは実現する」と書いてあるのですが、これもやはりカンマが入っているので命令文になります。
これを強いて訳すと「お前の意思よ、実現せよ」と相手の意思に対して命令する変な文になります。
もしも、「君の想いは実現する」と言いたいのであれば、
"Your dreams will come true."
とでもしなければなりません。
おそらく「想い」という言葉を Will としたので、
"Your Will Will Come True."
とすると語呂が合わなくなるので、上のようにしたのでしょう。


そういえば、以前ある塾の階段下の郵便受けのところに、
「階段上がって右」
"Please up and right."
と書いてありました。
Up は動詞ではないので、このような命令文は不可能です。


東名高速を走って平塚に帰ってくる道、通過する街の名前を見るたびに、いろいろな思い出がよみがえってきます。
「新城」は関西聖書神学校でお世話になった有賀喜一先生が校長をしていらっしゃるリバイバル聖書神学校のあるところ、「豊川」は、次男正人が高1のとき自転車で広島まで行った時に途中で泊めてもらった教会があるところ、「浜名湖」は今から9年前に家族旅行で泊まったホテルのあるところ、「静岡」は30数年前に知り合いがいて何度か行ったところ、「清水」は大学のときの友人が今、短大の先生をしているところ、「富士」はやはり30数年前に仕事の関係で何度か行ったことがあるところ、「裾野」は昔、腰痛で苦しんでいたとき、高速を使って2か月ほど通ったカイロプラクティックの医院のあるところ、等など。
こういった記憶はなかなか消えません。
これを「エピソード記憶」と言いますが、勉強でもこの記憶法を活用すると、単なる暗記と違っていつまでも印象に残っています。


さて、高速を走るときいつも思うことですが、ドライバーのマナーが悪いこと。
サーキットでレースでもしているかのような走り方。ジグザグにほかの車を追い越したり、追い越した後の急な割り込み、時速150キロ以上の超高速運転、100キロで走っていながら車間距離が10メートルなど、危険極まりない。
これで事故が起きないほうが不思議です。しかも、万一事故が起きると玉突き衝突で大惨事になります。
ドライバーの人たちに、それこそ
"Think, drivers!"
と、もっと頭を使った運転をしてもらいたいものです。


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英語ができると国語もできるようになる!

2009.01.29日

「日本における英語教育は不毛だ。何年やっても英語の力がつかない」
と言って、公立中学の英語の学習時間を週5時間から4時間、3時間と減らしていったのが「ゆとり教育」です。
その結果、日本人の英語の力はどうなったでしょうか? ますますできなくなりました。ごく当たり前のことです。


この間、お隣の韓国や中国を始め、世界の多くの国々では小学校からの英語教育を始めました。
アメリカの大学や大学院に留学するときに受けるTOEFLという英語力テストの結果、日本は世界の国々の中で最下位に近い位置にいる一方、中国・韓国を始め東南アジアやアフリカなどの国は成績をどんどん伸ばしていきました。
小学校で英語教育を正式にやっていないのは、先進国の中で日本だけとなりました。
これまで総合学習の時間に、各小学校の自由裁量のもとでほとんどの小学校で英語が少し教えられるようになりましたが、その取り組み方には大きな開きがあり、当然のことながら熱心にやっている自治体では相当の結果を出しています。
文部科学省は、重い腰を上げてようやく2011年度の学習指導要領改定時から英語を正式教科として小学校に取り入れることにしましたが、早い自治体ではもう今年の4月から前倒しで始めるということです。


小学校の英語教育の問題が取り上げられると、必ず言われるのが、
「小学校の間はもっと日本語の教育に力を入れるべきで、日本語ができるようになってから英語をやればいい」
という意見です。
一見もっともらしく思われますが、それでは何歳になったら日本語の力が十分について、何歳から英語を始めればいいのでしょうか?
この質問に答えられる人は誰もいません。当然のことです。そのような年齢は存在しないからです。
高校生の国語力を見ても、これで十分というレベルからはほど遠いです。


私はこれまで常に、自分の体験から、英語の学習は早ければ早いほどよい、と主張してきました。英語ができるようになると、国語の力もつく、と逆説を唱えてきました。
1月7日付読売新聞の12面に「教育ルネッサンス No.996   英語漬け授業  国語力も向上」という記事が載っていました。ご覧になられたでしょうか?
群馬県太田市の私立ぐんま国際アカデミーでは、初等(小学)部の授業は日本語と英語が3:7、中等部(中学)では日本語の授業がやや増える、といいます。初等部では算数と理科がすべて英語で授業が行われています。
子供どもたちの学力を見ると、国際的な英語テストTOEICで7年生(中1)の平均点は477点(990点満点)で、英語や英文学専攻の大学1年生の平均点を上回ったそうです。さらに、小6生の全国学力テストでは、算数・国語ともに平均を上回り、とくに活用力を見る「B問題」では平均より10点以上高かったといいます。読書感想文コンクールでも、この学校の児童は成績が非常に優秀だったそうです。


夏目漱石など、明治時代の文豪も、英語が非常によくできる人たちばかりでした。
英語はとても論理的な言語で、英語の勉強をすることによって論理力もつきます。その結果、国語の力も伸びるわけです。
言語学の専門家は「何歳から外国語を始めればよいか?」という問いに対して、「早ければ早いほど良い。早すぎるということはない。小さな子どもは、教えれば教えるだけ覚える」と答えています。


「どうせ将来英語なんて使わないから」という発想ではなく、頭を良くするための訓練と思って英語を勉強するのもいいと思います。その結果、英語が使えるようになると、なお一層いいではないですか。


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英語の話

2009.01.28日

「シェークスピアの芝居をアメリカ英語でやっているのは興ざめだ。やっぱりシェークスピアの英語は伝統的なイギリスの Queen's English でないと」
これまでこの言葉を何度も聞いてきました。
イギリスから来ていた大学時代のイギリス人の先生もそう言っていました。
またアメリカ人の役者が演じるシェークスピアの舞台もイギリス英語が話されています。
ところが、何とシェークスピア時代に話されていた英語は、今日のイギリス英語よりもアメリカ英語に近いのです!


16世紀から17世紀にかけてのシェークスピアの時代、メイフラワー号に乗ってイギリスからアメリカへ移住していった人たちが当時の英語をアメリカに持ち込みました。
アメリカに移り住んだ人たちは、次第に西部開拓で西へ西へと移動しました。
言語学的に、人々は移動している間は日々の生活に心を奪われて、言語は昔からの発音や語法や文法を保持しますが、同じところに長い間定住していると生活に余裕が生まれてきて、言語を変化させる傾向があります。つまり、アメリカでシェークスピアの時代の英語が温存されている間に、イギリスではどんどん英語が変化していったのです。


いくつかの例を挙げれば、
1. ask, answer, and のような a の発音はアメリカ英語では、エとアを一緒にした「エァ」という音で発音しますが、イギリス英語では「アー」と発音します。前者のアメリカ英語がシェークスピアの時代の発音に近いのです。
2. car や bird のように、いわゆる巻き舌の r の音がアメリカ英語には残っていますが、イギリス英語では r は落ちました。
3. ニューイングランドを始めとするアメリカの東海岸ではいまだにイギリス英語に近い発音ですが、これはイギリスとの政治・経済・文化などで常に接触があったため、イギリス英語の影響を受けたのです。
4. オーストラリアやニュージーランドの英語は、ロンドンの下町の英語 Cockney English (ロンドン英語)に近いですが、これはロンドンの下町の人たちが中心に最初オーストラリアに移住した(というよりむしろ、オーストラリアはイギリスの刑務所として最初使われていましたが、最初に送られていったのが下町の労働者階級の人たちだった)からです。
5. イギリス英語では最近、時刻を表示する 10:00 を 10.00 のように、コロンでなくピリオドを使い、Mr.や Dr. Mrs. のようなピリオドを省略しますが、これもイギリス英語の単純化という変化のひとつです。


英語は今や、世界中の多くの国々で使われ、私たち日本人が中国人や東南アジアの人たち、アフリカの人たちとビジネスをする時にも共通語として英語を使っています。
また、英語はシンガポール、香港、フィリピン、インド、南アフリカ共和国、等々多くの国や地域で公用語として使われていますが、それぞれの土地や国において文法や発音は、イギリスやアメリカの英語とはまったく異なるものになっています。従来ならばそのような英語を間違っている、と言っていましたが、今ではこれらも英語のひとつとして認められるようになりました。


イギリス英語が格式高いとか、アメリカ英語は野卑だとか、シンガポール英語はめちゃくちゃだ、というのはステレオタイプ、すなわち固定観念、偏見です。言語に良い、悪いはありません。言語は生きていますから、時代とともに、また文化とともに変化していきます。それが普通なのです。


私たち日本人も、アメリカやイギリスの正しいの英語を話さなければだめ、という考えを捨てて、もっと自由に英語でコミュニケーションできるようになることが必要だ、と私は思います。それが国際交流の第一歩です。
皆さん、もっと英語を使えるようになりましょう。世界が広がりますよ!


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私の英単語記憶術を公開します

2009.01.15日

私自身は昨日のブログにも書きましたように、父が英語を話すことができ、叔母がアメリカ人と結婚していたことなど、環境が恵まれていたため自然と英語が入ってきました。単語も自然と入ってきて覚えることができたので、とくに苦労しませんでした。周りの友達が苦労していた単語のスペルも、発音を正確に覚えていたので自然と綴ることができました。これはいわゆるフォニックスですが、ルールを教えてもらったわけではありませんでしたが、無意識のうちに自分でルールを見つけて、活用していたようです。
英語力はまずは英単語力です。語彙力が乏しければ、英語を読むことも書くことも、聞くことも話すこともできません。
英語が苦手な生徒から、単語の覚え方を教えて、とよく言われます。


そこで、私が自然と身につけた英単語の覚え方をここに公開します。
1.フォニックスの基本的なルールを覚える
  英語の音は母音と子音から成り立っていますが、ほとんどのケース子音と母音がセットになって音 
  節(音のかたまり)を作っています。(例外はstraight のようにstという子音が続くケースですが、これ
  はそれほど多くありません)
  母音は a e i o u の5つですが、これにはアルファベット読み(エイ、イー、アイ、オウ、ユー)した長音
  と、ローマ字読み(ア、イ、ウ、エ、オ)のような単音があります。
  フォニックスのルールで、とても役立つのは「マジックe」で、
  母音+子音のときは短母音で、母音+子音+e のときは長母音で読む。
  (例) hat(ハット) hate(ヘイト)、pet(ペット) Pete(ピート)、kit(キット) kite(カイト)、
  hop(ホップ) hope(ホウプ)、cut(カット) cute(キュート)
2.接頭辞・接尾辞などを覚える
  possible (可能な) im+possible (不可能な) im (in, un) は反対の意味の接頭辞
  tradition (伝統)  tradition+al (伝統的な)  -al は形容詞を作る接尾辞
3.同意語・反意語をセットで覚える
  big large, small little
  tall short, fat thin
4.語源を調べる
  drive (動物などを追う、馬を駆る → 車を運転する)
5.グループで覚える
  週、月、季節、動物、植物、乗り物など
6.文章の中で覚える
  英語が苦手な人ほど、豆単のようなものを使ってaから順番に覚えています。
  知らない単語が出てきても、文章の中でどのような意味で使われているか類推し、文章全体の中で
  単語を覚えると忘れにくいです。
7.たくさん本を読む
  自分の興味のある分野の本や雑誌を数多く読むことで語彙をふやすことができます。
8.語呂合わせで覚える
  私が生徒に教えているものの中からいくつか例を挙げると、
  cicada 「セミ」 (ミーン、ミーンとうるさいセミ死刑だ
  must 「〜しなければならない」 (体重増すとダイエットしなければならない
  May I 〜?  「〜してもいいですか?」 (メイ、愛してもいいですか?
  
語呂合わせは邪道のようですが、覚えるための最初のきっかけ作りです。結局は、覚えた者勝ちです。私は使いませんでしたが、記憶術の専門家も勧める有効な手段です。


まだほかにもいろいろあるでしょうが、とりあえず思いついたものを挙げました。お役に立てば幸いです。


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