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将来の幸福の種に涙の水をやった実例

2017.04.06日

“ダルマ宰相”高橋是清(これきよ)が米国に留学したのは13歳のときである。書類にサインし、米国人宅に身を寄せたが、なんだか様子がおかしい。牛や馬の世話ばかりさせられ、学問をする暇などない。
◆〈私は驚いてしまった。あの時署名したのは身売りの契約書であった…〉(中公文庫『高橋是清自伝』)。渡航の仲立ちをした米国人の貿易商が、旅費と学費をおのが懐に入れ、奴隷として売り払ったらしい。世に不届き者の種は尽きまじ、だろう。
◆支払った金は、どこにいったやら。奴隷に売られはしないものの、海の向こうに描いた夢が無残に砕けたということでは、いくらか似ていなくもない。
◆旅行先で宿泊代を追加請求される。あるいは出発当日、航空券が発行されない。無理な格安商法で破綻した旅行会社「てるみくらぶ」(東京都渋谷区)である。破産手続きに入る直前まで客を募るとは、どういう神経だろう。宰相の異名ではないが、被害者がダルマのごとく真っ赤になって憤る気持ちは分かる。
◆〈天地あめつちの神も助けよ草枕旅ゆく君が家に至るまで〉(万葉集)。いまも1100人の旅行者が海外渡航中という。

(2017年4月5日付 読売新聞「編集手帳」)


「私がアメリカ留学から帰国してすぐ、大磯町で小中学生のための英語教室の責任者として働いていたとき、教室を提供してくださっていたのがこの高橋是清のお孫さんでした。
そして、その方のお孫さんが、当時小学生から中学生だった時、家庭教師させていただいていました。彼女のお祖母さんがとても教育熱心な方で、お孫さんの教育を私の手に委ねてくださっていました。
高橋是清の血を引いていたからというわけではないでしょうが、打てば響くという感じのとても英語のできる聡明なお嬢さんでした。
中学生の時には、自ら英語弁論大会にチャレンジしたいと申し出られ、その指導をしたこともありました」(2015年8月23日付ブログ記事「経世済民 高橋是清」より)


米国に留学するつもりで、騙されて身売りの契約書に署名したわずか13歳の少年、高橋是清は明けても暮れても牛や馬の世話ばかりさせられるはめになりました。
昨日の記事「流す涙で将来の幸福の種に水をやる」のごとく、悲しくて、辛くて、苦しくてどれほど涙したことでしょう。


しかし、この涙は無駄ではありませんでした。
将来の幸福の種にやる水となる涙だったのです。
彼はその後も幾度もの難局を乗り切り、日銀総裁までのぼりつめ、政治家へと転身。副総裁の時、日露戦争の戦費調達に成功。財政の天才といわれ、大蔵大臣を7度(兼任ふくむ)務め、第20代総理大臣に。世界恐慌から日本経済を回復させました。


「めでたし、めでたし」と思いきや、何と二・二六事件で暗殺されます。
幸福の絶頂から地獄のどん底へと突き落とされたご遺族の方々の心中察するに余りあります。
このときも、悲しく、辛く、苦しい涙がたくさん流されました。
しかし、その後も脈々と高橋是清の種は受け継がれ、今日にまで至り、豊かに実を結んでいます。「将来の幸福の種に涙の水をやった」実例です。


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