学院長元気の出るブログ

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夜の歌舞伎町 苦闘の母…

2014.08.01日

 東京・歌舞伎町の雑居ビル3階にある24時間対応の託児所「わんぱくランド」。7月上旬の未明、プレールームに敷かれた小さな布団で、1歳2か月の男児が寝息を立てていた。
 「ただいま」。午前2時過ぎ、勤務を終えた母親(28)が戻り、男児に身を寄せた。母親はメイクを落とさず、スプレーで固めた髪形のまま横になり、たちまち眠りに落ちた。電車が動き出した午前5時過ぎ、目を覚ました男児を抱き上げ、薄明るくなった歓楽街を抜けて駅に向かった。
 妊娠8か月で、将来を誓い合った男性が突然、姿を消した。両親はすでに他界し、頼れる人はいない。「1人で育てるしかない」と決意し、昨年5月に出産した。
 すぐには働けないと思い、生活保護の受給を考えたが、都内の市役所で男性職員から「出産直後だからって働けないんですか?」と言われ、あきらめた。以前、専門学校で取った指圧師の資格を生かして働くことも考えたが、なかなか勤め先が見つからなかった。貯金が底をつきかけ、昨秋、半月ごとに給料が出るキャバクラ店で働き始めた。
 月収は指名客の数で左右され、15万〜40万円と一定しない。子供の急な発熱で欠勤すると罰金。保育料だけで月10万円かかる。客との飲食で空腹を満たし、節約しても、家賃を払うとマイナスの月もある。子供に新しい服を買えず、小さくなったものを着せ続けたこともあった。
 男児は昼寝が欠かせず、起きて一緒にいられるのは出勤する夕方までの短い時間だけ。まだ伝い歩きをせず、言葉も少ないと感じる。男児は目を覚ましている時は自分のそばを離れず、頻繁に抱っこをせがむ。
 寝る時間を削って転職先を探し、7月末にようやく指圧師として働けることが決まった。母親は「これまで息子に寂しい思いをさせてしまった。もう夜の仕事はしない」と誓う。
 わんぱくランドの職員によると、この母子のようなケースはまれで、「多くの母親は仕事と子育てで疲れ果て、職を探す気力をなくしてしまう」と話す。

       ◇

 母子家庭は全国に約124万世帯。8割の母親は働いているが、その半分はパートかアルバイトなどの非正規だ。生活保護を受けているのは1割に過ぎない。
 厚生労働省の2013年の調査では、母子家庭の母親が働いて得た収入は平均で年179万円で、両親がいる家庭や父子家庭などの平均年収603万円とは大きな開きがある。母子家庭の36.5%は貯蓄ゼロ。収入を増やそうと、昼と夜の仕事を掛け持ちする人も少なくないが、夜間に子供を預けられる先は少ない。
(後略)
(7月31日付 『読売新聞』 31面)


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これは昨日の記事「クリスマス おにぎり1個…」の続きです。昨日の記事はかなり大きな反響を呼びました。今日の記事も読んでいてとても心が痛みます。


一人のFacebookフレンドの方が、たとえ生活保護などの制度があっても、それがちゃんと活用されていないのではないかとおっしゃっていましたが、案の定、上の記事によると活用しているのは1割に満たないとのこと。その他の子育て支援制度もきっと似たり寄ったりでしょう。
せっかくあっても活用されていない、また活用するにはいろいろと条件や制約がついていて利用できない人々もかなりいるものと思われます。
役所などの行政があまり親切でない、だから昨日の記事の人のようにあきらめるケースも少なくないでしょう。


また、母子家庭で生活が大変なところは、ついてっとり早くお金が入る夜の水商売の仕事に就く人も多く、子どもの世話のことが問題になるケースがとても多いです。昼間、家に子どもをひとりで置いておいて熱中症で亡くなっていたなど。また、親子での会話が少ないため、語彙力が極端に貧弱な子どもも多いですし、思春期になって不良につるんでしまうケースもよく見受けられます。


「母子家庭の母親が働いて得た収入は平均で年179万円で、両親がいる家庭や父子家庭などの平均年収603万円とは大きな開きがある」や「母子家庭の36.5%は貯蓄ゼロ。収入を増やそうと、昼と夜の仕事を掛け持ちする人も少なくないが、夜間に子供を預けられる先は少ない」などからも、彼らの生活がいかに大変かがよくわかります。
行政の手がこのような弱者にも十分に届き、6人に1人の貧困の子どもの状態が一刻も早く改善されることを切に願うものです。


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