学院長元気の出るブログ

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ジョージ学院長 元気の出るブログ

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医大受験「負けたくない」…

2014.08.04日

[貧困 子供のSOS]シリーズ第4回です。


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 窓から入る外気に、かすかに潮のにおいが混じる。兵庫県西宮市の海際にある公営住宅の一室。7月30日の夕方、県立高校3年の男子生徒(18)は机に向かい、表情を引き締めた。「絶対、医大に合格してみせる」。8月末の選抜入試まであとわずか。自宅や学校などで連日、10時間以上の勉強を続けている。
 医師になりたいと思ったのは、両親が離婚して2年後の小学2年生の時。小児ぜんそくで入院したのがきっかけだった。担当の男性医師は、呼吸が苦しくなるとすぐに駆けつけ、休日にも様子を見に、私服のまま病室に足を運んでくれた。「自分もこんな人になりたい」と憧れた。
 母親(38)は自分や弟(16)、妹(14)を養うため、工事現場やガソリンスタンドのアルバイトとして働いていた。生活は厳しく、鉛筆や本もなかなか買ってもらえなかったが、仕事で疲れていても、毎日、その日の学校での出来事を熱心に聞き、悩みの相談にも乗ってくれた。「貧しいけど、何でも話せるいい家族。不幸だと思ったことはない」
 同級生は受験に備えて予備校や塾に通うが、自分にはできない。「金をかけて勉強しているやつらに負けたくない」。卒業生から問題集をもらい、ぼろぼろになるまで繰り返し解いて、校内テストでトップを維持してきた。
 母親は持病が悪化して働けなくなり、2年前から生活保護を受けるようになった。母親から「お金がかかるから医学部には行かないで」と頼まれたが、夢をあきらめられなかった。大学のパンフレットをかき集め、成績優秀者の授業料を免除する私大と、学費が他の学部と同じ年間約50万円の国公立大に挑むことに決めた。
 ただ、浪人は許されない。大学に進んでも生活保護の対象から外されてしまうため、生活費も自力で確保しなければならない。「現役で合格できても、アルバイトと厳しい医学部の勉強を両立できるのか」。不安を押し殺し、また机に向かう。

(中略)

    ◇

 経済的に恵まれない子供ほど進学率は低い。塾に通えず、学ぶ意欲を失い、必要な学力を身に付けられない子供も多い。学力があっても、学費や在学中の生活費を出せる見込みがなく、進学をあきらめてしまうケースも少なくない。
 国の統計では、大学への進学率は全体では47.4%だが、生活保護世帯では15.6%にとどまる。親から子へ貧しさが受け継がれる「貧困の連鎖」を断ち切るためにも、大学授業料の減免や返済不要の奨学金の拡大など、進学支援の充実を求める声は高まっている。

(8月2日付 『読売新聞』 35面)


冒頭の高3の男子生徒は本当に偉いと思います。
このような環境の下で、自暴自棄になり「自分は頭が悪いからどうせやっても無理」とか「自分は親の離婚の犠牲者」、「うちにはお金がないから進学などできるわけがない」、「一生、アルバイト、パートしかできない」、「水商売ぐらいしか道はない」、「土方にでもなるか」...となる人が非常に多いのが現実です。
しかし、同じ環境の中に置かれていても、それを周りの親や環境のせいにせず、自分で夢を目指して頑張る人がこうしてちゃんといるのです。
もちろん生やさしいことではありません。浪人もゆるされないし、成績優秀で奨学金などを得なければなりません。
でも不可能じゃないのです。
何が違うのでしょう。


昨日の記事「母親版『メシ、フロ、ネル』」の家庭では、親子の間にコミュニケーションがなかったのです。
しかし、この男子の家庭では「仕事で疲れていても、毎日、その日の学校での出来事を熱心に聞き、悩みの相談にも乗ってくれた。『貧しいけど、何でも話せるいい家族。不幸だと思ったことはない』」と、同じ条件でも親の意識ひとつでちゃんとコミュニケーションがしっかりと取れていて、互いに信頼関係ができていたのです。


「経済的に恵まれない子供ほど進学率は低い。塾に通えず、学ぶ意欲を失い、必要な学力を身に付けられない子供も多い」とあるように、これが確かに現実の世界です。しかし、親の気持ち、心がけひとつで同じ状況の下でも子どもの将来を変えることができます。


「親から子へ貧しさが受け継がれる『貧困の連鎖』を断ち切るためにも、大学授業料の減免や返済不要の奨学金の拡大など、進学支援の充実を求める声は高まっている」と結論づけられていますが、アメリカなどではこのような制度が非常に充実していて、私などもそのお陰でアメリカで7年間も学べたのです。
日本にも巨大企業がたくさんあります。そのような企業、あるいはトップの人たちがもっと教育機関などに寄附しやすいような税制度やシステムなどを作り、たとえ貧しい環境の中にあっても進学が可能になり、それが少しでも彼らのやる気を起こさせる動機づけになればと切に願う者の一人です。


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