学院長元気の出るブログ

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運命の赤い糸

2016.05.31日

地球上の生物の種類は約870万ぐらいだそうですが、そのうち約9割はまだ発見されていないといいます。
しかし、1500万から4000万とか、あるいは1億と推定する研究者もいます。
この数字は種類で個体数ではありません。
人間はホモサピエンスで1種類ですが、その数は現時点で73億人あまりです。


以前教えていた私立中学3年生のS君の英語の教科書にコオロギの鳴き声の話が出ていました。
リーン、リーン、コロコロ、チンチロチンチロチンチロリンなどという秋に聞く鳴き声です。
実はこれは正確には鳴き声ではありません。
コオロギは口で鳴いているのではなく、羽根をこすり合わせて音を出しているからです。
さて、鳴くのはオスだけで、これはメスに対する求愛活動なのです。
メスは何匹ものオスの鳴き声を聞いて、この人(コオロギ君?)の歌が一番うまい、というふうに相手を決めて、ここでカップルができあがるのです。
魚もダンスを踊ったりしてメスに求愛活動をします。
クジャクは翼を広げます。
食べ物をプレゼントして求愛する鳥などもいます。
巣を作って求愛するものもいます。
ほかにも、数多くの生物がさまざまな求愛活動をします。


犬が好きな人には、同じ種類の犬でも顔を見て、可愛い犬、美人(犬?)、年寄り、意地悪な犬、怖い犬など違いがわかります。
私は犬の顔を見て、嬉しい、悲しい、甘えたい、疲れた等などの表情がわかりますが、猿の顔はほとんど見分けはつきません。
しかし、サル山で餌付けをして猿の世話をしている人には、100匹以上いるサルの1匹1匹の顔が区別でき、やはり性格もわかるそうです。


私たち人間には魚はみんな同じ顔に見えますが、おそらく魚の世界の中では、やはり美魚、老魚など違いがわかるのでしょう。
だから、上に挙げたように魚の世界でもダンスのような求愛行動があるのです。


さて、それでは人間は?
私たち日本人には、たとえばアラブ系の人たちやアフリカ系の人たちはあまり見慣れていないので、みんな似ているように見えます。
白人から見ると、日本人も中国人も韓国人も、そしてアジア系の人はみんな同じように見えて区別がつきません。


私の場合は、アメリカ人の俳優は、昔の人も今の人も結構見分けがつき、名前もわかります。
しかし、ファッションモデルになるとみんな同じ顔に見えます。
その理由を考えてみると、自分にとって大切なもの、興味・関心のあるものに関しては、よく見えるということです。


さて、人間の場合、結婚相手を探すのに、動物のような本能的な求愛活動はしません。
「婚活」をする若者は多いですが、これも一種の求愛活動でしょうが。


「運命の赤い糸で結ばれている」という表現をよくしますが、これは単なる迷信や俗説、伝説などで片づけられない面があります。
なにか目に見えない、不思議な引き合いがあり、自然とカップルができあがる、という感じがします。
アカデミーでも、2組のカップルがこれまでに誕生しています。
そのような出会いの場を提供できたということはとても喜ばしいことです。
地球上の何十億という人の中から自分の相手を見つける、というのはまさに奇跡と言っても過言じゃないほどの確率で、また不思議なめぐり合せです。


「幸せの青い鳥」じゃないですが、案外、自分のすぐそばにそのような人がいることがよくあるものです。
要は、先ほどの話ではありませんが、関心をもってよく見るということです。


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