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あちらこちらに渦巻く陰謀論

2016.07.26日

 1990年代に人気を集めた米テレビドラマ「Xエックス―ファイル」は、連邦捜査局(FBI)の捜査官が現代科学では解明できない「超常現象」にまつわる未解決事件に取り組むストーリーだ。その中核にあるのが、異星人の存在。秘密が露見しないようにと政府の秘密組織が暗躍し、捜査官の行く手に立ちはだかる……。


 荒唐無稽な話だが、米国の社会にはドラマが主題とするような「陰謀論」を受け入れやすい素地がある。シカゴ大のエリック・オリバー教授(政治学)が2011年に行った調査では、対象とした1935人のうち「政府などが企てた何らかの陰謀が存在する」と答えたのは実に55%に上った。


 背景にあるのは、米国民が政府や大企業、エリート層に対して抱く根強い不信感だ。陰謀論の代表例は、米政府が異星人の存在を隠蔽していたり、ケネディ大統領の暗殺に関与していたりとオカルト的なものがよく知られているが、オリバー教授の調査では、25%が「金融危機はウォール街の大銀行が故意に引き起こしたもの」で、19%が「イラク戦争は石油メジャーなどが主導した」と信じていた。


 こうした陰謀はドラマや映画、タブロイド紙などで取り上げられることはあっても、政治の表舞台で語られることはなかった。しかし、今年の大統領選は様相が異なる。共和党の大統領候補に指名されたドナルド・トランプ氏が、ことあるごとに持ち出すからだ。


 「顔の上に枕を載せた状態で死んでたそうだ。不自然じゃないか」。今年2月、保守派の重鎮だった最高裁判事が亡くなると、暗殺だった可能性を示唆した。オバマ大統領は生粋の米国生まれではないから、テロに強硬姿勢を取ろうとしないとほのめかすなど、根拠のないデマを広めている。


 最近の決まり文句は「The system is rigged(この世の仕組みはイカサマだ)」。政治も経済も、米国における既存の制度はすべて仕組まれているという主張だ。自分への支持が広がらないのは不公正なマスコミが結託しているからで、ヒラリー・クリントン氏の電子メール問題を巡ってFBIが刑事訴追を見送ると、これも策謀があったと決めつける。


 米政治と陰謀論に関する研究で知られるマイアミ大のジョセフ・ユシンスキー教授(政治学)は「社会が脅威や無力感を感じる時、米国では陰謀論が勢いを増す傾向にある」と指摘する。テロへの懸念が高まり、世界経済が不透明感を増す中、陰謀論をふりかざすトランプ氏が米国で支持を集める現状について、同教授は「非常に憂慮すべきことで、恐怖すら感じる」と語る。


 陰謀論を主題に据え、その後のSFドラマに大きな影響を与えた「X―ファイル」は今年1月、ミニシリーズで復活した。評判は上々で、続編の計画も浮上している。懐かしいキャストが戻ってくるのは、かつてのファンには喜ばしいことだが、それが米国の世相を色濃く反映しているのだとしたら、心穏やかではいられない。
(7月24日付 読売新聞 「[ワールドビュー]選挙に影落とす陰謀論…ニューヨーク」より)


これはアメリカの話だけではありません。
日本においても、このような類の陰謀論は政治の世界はもとより、ありとあらゆる世界に渦巻いています。
しかもSNS全盛の時代にあって、眉唾物の情報がまことしやかに述べられ、いとも簡単に拡散され、さらに多くの人々がそれに惑わされてしまっているというとても危険な状況です。
真偽を見わける力、冷静な判断力、的確な行動力が求められます。


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