学院長元気の出るブログ

日々の随想。教育問題、子育て、英語、積極思考、人間関係、霊想等など。
読む人に元気を注入します。

ジョージ学院長 元気の出るブログ

ブログに関するご意見・ご感想は、こちらのフォームからお気軽にどうぞ

日本のシンドラー・杉原千畝

2018.10.22日
main_pc.jpg


「私に頼ってくる人々を見捨てるわけにはいかない。でなければ私は神に背く」
(杉原千畝)


3年前に、戦後70年記念として杉原千畝の半生が映画化されました。杉浦役の唐沢寿明、妻役の小雪主演の『杉原千畝 SUGIHARA CHIUNE』で、映画館に観に行き大きな感動を覚えました。
昨日の礼拝の中で柿谷牧師が杉原千畝のことを語られ、3年前の感動が甦りました。
今日は杉原千畝のことを短くご紹介します。


ロシア語・ドイツ語・フランス語・中国語・英語を自由に操ることのできた杉原千畝は外交官となりました。
第二次世界大戦中、リトアニアの領事代理だった杉原は、ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情しました。
当時日本はドイツと同盟を組んでいたため、ドイツ軍の追うユダヤ人を逃がすためにビザを発行すれば、当然日本とドイツの関係は悪くなります。日本政府は何度も杉原千畝に対し、「ユダヤ人難民にはビザを発行しないように」と回訓を与えていました。
しかし、1940年7月から8月にかけて、外務省からの訓令に反して、彼は妻の賛同も得て命がけで大量のビザを発給しました。来る日も来る日も、腕が痛くなるまで書き続け、夜には疲労困憊でベッドに倒れ込みました。
「苦慮、煩悶の揚句、私はついに、人道、博愛精神第一という結論を得た。そして私は、何も恐るることなく、職を賭して忠実にこれを実行し了えたと、今も確信している」と杉原は後に語っています。
これが杉原のサインの入ったビザです。


1449808738714.jpg


この結果、およそ6,000人にのぼるユダヤ人避難民が救われました。その子孫を加えると20万人に上るそうです。
一方、リトアニアを脱出できなかったユダヤ人は多くが虐殺されました。その数20万人と言われます。


このとき彼が語った言葉が冒頭の
「私に頼ってくる人々を見捨てるわけにはいかない。でなければ私は神に背く」
です。
杉原千畝は生涯に二度結婚しています。一度目はハルビン時代、ロシア正教徒のロシア人と結婚しました。千畝は結婚を機に洗礼を受けてクリスチャンとなりました。その後、千畝は帰国を機に離婚し、日本で幸子(ゆきこ)という女性と再婚しますが、幸子夫人もロシア正教会の洗礼を受け、新しい家族でも信仰を保ち続けました。


終戦10年後の1955年、日本の外務省を訪れたユダヤ人ニシェリは、自分の命を救ってくれた「センポ・スギハラ」という外交官との面会を求めるが、「センポ・スギハラという外交官は存在しない」と返答されます。ニシェリは「必ず探し出す」と言い残し外務省を後にしました。
戦後、ニシェリはイスラエル大使館で杉原との涙の再会を果たしました。


この世を去る1年前(1985年)にはイスラエルから「諸国民の中の正義の人」(ホロコーストなどのユダヤ人迫害からユダヤ人を救った非ユダヤ人に送られる称号)を送られました。両国での評価によって日本でも広く知られるようになりましたが、政府の訓命に反したことに関して、「国賊だ、許さない」など中傷の手紙も送られたといいます。
彼は人々からの称賛を受けても、「人として当然のことをしただけです」と謙虚に答えています。
没後の2000年には日本政府から公式に名誉回復がされ、現在は「日本のシンドラー」と評されています。


chiune20sugihara20003-1.jpg


この映画は2015年10月13日、杉原がビザを発給したリトアニア・カウナスでワールドプレミアが行われ、杉原の家族やカウナス副市長が出席。450席の劇場は満席で50人の立ち見が出た他、上映終了後には5分間のスタンディングオベーションが起きたそうです。
その後、12月5日に全国329スクリーンで公開され、5日・6日の2日間で観客動員11万8,453人、興行収入1億4,538万9,600円を記録し、国内映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となりました。
この映画はDVDで観ることができます。ご覧になっていない方にはお薦めです。


杉浦千畝が生前語っていた次の言葉は、現在の混沌とした時代にあって私たちにとても大切なことを教えてくれています。
「世界は大きな車輪のようなものですからね。対立したり、あらそったりせずに、みんなで手をつなぎあって、まわっていかなければなりません」


毎日、「学院長 元気の出るブログ」を愛読してくださっている方は、ぜひこのページの左上にある「ブログの読者になる」をクリックして、メルマガ登録を行ってください。
ブログ更新情報が毎日届き、簡単にブログにアクセスできます。


↓ブログランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたら下の [塾教育] のマークをクリックして応援してください。
励みになりますのでよろしくお願いします。


にほんブログ村 教育ブログ 塾教育へ
にほんブログ村