学院長元気の出るブログ

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本当に怖い話

2011.05.07日

高校3年のとき、英語担当の先生が夏休みに山ほどの宿題を出しました。
わら半紙に印刷したものが何ページもあり、それを全部日本語に訳してくるようにというものでした。
私は英語が好きだったのでそれほど負担には感じませんでしたが、ほかの生徒たちはその膨大な量にうんざりしていました。


さて、夏休みに入ってその宿題に取りかかりました。
集中してやりたかったので、周りの雑音が全部消えた真夜中、家族がみんな寝静まってからすることにしました。
自分の部屋ではなく、台所のテーブルでやりました。
ラフカディオ・ハーン(日本名、小泉八雲)の Kwaidan (『怪談』)です。
英語名の Kwaidan (くわぃだん)からしてとても怖そうです。
いくつかの短編が集められているものでしたが、どれもこれも怖くて怖くて、背筋を寒くしながら読み進みました。
私はもともと「怪談」系は苦手で、お化け屋敷もホラー映画もできる限り避けるようにしてきました。
もしも間違って見たりしたら、その映像が目に焼きついてしばらくは寝ることもできないほどでした。
しかし、これは違いました。
辞書を横に置いて知らない単語を調べながらの作業でしたが、私はたちまちその内容に引き込まれていきました。
まさに、「見たいけど怖い、怖いけど見たい」、そのものでした。


夜中にひとりで読んでいると、後ろに誰かいるような気がして何度も振り返ったり、またときには頬から全身に鳥肌が立ったり、トイレに行けなくなったり。
幽霊が庭を通って近づいてくるとき手に持っている鈴のチリンチリンという音が耳元で聞こえてきたりと、本当にリアルすぎてもう心臓がバクバク言っていました。
でも夢中になって一気に(とは言っても数日かかりましたが)読んで、翻訳しました。
日本語にするときは、できる限り原文の味を出そうと思って、直訳ではなく意訳しました。


今から考えてみると、これが英語の勉強に大きな弾みをつけるきっかけとなりました。
大学に入ってからの英語の勉強も、その後アメリカに留学して膨大な量のリーディングアサインメント(テキストや関連文献の読書)もあまり苦痛でなく読めたのは、この夏休みの宿題のお陰でした。
のちに、趣味でシドニィ・シェルダンやオグ・マンディーノほかの作家の作品を全部読むことができたのも、やはりルーツはこの夏休みの英語の宿題だと思っています。


そして今、手元に Kwaidan の原書があります。
少し読み始めると40数年前の夏休みの夜の思い出がよみがえってきて、やはり背筋が凍ります。
しかし、その翻訳版『怪談』を試しに読んでみると、まるで気の抜けたコーラのようで全然迫力がありません。
ラフカディオ・ハーンは、日本の怪談を自分の日本人妻から聞いたり、あちらこちらの伝承を自分で調べて、それを英語で書いたのですが、原書の英語のほうが日本語よりも迫力があって怖いというのは本当にすごいです。


こういうところでも英語の勉強が役立っています。
英語に限らずなんでもそうですが、ただ単に学校の試験、成績、入試のために勉強するのではなく、人生を豊かにするために勉強する、これが勉強の醍醐味です。


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