学院長元気の出るブログ

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クリスマスが大嫌いだった人のために

2015.12.21日

これは1982年12月14日に『ウーマンズ・デイ』誌に掲載された実話です。
『ウーマンズ・デイ』誌が、クリスマスシーズンのお気に入りの家族の伝統と、その背後にある物語を募集したところ何千もの応募がありましたが、その中で1等賞に選ばれたものです。
そして、この物語はジョージア州アトランタ市に住むある家族を動かし、与えることの大切さを若者たちに教えることを目的とした「白い封筒プロジェクト」と「ギビング101」という非営利団体の誕生につながりました。




ほんの小さな、白い封筒でした。うちのクリスマスツリーの枝の上に置かれていたのは。
宛名もなければ、差出人もわからないし、メッセージもありません。この10年間ぐらい、ただクリスマスツリーの枝の間からちょこっと顔を出しているだけでした。


夫のマイクがクリスマスが大嫌いだったことから、ことのすべては始まりました。別にクリスマスの本当の意味を知って嫌っていたわけではありません。クリスマスの商業的な面が嫌いだったのです。お金の無駄遣いから始まり、クリスマス直前の慌ただしい買い物。ハリーおじさんへのネクタイやら、おばあちゃんへの風呂上りのパウダーなど、他にもうなにも思い浮かばなくてやけくそになって買うプレゼントのことです。


マイクがこのように感じているのを知っていたので、私はある年のクリスマス、いつものようにシャツやセーター、ネクタイなどをプレゼントするのをやめることにしました。
その代わりに、私はマイクのためだけの、ある特別なことを考えつきました。
それは驚くような方法でひらめいたのです。


当時12歳だった息子のケビンは、通っていた中学校でレスリングをしていました。そして、クリスマスの直前に街のスラム街にある教会がスポンサーしているチームと1回勝負の試合することになりました。
息子の学校のチームの子どもたちが鮮やかなブルーとゴールドのユニフォームとピカピカのレスリングシューズで身を固めているのに対し、相手チームの子どもたちが履いているスニーカーはボロボロ。唯一靴ひもがチームをまとめているかのように見えるほどで、その歴然たる違いは驚くばかりでした。


試合が始まると私はドキッとました。相手チームの生徒たちは耳をプロテクトするソフトなヘルメットのようなヘッドギアをつけずにレスリングをしているのに気づいたからです。
みすぼらしいチームにとって、ヘッドギアなどとっても買えるような代物ではなく、ぜいたく品でした。
さて、うちのチームは相手をぼこぼこに打ち負かしてしまいました。
どのウェイトの級でもうちのチームは勝ちました。相手チームの子どもたちはみんなマットから立ち上がると、敗北を認めることができない、ストリートチルドレン特有のプライドで、ボロボロのユニフォームに身を包まれて、空威張りしながらふんぞり返って歩いて戻っていくのでした。
私の隣りに座っていたマイクは、悲しそうに頭を振りながら言いました。
「せめてひとりだけでも勝ってくれれば。みんなものすごい可能性を持っているのに。でも、こんなふうに負けてしまうと、本当にくじけてしてしまうな...」


マイクは子どもが大好きでした。リトルリーグのフットボールや野球、ラクロスのコーチをしてきて、子どもたちのことをよく知っていました。
まさにそのときでした。彼へのプレゼントのアイデアが浮かんだのは。


その日の午後、私は近所のスポーツ用品店に行き、レスリング用ヘッドギアとシューズの詰め合わせのセットを買い、それを匿名でスラム街の教会に送ったのです。
そしてクリスマスイブに、私はクリスマスツリーの枝の上に封筒を置いておきました。その中で、私がやったことをマイクに知らせ、これが私から彼へのプレゼントだと書き留めたメモを入れておきました。


マイクは、その年、そしてそれからずっと何年にもわたって、クリスマスになると最高の微笑みを見せてくれるようになりました。
クリスマスがくるたびに、私はこの伝統を守り続けました。ある年は、精神に障がいのある子どもたちのグループをホッケーの試合に招待し、また別の年には、クリスマスの1週間前に火事で家が焼け落ちたお年寄りの兄弟に小切手を送ったり、等など。


このツリーに乗せる封筒は、いつしか私たちのクリスマスのハイライトになっていました。
クリスマスの朝、この封筒はいつも最後に開けられました。私たちの子どもは自分たちのおもちゃのプレゼントなどそっちのけで、お父さんがツリーからこの封筒を取って、その中に書いてあることを読み上げるのを目を輝かせて聞くのでした。
子どもたちが大きくなるにつれ、おもちゃはより実用的なものに取って代わっていきました。でも、封筒はいつもみんなの注目の的でした。


でも、この物語はここで終わりません。
恐ろしいガンで私たちはマイクを失ったのです。
次のクリスマスがやってきたとき、私はまだ悲しみが癒されていず、クリスマスツリーを飾ることができないほどでした。
でも、クリスマスイブに私はツリーに封筒を置きました。翌朝見ると、封筒はさらに3つ増えていました。
子どもたちの一人ひとりがだれにも知られないように、お父さんのために封筒をツリーの上に置いておいたのです。
この伝統はその後もずっと続いていて、いつの日かきっと孫たちも封筒を取って見るのを楽しみにするようになるでしょう。


クリスマスのスピリットに似た、このマイクのスピリットは、これから先いつまでも私たちの伝統となるに違いありません。


ナンシー・W・ギャヴィン
(訳:舟田譲二)


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