学院長元気の出るブログ

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言語は面白い

2013.02.15日

ロシア語の単語を一つだけ知っている。「こんにちは」である。国際会議のロシア語通訳者、故・米原万里さんのエッセーに教わった。〈ズロース一丁!〉
◆外国語なのに響きが日本語を連想させて、何となく覚えている。そういう単語が誰しも一つ二つはあるだろう。ペルシャ語でスイカを意味するという〈ヘンダワネ〉や、スワヒリ語で唐辛子を指すという〈ピリピリ〉などは、一度聞くと忘れがたい
◆ラテン語にも、日本人によく知られた言葉がある。枢機卿が集まってローマ法王を選出する会議〈コンクラーベ〉である
◆ローマ法王ベネディクト16世(85)が高齢を理由に退位を表明した。終身制が伝統の法王がみずから退位するのは約600年ぶりのことという。後継の法王は3月にコンクラーベで決まる
◆地上には銃火とテロと災害の絶える時がない。平和の祈りという根気の要る仕事が、心臓などに持病がある高齢の法王にとって荷が重いのはたしかだろう。〈ヘンダワネ〉と疑惑を抱く段階は過ぎ、乱暴で物騒な隣近所に神経を〈ピリピリ〉とがらせる日本人にも、若い人に後事を託す気持ちは分かる。

(2月14日付 読売新聞「編集手帳」より)


「ズロース一丁」「ヘンダワネ」「コンクラーベ」
実に面白いですね。
どこの国の言語にもこのようなケースがよくあります。


「まるであほ」という以前書いた記事の中には、世界中の面白い地名を紹介しました。
「まるであほ」はアルゼンチンにある地名だそうです。
ほかにも、バヌアツのエロマンガ島、バリ島のキンタマーニ高原、オランダのスケベニンゲン、アイルランドのボイン川、北海道の珍小島(ちんこじま)…おっと下品になってしまいました。すみません。これでは文字通り「まるであほ」です。


たまたまなのですが、その国、地方ではごく普通の名前や言葉が、別の言語で面白い意味を持っているわけで、日本人のごくありふれた苗字がスペイン語で変な意味の言葉に聞こえるので、わざわざ名前の読み方を変えた日本人大使もいたほどです。でも、そのスペイン語の意味は恥ずかしくてここに書くこともできません。


言語は本当に面白いです。
アマゾンの奥地で狩猟採集漁猟の生活を送るピダハン人の言語には数を表す単語がないそうです。
ひとりのアメリカ人の宣教師が人口300人ほどの小集団のピダハン人の中で生活し、聖書をピダハン語に翻訳しようとしたのですが、言語学や人類学の常識をくつがえす言語であることを発見します。
ピダハン語には「1」「2」「たくさん」という言葉しかなく、ポルトガル語で10までの数を教えようとしたのですが、だれも覚えてくれません。チンパンジーでさえ1〜9までの数を数えることができるそうです(未確認ですが、20まで数えられるという発表もあるそうです)。
右・左を表す言葉もなければ、色を表す単語もない、動詞には完了形が存在しない、家族関係を表す言葉もない、愛とか死のような抽象的な概念を表す単語もない、とないないづくしの言語なのです。
従属節がないため、一文はとても短いけれども、ピダハン人はとてもおしゃべりでよく笑うそうです。
彼らは、周囲の環境の中でうまく生き抜いていくための知恵を備えていて、狩猟採集民として満たされた生活を送っているといいます。
従来の言語学、人類学の定説に反することばかりで、ピダハンは果たして現生人類なのだろうか、と疑われたほどです。


かつて言語学を学んでいた者として、このピダハン語には私も非常に興味があります。
言語は面白いです。


今日は、神奈川県立高校入試の日。
うちの塾生たちも今ごろ必死で問題に取り組んでいます。
ピダハン語でなく、日本語で頭の中をきちんと整理して、今まで学んできたことを思う存分答案用紙に発揮してね、と祈っているところです。


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