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短気は損気

2015.03.31日
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 昔から「短気は損気」と言われてきた。小さなことでいちいち腹を立てていると、結局自分が損をする−という意味のことわざだが、実は、医学的にも正しいようだ。怒って得をすることなど、一つもないらしい…。


 「怒り」と書くと、激怒、激高、怒号、罵倒…といった単語を思い浮かべがちだが、医学的に見ると、こうした激しい感情ばかりが「怒り」ではないという。イライラ、カリカリ、ムカムカといった、サラリーマンなら誰もが日常で持つ感情も、「怒り」に分類され、等しく健康をむしばむ作用を持っている。
 なぜ「怒り」が健康を阻害するのか。それは、自律神経を乱すから…。


 自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部教授の小林弘幸医師の最新刊「『怒らない体』のつくり方」(祥伝社)には、その詳細なメカニズムが記されている。
 怒りは自律神経を乱し、交感神経が活発になる。すると心拍も血圧も上がって血管が収縮するため血流が悪化し、全身の細胞に栄養が行き渡らなくなるから−と。


 しかも重要なのは、怒りはほんの一瞬でも、一度乱れた自律神経はそう簡単には元に戻らないということ。研究データによると、一度乱れた自律神経が正常化するには3時間程度の時間を要するという結果もあるという。


 また、怒ると交感神経の末端から分泌されるアドレナリンが増える。このアドレナリンには血小板の働きを活発にして、血液を固める作用がある。血行が悪くなる上に血液がドロドロになるというダブルパンチ。これで体が健康を保てるわけがない。
 そもそも、脳梗塞や心筋梗塞の発作のとっかかりに「激しい怒り」が多いことは、読者諸賢よくご存じの通り。そう考えれば、常にイライラしている人の自律神経がいかに体に混乱とダメージを及ぼしているかが、わかるだろう。


 ここまで医学が進んだ現代でも、医師は「病は気から」ということわざを口にする。それほど人の感情は直截的に体調に関与している。著者が「あえて『怒りが病を引き起こす』と断言しよう」と述べているのも、理由があってのことだ。


■小林式「怒り」を遠ざけるための十カ条
(1) 部屋を片付ける
(2) 口角を上げる
(3) 背筋を伸ばす
(4) ゆっくり歩く
(5) 「ため息」をつく
(6) ゆっくり水を飲む
(7) 仕事も休憩も30分単位で考える
(8) 「10分前行動」を心がける
(9) 怒りはツイッターではなく「日記」に書く
(10) 時には涙を流してリセットする

(3月16日付 Web版夕刊フジより一部抜粋)


上の記事を読んで、これがたとえ自分のことでなくて周囲の人のことであったとしても、ほとんどの方に思い当たる節があるのではないでしょうか。
もし自分に当てはまるとすれば、これはもう一刻の猶予もありません。
著者、小林弘幸医師の勧める上の「怒り」を遠ざけるための十カ条をすぐにでも毎日の生活に取り入れましょう。
人はよく「自分の性格は変えられない」と言いますが、日々の行動を変えていくことによって徐々に変えていくことができます。そして、そうすることが家族を始めとする周りの人たちだけでなく、ほかの誰でもない自分自身のためなのです。


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