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冬季オリンピック「パシュート」?

2018.03.02日

もうすぐピョンチャンパラリンピックが始まります。いろいろなドラマがある感動的なパラリンピックもまた楽しみです。


それにしても1週間前のピョンチャンオリンピックのパシュート、とても感動的でした。
翌日の新聞の見出しトップに

女子追い抜き「金」


の文字が踊っていました。
しかし、この見出しを見た妻が「?」。
「女子追い抜き『金』ってどういうこと? 女子が男子を追い抜いたの? 男子が女子を追い抜いたの?」
それを聞いた私も「?」。
記事を読んでガッテン。
「追い抜き」というのは「パシュート」の日本語訳だったのです。


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それにしても、この見出しはとてもあいまいだと思いました。
妻は次のようなイントネーションで読んだのでした。おそらく多くの人がそのように読んだのではないでしょうか。(アンダーラインは低いピッチで、オーバーラインは高いピッチで読みます。地名のに対して、人名のえののように)




これだと、「追い抜いて」という意味になります。


でも、正しい読み方はこうです。



すなわち、「追い抜きという競技で」。
日本語は難しいです。


さらに「?」だったのが、「パシュート」という競技名。
オランダかノルウェーなど北欧の言葉かと思っていましたが、なんと英語の pursuit でした。意味は「追跡」「追いかける」です。「追い抜き」ではないのです。
そして、この pursuit の発音は「パシュート」ではありません。
発音記号で表すと、【pərsúːt】〔パスート〕、もしくは【pərsjúːt】〔パスュート〕です。前者はアメリカ英語、後者はイギリス英語の発音です。
正確には「パスュート」と表記しなければならないのに、「パシュート」【pərʃúːt】と書かれていたのでよけいに分からなかったのです。


「そんなことどっちでもいいじゃないか」と言う人がきっといらっしゃることでしょうが、「追い抜き」の日本語訳も「パシュート」の発音も正確でないため、どんな競技なのか分からなくなったし、それまでずっと「パシュート」と言っておきながら、新聞の見出しに突然<女子追い抜き「金」>と書かれたのも意味不明だったのです。
<女子 パスート「金」>、または<女子 追いかけで「金」>のような見出しだったらまだしも分かりやすかったかもしれません。
私としてはもう少し言葉にデリケートになってもらいたいところです。


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「私の言語の限界はすなわち私の世界の限界だ」
--ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、哲学者・言語学者


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