学院長元気の出るブログ

日々の随想。教育問題、子育て、英語、積極思考、人間関係、霊想等など。
読む人に元気を注入します。

ジョージ学院長 元気の出るブログ

ブログに関するご意見・ご感想は、こちらのフォームからお気軽にどうぞ

ロボットは東大に入れるか

2016.11.19日

去る3月に書いた記事、「ついにここまで来たか」の中で、人工知能(AI)が小説を書く時代になった、と紹介しました。
ところが、意外なことに小説を書けるAIがなんと読解力がないというのです。
以下はYahooニュース「AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは『読めて』いるのか?」より一部抜粋したものです。


「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」プロジェクトで知られる人工知能(AI)の研究チームが、子どもたちの読解力テストに着手した。
なぜ、AI研究者が「読解力」に関心をもつのか。
東ロボは、問題を解き、正解も出すが、読んで理解しているわけではない。現段階のAIにとって、文章の意味を理解することは、不可能に近い。
そうすると、特に難しいのが国語と英語だ。
国語では、2016年のセンター試験模試で200点中96点しかとれなかった。偏差値は49.7。
英語の筆記は200点中90.5点で偏差値は50.5。
5科目8教科全体の偏差値が57.1だったことを踏まえると、かなり低く、これらの教科が苦手だということがはっきりした。


AIを含むコンピュータが得意なのは、情報とパターンで問題解決すること。
たとえば
「徳川家康は(    )年の関ヶ原の戦いで、石田三成らの西軍を破った」
の(    )に何が入るか。
答えは1600年。
コンピュータは、この答えを膨大な情報を瞬時に検索して答えを出す。教科書、Wikipedia、百科事典など、デジタル化された情報すべてにアクセスし、検索をかけられる。
コンピュータは「戦う」とか「破る」という事態が、どのような事態なのかはわからない。
その言葉がリアルな世界で何を表すのかはわからない。
それでも、字も追えるし、検索もかけられ、それによって正解にたどりつく。
「読めない」が解ける、というのはそういうことだ。


検索と確率だけの世界
上の問題文は、コンピュータにとって、意味不明の記号の羅列にすぎない。
人間にとっての「●△※×★÷◎◆▼□+」と同じだ。
でも、膨大な検索をかけると「●△※」と「◆▼□」がセットで出てくることの多いことがわかる。
「●△※」と「◆▼□」は強い結びつきがありそうだと推論する。
これが確率だ。
そこで、選択肢の中から「◆▼□」を選ぶ。
これが「1600」だ。
膨大な検索を通じて、確率的にありそうなことを選び出す。
これがAIのやっている作業だ。


「一日10台の自動車を生産する工場が3日間操業した。さて、自動車は何台できたでしょう?」
という問題にAIは非常に苦労する。
しかし、この問題が、
「10人が3個ずつりんごをもらった。りんごは全部でいくつ必要か」
という問題だったら、解ける可能性はある。
違いは何か。
2つ目の問題には、掛け算のキーワードになる「ずつ」という言葉が出てくる。
キーワードとして「10、3、ずつ」をうまく選ぶような機械学習ができれば、たぶん「10×3=30」が答えだろうということになる。
他方、その前の文にはそのようなキーワードが出てこない。
「10、3」しかキーワードが選べない場合、足し算、引き算、掛け算、割り算のどれをすればよいか、困る。
問題文が読めないとはそういうことだ。


この記事はまだまだ続くのですが、要するに、人間の脳を越えたと思われているAIは、人間のように考えることをしていない。ただ与えられた情報を元に、データを駆使して推論し、答えを出しているに過ぎないというのです。


読解力を測るためにリーディングスキルテストを公立中学校生340人に実施したところ、約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、約2割は、基礎的な読解もできていない、という結果が出たそうです。


そして、読解力のない生徒の勉強法が、ちょうど上のAIのような、機械的な暗記とインプットした情報を元に推論して、いわば半ばあてずっぽうで問題を解く、というものなのです。
それほど複雑な問題でなければ、受験テクニック的には、キーワードを拾い、パターンを覚える解き方のほうが効率はいいかもしれません。
実際のところ、学校の定期テストや模擬テスト、高校や大学の受験や英検などの資格試験においても、このやり方で要領のいい人や、勘のいい人、暗記力のある人などは成功できます。
しかし、問題はこのような目先の勉強法では本当の読解力や思考力は身についていず、応用が利かず、社会に出てから役に立たなくて困るという結果になり、それまでにかけた膨大な時間とお金とエネルギーが無駄になるということです。


日本の社会、そして教育界は現在の知識偏重、得点主義、学歴・資格を追い求める風習をもういい加減改めなければなりません。


↓ブログランキングに参加しています。読み終わったら下のにほんブログ村のバナー(マーク)をクリックして応援してください。よろしくお願いいたします。


にほんブログ村 教育ブログ 塾教育へ
にほんブログ村


毎日、「学院長 元気の出るブログ」を愛読してくださっている方は、ぜひこのページの左上にある「ブログの読者になる」をクリックして、メールマガジン登録を行ってください。
ブログ更新情報が毎日届き、簡単にブログにアクセスでき、とても便利です。