学院長元気の出るブログ

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敬虔と残虐

2015.01.26日

姿は似ていても、天と地ほどに意味の違う漢字がある。敬虔(けいけん)の〈虔〉と、残虐の〈虐〉がそうだろう。同じ部首「とらがしら」で漢和辞典に隣り合う。
◆「イスラム国」は宗教組織などではない。暴力衝動と征服欲が放つ腐臭を紛らすべく香水の代わりに神の名を振りかけただけの、〈虔〉の字とは縁もゆかりもない犯罪者の集まりである。
◆人質になっていた湯川遥菜さん(42)とみられる男性を殺害したという。ビデオ映像がインターネットに投稿された。もう一人の人質である後藤健二さん(47)に遺体の写真を持たせ、またぞろ身勝手な要求を代弁させる。鬼畜の所業というほかはない。
◆本物の、ほんとうの敬虔なイスラム教徒には、ここ何日かテレビを通して接し、凍える心を温めてもらっている。国内各地のモスクで人質の解放を一心に祈ってくれている人たちである。〈虐〉の一字で凝り固まった犯罪者集団にも一片の恥じ入る心があるならば、いまただちに何をなすべきかは分かるだろう。
◆今夜も息子の身を案じ、おそらくはまどろむことさえできないだろう母がいる。原稿を書く指先の震えが止まらない。


「姿は似ていても、天と地ほどに意味の違う漢字がある」で始まる今日の読売新聞の「編集手帳」。
本当に言われてみればこの二つの漢字「虔」「虐」、よく似てます。この漢字の部首は「とらがしら」といいますが、それは「虎」という漢字の頭の部分に当たるからそのような名前がつけられたのです。
Wikipediaによると、「虍」字は『説文解字』によるとトラの皮の斑紋を意味し、その形に象るという。古文字を見ると、「虎」という字全体でトラを側面から見た形に象っており、「虍」字はその頭と前足部分と考えられる、とあります。
つまりいわば象形文字のようなもので虎の形から作られた部首なのです。


「虎」を使った故事成語と言えば、「虎の威を借る狐」(とらのいをかるきつね)が一番に頭に思い浮かびます。この意味は、
虎が狐を食おうとしたときに、狐が「私は天帝から百獣の王に任命された。私を食べたら天帝の意にそむくことになるだろう。嘘だと思うなら、私について来い」と虎に言った。
そこで虎が狐の後についていくと、行き合う獣たちはみな逃げ出していく。
虎は獣たちが自分を恐れていたことに気づかず、狐を見て逃げ出したのだと思い込んだ

というものです。


fox2.jpg


今回の「イスラム国」によるフランスでのテロ事件、そして日本人の人質事件、両者に共通しているのは、上の成語のごとくイスラム国が銃などの武器やテロという「虎の威」を借りて周りのものを脅し、なんでも自分たちの思いどおりに動かそうとしているという点です。つまり、「羊の皮を被った狼」ならぬ、「虎の皮を被った狐」です。
狐は狡猾な動物としてよくいろいろな物語に登場しますが、今回の事件も実に狡猾です。
「敬虔」を装った「残虐」な行為、私たちは虎に怯えるのではなく、その本性である狐の正体を見抜かなければこの複雑な問題を解決することは決してできないでしょう。


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