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「ちょっと贅沢なビール」と言えば...

2017.08.30日

「ちょっと贅沢なビールです〜♪」というテレビCMをよく(と言うか、ときどき)見ますが、どのブランドかわかりますか?
そう、「エビスビール」!


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じゃないんです、実は。
「エビス」じゃなくて「ヱビス」です。お気づきでしたか?
ローマ字表記では YEBISU。
「あっ、そうか! ヱはYEなんだ」
と思った人があるかもしれませんが、これも残念賞。


この「ヱ」という文字、この「ヱビスビール」ぐらいでしかお目にかかりません。
ひらがなでも古文の中で「ゑ」という文字が出てくるぐらいで、学生以外で目にする人はまずいないでしょう。あっ、あと百人一首にも出てきますね。
「ヱビスビール」の「ヱ」またひらがなの「ゑ」の発音は、「YE」すなわち「イェ」じゃありません。
「ヱ」「ゑ」はワ行です。
学校では今日、ワ行は「わいうえを」もしくは「わをん」と教えていますが、もともとは「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」と書き、ワ行なので「ヱ」「ゑ」は、ローマ字表記すると「WE」となり、発音は「ウェ」です。
今日から数回にわたって、私の専門分野である言語学の講義をします(笑)。
と言って、難しい話にはしません。むしろ、英語学習にもまた日常の日本語にも役立つよう、また「へエー、そうだったのか!」と、目からうろこの授業にしますので、ご期待ください。


今日は第1講「ヱ」。
第1問。
なぜ「ヱ」は「ウェ」なのに、ローマ字で「YEBISU」と書かれて「WEBISU」じゃないのでしょう?
これは簡単。
いつもCMなどで「エビスビール」と言っていて、「ウェビスビール」じゃないからです。
すなわち、「エビス」の「エ」の音は「YE」(イェ)に近いのです。
昔、外国人が日本に来て初めて日本語を聞き、それをローマ字表記したとき、「江戸」を「EDO」とせず「YEDO」としました。おそらく彼らにとって「エド」と発音するのが難しくて、自然と「イェドウ」と言っていたので、「YEDO」と書いたのでしょう。


第2問。
では、なぜ「エビスビール」と言っていながら「ウェ」という発音の「ヱ」の文字を当てたのでしょうか?
これだと、「イェビスビール」じゃなくて、「ウェビスビール」になって変です。
これは難問です。
「ヱビスビール」は今はサッポロビールのブランドのひとつですが、元々は独立したビール銘柄でした。細かい話をすると本筋から外れるので簡単に言いますと、大黒天など七福神のうち日本古来の神である恵比寿様にあやかって縁起かつぎで命名したものと思われます。
この「ヱビスビール」を作り始めたところが、そのまま地名になって今日の東京渋谷の「恵比寿」になりました。ちょうど、トヨタ自動車の本拠地が「豊田」という地名になったのと同じです。
なぜ「ヱ」という文字を使ったかと言うと、古来恵比寿様は旧字で「ゑびす」と書かれていたためです。


ということで、今回のテーマは「ビール」ではなく、「ヱビスビール」の「ヱ」はローマ字の「YE」(イェ)ではなかった、というのが第1講の結論です。ヱビスビールファンの方、申し訳ありませんでした。
この話がどんどん展開して面白くなっていきますので、明日をお楽しみに。


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